親しき仲にも礼儀あり! 友人ゲストがモヤッた花嫁からのお願いごと
親しい間柄だからこそ、つい気兼ねなく頼んでしまいそうな結婚式関連のお願いごと。でも依頼される側にしてみると、「このタイミングで?」「えっこれしか伝えてくれないの?」とモヤッとすることも。どんなことで相手がモヤッと感じるか、依頼された友人ゲストの証言を集めてみました。
ウエディングアイテムの制作依頼でモヤッ
[モヤり度★★☆] アイテムの希望イメージを伝えてくれない
「この人ならアイテムを素敵に作ってくれそう!」とセンスの良い友人に頼みがちなウエディングアイテムの制作。
先輩花嫁 memeさんは結婚式まで時間がない中、「あなたのセンスを信じているからヨロシク!」と丸投げ状態でアイテム制作を頼まれたそう。
親しい間柄だからこそ甘えてしまいがちだけど、あまりにも漠然とした依頼や、丸投げな依頼だと引き受けた側がどんなものを作っていいか迷ったり、いくつもアイデアを提案する羽目になりモヤッとさせることも。
丸投げしないで!
ウエルカムボードの制作を頼まれました。式のコンセプトやどんなのがいいかわからず、こちらからたくさん提案をしなければいけませんでした(chiiiiiさん)
「良い感じでお願いね~」と丸投げな依頼。デザイナーの自分としては一番困る依頼方法でした(スーさん)
「ウエルカムボードをかっこかわいい感じで」と言われました。しかも、費用も自腹にさせられそうな雰囲気でした(むむさん)
[モヤり度★★★] 材料費について説明が無い、格安な金額を提示された
『「そんなに費用かからないよね~」とラフな感じでウエディングアイテム制作の依頼。好みを聞いたけれど、「あなたの感性でよろしく」と言われた上に、制作途中経過を見せるたびに注文がどんどん増えて……』とは、先輩花嫁 きらきらきらーんさん。
プロに依頼すると材料費以外に人件費など費用が膨れ上がることもあるのが実際のところ。
一つ一つの材料自体は安くても、ちり積もで結構な金額になることもあるので、親しき間柄だからこそ、費用のことは最初にしっかり確認しておくのがベター。
ちゃんと説明して!
材料費の指示はなく、どのぐらい金額をかけてよいかわからず……。材料費ももらうものなのか、プレゼントするものなのかわからずモヤりました(chiiiiiさん)
お祝いの代わりに作ってほしいニュアンスだったけれど、式に参列する以上、ご祝儀はちゃんと包まなくてはならないので、ちょっとモヤッとしました。しかも、やってもらって当然な態度の上、「友達だから安くして~」と言われました(めぐさん)
こんなこともモヤりの引き金に……
【急なスケジュールでの依頼でモヤッ】
直前の依頼は、私たちにも仕事があるので、少し困りました。相手のために、早めに依頼した方がいいと思います(NAOさん)
【あれもこれも頼まれすぎてモヤッ】
最初はオープニングとプロフィールのムービーだけの依頼だったのに、話の流れでウエルカムアイテムやプロフィールブックなどの制作を相談され、結果的にどんどん追加されてしまいものすごい時間を取られた割に何のお礼もなかったので、結婚式の出席後縁を切りました(まゆげさん)
【依頼されたまま放置でモヤッ】
結果的に作らなくてよくなったのですが、「依頼するから!」と最初に言われたまま放置。作るなら計画を立てて作りたいのに「何をいつまでに作ればよい?」と聞いてもまだ考え中という返事ばかりで自分だけが焦っていた。やっと連絡が来たと思ったら「別の人に頼んだから!」と言われました(もももさん)
ウエディングアイテムの制作依頼でモヤらせないために
アイテム完成後「自分のイメージと違う!」なんてことのないよう、自分のためにも依頼時に希望イメージとおおよその費用感をしっかり伝えましょう。式のコンセプトや会場の雰囲気を伝えると、制作する上でのヒントに。
予算に関しては、「材料費はこのくらいを予定しているのだけど、もし増えそうだったらひと言相談してね」と伝えておけば、安心してアイテム制作に集中してもらえます。
【こうすればモヤらせない!】
□アイテムの希望イメージをできるだけ具体的に伝えよう
□制作にかかる費用については最初に伝えておこう
□余裕のあるスケジュールで依頼しよう
余興やスピーチなどの依頼でモヤッ
[モヤり度★★☆] 急なスケジュールでの依頼
盛り上げ上手な人に依頼しがちな余興やスピーチ。ただし、急なスケジュールでの依頼はモヤッとさせがち。
急な上にモヤッと思わせる依頼をされたのは先輩花嫁 コジさん。
『「〇〇さんが急きょダメになっちゃったからお願いしたい!」とスピーチを頼まれました。〇〇さんは私の後輩だし、年功序列で考えると本来私に頼むのが先だと思うのに、私は次点なわけ?とモヤモヤ』
お願いする際には、相手に気持ちよく引き受けてもらえるよう、伝え方にも配慮して。
急すぎます!
1週間前に二次会の受付を、前日に司会を頼まれた。急な欠席もあったのかもしれないので、できることならば協力するつもりだったが、急すぎて驚いた(マリーさん)
式の直前にスピーチを頼まれました。直前すぎるので、ああ代打なのだなと思った(riiさん)
[モヤり度★★☆] 具体的な指示がなく丸投げ、雑な依頼
二次会の幹事を頼まれた先輩花嫁 ペンギンさんは、「後はみんなで決めておいて!」と丸投げな依頼にモヤッと。
『「二次会のアレンジ、秘書だから慣れてるでしょ?」と金銭の発生する仕事とほぼボランティアの幹事をまとめられて丸投げで依頼されモヤモヤしました』と雑な依頼をされたのは先輩花嫁 タチコさん。
具体的な指示がない雑な依頼は、引き受けた側に大きな負担を掛け、モヤりを募らせることに。
雑すぎます!
結婚式の余興を頼まれた時、「何でもいいからお願い!」という雑な依頼。具体的な希望をもう少し伝えてほしかったです。仲間うち(12名)で意見を擦り合わせるのに時間がかかってしまう羽目に(クロミさん)
具体的な話はなくいきなり招待状に「余興お願いします」と付箋が入っていた。その後連絡が来ることもなくこちらから余興のことについて連絡した(O.Rさん)
こんなこともモヤりの引き金に……
【なぜ私に?という依頼にモヤッ】
半年に1回ほどしか会わない高校時代の友人に結婚式でのスピーチを頼まれました。私自身は親友という意識はなく、なぜ私に?という疑問が。当日は私よりもっと親しい人が参加するみたいなので、断りました(miiさん)
【後日のフォローがなくモヤッ】
仕事のイロハを教えてくれた尊敬していた先輩に、二次会の受付を依頼されました。当日に軽く「ありがとう」と言われただけ。
後日のフォロー連絡などがなく、仕事の時にはあれだけフォロー連絡が大事だと言っていたのに・・・と思いました(まゆげさん)
【軽いノリで頼まれモヤッ】
結婚式でのスピーチを頼まれたのは、普段の会話のLINEの途中。「そういえばスピーチをお願いします」と軽いノリで言われたので少しモヤッとしました(#maさん)
余興やスピーチなどの依頼でモヤらせないために
余興やスピーチ、幹事などは複数人が関わることもあり、準備や練習以外にも相手側とのスケジュール調整など想像以上に労力を要します。
「モヤッ」とさせないためには、スケジュールへの配慮や内容を明確にしての依頼はもちろん、会場の広さや招待人数、顔ぶれなどの情報を共有することも必要です。
キックオフミーティングのような形で、最初に幹事同士の顔合わせの場を設けたり、折に触れ気に掛けている言葉を伝えると負担軽減につながり「モヤッ」を少なくできそう。
【こうすればモヤらせない!】
□余裕のあるスケジュールで依頼しよう
□最初の仕切りをきっちりするなど、依頼された側が動きやすいように配慮しよう
結婚式や二次会への招待でモヤッ
[モヤり度★★★] 明らかに人数合わせで誘われた
「式の2週間前に招待されました。自分の式にも来てもらったから渋々参加しましたが、もらった招待状も返信締め切り日はとっくに過ぎていて人数合わせだと思ってしまった」とは先輩花嫁 もももさん。
先輩花嫁 hanaさんは、「参加者が少ないので友人を連れてきてほしいと言われ、一度ぐらいしか面識のない友人を連れて行くことにしましたが、ご祝儀を包ませるのが申し訳かった」経験が。
明らかに人数合わせ?とゲストに感じさせる理由は誘うタイミングの他、伝え方にも問題がありそうです。
人数合わせでしょ?
「来月身内中心で式を挙げるのだけど、二次会に来てほしい」と誘われました。実際に二次会会場に行くと、披露宴終わりでそのまま参加するゲストの数にびっくり。人数合わせでも参加するつもりでしたが、バレるようなうそをつかれてモヤッとしました(クロミさん)
「1回しか会ったことがないけれど、人数多い方がいいので呼びたい」と言われ、誘われ方にもモヤッ(さゆりさん)
[モヤり度★☆☆] 日時や場所などの連絡がいつまでも来ない
結婚式や二次会にメールやLINEで招待された場合、日時や場所などの詳細な連絡がいつまでも来なくてモヤッとしたとの声が多数。
「ギリギリになっても日時などの詳細な連絡が来ず、私から連絡して聞いたことがあります」とは先輩花嫁 しほっちさん。
連絡がなく中ぶらりんの状態は、ゲストの不安やモヤッとを高めることに。
詳細を早く教えて!
披露宴後、二次会があるという連絡はありましたが、時間や場所など詳細が全く来ないまま当日を迎えました。一緒に出席する友人は直前に聞いたみたい。私は、友人がいなかったら困ることになっていました……(misonoさん)
二次会の会場連絡がギリギリまでなかった。披露宴会場から二次会会場までは遠いので時間調整に困ってモヤッ(rieさん)
結婚式や二次会への招待でモヤらせないために
ゲストにも都合があるので、日時や場所の連絡はできるだけ早めにしましょう。
どうしても急に出席をお願いすることになった場合は、「急で申し訳ないのだけど……」と前置きしてお願いしては。
結婚式はとてもおめでたいことだけど、相手の時間を使って参加してもらうので、丁寧な対応を。
【こうすればモヤらせない!】
□急にご招待する場合は、人数合わせ!?と思わせない伝え方の配慮を
□「来ていただく」という意識を持って、早め早めの連絡を
【番外編】こんなお願いもモヤッ
【アイテムの貸し出し依頼にモヤッ】
ブライダルインナーを貸してと言われた。私は3万円近く払って買ったのに、無償で貸せというのはずうずうしいと思った(タチコさん)
【お譲りの値下げ依頼にモヤッ】
ウエディングアイテムを譲る際に、待ち合わせ時間を何度も変更されたり、「値段下げて」などと言われモヤりました(保奈美さん)
【式に参加する際の服装指定が細かすぎてモヤッ】
青色でスパンコールまたはスワロフスキーなど煌めくものを身にまとうように言われた。買ったけれど二度と使わないしモヤりました(コジさん)
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From 編集部
親しき仲にも礼儀あり!を意識してお願いしてみよう
ちょっとした気遣いをおろそかにしてしまうことによる相手側の「モヤッ」は相手の立場になって依頼することで減るはず。これから先も円満な関係を続けていくために、「親しき仲にも礼儀あり!」を念頭に置いてお願いしましょう。
結婚準備は予定通りにいかないことだって多々あります。多少無理なお願いをするにしても、「本当に申し訳ないのだけど……」や「無理を承知で……」と前置きし、遠慮しながらお願いしてみることで、言われた側の「モヤッ」が減ることも。
感謝の気持ちを言葉で表すことも忘れずにね。
構成・文/RIE☆ イラスト/沼田光太郎
※掲載されている情報は2020年7月時点のものです
※記事内のデータならびにコメントは、2020年5月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー66人が回答したアンケートと過去2年以内に友人の結婚式に参列し、友人である新郎または新婦から、結婚式のために何かしらの依頼を受けた女性103人が回答したマクロミル調査によるものです
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