結婚式で後悔……ドレス試着で「確認するべきだった!」重要ポイント5
サロンで試着したときは、あんなに「ステキ!」って思ったはずなのに、結婚式当日や式後に、「このドレスはちょっと違ったかも……」と後悔する声、意外に少なくないんです。そこで、ありがちなドレス選びの後悔談をご紹介。さらにワタベウェディングの衣裳コーディネーター長谷川さんによる、試着時に確認できるドレス選びのポイントも要チェック!
重要ポイント1.当日の演出・式内容との兼ね合いを考えるべきだった!
ドレスは、スカートにボリュームがあったり、大胆に肌が露出していたりするので、普段のファッションとは動きやすさに違いが。結婚式の中のプログラムによっては、ドレスのデザインとの相性がイマイチで、不測の事態を招くことも……。
先輩花嫁の後悔体験談
トレーンが長いドレスを選んだのですが、会場に80名を超えるゲストがいたので、席の間を通る際、踏まないようにと気を使わせたと思います。入場の際には、扉に何度も引っ掛かってしまいました(江上夕莉佳さん)
ドレスの裾を踏まないように蹴り上げながら歩きましたが、ゲストの人数が多く、席と席の間が狭かったので、なかなか難しかったです。何度も裾を踏んでつまずきそうになりました(あおいさん)
当日の動きを想定して試着&サロンスタッフとも相談を
「今、人気のカジュアルなパーティの場合、テーブル間隔が狭いことも。そういった場合は、ドレスのボリュームが大きくないタイプをお勧めしています。スッキリとしたラインのドレスだと、動きやすくゲストも近づきやすいため、距離感の近い結婚式の雰囲気にピッタリです」(ワタベウェディング長谷川さん)
また、結婚式や前撮りで特別な動作やポーズをする場合は、ドレスのデザインによっては支障が出る場合も。試着した際には、当日と同様の動きを試してみると安心。
「例えばダンスをされたいという方には、動きやすいデザインというだけでなく、オーバースカートを取り外しできる2WAYタイプなど、さまざまなご提案ができます。ダンスの他、歌を歌ったり、前撮りでジャンプしたりといったようなポーズを希望する場合も、事前に申告をお願いしたいです」(長谷川さん)
試着の際はここをチェック!
・テーブルの間隔が狭い場合はスッキリしたラインのドレスを選ぶ
・当日と同様の動きを試してみる
重要ポイント2.会場の雰囲気とマッチするかどうかを考えるべきだった!
ドレスは背景とのバランスによって、その良さがより引き立つもの。試着時にドレス単体だけ見て選んでしまうと、ゲストからの見え方が残念だったということもあるよう。そこで注意したいのが会場とドレスの相性です。
先輩花嫁の後悔体験談
オーダーメイドで気合を入れて作ったこだわりのマーメイドラインのドレス。デザイン自体はとってもお気に入りでしたが、壮麗なチャペルにはなんだか似合わず、写真で見ると寂しく見えました(はーちゅさん)
空間に似合うドレスは「ボリューム」と「素材感」がカギ
会場とドレスの相性を考えるとき、広い空間にはふんわりとしたラインなど、まず空間の広さに対するドレスの「ボリューム感のバランス」を見ることが大切。それと、もう一つ重視したいのは「素材感」。
「会場のタイプ別で考えると、ホテルや大聖堂といったフォーマル度の高い空間では、サテンなどの光沢のあるタイプや厚みのあるしっかりとしたレース素材のものがお勧めです。また、アットホームな雰囲気のゲストハウスやガーデンなどは、チュールやオーガンジー、ジョーゼットといった軽やかな素材のものと相性がいいです。繊細なレースやビジューといったデザインもとてもよく合います。」
「試着されるときには、会場での見え方をイメージするのが難しいのですが、例えば店舗の中でもライティングされている場所、自然光が入る場所と、光の当たり具合が違うスポットで比較して見られると、イメージしやすいと思います」(長谷川さん)
試着の際はここをチェック!
・会場とドレスのボリューム感のバランス
・会場タイプに合う素材感か
重要ポイント3.長時間着用したときの着心地を想定しておくべきだった!
ウエディングドレスは、デザインによっては重さや締め付け、装飾が肌に当たるといった負担があることも。当日の式を心から楽しむためにも、体調やお肌への影響はできるだけ避けたいですよね。そこで、起こり得るトラブルとともに、できるだけ負担を軽減するドレスの選び方や試着の際のチェックポイントを押さえておきましょう。
先輩花嫁の後悔体験談
試着のときは気付かなかったのですが、手を下ろした際に二の腕の部分に装飾のスパンコールが当たってこすれ、ブツブツと赤くなってしまいました。気付いたのは、本番3日前の前撮り。変更はできないので、メイク中は脇にタオルを当て、パーティ中はできるだけ胸を張って、スパンコールに触れないようにしました(美南さん)
サテン地のドレスは比較的重く、長い時間着用したらとても疲れました。どのくらいの時間着るのかということも考える必要があったなと思います(ERIKOさん)
肌への当たり方を確認&インナーも要検討
「装飾だけでなく、ブラウスのレースなどは形をキープするためにしっかりとのり付けされているものもあります。お肌が弱い方ですと、特に結婚式当日は、ライトを浴びたり、緊張されたりすることで、いつも以上に汗をかいたり、肌の状態も敏感になりがち。試着の際は肌への当たり方を確認してください。また、サロンによっては少し長めに試着することも可能ですので、お肌に不安のある方はご相談してみることをおすすめします」(長谷川さん)
また、着心地の良さを決めるのは「フィット感」。試着時には、やはりあらゆる動作を試すことが鍵になるそう。
「ドレスサイズが合わず窮屈だと、苦しいだけでなく胸元が赤くなることも。また、重要なのがインナーです。ドレスと体に合ったものを選ぶと、美しく見えるというだけでなく、フィットした着心地に。インナー選びや試着時のフィッティングの際、サロンのスタッフさんにご相談されることをお勧めします」(長谷川さん)
試着の際はここをチェック!
・肌への当たり方を確認する
・肌に不安のある場合は、長めに着用できないか相談する
・試着時にもドレスと体に合うインナーを身に着ける
重要ポイント4.当日履く靴とドレスの相性を確認するべきだった!
バージンロードを筆頭に花嫁は入場シーンで歩く姿も注目の的。そこで美しく歩くためには、ドレスと靴の相性が思った以上に重要に。さらに、動きやすさだけでなく、スタイルアップにも靴は欠かせないアイテムです。ドレス試着時には、他の衣裳だけでなく、アイテム選びもトータルで行うのがポイントに。
先輩花嫁の後悔体験談
カラードレスの方が裾の長さが短めだったためヒールはウエディングドレスとカラードレスで高さを変えました。カラードレスのときはウエディングドレスのときよりもヒールが低い靴にしていたのですが、結果的にカラードレスもヒールを低くするほどは短くなく、ウエディングドレスと同じものにすればよかったと思いました(あやさん)
当日履く靴を持参or近いものを借りて試着を
「歩く際にドレスの裾を踏まないように、身長とドレス丈のバランスを整えるため、ヒールの高さをしっかりと調整することが大切です。最近は、海外のハイブランドのパンプスを合わせる花嫁さんも多く、履きたい靴がある場合は試着時に持参しましょう。
お勧めしているのは、7cm以上のヒール。歩きやすさはもちろんですが、ヒールが高めのタイプを合わせることでウエストから下が長くなり、ドレスもスタイルアップして見えますので、見栄えという意味でも、靴選びは大切。ベストなバランスを試着時にチェックしていただきたいと思います」(長谷川さん)
試着の際はここをチェック!
・当日履く靴が決まっていれば、ドレスとの相性を確認する
・まだ靴が決まっていない場合は相性の良いヒールの高さを確認する
重要ポイント5.写真映えやゲストからの見え方を意識するべきだった!
鏡で見たときはあんなにステキに見えたドレス姿。ところが後で写真や動画で見たら、なんだか思っていた姿と違う……なんてことになったら、せっかくの写真も見返したくなくなりますよね。試着時には写真映えまで意識して選びたいものです。
先輩花嫁の後悔体験談
かなりボリュームがあるドレスで華やかだったのですが、写真で見たら少し太って見えました。さらには、胸元が少し開いていたので、あまり胸がない私の場合貧相に見えてしまったのも残念でした……(ちこまるさん)
当日はたくさん写真を撮影し、体形で気になる点があればスタッフと相談を
「試着時はドレスを着ることでお気持ちもグッと高まりますし、鏡に映った姿だけで確認してしまうと、冷静に判断できず、写真で見たときとのギャップを感じてしまう方も多いようです。ドレスを試着したら、さまざまな角度から写真を撮ることをお勧めします。少し時間を空けて見ることで冷静になり、自分の雰囲気や体形とドレスの相性について、客観的に判断できるようになります。」
「ちなみに、写真映えを意識した方に体形問わずご提案することが多いのは、Aラインのドレスです。ウエストからスカートへ流れるラインがどの角度からでもキレイに見えます。また、体形に不安がある場合は、例えば胸が小さめの方にはデコルテがストレートラインや浅めのハートネックといったタイプなど、お悩み別にベストなデザインをご提案できますので、お悩みがあればぜひ担当者に共有を」(長谷川さん)
試着の際はここをチェック!
・いろいろな角度で写真を撮り、後で見返してみる
・体形に関して気になる点がある場合は、サロンのスタッフに共有・相談する
From 編集部
理想の花嫁姿を実現するため、ポイントを押さえて試着に臨もう
動きやすさ、会場との相性、着心地、そして写真映え。ドレス選びは全て完璧にしたいものですよね。その鍵は、試着時にあると言っても過言ではありません。プロのアドバイスも得られるチャンスですので、この機会を最大限活用して、ベストな一着に出合いましょう♪
長谷川優衣さん ワタベウェディング 横浜グランドプラザ 衣裳コーディネーター
花嫁さんの理想や好みに沿った提案はもちろん、その人自身がまだ知らない魅力を見つけ出して、プラスアルファの提案をすることも大切にしている。
取材・文/小松ななえ イラスト/タテノカズヒロ 構成/伊藤りつ子(編集部)
※記事内のデータならびにコメントは2021年12月に「ゼクシィ花嫁会」メンバー72人が回答したアンケートおよび、既婚女性100人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2022年2月時点のものです
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