ハワイ?沖縄?ビーチリゾートでの結婚式「どっちがいい?」徹底比較
海外ならハワイ! 国内なら沖縄! ビーチリゾート婚を希望するカップルは、どっちにするか悩むところ。そこで、ハワイ婚2組、沖縄婚2組の卒花さんに旅行日程や費用などを詳しくヒアリング。それぞれのメリットを『ゼクシィ海外ウエディング』『ゼクシィ国内リゾートウエディング』編集長の横田佳子が解説します。
ビーチリゾート婚はココがステキ!
楽園のような場所で愛を誓う、憧れ感満載のビーチリゾート婚。具体的にはどんなところがいいの? そこで編集長の横田にメリットを聞きました。
<ビーチリゾート婚のメリット>
・絵になるロケーションでステキな写真が撮れる
・装飾にこだわらなくても非日常的な空間でステキな結婚式になる
・開放的な雰囲気の中、自然体でふたりやゲストが過ごせる
・普段見られないリラックスした表情が引き出される
「ビーチリゾート婚はロケーションが何よりの魅力です。またリゾート婚全般に言えますが、両家が集まる場合、滞在することで距離がグッと縮まるのもメリットです。ふたりはハネムーン、ゲストは旅行を兼ねられるのもいいですね」(横田)
<ハワイor沖縄>どっちがいい? 徹底比較!
ハワイは海外ウエディングの約6割が実施している人気エリア。一方、国内リゾート婚では圧倒的な人気を誇る沖縄。どちらも青い海を望むロケーションで、正直悩む人も多いのでは? そこで、ハワイ挙式2組、沖縄挙式2組の卒花さんにお話を聞いてみました。
<ハワイor沖縄>日程は何日だった?
ハワイだと首都圏からの飛行機の移動時間は約7.5時間。ハワイの平均滞在日数は7.7日。時差の関係で、総日数は「宿泊数+2日」に。沖縄なら首都圏からは3時間弱。新郎新婦の平均旅行日数は4.8日で、忙しいゲストなら1泊2日や日帰りも可能。
卒花の旅行日程教えて!
【ハワイ婚】/5泊7日
家族全員で過ごせる時間とそれぞれ気楽に楽しめる時間を設けることを考えて、5泊のスケジュールを立てました。
1日目は打ち合わせや家族の衣裳選び、2日目に挙式とパーティ、3日目は新婦家族DAY、4日目は新郎家族DAY、5日目はふたりだけでディナーをして帰国の途に。(美奈子さん)
【ハワイ婚】/7泊9日
友人の都合に合わせて挙式の日程を決めました。
1日目は友人たちを招いてディナー、2日目は買い物や私服での撮影、3日目のロケーション撮影後に夕方挙式。4、5日目は観光をして、6日目以降はロサンゼルスに移動して観光しました。(まりぽいさん)
【沖縄婚】/4泊5日
両家の予定が合わせやすく、幼い姪を連れて来られるということで沖縄に。
1日目は移動、2日目に結婚式、3日目は市内観光、4日目はふたりの趣味のダイビングを楽しんで、5日に帰途に。バタバタしたくなかったので余裕を持ったスケジュールを立てました。(Y.Tさん)
【沖縄婚】/4泊5日
ゲストは家族だけと決めていて、ふたりとも旅行が好きなので、家族を旅行に招待できる沖縄に。時期は天気の心配が少ない梅雨明け後の7月上旬に決定。
1日目は移動と打ち合わせ、2日目 にヘアメイクリハーサルをして、顔合わせの夕食会を行いました。3日目が挙式当日で、パーティ後は夕方から家族で観光へ。4日目はふたりだけで観光しました。
(CHOCOさん)
<ハワイor沖縄>滞在日程は沖縄の方が短い傾向
ハワイは、飛行機での移動が長くなります。移動の疲れを考えると、挙式は滞在の2、3日目に設定しておくのがおすすめ。年間を通して温暖で、雨季の10月~3月でもスコール程度の雨なので、挙式への影響が少ないです。
沖縄は比較的近いので、ゲストに声を掛けやすかったという花嫁さんも多いです。言葉の心配もなく、ゲストが安心して過ごせるのも魅力。ハワイと比べて滞在期間も短く、交通費の負担も少なくて済みます。ただし台風が多いシーズンは注意が必要です。(横田)
<ハワイor沖縄>予算はどのくらい?
ハワイウエディングの費用は、旅費と挙式&パーティ費用で平均231.5万円。沖縄を含む国内リゾートウエディングの費用は平均129万円となっている。費用面では沖縄の方がリーズナブル。ゲストの交通費を負担するかどうかや滞在日数によっても、かかる費用は変わってくる。
卒花がかかった費用は?
【ハワイ婚】/約320万円
旅行会社のプランだったので、フォトツアーやムービー撮影、金額制限なしのブーケ付きなど、お得な内容でした。アルバムのグレードアップやフォトグラファーの指定など記録関係には、一生の思い出にと出費を惜しみませんでした。(美奈子さん)
【ハワイ婚】/約180万円
ハワイでの邸宅ウエディングを叶えたくて、会場の貸し切り費用に34万円、ケータリング代に10万円かけました。フラワーシャワーの代わりにリボンワンズを手作りしました。(まりぽいさん)
【沖縄婚】/約120万円
特に奮発したものはなく、リゾート婚プランを利用しました。ドレスは持ち込みにしてもその方がリーズナブルだったので、オーダーで作りました。(Y.Tさん)
【沖縄婚】/約200万円
一番お金がかかったのはゲストの交通費、宿泊代や飲食代で、大体100万円でした。家族のかりゆしウエアはプレゼントし、ウエディングフォトも30万円と奮発。リングピローは夫が手作りしてくれました。(CHOCOさん)
画像2枚目上:美奈子さん(ハワイ) 画像2枚目下:まりぽいさん(ハワイ)
画像3枚目上:Y.Tさん(沖縄) 画像3枚目下:CHOCOさん(沖縄)
<ハワイor沖縄>どちらかというと沖縄よりハワイの方が割高
ハワイは、渡航費や滞在日数が多めになっている分、国内リゾートより費用は高くなっています。ただ、地元婚の平均が300万円以上なのを考えると、金額面のハードルはそれほど高くないとも言えます。
国内リゾートは海外に比べると、金額はリーズナブル。滞在中の食事代やレジャー代も、沖縄の方が抑え目です。(横田)
<ハワイor沖縄>同行人数は何人?
ハワイ婚の参列者は平均9人。沖縄婚の参列者は平均15.4人となっている。国内の方が親戚や友人が駆け付けやすく、交通費も海外よりは抑えられるため人数が多い傾向に。最近は海外でも、渡航費を自分で出して参列してくれる人もいるので、来てほしい人にはエリアを決める前に聞いてみよう。
卒花の同行人数は?
【ハワイ婚】/5人
(両家父母3人、新婦側妹弟)
祖父母にも来てほしかったのですが、移動が不安で断念。新郎側は父母だけだったので、新婦側も親戚は呼ばず。なかなか家族旅行の機会はないので、家族水入らずで楽しく過ごそうと思いました。(美奈子さん)
【ハワイ婚】/15人
(両家父母4人、新婦側兄家族3人、新婦側叔父家族5人、新婦側友人3人)
新郎側の兄弟や友人にも参加してほしかったのですが、弟さんは進級試験を控えていて来られず。友人も仕事の都合で連休が取れないということで、結果的に新婦側が多くなりました。(まりぽいさん)
【沖縄婚】/15人
(両家父母3人、兄弟姉妹5人、叔父叔母4人、いとこ2人、姪1人)
祖母は体調面で不安があり、叔母の一人は介護で出席が難しく、近しい家族親族に絞って来てもらうことにしました。(Y.Tさん)
【沖縄婚】/7人
(両家父母4人、兄弟姉妹3人)
両家の祖父母は遠方で移動に不安があるということで、親と兄弟姉妹だけを呼ぶことに決まりました。(CHOCOさん)
画像2枚目上:美奈子さん(ハワイ) 画像2枚目下:まりぽいさん(ハワイ)
画像3枚目上:Y.Tさん(沖縄) 画像3枚目下:CHOCOさん(沖縄)
<ハワイor沖縄>沖縄の方が行きやすい分、同行人数も多め
ハワイは沖縄に比べるとゲスト数は少なめ。
海外婚でゲストの旅費を負担しなかったのは6割弱。一部負担が3割強、全額負担が1割弱。自費の場合は、ご祝儀を辞退するのがマナーです。家族の旅費だけふたりが負担をして、友人は各自で来てもらうケースは多いですね。
沖縄婚の理由として、国内なら参加できるゲストのことを配慮したという人も。
国内外にかかわらず、人数が少なくてもステキな式ができた、と満足度の高いカップルは多いです。(横田)
<ハワイor沖縄>式後の過ごし方は?
リゾート婚のよさは、ゲストとの旅行を兼ねられるところ。ハワイでも沖縄でも多くの人が挙式後に滞在や観光を楽しんでいる。卒花さんの過ごし方を参考に、どんな時間を過ごしたいか考えてみて。
卒花の式後の過ごし方は?
【ハワイ婚】/フラレッスンにショッピングなどハワイを満喫
挙式後はガーデンがきれいな会場でパーティ。ウクレレ奏者やフラダンサーが迎えてくれ、みんなでフラレッスンを受けて盛り上がりました。
ハワイ滞在中は朝食後に海に入り、お昼から外出。自転車に乗ったり、食べ歩きや買い物を楽しみました。(美奈子さん)
【ハワイ婚】/邸宅でのパーティに、海岸沿いを乗馬
パーティは邸宅の庭にあるカバナで行いました。長テーブルに座って堅苦しさのないリラックスした雰囲気に。
ハワイ滞在中は映画の撮影地を見に行ったり、海岸沿いを乗馬して楽しみました。残りの2日はロサンゼルスへ。(まりぽいさん)
【沖縄婚】/家族みんなでグラスボートに乗船
挙式の後は列席者を招いて食事会をしました。翌日には、全員でグラスボートに乗って、沖縄の美しい海を堪能しました。(Y.Tさん)
【沖縄婚】/沖縄テイストのパーティでゆったり歓談
リゾートらしい雰囲気をつくりたかったので、トロピカルカラーの装花やテーブルコーデに。料理には沖縄の食材を使いました。歓談時間を多く取り、ゆったりとくつろげるパーティにしました。(CHOCOさん)
画像2枚目上:美奈子さん(ハワイ) 画像2枚目下:まりぽいさん(ハワイ)
画像3枚目上:Y.Tさん(沖縄) 画像3枚目下:CHOCOさん(沖縄)
<ハワイor沖縄>どちらも挙式と旅行を兼ねる人が多い
ハワイは、友人を招いてパーティをする人と、レストランなどで家族だけの会食をする人に分かれます。フォトツアーはビーチはもちろん、タウンフォトも人気。アクティビティーツアーに参加したり、ローカルフードやショッピングを楽しんだりする人も。
沖縄は、挙式+パーティがスタンダード。ハワイより招待ゲストが多いので、ゲストと滞在して一緒に旅行する人もいます。海でアクティビティーをしたり、沖縄ならではのゆったりした時間を満喫しているようです。(横田)
<ハワイor沖縄>どんな写真を撮った?
ロケーションフォトは、ビーチリゾート婚の醍醐味(だいごみ)。青い海はもちろん、その場所でしか撮れない絶好のフォトスポットも多数。ハワイと沖縄それぞれのフォトスポットもチェックして。
卒花はどこで撮影した?
【ハワイ婚】/ビーチ+大自然を感じる公園で
ビーチフォトは、オアフ島の北東にある全米ナンバーワンにも輝いた美しいワイマナロビーチで。もう1カ所は、クアロア・リージョナル・パークという公園。壮大な山や緑に囲まれた場所で、手をつないで歩く姿など自然体のふたりを撮ってもらいました。(美奈子さん)
【ハワイ婚】/ビーチ+街中での散歩ショット
ワイマナロビーチとハワイの日常の街並みがかわいらしいカイルアタウンで撮影しました。どちらもふたりで散歩をしている自然な感じでとお願いしました。(まりぽいさん)
【沖縄婚】/万座ビーチで撮影
ホテルの目の前にあるビーチで、ドレス姿を撮影しました。ホテル専用のビーチだったので、他の観光客が写り込むことなく、海外リゾートと遜色ない写真が撮れました。(Y.Tさん)
【沖縄婚】/ホテル前のニライビーチで撮影
滞在したホテルの敷地内や、目の前のビーチでロケーションフォトを楽しみました。撮影時は運よく晴れたのですが、 青い海でなくても映えるスポットや撮影したい場所を考えておくと、お天気でガッカリしなくて済みそうです。(CHOCOさん)
画像1枚目上:美奈子さん(ハワイ) 画像1枚目下:まりぽいさん(ハワイ)
画像2枚目上:Y.Tさん(沖縄) 画像2枚目下:CHOCOさん(沖縄)
<ハワイor沖縄>ビーチに加え大自然の中での撮影が流行の兆し
マリンブルーの海をバックにした写真が撮れるのが、ビーチリゾート婚の魅力。加えて新定番になりつつあるのが、大自然の中での撮影です。南国の木々はエキゾチックで、生命力を感じる写真に。現地のフォトグラファーなら「こんな写真が撮りたい」とリクエストすると、穴場スポットを提案してくれるはず。
ハワイであればオールドタウンなどの街並みで撮影するのも、旅の思い出になります。(横田)
<ハワイor沖縄>困ったこと、心配事はあった?
リゾート婚の不安材料は、当日まで現地に行けないこと。国内なら思い切って下見旅行をする手もあるが、実際には難しい人が多数。その他にもどんな不安があってどう解決したか、卒花さんに聞いてみました。
卒花が不安だったことって?
【ハワイ婚】/ドレスを機内持ち込みできないかもと言われ……
購入したドレスはかなりの大きさ。ドレスショップでは大丈夫と言われたものの、チェックインの際に「機内持ち込みは厳しいかも」と言われました。搭乗ギリギリまで調整してもらい、どうにか入れてもらえました。乗る便が満席だったためらしいのですが、焦りました。(美奈子さん)
【ハワイ婚】/どんな邸宅か分からずInstagramで検索
私たちが選んだ邸宅での結婚式は珍しかったようで、実例がなかなかなくてどんな感じなのか不安でした。Instagramで検索して3カ月前に同じ場所で式をした人を見つけて、いろいろと相談させてもらいました。(まりぽいさん)
【沖縄婚】/思ったより打ち合わせが少なくて不安に……
予約した後は思った以上に打ち合わせがなく驚きました。でもその分新生活を楽しめたり、式の準備をゆっくりすることができました。会場はブライダルサロンの動画や写真で見ていたので、イメージ通りでした。(Y.Tさん)
【沖縄婚】/会場の情報が少なくて、卒花のSNSが役立った
会場選びに苦労しました。仕事に合わせて沖縄を訪れ、いくつかの会場を下見しましたが、式を行った会場は見ることができませんでした。そこで、卒花さんや会場のホテルを訪れた方のInstagram、卒花さんや参列者の口コミを参考にしました。(CHOCOさん)
<ハワイor沖縄>手配会社とゲストへの配慮が悩みどころ
リゾート婚の場合は、まずどうやって手配会社やエリアを決めたらいいかわからない、という方が多いです。まず相談カウンターに行ってみるか、気になる会場の挙式を扱っている手配会社に聞いてみましょう。
次に迷うのは、ゲストへの配慮について。声を掛ける際には、どこまで負担を掛けるのかをちゃんと伝えることが大切です。負担を掛けることになっても、意外と「旅行気分でお祝いに行きたい!」と思ってくれる方が多いので、来てほしいことを素直に伝えてみてください。(横田)
From 編集部
リゾート婚は、家族にも相談して場所の決定を
ハワイでも沖縄でも非日常の空間で思い出に残る結婚式ができるのは、間違いなし。どちらがいいのかは、ふたりの希望だけでなく参列してくれる家族の意見も大切にして決めよう。
横田佳子 『ゼクシィ海外ウエディング』『ゼクシィ国内リゾートウエディング』編集長
2011年、株式会社リクルートマーケティングパートナーズ入社。「ゼクシィ編集部」で誌面やアプリの編集記事制作を経て、2019年より現職。
構成・文/稲垣幸子 イラスト/二階堂ちはる
※掲載されている情報は2020年1月時点のものです
データ出典:『ゼクシィ海外ウエディング結婚トレンド調査2019』、
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