自由でおしゃれ!【海外風】オープンエアウエディング3
「よくある結婚式のスタイルは、なんだか自分たちらしくないかも……?」そんなふうに感じているなら、もっと自由で心地よいウエディングスタイルを考えてみませんか?
青空の下、自然の息吹を感じながらのウエディングなら、肩肘張らずに大切な人と特別なひとときを楽しめます。あなたらしく、心から「やって良かった」と思える結婚式を見つけてみましょう。
「よくある結婚式のスタイルは、なんだか自分たちらしくないかも……?」そんなふうに感じているなら、もっと自由で心地よいウエディングスタイルを考えてみませんか?
青空の下、自然の息吹を感じながらのウエディングなら、肩肘張らずに大切な人と特別なひとときを楽しめます。あなたらしく、心から「やって良かった」と思える結婚式を見つけてみましょう。
映画で見たガーデンウエディングのワンシーンに憧れ、「絶対にこんな素敵な結婚式がしたい」と思っていた新婦美奈子さん。これまでに参列した結婚式はすべて屋内だったため、「自分たちはみんなとは違うスタイルの結婚式をしてみたいな」とも感じていました。新郎拓哉さんとは「海外風のラフな雰囲気で」と意見が一致。
ふたりが会場として選んだのは、富士山を望むロケーションが魅力のワイナリー。広大なぶどう畑と青空が調和する景色にひと目ぼれし、さらにはぶどうが成熟し収穫に適した状態になる9月にはぶどうが実った木々に囲まれて挙式できることにも魅力を感じました。
装飾やドレスなど、細部にまでこだわって準備を進めましたが、式当日は強風と小雨。屋外での開催は一旦見送りとなりましたが、どうしても諦めきれず交渉した結果、屋外での挙式が実現。式が始まるころには雨もやみ、晴天に恵まれました。ワイナリーにちなんでワイン当てクイズも実施、ゲストにはワイン好きが多かったので大好評。周囲が暗くなったあとは、電球でライトアップし最後に花火を打ち上げました。
1日1組限定のプライベート感あふれるワイナリーで、昼から夜まで続いた結婚式。大切なゲストと語らい、笑い合い、涙しながら過ごした特別な一日は「人生で一番楽しい日」となりました。
理想の会場探しは、「具体的にどのような式にしたいのか」のイメージを固めてから選ぶと良いと思います。屋外の結婚式は天候によって左右されることもありますが、スタッフの方と細かく調整をしながら、自分がやりたいことを最後まで諦めずに粘って良かったなと思っています。式当日は楽しくて一日があっという間でした。(美奈子さん)
まるで映画のワンシーンのようなロケーションに整然と並ぶテーブルたち。視線の先に広がるぶどう畑と空が、絵になる一枚
装飾の主役に選んだのは、個性豊かな植物たち。果実やキャンドルと組み合わせ、クラシカルでちょっぴりミステリアスな雰囲気に。ふたりの美意識が細部にまで行き届いたコーディネート。
果物やろうそく立てなどの小物をアクセントにしたゲストテーブル。席に着いた瞬間から、まるで映画のワンシーンのような体験が始まる。
互いの式のイメージも「海外風のラフな雰囲気で」と一致していたので、会場装飾には特にこだわりました。新郎の好きな映画『アダムスファミリー』の雰囲気が出るよう、装飾はパープルの花をメインで使用。ゲスト卓には果物やろうそく立て、珍しい植物を置き、テーブルクロスの色にもこだわりました。
高砂ソファ周りは、ろうそくや神秘的な雰囲気の植物で装飾。細部までこだわり、思い描いていた理想の空間が完成しました。
繊細な刺しゅうが印象的な軽やかなウエディングドレス。自然に囲まれた会場の空気にもマッチ。
家族3人で登場。挙式の白から一転、披露宴では黒のドレスでモードな雰囲気に。
シンプルなまとめ髪と凛とした表情が、大人の余裕を感じさせる。日中とは違う一面をさりげなく演出する、計算されたスタイリング。
ウエディングドレスは会場でひと目ぼれしたもの。胸の開き、肩のデザイン、ストンと落ちるタイトなシルエット、ほどこされた美しい刺繍とどれもが美奈子さんの理想にぴったり。ヘアメイクは甘くなり過ぎないよう、カチモリヘアに娘さんの名前の漢字・ジャスミンの花飾りを着けました。
また、お色直しでは黒いドレスにチェンジ。黒いレースのヘッドドレスに赤いリップと強めのメイクで先ほどとはイメ―ジを一新。会場装飾で目指した『アダムスファミリー』の雰囲気に合わせました。
「自分たちが主役となる結婚式は少し恥ずかしいな……」なんて少しだけ結婚式を挙げたくない気持ちも持っていた新郎智志さん。一方の新婦菜々香さんは、結婚式自体に憧れつつも「準備が大変そうだし、自分が主役は照れくさいな」と感じていました。そんなふたりが理想とした結婚式は「自分たちが主役になり過ぎない」「大切な人を呼んで、アットホームでありながらもみんながワイワイできるようなもの」でした。
ふたりが選んだのは、北海道十勝管内にある自然あふれる会場。高齢である新婦の祖父母も参加できること、開放的なガーデンで挙式ができるのが自分たちらしいと感じたことが決め手でした。当初は結婚式を挙げることに少し後ろ向きだった新郎も、結婚式の打ち合わせを重ねるにつれ「やりたい!」という思いが強まっていきました。
式のコンセプトは「Shere to gather」。「大切な人に『ありがとう 大好き』の気持ちをたくさん伝え、みんなと人生を共有していることの喜びをかみ締めながら過ごす夫婦の始まりの日」という意味を込めました。式の演出の中にはコンセプトを具現化するこだわりがちりばめられ、挙式後には新郎が「また明日もやりたい」と言ったほど、ふたりの思いを形にする式を叶えました。
家族や友人たちの前で自分たちの理想の結婚式ができたことが幸せで、式が終わった後「明日もやりたい」と思ったほどでした。ガーデンウエディングは天候に左右されることが難点ですが、それすらも楽しめると思います。(智志さん)
ふたりで準備したことも、悩んだことも苦しかったことも一生忘れられない思い出になりました。絶対にこれからの日々の糧になると思いますし、糧にしていきたいと強く思いました。(菜々香さん)
「みんなが楽しめる式にしたい」という想いから、衣装も自然体に。蝶ネクタイやリボンの色でさりげない変化をつけた。
フォーマルなルールに縛られず、自由な服装でリラックスして過ごしてほしいという願いから、ゲストのドレスコードも「スーツ禁止」に。新郎新婦も足元はおそろいのスニーカーで。
ゲストとの時間を多く取りたいと考えていたため、新郎新婦のお色直しも短時間となるよう工夫。新郎はシャツを白から柄へ、蝶ネクタイの色、靴を革靴からスニーカーへチェンジ。新婦はドレスの腰に巻いているリボンの色、ヘア、靴をスニーカーへチェンジと所要時間は短時間でありながら、印象を変えられるものにしました。さらに、ゲストの服装を自由(スーツは禁止)にし、堅苦しくない雰囲気になるよう衣裳コードを設定しました。
色とりどりの前菜やおしゃれなタパスが並ぶブッフェ台。おいしい料理にゲストも舌鼓。
どれにしようかと迷いながら、目の前に並ぶ料理を前にゲスト同士も自然と会話が弾む。
広いガーデンを生かしてビュッフェ形式でゲストをおもてなし。座席もあえて決めずに、新郎新婦がゲスト席をラウンドして歓談を楽しみました。ゲストからも「ブッフェ最高!」「アットホームな雰囲気が良かった」「型にはまらない手作り感が良いね」など大好評でした。
取材協力/Coco style WEDDING
「結婚式といえば、職場の方々を招き、格式ばった雰囲気で行うもの」。そんなイメージを持っていた優希さんと朝和(ちょうわ)さん。ふたりが思い描いていたのは「自然と寄り添える場所で、少人数で大切な人たちだけを招き、心から楽しんでもらえる温かな式」でした。
結婚式を挙げるなら、「やりたいことはなるべくすべて叶えて、ゲストに心からのおもてなしをしたい」と考えていたふたりは、信頼できるプランナーと運命的な出会いを果たしました。
ふたりが選んだのは、沖縄にある部屋数10室ほどのプライベートホテル。周りに高い建物がなく、どこまでも続く空と澄み渡る青い海、緑の山々に囲まれた開放感に溢れた会場。まさにふたりが望んでいた「自然と寄り添う式にしたい」という理想が叶う場所でした。
結婚式からパーティ、二次会、三次会まで移動の必要なく楽しめるプライベート空間は、周りのことを気にすることなく、深夜までゲストが盛り上がり、特別な一日を存分に楽しむことができました。暗くなってからライトアップされた会場は胸に深く刻まれるほど幻想的。参加したゲストからは「理想の結婚式だった」、両親からは「ふたりらしい本当に素敵な結婚式だった」と大好評でした。
人生に一度の結婚式なら、ふたりがやりたいことをたくさん話し合い、ふたりでつくり上げてほしいです。準備は大変でしたが、その過程でもふたりの絆が深まりました。信頼できるプランナーさんに出会えたのも幸運でした。式に参加してくれた家族や友達、スタッフの皆さんなど式に携わってくれた全員に感謝の気持ちでいっぱいです。(優希さん)
カジュアルなサングラスを合わせて。気取らず楽しんでほしいというふたりの想いが、ゲストの心をほどいていく。カラフルなアイウェアが、南国にぴったりのアクセントに。
プールサイドでくつろいでほしいとビーチサンダルを準備。ふたりの細やかな気配りが、会場全体に心地よいムードを生み出す。
会場の庭の真ん中に大きなプールがあったこと、時期が9月とまだ暑かったことから、ウエルカムギフトにはサングラスとビーチサンダルをチョイス。ゲストが思い思いにサングラスをかけて楽しそうに写真撮影をしたり、プールへ足を入れて楽しんでくれていました。
また、料理にも沖縄ならではの食材を使用。新郎は料理が得意だったことから、新郎が考案したレシピをクイズ形式にした動画を流し、実際にシェフがその場で作ってゲストに振る舞うという演出も取り入れました。
風を感じるような、ふわりとしたオーダーメイドウエディングドレス。これから始まる一日にそっと期待を添えて。
ナチュラルなドレスに身を包んだ新婦と、タキシード姿の新郎。開放的な雰囲気に、ふたりも自然な笑顔に。
「屋外で行う挙式だったのでかしこまった雰囲気ではなく、開放的なパーティのようなイメージの式」を構想していた新婦優希さんが選んだのは「ナチュラルで『新婦自身の魅力が引き立ち、風を感じるような』ウエディングドレス」でした。新婦の骨格をいかすシンプルなワンピース型で、肩の部分は透明感のあるレースとボレロで覆われており、肘の部分にレースを付けることでさらに華やかさをプラス。新婦が動くたびにレースがふわりと舞い、風にそよいで優しく揺れる様子は、まさに優美でした。
取材協力/EI WEDDING
結婚式のスタイルに正解はないので、ふたりが心から納得できるスタイルを選ぶことが大切。自然の中での結婚式は、開放的な空間で新郎新婦もゲストもリラックスして、会話も弾むことでしょう。美しい景色の中で交わす誓いは、一生の宝物になるはず。
「こんな結婚式ならやりたい!」そんなふうに思えるスタイルを、ぜひ見つけてみてくださいね。
取材・文/RIE☆ D/mashroom design 構成/金子朱里(編集部)
※掲載されている情報は2025年4月時点のものです