「後々いくらUPする?」結婚式【初回見積り】ギモン・不安Q&A集
最初にもらう見積りって果たしてどのくらい役に立つもの?会場選びの目安にはなるけれど、契約後に大幅アップしてしまうと意味がありませんよね。ちなみにゼクシィ公式インスタグラムで実施した最近の調査では、8割のプレ花嫁さんたちが初回見積りに対して疑問や不安を持っていました。今回はそんな見積りに関する「ここを知りたい!」にじっくりお答えします。
[初めに] そもそも見積りが上がる原因って何?
見積りが上がってしまう原因は人それぞれ。例えば初期見積りには入っていないアイテムが追加されたり、ドレスやお花にこだわってランクアップするケースもある。さらにアバウトなゲスト数で見積もってしまうと、後々人数が増えたときに料理や飲物代などが一気に上がることも。
では実際にどのようなケースが考えられるのか、先輩花嫁たちの失敗談やアドバイスを交えながら見てみよう。
Q.初期見積りに含まれていないものには何がある?
A.全員が頼むとは限らないものや、人によって異なるもの
私たちの「見落とし」はこれ!
[ビデオ撮影]
当日のビデオ撮影を追加して30万円アップ。他にも余興に入れたい特殊な照明演出や追加の音響機材なども初回の見積りには入っていなかったので、詳細が固まるにつれて金額が上がりました。(赤迫由貴さん)
[親の衣裳]
親たちの貸衣裳代のことまで全く気が回りませんでした。最終見積りで20万円くらいは上がったと思います。(fさん)
[演出]
初回見積りは演出が何も入っていませんでした。ある程度やりたいことを伝え、反映してもらえばよかった。後でキャンドルサービスなど、いろいろと追加することになりました。(岡田伶実さん)
「みんながよく頼むアイテム」を尋ねてみよう
初期見積りには含まれず、式の内容が具体的に決まってくると出てくるアイテムがある。代表的なものは挙式や披露宴の各種演出など。また、ドレスに合わせる小物や、映像上映のためのプロジェクター使用料といった「何かに付随して発生するもの」も初期見積りには入っていないことが多いので、まずは「多くの人が頼むアイテム」を尋ね、できるだけ見積りに反映してもらって。
Q.ランクアップしがちなアイテムって例えば何?
A.ふたりが「こだわりたいもの」は全てランクアップ候補!
ランクアップしたのはこれ!
[婚礼料理]
婚礼料理を初回見積りより高いコースにランクアップ。3000円×55名分で16万5000円の追加料金がかかりました。(りか吾郎さん)
[ドレス]
ドレスは好きなものを着たかったので、初期見積りから10万円アップ。小物は持ち込みやメルカリをうまく使って費用を抑えることができましたが、ドレスだけは譲れませんでした。(mizukiさん)
[装花]
基本の装花ではちょっぴり寂しすぎ。ボリュームも出してもらえるようお願いし、トータルで18万円アップしました。(akoさん)
「譲れないもの」は最初から高めに見積もって
料理やドレスなどこだわりがあるアイテムはランクアップする可能性が大きいので、最初に見積りをもらう時点で「一番高いランクのもの」を頼んでおこう。ちなみに『ゼクシィ結婚トレンド調査2020』によると、ランクアップ率が高いアイテムは以下の通り。
1位: 料理 (65.2%)
2位: 衣裳 (62.4%)
3位: 写真・ビデオ (50.1%)
4位: 会場装花・装飾 (43%)
5位: ドリンク (34%)
Q.「この金額までしか出せない」とはっきり言っても大丈夫?
A.もちろん大丈夫。ただし相場などもよく聞いて判断を
卒花からのアドバイス!
「100万円は上がる」とうわさに聞いていたのでハラハラ。見積りが上がらないよう、初期見積りの段階から相談し、予算の範囲内でやや高めに設定してもらいました。(高山ゆり絵さん)
最初に「この予算内に収めたい」と伝えて見積りを作ってもらいました。打ち合わせが進む中、やりたいことがいろいろと出てきてしまいましたが、それでも50万円程度のアップに収まってよかったと思います。(machicoさん)
相場を確認した上で、予算を決めるとスムーズ
まずは想定している予算内で、どのくらいの式が叶えられるのかを把握することが肝心。予算に限りがある場合は、会場に「この金額までしか出せないけど大丈夫ですか?」と尋ねてみて、利用可能なアイテムやプランを提示してもらおう。場合によっては予算の修正が必要になってくることもあるけれど、プランナーさんが相談に乗ってくれるので安心して。
Q.「想定外のアイテム」には、どんなものがある?
A.状況に応じて変更したり、親の要望によるものなどさまざま
私たちの「想定外」はこれ!
[テーブルクロス]
コロナ下でのウエディングでゲスト席の間隔を広げたため、1卓当たりのテーブルクロスが4倍の使用量に。初期見積りプラス2万円でした。(fさん)
[プロフィールムービー]
途中、親の要望でプロフィールムービーを用意することになりました。自作する時間がなかったため、会場にお願いしたところ4万円の追加に。(みのりさん)
[引出物]
引出物代が15万円アップ。最初の見積りでは「各家庭に1つ」ということで人数の7割で計算されていましたが、結局親族以外はお一人さまでの出席が大半だったため、追加発注することに。(赤迫由貴さん)
親が関わるものも意外とあり。最初に相談を!
例えば料理や引出物を親の意向でランクアップすることになったり、親族の控室や衣裳・着付けなどのリクエストが入ったりと、親が関わって見積りがアップするケースも結構ある。決めたことを途中で変更されないためにも、最初の段階で親にも相談しておこう。
そのほか先輩花嫁さんたちの体験談にもあるように、「想定外の見積りアップ」は多種多様。どんな状況でも対応できるよう、予算には少し余裕を持って。
Q.よく「高めで見積もっておくといい」って聞くけど?
A.希望が固まっていない場合には「後から削る」もあり
卒花からのアドバイス!
気になるオプションがあれば、取りあえず全て含めた状態で初回の見積りを出してもらいましょう。後からゆっくり考えつつ、予算内に収まるように削っていくといいですよ。(さやかさん)
装花は高めで見積もっておくことをオススメ。私の場合はメイン卓装花が5万円アップしました。基本プランのものだとイメージ通りの仕上がりにならないと思ったからです。(青木瑠奈さん)
実は多くの花嫁が実践している!
高めに見積もっておく理由は、ずばり後々の大幅アップを防ぐため。あらゆるアイテムを盛り込んでいずれも高めのランクで見積もっておき、予算に合わせて削っていく方法は多くの花嫁が実践しているよう。特に式のイメージが固まってない段階では有効な方法だけれど、あまりに実情からかけ離れてしまうと本来の見積りの意味がなくなってしまうので気を付けて。
Q.プランや「セット価格」って、高いの?お得なの?
A.お得な場合が多いけど、要・不要も見極めて
卒花からのアドバイス!
セットプランもさまざま。プランナーさんから勧められるプランが必ずしもふたりにとってお得とは限らないので、念のために各アイテムの単価も確認してみましょう。(Sさん)
「セット価格」になっているとうまく節約できないことが。自分たちでお得なアイテムを探そうと思っても、プランに含まれていると省くことができません。(齋藤真帆さん)
「ブーケを持ち込むと、ドレスの割引がなくなってしまう」というプランがありました。まずは内容や条件をよく確認することをオススメします。(mueさん)
「希望する式にぴったり合うプラン」ならお得!
多くの会場で用意されているお得なプラン。割引や特典付きプランのほか、コロナ下の最近では少人数プランなども続々と登場。そんな中、注意したいのは全てのプランがふたりにとってベストとは限らないという点。必要なアイテムは人それぞれ異なるので、使わないものが含まれていると無駄になってしまうし、お得だと思って決めたプランが実は足りないものだらけでオプションが発生することも。もちろん希望する式にぴったり合えばお得なので、内容をよく見極めて。
Q.持ち込みや手作りした方がお得になるって本当?
A.お得なものも。ただし比較のために見積りは出してもらおう
高い?お得?私たちの実感値
ドレス用のシューズは持ち込み料がかからなかったこともあり、自分で用意。アクセサリーも自分で購入した方が、会場でレンタルするよりも費用を抑えられました。(庄屋みのりさん)
ペーパーアイテムのDIYをしたことでかなりお金は節約できたけれど、その分時間と労力は想像以上に使いました。良かったかどうかは人によると思います。(fさん)
プロの司会者を会場以外でお願いし、ギャラの他に持ち込み料が発生。初期見積りから15万円アップしました。(赤迫由貴さん)
「持ち込み料」のことも最初に聞いておこう
ほとんどの会場では提携している業者があり、それ以外のところで調達する場合には「持ち込み料」が発生することが多い。代表的なアイテムは衣裳やギフト、フォトグラファーなど。会場によっては持ち込み自体がNGというものがあったり、逆に費用がかからないケースも。アイテムによっては数万円単位の金額が発生することもあるので、成約前に確認しておきたい。
Q.基準となるアイテムの料金相場が分からない!
A.その会場の「平均額」で見積りを出してもらおう
私たちもここが分からず困惑!
初めに出してもらった見積り額を見ただけでは、具体的にどの程度のレベルの式が叶えられるのか、イメージが全くつかめませんでした。(なっちゃんさん)
初期見積りでは「ドレス代の枠(上限額)」が決まっていて、それを超えると追加費用がかかると言われましたが、そもそもドレスの相場が分からず。どれくらいアップするのが一般的なのか最初に聞けばよかったと思います。(machicoさん)
ゼクシィアプリでも平均値や相場をチェック!
会場見学時にもらう見積りは、最低ランクのものが記されていることも。アイテムの相場を知るためにも「こちらの会場の平均的な金額で見積もってください」と頼んでみよう。ドレス代など中には金額幅が大きいものもあるので、そんな場合は『ゼクシィアプリ』のお金記事をチェック。さまざまなアイテムの平均単価や相場が載っているのでご参考に!
From 編集部
会場見学の前にイメトレしておくと安心!
初期見積りへの不安や疑問、少しは解消できましたか?どんな式にしたいのかが想像できていない状態では希望通りの見積りをもらえず、結果的に金額がアップしてしまうことも。会場を決める際の比較検討はもちろん、会場決定後の見積りアップを最小限に抑えるためにも、見学前にしっかりイメージを固めておくといいですよ。
構成・文/南 慈子 イラスト/てぶくろ星人
※掲載されている情報は2021年2月時点のものです。
※記事内のデータとコメントは、「ゼクシィ結婚トレンド調査2020」(全国推計値)および2020年12月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー50人が回答したアンケートによるものです。
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