上品でクラシカル。大人花嫁のためのウエディングドレスSNAP14
近年注目が高まっている「クラシカルドレス」。上品さと気品に溢れ、時代を超えて愛されるデザインであることから、多くの花嫁の支持を集めています。今回は、先輩花嫁たちの華やかなクラシカルドレスの数々を紹介するとともに、ヘアスタイルやアクセサリー、ブーケのコーディネーとポイントについても解説。自分のお気に入りのデザインを、ぜひ探してみてくださいね。
そもそも、クラシカルドレスってどんなドレス?
「クラシカル」という言葉は、日本語に訳すと「伝統的な」「格式がある」という意味。今回紹介するのは、何十年も前から存在するデザインながらも、現代でも色あせない魅力と品格に溢れた「クラシカルなドレス」の数々。
上質で正統派なミカドシルク、優雅な雰囲気を演出するロングスリーブ、上品さと知的な雰囲気を放つハイネック、上品さの中にも大人の可愛らしさをまとえるロールカラーやオフショルダーなど、タイプ別にご紹介します。
Type01:ミカドシルク
流れるシルエットが美しいドレス
上質なミカドシルクが仕立てるラインが美しい、プリンセスラインのドレス。肩のケープから胸元のリボン、バッグのリボンまでが流れるように繋がっているシルエットが印象的。シンプルながらも、素材の良さが際立つ気品溢れる1着。
ここがお気に入り
前後にあしらわれた、インパクトのある膨らんだリボンがお気に入り。フロントのリボンは単に可愛いだけでなく、エレガントなデザインになっている点も気に入っています。後ろのリボンと長いトレーンは、新婦入場や退場の際に美しく映えました。(のらねこさん)
前後に大胆なギャップがあるデザイン
フロントはシンプルかつ王道のデザインとなっており、ミカドシルクの上品な光沢感が際立つクラシカルなスタイル。そしてこのドレスの特筆すべきポイントは、フロントからは想像がつかないくらい大胆なバックスタイル。ミカドシルクのエレガントさとモダンさが、絶妙なバランスで共存している一着。
ここがお気に入り
フロントはシンプルかつ上品なのに、バックスタイルがとても印象的なデザインに惹かれました。とてもお気に入りのドレスです。(MEGUMIさん)
リゾートにも合うシンプルな一着
ミカドシルクの上質な素材感が際立つ、シンプルでクラシカルなAラインドレス。バックスタイルはスカートの裾までくるみボタンが続いている、可愛らしいデザイン。軽井沢ウェディングに合わせて、ミカドシルクのドレスでも軽やかに見えるよう、新婦がこだわってセミオーダーした一着。
ここがお気に入り
裾まで続いたくるみボタンにひと目惚ぼれでした。また、シンプルなデザインだからこそ、お気に入りのヘッドアクセサリーやブーケとバランスよくコーディネートすることができたと思います。(meguさん)
Type02:ロングスリーブ
前後のギャップが印象的なウエディングドレス
ロングスリーブの美しいラインが目を引くウエディングドレス。正面から見たときには清楚で上品な印象ながらも、背面は大胆にカッティングされた背中見せのデザインとなっており、ギャップを楽しめるとってもおしゃれな1着。袖にはくるみボタンが丁寧にあしらわれていて、シンプルながらもディテールにこだわりが詰まっているのもポイント。
ここがお気に入り
1番のお気に入りは、とにかく素敵なシルエット。エレガントと可愛いのどちらも叶えてくれたお気に入りのドレスです。挙式と披露宴で着用し、髪型とアクセサリーを変えて両方の雰囲気を楽しみました。(hitoさん)
肌をカバーしつつもボディラインを美しく演出
繊細なレースが美しいロングスリーブドレス。スカートはレースオーガンジー素材でボリュームたっぷりながら、ウエスト部分が細く見えるような縫製になっている点がポイント。肌を隠して上品さを演出しつつも、ボディラインを美しく見せるクラシカルなデザイン。
ここがお気に入り
キャサリン妃が結婚式で着用したドレスに似た1着で、ロイヤルな雰囲気をまとえた点がお気に入りです。デコルテがきれいに見えるデザインと、ウエストがきゅっと細く見えるところも◎。(田村 茜さん)
オードリー・ヘップバーン風のクラシカルな着こなし
美しいシルエットが印象的な、上品なサテンドレス。上半身部分はスタイルアップが叶うコンパクトなベアトップとなっており、その上にロングスリーブのブラウスを重ねる着こなしを楽しめるデザイン。スパンモチーフが施され、繊細な煌めきを放つベアトップと、上品なレースであしらわれたロングスリーブの組み合わせが絶妙にマッチしてまぶしい1着。
ここがお気に入り
テイストはクラシカルですが、ベアトップの刺しゅうが美しく繊細で、クラシカルになり過ぎないデザインになっているところがお気に入りです。前撮りではドレスのみで着用したのですが、挙式披露宴ではクラシカルさを演出するためにロングスリーブのブラウスを合わせて着用しました。イメージは『ローマの休日』と『ティファニーで朝食を』です。(Sさん)
Type03:ロールカラー/オフショルダー
堂々としたオーラを放つ、正統派のクラシカルドレス
クラシカルドレスの代表格ともいえるデザインが、ロールカラードレス。こちらはボリュームたっぷりで、繊細なフランス刺しゅうのレースと共にスワロフスキーもあしらわれたロイヤル感のある1着。清楚で正統派、かつ気品にも溢れている堂々としたオーラを放つデザイン。
ここがお気に入り
バックスタイルがとにかく美しいドレスで、まさに「ひと目ぼれ」した1着。背中にくるみボタンを使用しているところ、レースの長いトレーンや露出控えめで上品な印象なのもお気に入り。また、ロールカラー、トレーン、腰のコサージュは取り外しが可能で、自分好みにカスタマイズして挙式と披露宴で別のスタイルを楽しめるのも大きな魅力でした。(むーさん)
スパンコールの輝きがまぶしいオフショルダー
デコルテから背中にかけて施されたインド刺しゅうが美しいドレス。特にオフショルダー部分のインド刺しゅうは、ドレスに合わせたという特別なデザイン。トップラインにはきらきらと輝く上品なスパンコールも施されており、プリンセス気分を味わえる点もポイント。デコルテと上半身をとにかく美しく仕立てる1着。
ここがお気に入り
オフショルダー部分のインド刺しゅうとビジューがお気に入りポイントです!高砂席に座ったときにきれいに見えるというのも大事なポイントでした。刺しゅうがとってもきれいで、きらきらしていて素敵!見た瞬間にひと目ぼれしたドレスです。プリンセスみたいと言われたのも嬉しかったです。(わかなさん)
シンプルなのに迫力のあるデザイン
マットのシルクサテン生地が花嫁を美しく包む、Aラインのドレス。ディテールがとても立体的で、シンプルなのに迫力がある1着。肩周りのオフショルダーが、上品でエレガントな中にも可憐さを演出。
ここがお気に入り
装飾がなくAラインのドレスを探していたところ、シンプルなのに迫力があり、ディテールが立体的できれいなこのドレスに出会いました。光沢感が抑えられていて、
高級感のある素材も、ドンピシャで好みでした。(suzukaさん)
Type04:ハイネック
肌の露出を抑えながら、曲線美を美しく演出
総レースがエレガントな、ソフトマーメイドドレス。ハイネックで上半身の露出を抑えながらも、上品な曲線美を描くことにこだわり抜かれた1着。デザイナーこだわりのマリアベールも付属しており、トータルのシルエットがとにかく美しく、女性らしさと気品に溢れたドレス。
ここがお気に入り
マーメイドドレスへの憧れがあったのですが、ヒップが大きいことがより強調されてしまうのではないかと心配していたところ、こちらは曲線美をきれいに演出してくれたドレスでした。トレーンまで全てレースだったので、チャペルの深紅のじゅうtsんに映えると思ったのが決め手です。また雪の時季での挙式だったため、ハイネックで肌の露出を抑えて上品な雰囲気に仕上がった点も良かったです。(美里さん)
詰まった感のない、軽やかなハイネック
継ぎ目のない、柔らかで繊細なレースでデザインされた上半身が目を引く上品なドレス。ハイネックと袖の長さが絶妙で、詰まった感じにならず軽やかに着こなせるのも特徴的。スカート部分はAラインのチュールが何層にも重なっており、動くたびにふわりふわりと優しく動く様子がとっても可愛い1着。
ここがお気に入り
やっぱり上半身のレース部分がこのドレスの特徴で、大好きなポイントです。レースの模様が複雑かつ繊細で、ずっと模様の続きを追い掛けて眺めていられます。また、袖口や首元はレースの模様が肌に沿うようになっていて、初めて袖を通したとき、“着る”というより“まとう”、という感覚に気持ちがフワフワしたことを覚えています。どこを取ってもお気に入りポイントしか出てこないドレスです。(YUIさん)
プラスアルファ01:ヘアスタイル
クラシカルの定番はシニョン+ティアラ
よりクラシカルな雰囲気に仕上げたい場合、ヘアスタイルはシニョンがおすすめ。シニョンの位置を高めにすればキリッとした清楚な印象に、低めにすれば、女性らしい柔らかさが溢れる印象に。また、ヘアアクセサリーにはロイヤル感溢れるティアラを合わせることで、よりクラシカルな仕上がりに。
私のヘアスタイル解説
異なる着こなしができるドレスに合わせて、前撮り、挙式、二次会それぞれで別々のヘアスタイルを楽しみました。前撮りでは高めのシニョンとティアラ、挙式ではギブソンタックとティアラ、二次会では低めのシニョンと生花を合わせました。(むーさん)
プラスアルファ02:パールジュエリー
輝くパールでより高潔な雰囲気に
純潔さを象徴するような輝きを放つパールジュエリーは、クラシカルな雰囲気を演出するのにぴったりなアイテム。ダイヤモンドとは異なるきらめきが、花嫁をより高潔な印象に。
私のパールジュエリー解説
挙式時には、成人祝いで両親からもらったパールネックレスと、母から借りたパールピアスを合わせました。ほんのりピンクがかったパールで、肌がきれいに見えるところがお気に入りです。(田村 茜さん)
プラスアルファ03:ラウンドブーケ
王道かつ正統派なラウンド型
クラシカルなドレスには、クラシカルなブーケを。正統派のラウンドブーケは、シンプルながらも全体の印象を上品に格上げする重要な存在。手元にラウンドブーケを持つことで、上品で清楚な仕上がりに。
私のブーケ解説
シンプルなもの、ラウンド型、花材が「カスミソウ×紫陽花」という条件で探していました。アンティーク感が出るように、カスミソウは真っ白でないもの、葉は深みのある くすみカラーに。葉っぱの量にもこだわって、調節してオーダーしました。(suzukaさん)
From 編集部
理想のクラシカルスタイルを叶えよう!
今回紹介したように、クラシカルなウエディングドレスの特徴やデザインはさまざま。上品な仕上がりに加えてどんな雰囲気(シンプル、可憐、清楚など)を取り入れたいのかイメージを固めて、理想のクラシカルスタイルをぜひ実現してくださいね。
構成・文/島袋芙貴乃
※掲載されている情報は2021年8月時点のものです
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