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子どもはいつ頃欲しい?妊活時期の決め手、先輩花嫁と専門家に聞きました

結婚が決まったら、子どもについて検討を始めるカップルも多いでしょう。「子どもはいつぐらいに欲しいか」は難しい問題で、考える要素も多くなかなか決められない人もいると思います。そこで、子どもが欲しい時期について何を重視したか、何を軸に考えたかを先輩花嫁に聞きました。また、もし具体的に妊活を始めるとなった場合に知っておきたい専門家からの情報・アドバイスもご紹介。ぜひ参考にふたりで話し合ってみてください。

先輩花嫁が子どもが欲しい時期を考える上で考慮したポイントは?

先輩花嫁が子どもが欲しい時期を考える上で考慮したポイントは?

アンケート調査の結果、1人目の子どもが欲しい時期について、結婚後1年以内にと考えている人が40.7%、結婚後2~3年以内にと考えている人が48.3%と半数近い結果に(「新婚生活実態調査2020」より)。時期を決めるに当たって、先輩花嫁たちが考慮したポイントを聞いたところ、多かったのはこの4つでした。

1)自分と彼の年齢
2)結婚式/ハネムーンとの兼ね合い
3)ふたりだけの新婚生活をどれくらい楽しみたいか
4)ライフプラン(仕事・お金)

どう考えたか、また知っておきたい情報はあるか、ひとつひとつ詳しく見ていきましょう!

1)自分と彼の年齢

1)自分と彼の年齢

彼と自分の年齢を考えて早めに子どもが欲しい考えている人、子どもが成人するときの年齢から逆算したという人、また、子どもの希望人数から考えたという人もいました。

先輩花嫁はこう考えた

(松下美樹さん)

●自分が30歳を過ぎたら
結婚当時、私は27歳、彼は31歳。私が30歳を過ぎたら子どもについて考え始めたいという希望を伝えて納得してもらいました。(松下美樹さん)

(ぴりかちさん)

●子どもの年齢から時期を逆算
子どもが20歳になったときの自分たちの年齢を逆算。結婚式は子どもが生まれてからでもできると考えていたので、子ども優先で計画しました。(ぴりかちさん)

(かなさん)

●子どもの人数から判断
子どもは2人欲しかったので、高齢出産と年子になるのを避けるために、できるだけ早く1人目が授かればよいなと話しました。(かなさん)

年齢と妊娠の関係について、知っておきたい情報

Q.年齢と妊娠しやすさの関係は?
「避妊をやめた場合、加齢による影響を除けば1年間で約85%、2年間で90%の人が妊娠します※1。ただし生理周期1周期当たりの妊娠率は、30歳以下は25~30%、35歳で約10%、40歳で約5%、45歳で約1%と年齢とともに下がります※2。一般不妊治療を行っている人の総数は把握できませんが、不妊治療をしている人の中で体外受精を行う人の割合は、20代の10人に1人、30歳以上では4人に1人くらいです※3」(日本産科婦人科学会専門医 清水なほみ先生)

Q.不妊治療を検討する目安は?
「日本産科婦人科学会では、避妊せずに性行為を行って1年たっても妊娠しない場合に「不妊」と定義されています。35~39歳は半年過ぎても妊娠しなかったら、40歳以上なら3カ月を過ぎたら検査を検討しましょう。40歳を過ぎて妊娠を目指す場合は、すぐにでも不妊検査を受けておいた方がよいでしょう」
(清水なほみ先生)

出典
※1 パール指数 Hatcher RA, et al.:Contraceptive Technology. 21st edition, 844-845, 2018.
※2 M.Sara Rosenthal.The Fertility Sourcebook.Third Edition
※3 Q3. 不妊症の人はどのくらいいるのですか?(日本生殖医学会)  
http://www.jsrm.or.jp/public/funinsho_qa03.html

2)結婚式/ハネムーンとの兼ね合い

2)結婚式/ハネムーンとの兼ね合い

理想の結婚式を挙げるため、式やハネムーンを終えてから、妊活を始めたというコメントが多く見られました。今はコロナ下の影響で結婚式を延期したり準備期間が長かったりすることも多く、準備中に妊娠がわかったという人も。確実に避妊を行っていない場合、希望のタイミングとズレが生じる場合もあります。

先輩花嫁はこう考えた!

(まりぶさん)

●結婚式とハネムーンを存分に楽しみたくて
結婚式とハネムーンではお酒を飲みたかったので、両方が終わってから妊活したいと話していました。(まりぶさん)

(ちかさん)

●憧れのドレスが着たい
ウエストが細いドレスを着たかったので、結婚式が終わってから妊活することにしました。(ちかさん)

もし、妊娠中に式を挙げる場合に知っておきたい情報

Q.マタニティー婚のメリット・デメリットは?
「産後の体調は読みにいというリスクに注意。妊娠中のマタニティー婚を考えている場合は、必ずかかりつけ医師に相談してください。少なくとも、海外での挙式はNGです」(清水なほみ先生)

Q.マタニティー婚に適したタイミングは?
「妊娠初期は、つわりなどで体調が不安定なため、安定期といわれる妊娠5~6カ月が適しています。安定期は『胎盤の働きが安定し始める』という意味で、『妊娠の状態が安定する』とは限りません。医学的におすすめできるのは妊娠中よりも産後です」(清水なほみ先生)

Q.マタニティー婚の式中に気を付けておきたいことは?
「まめに水分を補給し、食事も口にすること。アルコールは摂取しない。ヒールのある履物は避ける。できるだけ座っていられる式進行が望ましいです」(清水なほみ先生)

Q.マタニティー婚ではどんな式が叶う?
「新婦が激しく動く演出でなければ、幅広く希望を考えて大丈夫です。ただし、前日まで体調が安定していても、緊張や慣れないドレスで気分が悪くなることも。その際は無理せず休みましょう。テーブルラウンドなども、体調によって高砂席に座ったままゲストが集まる形にするなど柔軟な対応を。おすすめのアイテムや演出は、ベビーシューズのリングピロー、新郎新婦とおそろいのベビーリング、ウエディングケーキの横におむつケーキなど。赤ちゃんの性別発表は定番ですが、おむつケーキの色で発表するのも面白いです。挙式で牧師先生にお祝いの言葉と共に、赤ちゃんへ祈りをささげてもらうのもいいでしょう」(マタニティーウエディングのプロ 桑田和代さん)

Q.マタニティー婚により適した会場の選び方は?
「段差の少なさやマタニティードレスの種類の豊富さも重要ですが、大切なのは、スタッフの配慮などソフト面の充実度。ノンカフェインドリンクが充実し、温度管理に気を配ってくれて、『クッションや毛布を』と言う前に、自然に用意してくれる会場はよいですね。ドレスのサイズ直しなど柔軟な対応もポイントです。
おめでた婚プランも、金額だけでなく、近隣の医療機関との提携などサポートの充実度をうたう会場が増えています。専門的な勉強をしたプランナーや結婚式に関する保険に加入している会場も増えていますよ」(桑田和代さん)

3)ふたりの新婚生活をどれくらい楽しみたいか

3)ふたりの新婚生活をどれくらい楽しみたいか

ふたりだけの楽しい結婚生活を1~2年は味わいたい!と考えているカップルも多いようです。子どもがいる生活はもちろん楽しいですが、ふたりだけの時間も大事。どのくらいふたりだけの新婚生活を続けたいかは、結婚するときに話しておきたいポイントですね。

先輩花嫁はこう考えた!

(まいちさん)

●2~3年はふたりの時間を持ちたくて
周りから子どもができるとふたりの時間が持てなくなると聞いていたので、婚姻届の提出から2~3年はふたりで遊んでから子どもを考えることに。(まいちさん)

(ニックネーム7さん)

●1年はふたりだけの生活をしたい
婚約してから2年間、仕事の関係で遠距離だったので、1年ふたりだけの生活をして、そこで子どもができればいいなと思っています。(ニックネーム7さん)

ふたりだけの結婚生活の期間について知っておきたい情報

Q.仲のよい夫婦でい続けるため、どれくらいふたりだけの時間を設けるといい?
「人それぞれですが、夫婦だけの結婚生活は1年程度あった方がいいと考えています。育った環境も生活習慣も違うふたりが共同生活をすると、間違いなく『なんで?』という発見が毎日のようにあります。譲歩しながら心地いい暮らしをつくっていくには時間が必要。夫婦になると『好きだから一緒にいたい』が中心の関係から、『責任や自律』という関係性に変わります。父・母という大きな役割が急に加わるよりも、ふたりの生活を築いていく時間がある程度あった方がいいでしょう」(カップルのコミュニケーションのプロ 湯原玲奈さん)

Q.新婚生活の期間について意見が食い違ったらどうする?
「大前提として大切なことは、ふたりがどんな家族をつくっていきたいか。思い描く家族像を共有することは何より重要。子どもは授かりもので、欲しいときにすぐできるものではありません。出産にはリミットがあるため、結婚した年齢が高い場合、ふたりの時間を長く持つのが難しい場合も。
子どもが欲しいか、欲しいならいつ頃か、時期に食い違いがあるときは理由を共有することからスタート。経済的な不安など理由が出てきたら一つずつ解決策を探して、話し合いを続けましょう。忘れてはいけないのは、相手の意見を真正面から否定しないこと。どんな意見も『受け止める』ことから始めましょう」(湯原玲奈さん)

4)ライフプラン(仕事・お金)

ライフプラン

仕事やお金との兼ね合いで、子どもをもうける時期を検討した人も多くいました。転職や昇進、産休・育休、家の購入、親の介護など、人生にはさまざまなことが起こります。自分たちのライフプランを考えるのも、結婚するときに大切なことです。

先輩花嫁はこう考えた!

(shizunaさん)

●生活の安定と貯蓄を先に
自分たちが将来ずっと住みたいと思える地域に移住し、貯蓄がある程度増えた段階で子供のことを考えたいと思っています。(shizunaさん)

(みなみさん)

●貯蓄と産休・育休を考慮して
貯蓄と産休・育休が時期を考えるポイントに。貯蓄関連は夫が表計算ソフトでシミュレーションしてくれたのでそれに沿って計画しています。仕事はお互いに産休育休の取りやすい職場で、昇格にあまり興味がないのでふたりとも取れればと考えています。(みなみさん)

ライフプランと子どもについて考える際に知っておきたい情報

Q.子育てにはどれくらいお金がかかる?
「教育費養育費の目安は3000万円といわれていますが、選択する進路によって大きく異なります。小学校から高校まですべて公立の場合、476万5017円。すべて私立の場合は1672万1178円※1。自宅以外から大学に通う場合は、住居費と仕送り額を合わせて学費以外に4年間で696万8400円※2が必要に。
高校まで公立なら、大学の費用は出産後から月々3万円程度貯めればなんとかなる計算です。教育費は子どもの人数に比例してかかるので、一人増えるごとに個別の口座に3万円貯めましょう。インフレ対応で、一部はつみたてNISAなどで運用するのがおすすめ」(ファイナンシャルプランナー 丸山晴美さん)

Q.働き方、制度、環境について、子どもをもうけるに当たって考えておくべきことは?
「共働きなら特に、基本的な家事は夫婦どちらもできる状態にしておきましょう。勤務先の産休、育休、時短の制度や実績も確認を。送迎や子どもが病気になったときの対応など、どちらがメインに育児をするかも確認。お互い、正社員で働き続けるのなら、近所に身内がいると心強いです。いない場合、病児保育の環境や、病児保育を受け付けている病院が近くにあるかなどもチェック。
保育園や学童保育の待機児童数や入りやすさ、学童の料金なども重要。出産前に、子育て世帯に優しい自治体に引っ越すという手も」(丸山晴美さん)

出典
※1 平成30年度子供の学習費調査
※2 東京私大教連私立大学新入生の家計負担調査

専門家Profile

清水なほみ先生

〇清水なほみ先生
日本産科婦人科学会専門医
ポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長

日本産科婦人科学会専門医。女性医療ネットワーク発起人・NPO法人ティーンズサポート理事長。横浜市にある「ポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ」で院長を務める。結婚を控えた女性たちのさまざまな体の悩みに、現役医師の知識を生かして、わかりやすく回答。

○桑田和代さん

○桑田和代さん
『The Professional Wedding』ディレクター
『おめでた婚サポートプランナー認定講座』コーディネーター

ウエディングプランナー経験後、2011年に株式会社ウエディングジョブ設立。ウエディングプランナーサポートマガジン『The Professional Wedding』の発行や、マタニティーウエディングを支える会場スタッフへの啓発活動に力を入れている。

○湯原玲奈さん

○湯原玲奈さん
カップルのコミュニケーションのプロ
行政書士/マリッジデザイン株式会社 代表取締役

国際結婚・離婚、外国人の在留ビザ申請を得意とする行政書士の活動のほか、パートナーシップのための「マリッジノート」や、20~30代女性向けの「ライフデザイン・マネジメント研修」などのオリジナルメソッドを提供。
著書に『一生幸せなふたりでいるための10のワーク【マリッジノート】』(朝日新聞出版)。

○丸山晴美さん

○丸山晴美さん
節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナー

旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどさまざまなメディアで活動中。

From 編集部

まだまだ先かな?と思っていても一度話し合ってみると◎

結婚するときは先の話に感じるかもしれませんが、子どもを含めどんな生活を送りたいかふたりでしっかり話し合っておくことが大切です。「子どもはいつ頃欲しい?」をきっかけに、彼といろいろ話してみましょう。

取材・文/竹本紗梨 イラスト/篠塚朋子 構成/伊藤りつ子(編集部)
※記事内のコメントは2022年2月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー88人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2022年4月時点のものです

●妊娠中に結婚式を挙げる方は、妊婦健診に欠かさず行き、必ず医師の指示を最優先で守ってください。
●おすすめの時期は、あくまで一般的な目安であり、おなかが大きくなるペースやつわりの度合い、体調は個人によって差があります。ご自身の体調を最優先に、準備を進めてください。

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