【結婚式費用の初回見積り】後々の金額UPを防ぐ「チェックリスト」
会場見学の際にもらう見積りが全てと思ったら大間違い!アバウトな見積りは後々の金額アップにもつながってくるので気を付けて。今回は、会場を決定する前に押さえておくべき項目を、3つのカテゴリーに分けてチェックリスト形式でご説明します。
[初めに知っておきたい]
会場見学でもらう初回見積りってどんなもの?
まず、「最初にもらう見積り」は式の内容が具体的に固まっていないため、ベーシックな項目しか含まれていないことが多い。さらに料理や飲物、衣裳などランクが複数あるものは一番下の料金で計上されていることも。人数分必要なアイテムについては、ゲスト数で金額が大きく変わってくるので、単価だけでなく総額でいくらになるのかを意識することが大事。
では、見積りアップをどうやって防ぐ?
カテゴリー別に探ってみよう
ここからは、会場見学時にもらう「初回見積り」の中身を3つのカテゴリーに分けてご紹介。それぞれ、どこに気を付けておけば見積りアップを最小限に防ぐことができるのか、1つずつチェックしてみよう。
その1.おもてなしに関わるアイテムのチェックリスト
【料理】
★最低ランクではなく「人気のコース」になっている?
初回見積りに含まれているのは一番下のランクであることが多い。料理は多くの人のこだわりどころでもあり、実際に試食をした後にランクアップする可能性が高いので、「この会場でよく出るコース」で見積もってもらおう。1人当たり数千円のアップでも人数分で計算すると結構な額になるので気を付けて。
【飲物】
★ドリンクコースに含まれる内容に不足はない?
こちらも初回は一番下のランクで見積もられることが多いので、コース別に含まれるドリンクの種類を確認しよう。乾杯酒やウエルカムドリンクは別料金というケースも。
【ウエディングケーキ】
★生ケーキ?それともイミテーション?
生ケーキの場合は1人当たりの単価×人数分で計上されていることがほとんど。一方、イミテーションケーキは生と比べると料金が控えめ。分からない場合は遠慮せず尋ねてみて。
【引出物・引菓子】
★持ち込みも視野に、まずは単価をチェック
引出物も最低ランクのことが多いので、贈り分けをする場合は見積りがアップしがち。さらに自分たちで手配する場合は持ち込み料が必要になるのか、またその場合は1つ当たりいくらかかるのかを確認。ペーパーバッグ代は含まれていないこともあるけれど、必要なものなので最初から計上してもらおう。
【招待状】
★含まれているもの・いないものをよく確認して
ペーパーアイテムの中で、初回見積りにほぼ入っているのが招待状。ただし切手は自分たちで用意する必要があり、同封する地図や筆耕料(宛名書き)などはオプションというケースが多いのでご注意。
【当日のペーパーアイテム】
★手作りする人も、とりあえず単価をチェック!
席札や席次表といった式当日のペーパーアイテムが初回見積りに入っている場合は、単価をよくチェックしておこう。そのまま会場に頼むか手作りするのか、判断する際の目安になるはず。
【ゲストブック(芳名帳)】
★1冊じゃ足りないかも。両家の分がちゃんとある?
式当日の記帳は両家に分かれて行うため、ゲストブックも最低2冊必要。さらにゲストが多い場合は追加が必要になる場合もあるので、冊数をまず確認しよう。
【ここも大事!】 ゲスト数をある程度決めておく
料理やギフトといったおもてなしに関わる項目の多くは、ゲスト人数に比例して変わってくるもの。つまりゲストが増えると当然見積りもアップするので、最初からある程度正確な人数を伝えておくことが大事。
その2.ふたりに関わるアイテムのチェックリスト
【新婦衣裳・衣裳小物】
★「衣裳プラン内」でどんなラインナップのものが選べる?
その場で実物を確認するのが難しい場合は、一番よく出る金額帯もしくは会場で取り扱っている衣裳の平均価格帯を聞いて見積りに反映させて。さらに衣裳小物が付いていない場合は一式含めてもらおう。また、自分で調達する場合の「持ち込み料」の有無や金額も要確認。
【新郎衣裳・衣裳小物】
★「小物込み」の料金?足りないものはある?
シャツやネクタイ、靴といった小物類は衣裳代に含まれていないことも。後で見積りがアップしないよう必要なものは一式含めてもらって。
【美容着付け(ヘアメイク)】
★基本料金にリハーサルやお引き上げも含まれている?
最初の見積りに含まれる美容着付けは、基本的に衣裳1点分の費用。お色直しをすると追加料金がかかるので、2着以上着る予定があればその分も計上しておこう。また美容着付け代の中にヘアメイクリハーサルやお引き上げ料が含まれるかどうかも確認を。
【ブーケ・ブートニア】
★可能なら「基本のブーケ」の写真や実物を見せてもらおう
ブーケ・ブートニアも衣裳1着につき1つが基本なので、お色直しをするなら必要分含めておこう。さらに花材やフォルムにこだわりたい人は、初回見積りの金額のブーケがどのようなものなのか写真でチェック。
【写真撮影・アルバム・データ】
★納品はアルバム?それともデータ?撮影カット数も要確認
会場によっては「記念写真と台紙」のみしか含まれていないこともある。当日のスナップ撮影を頼みたい人はその旨を伝えて。さらに納品形態がデータのみなのかアルバムも付いているのかなど、ふたりの希望に合うものかどうか確認してみよう。
【ビデオ撮影】
★当日の記録ビデオ?それとも演出用のムービー?
ビデオもふたりが必要とするもの(当日撮影・エンドロールを兼ねた記録ビデオ、演出用ムービーなど)を計上してもらうこと。
【ここも大事!】 こだわりや優先順位を考えておく
特にドレスは料金よりも好みを優先する人が多く、最初の見積りから金額が上がりがち。思い出を手元に残せる写真やビデオも同様。とはいえあらゆるアイテムを際限なくランクアップするわけにはいかないので、「ここだけは絶対に譲れない!」というポイントをいくつか決めておくといいかも。
その3.挙式・装飾・演出・設備に関わるチェックリスト
【挙式料】
★希望する挙式スタイル?何と何が含まれている?
キリスト教式・人前式・神前式と、挙式スタイルによって料金が異なる場合があるので、ふたりの希望する内容で見積もってもらおう。キリスト教式の場合は牧師への謝礼や聖歌隊のコーラス、オルガンの生演奏などが含まれるかどうかも確認して。
【会場使用料・控室料】
★使える設備や施設はどことどこ?控室は両家の分ある?
基本は挙式会場と披露宴会場の使用料。その他にもブライズルームやゲストの控室など、絶対に必要な場所があるので、どこまで含まれているのかを確認しておきたい。ゲストの控室は両家で分けたい場合は2部屋必要になるので、あらかじめ見積りに入れてもらって。
【会場装花・装飾】
★装花や装飾はフェアで展示されていた内容と同じもの?
フェアで見て「いいな」と思ったものが見積りに反映されているとは限らない。実物を見るとボリュームが足りなかったり、思い描いていた花材とは異なっていたりすることもあるので、パンフレットなどで確認を。
【映像演出】
★編集内容はイメージ通り?可能ならサンプルもチェック
多くの人が取り入れる演出ではあるけれど、見学時にもらう最初の見積りに含まれていることは少ない。もし項目がある場合はイメージ通りの内容かどうかサンプルなどで確認。
【音響・照明】
★何か追加で必要なアイテムは発生する?
プロジェクター使用料やBGMに関わる諸費用などオプションで頼まなくてはいけないものがあるかどうか尋ねてみて、マストと思われるものはあらかじめ見積りに含めておこう。
【介添え料】
★何をどこまでお願いできる?
こちらは内容によって料金に差が出るような類いのものではないけれど、念のために何をどこまでお願いできるのかを知っていると安心。
【司会者】
★指名できる?可能な場合、差額はいくら?
披露宴の雰囲気を左右するといっても過言じゃない司会者。性別や物腰など希望に合った人を指名できるかどうか、またその場合の差額も確認しておきたい。
【サービス料】
★そもそもどんなもの?どんなアイテムに発生する?
料理や飲物などに約10%の割合で加算される「サービス料」。会場によって対象になるアイテムは微妙に異なり、会場使用料や装花などに発生することも。何に付いてくるのかをチェックしておこう。
【ここも大事!】 パックプランの内容も要チェック
お得な印象があるパックプランだけど、本当にふたりの式に合うものかどうか会場を決める前に考えてみて。例えば実際の人数が70名なのに「50名プラン」を利用すると、単純に20名分の追加費用が必要になるし、衣裳代が含まれているからと安心していたら、実は金額の範囲内で選べる種類が少なくて結局ランクアップしなければいけないことも。何が含まれていて何が足りないのか、会場を決める前にじっくりチェックしよう。
From 編集部
なるべく現実に近い見積りをもらうのがコツ
見積りは会場を選ぶ際の大きな判断材料の一つ。「意外と安いかも?」と思って会場を決めたものの、その後思わぬ金額アップであたふた……なんてことも。そんな事態を避けるためにも、見学時からしっかりと現実に近い見積りをもらうことが必要です。この記事のチェック項目をおさらいし、ぜひ役立ててくださいね。
構成・文/南 慈子 イラスト/別府麻衣
※掲載されている情報は2021年1月時点のものです。
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