最後の最後で決められない!2会場で悩んだとき、卒花はどうした?
結婚式会場選びはどこもステキで、見学に行けば行くほど迷ってしまう人もいるのでは?いろいろな条件や判断材料を比べて、やっと2会場まで絞ったものの、最後の最後で決められない!そんなとき卒花はどうしたのか、主なお悩み別に、詳しく教えてもらいました。フリープランナーの荒井さやかさんからのアドバイスも参考にして。
【お悩み1】どっちの会場・設備もステキで、選べない~!
会場選びで迷ったポイントで一番多かったのが、「どっちの設備もよくて選べない」という声。例えば、どっちのチャペルもステキな雰囲気で一つに絞れない、チャペルはこっちがよいけれどパーティ会場はあっちがよくて……など。「自分が結婚式を挙げる場所」と意識すればするほど、その特別感から決断ができないという事態に。そんなとき、卒花はどうやって決めた?
こうして決めました!
【希望の日取りと彼の意見で決定】
一つは、スタッフの対応も料理・設備も素晴らしく、庭がステキな離れの会場。もう一方は会場そのものが豪華絢爛(けんらん)で、庭はないものの料理や設備は同様に素晴らしくて、どっちにするか悩みました。希望の日取りに会場が空いていたということで、後者に。彼が気に入った様子だったのも決め手に。私ひとりではなかなか決断できなかったと思います。(タイコさん)
【自分の理想に立ち戻って】
見学に行ったパーティ会場はどちらもステキで、チャペルは少しタイプが異なっていました。どっちにするか迷いましたが、元々自分の中で白い会場がいいなと思っていたことを思い出し、全体的に白っぽい方にすることにしました。(れーみんさん)
【金額など総合的に判断】
最初はステンドグラスのある教会に憧れていましたが、せっかくハワイ婚をするのであればハワイでしか体験できないロケーションでの結婚式もいいなと迷いました。口コミや金額、ホテルのランクなど総合的に判断して、メリットが多いと思ったロケーションのよい方に決定。(あささん)
プランナー’s Advice:設備より「大切にしていること」に注目して
会場の設備で決められない場合は、ふたりの大切にしていることを整理してみましょう。具体的には、挙式を大切にするなら挙式会場を、パーティを重視するならパーティ会場を主軸に決めます。チャペルで悩んでいるなら、それぞれどんな思いを大切にしているチャペルなのかをスタッフに尋ねてみると、納得感が得られます。
実は会場は設備よりも、「大切にしているメッセージ」に目を向けて選択するのがお勧めです。その会場のスタッフさんが大事にしていることに共感できる部分が多い方が、ゆくゆく結婚式を準備するに当たってスムーズにいくことが多いからです。(荒井さやかさん)
【お悩み2】ハイクラスor予算内?どっちが正解なの?!
どっちがステキかという2択だけでなく、そこに金額が絡むのが会場選びの難しいところ。何もかもステキ!とひと目ぼれした会場で見積りをもらうと、予算オーバー。予算内で挙げられる会場も悪くないけれど、決定打に欠ける……。ここはドーンと贅沢するべきか、堅実に抑えるべきか、お金の使い方はそれぞれの価値観によるため、難しいところ。卒花は、どっちを取った?
こうして決めました!
【彼が背中を押してくれた】
気に入った会場の見積りが高くて、予算が足りないかもしれないと思い、もう少しリーズナブルに式ができる会場にするべきかを悩みました。彼が「一生に一度のものだし女性のための結婚式だから、好きなように決めればいいよ」と言って背中を押してくれたため、気に入った方の会場を契約しました。(愛さん)
【予算内で希望が叶う会場に】
第1希望の会場はとても可愛かったのですが、見積りが高くてドレスの持ち込みも不可。アクセスもよくありませんでした。将来のことを考えて、第1希望ではなく予算内に収まる会場に。ドレスの持ち込みは譲れなかったので、持ち込みができる会場にして正解でした。アクセスは母にも相談し、「親戚が来やすい方がいい」と言われたのも決め手に。(くーさん)
【おもてなしの予算を考えて】
どちらの会場も雰囲気・立地共によかったのですが、予算面で悩みました。結局、打ち合わせで何回も通うことを考え、自宅から通いやすく予算も抑えられる会場に。今後予算オーバーになる可能性があり、ゲストのおもてなしがおろそかになってはいけないと考えました。予算内の会場の方が持ち込み料なども融通してくれて、自分たちが希望する式にしてもらえそうだと思いました。(デンデさん)
プランナー’s Advice:予算よりも「どんな結婚式ができるか」
見積りの金額にかかわらず、「ふたりがやりたいことがちゃんと盛り込まれている見積りか」を確認することが大事です。予算内で収まっていたとしても、やりたいことが入っていなければ、意味がないことになります。また、会場費などの基本料金が高過ぎて、やりたいことができないのも考えもの。最初の段階で「何を大切にしていきたいか」を考えて見積りを作成してもらうことがポイントになってきます。どちらの会場にするか真剣に悩むのは、その見積りをもらってからでも遅くありません。(荒井さやかさん)
【お悩み3】選択すべきは、会場設備?プランナーさんとの相性?
会場が気に入ったものの、案内してくれたスタッフの感じが気になったり、逆に候補外と思って行った会場の対応が素晴らしかったりと、会場はスタッフの印象に左右されます。結婚式は担当プランナーと打ち合わせながらつくるもの。スタッフと、会場の設備、卒花はどっちを優先した?
こうして決めました!
【担当者は別の人かも?】
プランナーさんが素晴らしい会場と、建物がステキな会場で悩みました。自分の思いを表現してくれるプランナーさんだったので悩みましたが、その会場はビルの中に入っていたので、今後もずっとあるとは限らないと思いました。またその方が結婚式を担当してくれるとも限らないので……。親は歴史ある会場がよいのではと思い、建物がステキな方に。(YHさん)
【やりたいイメージを優先】
最初に行った会場は、人とかぶらない式ができそうで、料理もおいしくて気に入ったのですが、担当のプランナーさんが苦手でした。もう一つの会場はプランナーさんがとてもよかったのですが、やりたい雰囲気とは違い悩みました。結局やりたいイメージを優先して、最初に行った会場に決定。プランナーさんは苦手だった人とは別のベテランの方が担当してくれて、安心できました。(Mitoさん)
プランナー’s Advice:結婚式は「誰とつくるか」が大事
プランナーさんの印象で悩んだのなら、まずそのプランナーさんが最後まで担当してくれるのか確認しましょう。そうでない場合は他のスタッフさんの雰囲気も見ておきましょう。結婚式をつくるのは人なので、相性や印象の良しあしは後々尾を引きます。結婚式は「誰とつくるか」が大事です。
プランナーとの相性がイマイチでも、その会場が気に入って決めたいという場合には、責任者(支配人やマネジャー)と話してみるのもアリです。そこでこの会場に任せたいと思えれば、決めてもよいでしょう。(荒井さやかさん)
【お悩み4】地元orふたりが住んでいる場所、どっちがいいの~?!
結婚式の会場は同エリアで悩むばかりではなく、「どこで挙げるか」も大きな問題。ふたりの地元が離れていたり、仕事の都合で転勤したりすると、どの場所を選んでも誰かが長距離移動をする必要が出てきます。卒花はどうやって決めた?
こうして決めました!
【ふたりの出会いの場所を選択】
彼の地元の高知か、今住んでいる愛媛か、どちらの会場を選ぶべきか悩みました。高知で2会場、愛媛で2会場見学へ行ったのですが、彼の祖母が足が悪くて愛媛だと出席できないかもという事情もあり、高知で挙げることに。打ち合わせは大変でしたが、ふたりが出会った高知!大好きな場所!という気持ちで自信を持ってゲストを招待できたので、高知で挙げてよかったと思っています。(優さん)
プランナー’s Advice:ゲストの利便性と安全を考えて決めよう
絶対に招きたいと思う大切な人の利便性と安全性を考えて選ぶのが、ポイントになります。例えば、祖父・祖母にどうしても花嫁姿を見せたいという場合は、地元の方がよいでしょう。現在は結婚式の打ち合わせのほとんどをリモート対応してくれる会場が多くなっています。そのため、住んでいるエリアでないと準備が進めにくいということは、今までよりも少なくなりました。その面では、選びやすくなっているかもしれませんね。(荒井さやかさん)
どっちがいいか迷ったら、できるだけ「柔軟な対応」ができる会場を選ぼう
会場選びで迷ったときに、後悔しない決め方を荒井さやかさんに聞いてみました。
「会場選びで大事なのは、設備がよいかどうか、雰囲気が好みかどうかといったスペックやデザイン比較ではありません。
結婚式をするかどうかすら悩む今だからこそ、“ときめく気持ち”に素直になってもらえたらと思います。ぜひ『どこで結婚式をするのが一番ワクワクしそうか?』を考えてみてください。結婚式をつくるのは『人』。自分たちの思いをくみ取ってカタチにしてくれるプランナー、会場を選んでもらえたらと思います。迷ったときは、できるだけ“柔軟な対応”をしてくれる会場を選ぶと、最終的に満足のいく式が叶うと思います」(荒井さやかさん)
From 編集部
迷ったときは“結婚式で大切にしたいこと”を話し合って
会場選びに迷ったときは、ふたりが結婚式で大切にしたいと思っていることに立ち戻ってみて。早く決めなきゃと焦らず、周囲の意見を聞いてみたり、ふたりで話し合う時間を取るのもお勧め。卒花やプランナーさんからのアドバイスを参考に、自分たちらしさを表現できる会場に決めよう。
荒井さやかさん
Coco style WEDDING 代表
フリーランスウエディングプランナー
ウエディングプランナーとして、北海道札幌市内の結婚式場に4年半勤務し、2011年に独立。ホテル、専門式場、レストランの他、公園や学校、自宅などさまざまな場所でふたりらしい結婚式を叶えるフリーランスのプランナーとして活躍中。
URL:https://www.ccsw.jp/
構成・文/稲垣幸子 イラスト/佐々木千絵
※記事内のデータならびにコメントは2021年3月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー65人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2021年5月時点のものです
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