［47の県民性プロポーズ］第22話“東京カップル”はアイデアフルなサプライズで！？

登場人物（県民性からの想像）

表向きはスマートなクールガイ。穏やかで冷静に物事を分析し、騒いだり熱狂したりはしないけれど、心の中にはあんな夢、こんな野望を温めている。交友関係は幅広い。料理、洗濯、掃除など暮らしは自分できちんと整える。彼女や友人を家に招いて手料理を振る舞うのが最近の楽しみ。

友だちが大好き！仕事では効率的にタスクをこなし、常にアイデアフルで周りに刺激を与える存在。プライベートでも新しいこと、珍しいことに積極的でトレンドはSNSでキャッチ。インドア、アウトドア問わず多趣味。料理もするけれど、彼が作るごはんの方が断然おいしいと思う。

情報のビッグウエーブを軽やかに乗りこなす、生粋のシティボーイ＆ガールな東京都民。仕事とプライベートの融合でいくつもの顔をもち、あらゆる人と繋がる中で、唯一無二の愛情を大切に育んできたふたりにとって、記念日の過ごし方は予告あり＆中身シークレットの“プチサプライズ”がちょうどいい。リッチなレストランもラウンジバーも、場所が秘密になるだけでお互いにワクワクが高まるというもの。そして本当のサプライズは、彼からLINEで送られたQRコード。思い出写真がいっぱいの動画を最後まで楽しんだ後、ラストのセリフは彼の優しい声でささやかれて……。プロポーズの後の一枚はさっそくSNSで世界中にシェア。

東京カップルは、結婚後の家事分担もスムーズ。できる方がやる。できれば一緒に片付けちゃう。家計もふたりで話し合って、家を買うのはもうちょっと先になるかも？しばらくは、今を楽しむライフスタイルが続くでしょう。

次はあなたの都道府県のプロポーズかも！？
乞うご期待！

【遥香さんのプロポーズSTORY】

私は狛江市、彼はお隣の神奈川出身。当時通っていたクラブで知り合いました。お付き合い２年目ごろから結婚について話すように。ある日冗談で「早く結婚しようよー」と言うと、「来月〇日にプロポーズするから」と突然の予告(笑)。当時彼は別のクラブで月一回イベントを主催しており、予告された日はまさにイベントデー。「隠し事苦手だから言っちゃった」とのことでしたが、そこからの約２カ月間はもうドキドキ！

迎えたイベント当日。大好きなアーティストさんが私たちのために１曲歌ってくれた後、指輪ケースが納まったケーキを持って彼が登場。友人、知人が見守る中で「一生幸せにします。結婚してください」と宣言されました。私も「お願いします！」と返事。それを聞いて彼は泣いていました。

たくさんの方にお祝いしてもらったプロポーズの様子は、動画でもばっちり保存。インスタにアップして、結婚式でも披露しました。頂いた婚約指輪は、彼がデザインから起こしてくれた手作り。毎日重ね着けしています。

その後のふたりは……

思い立ったらすぐ行動してしまう私を、彼はいつも優しくマイペースで支えてくれます。まだまだ夫婦としては未熟ですが、いつか子どもができて、「パパとママみたいな夫婦になりたい」って言ってもらえるのが夢です。

【popoさんのプロポーズSTORY】

私は東京出身で冷静マイペースタイプ、彼は大阪出身のポジティブな自由人。友人の紹介で半年ほどSNSでやりとりをしていましたが、大阪に私が遊びに行った日から遠距離でのお付き合いがはじまりました。

４年目の記念日に東京にやって来た彼。午後は予定を空けておいてと言われ、付いて行ったのですが、最寄り駅から30分歩いても全然着かない……。前日「遠出するならヒールは避けるけど」って聞いたとき、「大丈夫！」って言ってたじゃん（怒）。足はだんだん痛くなるのに彼にはせかされ、ダンドリの悪さに怒りと悲しみが募って、目的地のヘリコプターの飛行場に着いたころには涙が止まらない事態に。安全確認ビデオ中もけんかをして、係の方は困惑(笑)。搭乗してからも泣きながら怒っていましたが、上空で「これからも一緒にいてくれますか？」とプロポーズされ、やっと「これ以上泣かせないでね」と言って仲直りしました。

降りた後は花束を頂き、ヘリコプターをバックに無事笑顔で記念撮影できました。

その後のふたりは……

明るく笑顔の絶えない毎日……と言いたいところですが、ほぼ毎日のようにけんか(笑)。お互いに言いたいことを言い合って、ため込まずにうまくやっているはず。夫婦だけれど、私の一番の理解者で親友のような存在です。

【YUKAさんのプロポーズSTORY】

彼は立川市、私は府中市出身。“都民”としてのプライドは高いと自負しています(笑)。ふたりとも社交的でどんな人とも仲良くなれます。

お付き合い１年目の私の誕生日に予定を空けておいてと言われ、向かったのは念願のテーマパーク系ホテル。内心「プロポーズかな！」とドキドキしたのもつかの間、友人カップルもいることに気付き「ダブルデートか……」とテンションダウン(笑)。

夜は友人の部屋でおしゃべりしていましたが、０時直前に「そっちの部屋も見たい」と言われ移動。するとルームサービスでケーキが！みんなから歌を歌ってもらい記念撮影をしてスタッフが帰った後、彼が「プレート気付いてる？読める？」。てっきり「Happy Birthday」だと思っていたその文字は「Will you marry me？」。びっくりして「読めるーーー！」と大騒ぎ。そのまま彼は私の手を取るとひざまずき、「絶対に幸せにする。僕と結婚してください」とプロポーズ。友人たちが見守る中、感謝のチューで応えました。

友人カップルがいなかったら、とっくに化粧を落としていたかもしれない。最高の瞬間の一部始終を動画や写真で撮ってもらい、感謝でいっぱいです。

その後のふたりは……

娘が生まれ３人家族になっても、夫婦のラブラブは継続。親に娘を預けてふたりきりのデートもよくします。SNSではやりのスポットをチェックして出掛けるのが楽しい日々です。

Profile

木原誠太郎さん ディグラム・ラボ「県民性研究会」所長

企業でマーケティングコンサルティングに携わったのち、ディグラム・ラボ株式会社を設立。心理学×統計学で人間の本音を分析、カウンセリングする「ディグラム」の研究を進めている。京都芸術大学客員教授。『ケンミンまるごと大調査』（文藝春秋）ほか著書多数。

取材・文／伊藤佳代子　イラスト／つぼゆり　方言監修／遥香、popo、YUKA　構成／松隈草子（編集部）
※記事内のデータや県民性についての情報は、木原誠太郎・ディグラム・ラボ県民性研究会著『47都道府県ランキング発表！ ケンミンまるごと大調査』（文藝春秋）、および、木原誠太郎著『47都道府県格差』（幻冬舎）の調査によるものです
※掲載されている情報は2020年11月時点のものです

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