おなかのベビーと一緒に。満足度90%超え!マタニティ婚レポート
ベビーを授かった嬉しさとともに、ふっとよぎる式を挙げることへの戸惑い。「どんなことができる?」「やったらどうなる?」を、マタニティ婚を体験した花嫁110人へのリサーチを基にレポート。
マタニティ婚の卒花110人に大調査!
マタニティ花嫁の93.2%が「結婚式を実施して良かった!」と回答
マタニティ婚の長所を聞いたところ多く寄せられたのが「結婚式の場に、子どもと一緒にいる」という幸福感。ほか、憧れていた式を実現できた嬉しさや、後日に式の思い出を子どもに語ることへの期待なども多数でした。
一方で大変だったこととして挙げられたのは、体調や子どもへの影響、衣裳選びの不安など。多くの花嫁が気掛かりを抱えていたものの、式後の満足度が9割を超えていたのも事実。祝福を受ける幸せに加えて“ここからがスタート”という気持ちが強いマタニティ婚には、大きな幸福感と充足感があるようです。
マタニティ婚で良かったことは?
赤ちゃんと一緒ってことだけでとても嬉しかったですし、彼もより家族を守ろうって気持ちが湧いたみたい。式を挙げて良かったです。(saiさん)
出産後は結婚式をする余裕がなくなると思い実施しましたが、式をしたことで両親が喜んでくれて良かったです。(じゅんじゅんさん)
生まれてからは子どもが一番になります。そう考えると、出産後の今は、あの頃のように人前で彼と仲良くできないかもしれない。(RIRIさん)
子どもと3人で結婚式を迎えられることは数少ないと思うので、人生一度の体験を子どもとできて良かった。これから、3人で頑張っていくという決心にも繋がりました。(はなママさん)
マタニティ婚で大変だったのは?
予定していたドレスが合わなくなって式1週間前に選び直しました。また当日の体調はその時にならないとわからないのが心配だった。(あいママさん)
体調が悪く、全ての準備が十分に行えなかった。ほとんど、夫任せになってしまった。(ジャックさん)
おなかの張りがあって薬を飲みながらになってしまった。式の途中ではドレスのせいか苦しくなったりと、あまり楽しめなかった部分もある。(RIRIさん)
準備のために会場に通うのが負担。選べるドレスには制限があり、子どもに負担を掛けてしまったらどうしようという不安もありました。(ぽすこさん)
マタニティ花嫁のリアルウエディングレポート
“式が終わったら、ママに”。花嫁らしさを満喫した一日(鈴木千怜さん)
卒花へQuestion「実施してどうだった?」
●良かったこと
「3人で挙げるという気持ちが大きな幸福感に」と花嫁。妊娠判明後に親の希望で式実施を決め、その2カ月後に挙式。短期準備ながら花嫁としての楽しみも味わいたいとドレス選びを満喫。女性らしさを意識したスタイリングにこだわった。また両家の意見調整を行う中で親とのコミュニケーションが深まったことも良かった点。当日は笑顔と幸せいっぱいの一日に。「“3人一緒に式を挙げたんだよ”と伝える日が待ち遠しいです(千怜さん)」
●大変だったこと
体調が安定し、準備期間が短かったことも影響してか、大変だったことは特になかったという千怜さん。挙げるならば、“両家の温度感の違い”。「私の親は式には積極的でしたが、彼側は体調への気遣いなどから不安を感じていたようです(千怜さん)」。本人の働き掛けに加えプランナーも仲介に入ってくれて次第に気持ちは一致。最後は“結婚式をやって良かった!”との言葉が。
マタニティのプレ花嫁さんへ
まず、無理をせず体を大切に。大変なこともあると思いますが、女性としてのこだわりや憧れを諦めることなく実現の道を探ってほしいなと思います。妊娠中は、おなかの子どもを意識して今まで味わったことのない何ともいえない幸福感が。自分の体がとても好きになりました。マタニティ期でも式を挙げ、子どもが一緒にいるからこそ味わえる幸せをぜひ体験してほしいです。
サプライズ報告で、祝福ムードは急上昇!(otkさん)
卒花へQuestion「実施してどうだった?」
●良かったこと
式1カ月前に妊娠が判明したotkさん。そのまま実施に至りました。当日は子どもがいる嬉しさと、巣立つ実感が大きかったそう。「娘としての思いに加え、父母に自分を重ねていました。“今の親の気持ちを、私も味わうんだな”と」(otkさん)。親からの思いを繋げることに強く感じるものがあったようです。また「式前は途絶えがちだったゲストとの連絡が、出産報告から繋がるように」とも。ゲストとの縁が活発に。
●大変だったこと
体調が思わしくなかったotkさん。予定していた席次やウエルカムボード等の手作りを気力でこなしたものの「細かな作業がつらかった(笑)」とポロリ。ドレスは、選んでいたものが白もカラードレスもふんわりシルエットで、デザインとして問題がなかったのでそのまま着用。ただ衣裳の重さがつらくもあったそう。とはいえ会場では笑顔をキープ。「中座中はドレスをゆるめ休んでいました」(otkさん)
マタニティのプレ花嫁さんへ
手作りはセーブし、購入等を検討すると心と体に余裕が生まれます。またプログラムも、体調不良でも柔軟にできる内容にしておくと良いと思います。フォトラウンドはせずゲストに集まってもらう、負担の少ない演出にするなどです。頑張り過ぎないことを意識して、当日を良い状態で迎えられますように。(otkさん)
人生でお世話になったすべての人を招き結婚と妊娠を報告(アキコさん)
卒花へQuestion「実施してどうだった?」
●良かったこと
妊娠判明後に式実施を決意。一人娘として親に花嫁姿を見せたいとの気持ちと親の希望、そしてけじめの意味もあった。また「お世話になったすべての人にきちんとあいさつを」とも考え、招いたゲストは200名!疎遠になりつつあった友人との縁もつながったそう。「おなかのなかではあっても、子どもとゲストの接点を作れたような感覚が嬉しかったです。生まれてから、『あの時の子どもだよ』と紹介すると親しみが増すように感じました。出産後の式も考えましたが、あのタイミングで実施して良かったです」(アキコさん)。
●大変だったこと
つわりはほとんどなく体調は悪くなかったそうで、衣裳選びなどもスムーズ。けれど、DIYで頑張りすぎた自覚が。「仕事も同時並行だったため、休日はゆっくりすることなくとにかくDIY。寝不足続きでした」(アキコさん)。無理なく過ごすことが、意外と大変なのかも?!
マタニティのプレ花嫁さんへ
何といっても体調が最優先。無理をしないことが肝心です。準備が出来るかどうかはその時の体調にもよりますが、式準備は後半の方が忙しくなってきます。大変になる時期をプランナーさんに確認し、全体のスケジュール感をつかむことも大事。体調をみながら出来ることは早めに進めておくと良いと思います。(アキコさん)
もっと知りたい!マタニティ婚の衣裳&演出選び
衣裳も演出も、体に負担をかけずに楽しんで
今回の調査結果によるとマタニティならではの衣裳選びをした人は34.0%。していない人は66.0%と意外にも多数ですが、実施時期や式後の妊娠判明といった理由もあるからでしょう。ただ不安の声は多かったので、妊娠がわかったらできるだけ体に負担を掛けないことを意識した方がよさそう。卒花たちは軽い、締め付けがない、サイズ調整しやすい、おなかが目立たないシルエット(Aラインやエンパイアなど)といった衣裳を選んでいるようです。
マタニティ婚らしい演出に関しては、その採用率は13.6%と低め。そもそも会食を中心とした披露パーティが多いこともありますが、マタニティ婚の場合は妊娠報告そのものがシンプルかつインパクトのある演出になるので、検討しては。ほかエコー写真の映像やアイテムへのアレンジもあり。また、動き回るよりもメイン卓にいながら楽しめる演出の方が体にはラクでしょう。
マタニティ花嫁の衣裳選びって?
細身のものだと、当日おなかが入らないかもしれないため、ひもで調節でき、胸下切り替えのAラインドレスを選びました。(noraさん)
なるべくおなかに負担が掛からないように、軽くて大きめのドレスを選んだ。(はるままさん)
ドレス選び時はおなかは目立っていなかったけれど、式当日は31週ということでおなかが大きくても目立たないように、そして締め付けないようなAラインのドレスにしました。(ぽすこさん)
マタニティ婚の演出って?
プロフィール映像にエコームービーを取り入れました。(ぴくみんさん)
子どもへのメッセージカードを用意し、セレモニーを行いました。(かいかいさん)
ウエルカムボードに、私たちふたりの顔からイメージした赤ちゃんの似顔絵を描いてもらい、それを飾ってゲストをお出迎え。(カリメロさん)
From 編集部
無理をせず、皆と一緒に幸せな一日を!
取材やアンケートを通して見えたマタニティ婚の魅力とは、子どもと共にいることの幸せと今後への決意の強さでした。花嫁たちの不安は少なくはありませんが、9割を超える実施満足度がその幸福感を表しています。花嫁になることも、妊娠も貴重な体験です。両方を大切に考えつつも決して無理をせず、彼や家族、プランナーの力を借りながら、幸せいっぱいのマタニティ婚をつくり上げてくださいね。
取材・文/弘中栄美 イラスト/itabamoe D/ロンディーネ
※記事内のデータおよびコメントは2020年7月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー7人が回答したアンケートおよび、過去4年以内に妊娠中に結婚式を挙げたマクロミルの会員103人が回答したマクロミル調査によるものです。
※掲載されている情報は2020年9月時点のものです。
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