彼・親とのもめ事を回避!<結婚式のお金>ありがちトラブル&解決策8
ふたりの間で想定した金額が違ったり、ご祝儀で払うのか貯蓄から払うのかをもめたり、親援助額の両家の差に戸惑ったり……。結婚式のお金にまつわるモヤモヤは、ふたりの間でも、親子間でも、大なり小なりあるもの。そこで今回は、胸がざわつく“結婚式のお金トラブル”実例と、その回避策をご紹介。ぜひ参考にして!
ふたりの間で生じる“ありがち”トラブル
Case1 ドレスにこだわりたい私と、その金額に驚く彼。険悪ムードに!
彼と衣裳の試着に行った際、見積りより高い金額のドレスがずらり。ドレスにこだわりたかったあっぷるさんは、ある程度の価格は仕方ないと思っていたけれど、彼は違ったみたい。げんなりした表情で「式は半日程度なのに、なんでこんなに高いの?」とひと言。
<あっぷるさん、その後どうしたの?>
「見積りから『増えそうなお金』『減らせそうなお金』を洗い出しました。それに合わせて、ドレスはどこまでこだわるのか・妥協するのか検討。ドレス予算を明確にしたことで、満足のいくものを着られました!」
【教訓】お互いの“こだわりどころ”をちゃんと理解して
ケーキにこだわりたい新婦とスタンダード派の新郎、ドリンクを充実させたい新郎とそこには無関心な新婦。他にもフォトグラファーの有無、家族写真の有無など、それぞれにこだわりどころ=お金をかけたいものはある。まずはお互いの希望を出し合って、奮発ポイント・妥協ポイントを探ってみよう。
Case2 貯蓄から?ご祝儀から?どのお金を使うかでもめ事に……
結婚式費用をどんな分担で、どこから払うのか、会場決定前にちゃんと話し合いはできている?全く決めていなかったことでもめてしまったと語るのんさんは、「それぞれの貯蓄から払うのか」「お祝い金から払うのか」、彼と意見がまとまらずにモヤモヤしたそう。
〈のんさん、その後どうしたの?〉
「新郎新婦で金額の差がありそうなものは、細かく書き出して概算を出し、費用分担について話し合った上でお金の出どころを決定。結婚式のお金については、“式を挙げよう”となった初期段階から話し合っておくといいと思います」
【教訓】お金の出どころや分担は、細かく決めておくのが安心
「収入の差があるのに折半って……」「働きながら準備をほとんどしたのは私なのに、結婚式の費用は半々!?」と、結婚式費用とは直接関係しないところにモヤモヤの火種が生じることも。お金の出どころもしかり。結婚式のお金について納得がいかないなら、その理由を言葉にして、費用分担など解決策を見つけよう!
Case3 ゲスト数の少ない新婦の方が負担額が大きいって……不満!
ゲスト人数が両家でうまく半々になればいいけれど、割合が異なる場合も。KYOさんの場合は、新婦側よりも新郎が招いたゲスト人数が多かったそう。それにもかかわらず、KYOさんの費用負担が大きいまま進んでしまい、ある日不満が爆発!
〈KYOさん、その後どうしたの?〉
ゲスト人数は私の方が少ないのに……と思っていましたが、彼の貯蓄額を聞き、私の方が費用負担は大きいままで納得しました。会場を検討するタイミングでそれぞれが出せるお金を話し合っておけば、初めから納得して進められたなと感じています。
【教訓】今こそ、お互いのお財布事情をオープン!計画的な費用分担を
料理や引出物などは人数に応じて金額に大きな差が出るので、ゲスト数に合わせて費用分担するのがもめ事回避のスタンダードなやり方。とはいえ無い袖は振れないので、まずはふたりの間で収入や貯蓄額などオープンにし、結婚式のお金について話し合いましょう。ふたりにちょうどいい会場、ゲスト人数、内容をよく検討して。
Case4 遠方ゲストが多い、彼側のお車代が膨らんだ!これも折半!?
遠方からのゲストを招く際に発生する、お車代。場所によっては、片側の遠方ゲストの割合が多くなることも。英里さんカップルは、遠方ゲストをリスト化した際、新郎側のお車代が圧倒的に多いことが発覚。英里さんも衣裳などでこだわりを詰め込んでいる分、折半でもやむなしと思いつつ……。
〈英里さん、その後どうしたの?〉
リストを見た後、彼から「俺の方が多すぎるから、お車代はそれぞれに出そう」と言ってくれました。ふたりの間で、お車代は「交通費の半額分」と決めていたこともあり、おおよその総額がはっきりしていたのも良かったと思います。
【教訓】お車代は“見える化”がマスト!費用も擦り合わせて
お車代は人数だけでなく、どこから来るかによっても金額は異なり、どれだけふたりが負担するのかの考え方もそれぞれ。親族間で暗黙のルールがあることも。よってお車代については、最初の段階で、親の意向も含めて細かく話し合うことが大事。お車代は「交通費の半額分」とした英里さんカップルは「自分がゲストとして参列したときにお車代を多く頂いた方には、それに見合った金額を用意した」そう。臨機応変に検討して。
親との間で生じる“ありがち”トラブル
Case1 想定以上の金額UPに驚き!援助に前向きだった親からひと言
親から結婚式費用を援助してもらうのは、とてもありがたいことだけど、意思疎通がうまくいかないとトラブルに発展することも。両家共に援助してもらえることになった萌香さんカップル。初めの段階で親たちへおおよその金額を伝えていたものの、最終見積りで膨らんでしまった金額を改めて伝えた際「なんでこんなに高くなるの!?」と言われてしまったそう。
〈萌香さん、その後どうしたの?〉
ふたりの負担額を増やして、両家それぞれの援助額に応じて、ゲストから頂いたご祝儀を渡すことに。最初の見積りからアップしそうなことを、事前に伝えておけばよかったと反省。
【教訓】親からの援助額は明確にしておけば、計算が狂わず安心!
「親がどれぐらい援助してくれるか分からずにもめた」というケースも。期待しすぎて計算が狂うこともあるので、親に援助してくれる気持ちがあるなら、「いくら援助してもらえそうかな」「○○万円くらい必要なんだ」などとストレートに金額相談してみるのも手。
Case2 約束したはずの親援助が、いつの間にかなかったことに(涙)
顔合わせ食事会の場で、彼の親から「結婚式と新婚旅行は責任を持って行います」と資金援助の話があったと語る希美さん。ところが次第に「お金は出さないが式は挙げてほしい」と変わってきたそう。彼女の親も聞いていただけに、「なんであのとき、あの言葉を言ったのか‥‥…」とモヤモヤが止まらない状態に。
〈希美さん、その後どうしたの?〉
「両家がもめそうになったので、新婦側からの援助も辞退して、ふたりが負担することで無理やり解決(笑)。ただ式前後は気まずい雰囲気だったから、寄り添って話し合えばよかったかな……と振り返っています」
【教訓】オブラートに包まれた約束は要注意!
親とて、お金事情は時間と共に変化するもの。具体的な援助額とともに明確な約束ではなく、オブラートに包んだ言い方だったら、早い段階で援助金を確認しよう。その際には、見積りやふたりの資金もオープンにして、謙虚な気持ちで相談する姿勢が大事。
Case3 彼親の希望通りに地元の人まで招くと、予算オーバーしちゃう!
結婚式へ招待するゲストにおいては、親の意向もあるようで。「彼親から親戚だけでなく、地元でお世話になった人たちも招待したい」と伝えられた、すぬこさん。人数が増えることで、費用も席次もいろいろと変わってくることもあり、もめてしまったそう。
〈すぬこさん、その後どうしたの?〉
新婦側親族との人数差が大きくなることを伝え、地元でお世話になった方たちには後日、お披露目会を開くことで解決しました。
【教訓】親の意向を先に確認!あとから出てくると労力も倍増……
結婚式の慣習や考え方は、地域によって、世代によってさまざま。ご祝儀の金額が違ったり、新郎側が全額負担するという考え方もあったり。早い段階で親の意向を聞いて、両家で擦り合わせていくことが大事。親の希望でゲスト人数が増える場合は、予算が増えることも理解してもらおう。
Case4 両家の援助額がだいぶ違う!その事実に彼の親が気まずそう!?
お互いの親から援助を受ける際に注意したいのが援助額の差。ふたりは特に気にしていなくても、親にとっては気まずさを感じてしまうことも。
さやこさんの場合は、結婚式の最終見積りと資金計画について、彼から彼の親へ報告したときに起こったそう。新婦親の援助額を見て驚いた親に、詳しく説明する彼。ふたりは両家の援助額の差は気にしていなかったこともあり、親の反応にビックリしたそう。
〈さやこさん、その後どうしたの?〉
私が一人っ子で、母方の孫の中で最初に結婚するため多くの援助をしてもらったことを説明。結婚式費用も、ふたりの年齢や共働きをしていることから身の丈に合ったものであることも話したら理解してもらえました。
【教訓】両家の援助額の差はもめる原因になりやすい。双方に必ず配慮を!
両家の援助額が異なることで、もめるケースはとても多いよう。さやこさんのように「なぜこの金額なのか」説明することで、理解を得られることも。親やふたりの間で納得がいかなければ、無理のない範囲で援助額を揃えるのも手。せっかくのお祝いの気持ち、親の性格や意向を大事にして話し合い、気分よく援助してもらえるよう配慮して。
From 編集部
不公平感のない分担でお金のもめ事を回避しよう
ふたりの間、親子の間で起こる、結婚式のお金にまつわるもめ事を回避するには、早めの話し合いが大切!式後もモヤモヤが残らないよう、オープンにして胸の内を伝えることを意識してみて。不公平感のない分担を心掛け、トラブルを防ごう。
取材・文/千谷文子 イラスト/つぼゆり 構成/間宮 愛(編集部)
※記事内のコメントは2022年8月に実施した「ゼクシィ花嫁会」のメンバー110人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2022年10月時点のものです
- 結婚式準備全般
- 結婚式場検討期
- 細やかな気遣い
- 安心したい
- さくさく読む