［47の県民性プロポーズ］第６話 “群馬男子”はかっこよくキメたいけれど……！？

登場人物（県民性からの想像イメージ）

30歳。美容師。陽気な性格とノリのいいトークに固定ファンが多く、最近副店長に昇進。順調にキャリアを築いている。独立資金を貯めるため堅実に節約に努める一方で、新しい仕事道具のほか、趣味のアイテムやギアには投資も惜しまない。プライベートでは年下の彼女にデレデレ。

28歳。保育士。持ち前のポジティブさで、子どもからも保護者からも信頼が厚い。新しい遊びなどもいち早く考えるので、職員の中でも一目置かれている。食べ歩き＆SNS好き。恋愛では主導権を握りがち。年上で仕事ができて甘えん坊な今の彼は、友人たちからも評判がよくまさに理想の相手。

男女とも明るくて陽気な群馬県民。男性は職場や友人の間ではリーダーシップを発揮するタイプで、彼女は組織の中で常にニコニコ、裏方も率先して引き受けるサポーター気質。けれど恋愛関係となると一転、“かかあ天下”となるお土地柄。彼女が常にリードし、彼はそこに従順についていくのがお互いにいい関係。

「ドラマのようにかっこいいプロポーズがしたい……」そんな理想を描いて準備する彼。でもその気合は、結構な確率で空回り。挙動不審になっちゃうし、いざとなると言葉が出てこなくてもじもじ……。彼女は一瞬勘づくけれど、渾身（こんしん）のセリフを聞いたら、やっぱり驚くしうれし涙……。後で振り返ったとき、様子のおかしかった彼のことがかわいくてもっといとおしくなる。

世間体を気にするのも群馬県民の特徴。立派な戸建てを買い、おしゃれな車を新調して新婚生活スタート。もちろん“かかあ天下”のまま、楽しく平和な家庭を築いていく。

次はあなたの都道府県のプロポーズかも！？
乞うご期待！

【ＳａｋｉさんのプロポーズSTORY】

高崎と前橋出身の群馬県人カップル。仕事の新人研修で出会い、お付き合い１年８カ月目で結婚しました。二つのことが同時にできないまじめな彼と、喜怒哀楽がはっきりしていてサプライズ好きの私。まさに“かかあ天下”な夫婦です(笑)。
最初から結婚願望があったので、デート中にジュエリーショップに行き、「誕生石はダイヤモンドだよ」などとアピールしていました。婚約指輪の相場を調べた彼からは一度、「指輪の代わりに家電にしない？」と提案されましたが、当然却下（笑）。その後いろいろ調べてくれたようで、ダイヤモンド＋後からデザインを選べる指輪で、「宝探し」プロポーズを仕掛けてくれて。とても難航しましたが、ベッド下から無事指輪を発見！箱をパカッとしてプロポーズしてもらいました。

その後のふたりは……

お互いの気持ちを素直に言い合えるオープンな関係です。ふたりとも、夢や目標を掲げると一生懸命努力するタイプ。ついこの前まではそれが結婚式でしたが、今は目下マイホーム探しに夢中です。

Profile

木原誠太郎さん ディグラム・ラボ「県民性研究会」所長

企業でマーケティングコンサルティングに携わったのち、ディグラム・ラボ株式会社を設立。心理学×統計学で人間の本音を分析、カウンセリングする「ディグラム」の研究を進めている。京都芸術大学客員教授。『ケンミンまるごと大調査』（文藝春秋）ほか著書多数。

取材・文／伊藤佳代子　イラスト／つぼゆり　方言監修／Ｓａｋｉ　構成／松隈草子（編集部）
※記事内のデータや県民性についての情報は、木原誠太郎・ディグラム・ラボ県民性研究会著『47都道府県ランキング発表！ ケンミンまるごと大調査』（文藝春秋）、および、木原誠太郎著『47都道府県格差』（幻冬舎）の調査によるものです
※掲載されている情報は2020年７月時点のものです

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