顔合わせ食事会、どこでやる？“親に好印象”な「お店・料理」の選び方

開催時期・日程・時間帯はいつがベスト？

一般的に、顔合わせ食事会が行われるのは、両家の親に結婚のあいさつを済ませた後。お互いの親に結婚報告をしてから、１～３カ月以内が目安です。それぞれの親の都合を確認し、候補日を決めましょう。なお、希望するお店が予約で埋まっていることもあるので、候補日はいくつか用意しておくのがおすすめ。

時間帯は、ランチタイムに合わせる場合がほとんどですが、仕事の都合や遠方から来る親の移動を考えて夜の時間帯にする人も。

顔合わせ食事会のエリアはどこにする？

ふたりの住まいとお互いの実家が近い場合は問題ありませんが、実家が遠方にある場合、まずはエリアを決めるところからスタート。どちらかに負担がかかりすぎないよう両家の中間地点や、ふたりが生活しているエリアに招待するのが一般的です。どちらかの実家の近くで顔合わせ食事会をする場合は、訪問する側の交通費の負担にも心配りが必要で、食事代は近い方が全額持つようにすることもあります。

顔合わせ食事会の店は誰が予約する？何カ月前までに？

顔合わせ食事会のお店探しや予約はふたりが率先して行動を。アンケートでもふたりが予約したケースが約７割と、ふたりがメインで手配を行っているよう。

お店の予約は候補日が決まったら早めにしておきたいところ。ただし、数カ月先の予約を受け付けていないお店もあるので、候補日の１カ月～２カ月前に済ませておくとよいでしょう。

顔合わせ食事会当日の支払いは誰がする？

アンケートによると、支払ったのは「新郎新婦のみ」が52.9％、「新郎新婦と親同士で負担」が18.8％、「新郎の親」が15.9％、「新婦の親」が3.4％、「親同士」が8.2％と、半数以上がふたりのみという結果。それぞれの家族で状況は異なりますが、できれば親を招待するといった意味も込めてふたりでおもてなしするのがおすすめ。また、親と費用を分担する場合も、その場でお金のやりとりをするのは大変なのでいったんふたりが支払い、後から負担分を受け取る方法がスムーズです。

62.5％の親が「お店の雰囲気」を重視

お店の雰囲気や、料理など、お店選びの条件はいくつかあるけれど、優先順位を付けるのは意外と難しいもの。好印象なお店を選ぶには、“親が重視しているポイント”を押さえましょう。実際に、顔合わせ食事会をしたことのある親世代に、「お店でよかったところ」を聞いてみた結果がこちら。

１位：お店の雰囲気　62.5％
２位：料理　59.6％
３位：立地やお店までのアクセス　57.7％
４位：お店のサービス　39.4％
５位：価格　37.5％
６位：お店の設備　37.0％

アンケート結果を見ると、親世代が顔合わせ食事会のお店選びでまず優先してほしいのは「お店の雰囲気」。個室で落ち着いた雰囲気のお店を選ぶことで、ゆっくりと話ができます。また居心地のよい空間で過ごすことで、緊張感漂う空気も少しリラックスしたムードに。

次に多かったのは「料理」。料理のおいしさはもちろん、見た目の華やかさや縁起物が使われているなど、お祝い事ならではのポイントも。

３位の「立地やお店までのアクセス」も重視している人が多く、駅から近いこと、シャトルバスの用意や駐車場があると好ポイントなよう。

お店の雰囲気がよかった！

【和風の店内】
席からきれいな日本庭園が見えて、和風ならではの落ち着いた雰囲気のお店だった。仲居さんが親切でゆったり過ごせました。（新郎父）

【距離感】
完全個室ではないけれど、静かでお店の雰囲気も感じるほどのちょうどよい距離感でした。おかげで和やかに歓談できました。（新郎母）

料理がよかった！

【華やかな料理】
地元の特産品がふんだんに使われていて、メニューも結納にふさわしくおいしかった。華やかな料理で、見た目も味も満足できました。（新婦母）

【お祝いにふさわしい料理】
コースの中から新郎新婦が選んだものに、店側が立派なタイのお刺し身をサービスしてくれました。お祝いの雰囲気を料理でも演出してくれていてうれしい気持ちになりました。（新郎母）

アクセスがよかった！

【駅近】
駅隣接のホテル内の和風レストランで、遠かったけれどわかりやすい場所でよかったです。（新郎母）

【新郎実家の近く】
新郎の実家近くの名店でおいしいお食事でもてなしていただきありがたかったです。その後お宅にも訪問できて両家の距離が縮まった気がします。（新婦母）

お店のサービスがよかった！

【接客】
顔合わせということで桜湯のサービスがありました。個室の空きが出たということで当日個室にしてもらうことができました。（新郎母）

設備がよかった！

【清潔感】
座席はゆったりとしたテーブル、椅子がありメンテナンスが行き届いていて清潔感がありました。個室があるのもよかったです。静かでゆったりとしてハレの日にふさわしい雰囲気でした。（新婦母）

価格帯がちょうどよかった！

【価格の納得感】
少し高めではあったものの、お店の雰囲気や料理のクオリティーを考えると適切な価格帯だと思います。お祝いの席にふさわしい、納得できる内容でした。（新郎母）

74％の親が「料理の味」を重視

親からの高評価を得るには、親が料理に望むポイントを押さえるのが近道。そこで、実際に顔合わせ食事会をしたことのある親世代に、“どんな料理だとうれしいか”について聞いてみました。

料理で一番重視するのは「料理がおいしいこと」。おいしい料理があるだけで会話も弾み、普段なかなか味わえない食材や調理方法を堪能できるのも食事会の楽しみになりますよね。

続いて多かったのは、「高すぎない金額」。「ゼクシィ結婚トレンド調査2023（全国推計値）」によると、顔合わせ食事会の費用は５万～10万円がボリュームゾーン。そのうち食事代は１人１万円前後が目安。料理の予算を低くしすぎて、ボリュームが足りなくなってしまうのは問題ですが、高ければいいと言うわけではなく、金額と料理やサービスのバランスが合っていることが大切。ふたりが支払うケースが多いので、親心的にも高すぎるのは少し心配なのかもしれません。

３位の「料理や飲物の量が十分」は１、２位と比べて割合は少ないものの、親の好きなお酒や飲物、食材アレルギーがないかも事前に聞いておき、足りないようであればコースに追加してアラカルトメニューから注文できるか確認しておくと当日も安心です。

料理のジャンルは「和食」が人気！

実際に選んだ料理のジャンルを先輩花嫁に聞いたところ、「和食」を選んだカップルが約７割という結果でした。

和食…65.9％
「年代を問わず、好まれるジャンルだから」「お箸で食べられるので、作法など気を使わなくていいから」「地元の郷土料理が食べたかったから」

フレンチ…17.3％
「普段の食事より“ちょっといい食事”を演出したかったから」「華やかな場にしたかったから」「靴を脱がなくてもいいから」

イタリアン…5.8％
「好き嫌いが少ないから」「おしゃれだから」

中華…4.8％
「円形のテーブルに全員で座れるし、両サイド以外の人とも話がしやすいと思ったから」「使い慣れているお箸で食べられるから」

「作法に慣れている」「靴を脱がなくていい」など“リラックスして食べられるか”という視点や、「特別感のある食事にしたい」「郷土料理が食べたい」など両家が繋がる場だからこその意見が見られました。

構成・文／古閑真梨子　イラスト／たつみなつこ　監修／岩下宣子
※記事内のデータならびにコメントは、「ゼクシィ結婚トレンド調査2023（全国推計値）」、2024年3月に実施した40～60代の既婚男女208人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2021年2月時点のものです（2024年4月更新）

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