見学時にCHECK!レストランウエディングで必ず確認したいポイント4
おいしい料理やアットホームな貸し切り空間が魅力のレストランウエディング。会場探しでレストランが気になっているけれど、結婚式専門の施設ではないことで不安を感じている人もいるのでは? そこで、ウエディングプランナーの東 佐江子さんにレストラン見学時にチェックしておくべきポイントを聞いてみました。ぜひ参考にしてみてくださいね。
会場見学ではレストランならではのポイントをチェック!
レストランといえば、料理の味が気になるのはもちろんですが、ゲストへのおもてなしを重視するならそのほかにもチェックすべきポイントがたくさん。すでに演出ややりたいことが何となく決まっている人は、それが実現できるか合わせて確認が必要です。
私がお伝えします!
最近は、結婚式用に造られたレストランも多いですが、全ての会場が当てはまるわけではありません。会場見学のときには、レストランならではのチェックポイントを知って漏れなく確認することが大事です。
また、理想を全てを満たす会場がベストですが、中にはどうしても気になるところが出てきてしまうことも。そんなときの対応策もお伝えします!
ポイント1:必要な設備とゲスト目線で快適に過ごせるかを確認!
まず気になるのは設備面。通常営業をメインとしたレストランを会場として考えている場合、受付や控室など結婚式で必要になってくる設備やスペースの確保が必要です。ゲストにゆったり過ごしてほしいなら、会場の居心地の良さは大切。招待したいゲストの顔をイメージして、待合室・トイレなどへの配慮やエレベーターやバリアフリー、妊娠中や授乳中のゲストに「どうしても必要な設備」を考えておきましょう。また、同じ会場内で挙式を考えているときは、チャペルやガーデンなどのセレモニー施設があるかどうかも確認しましょう。
【設備】のチェックリスト
1(挙式も同じ会場で行う場合)挙式用のスペースがあるか
2受付に使える場所は十分か
3ゲスト用の待合室の広さや椅子の数は足りているか
4クロークはあるか
5トイレの個数は十分か、化粧直しのスペースはあるか
6(特定の配慮が必要なゲスト用に)バリアフリー対応や授乳室はあるか
7新郎新婦の控室はあるか
8(準備中に鉢合わせするなど)ゲストやふたりの当日の動線に問題はないか
先輩花嫁のチェックポイント
〈ゲストの待ち時間の過ごし方を確認〉
待合室はありませんでしたが、ゲストが到着次第席へ通され、ウエルカムドリンクを出していただけると説明があり、おもてなしサービスに安心しました。(Hoyuさん)
〈子ども連れゲストの控室をチェック〉
乳幼児連れのゲスト用に、授乳や遊びに使える別室が用意できるか確認しました。(まいちゃんさん)
足りない設備がある……そんなときの対応策は?
「控室がない場合は、受付時間を配慮して待ち時間が少ないように調整しましょう。到着したゲストを、直接会場にご案内できるかも確認しておくと良いです。受付スペースが狭い場合は、お名前のチェックだけにしておくとスムーズ。住所は当日書いていただかなくても、招待状の返信はがきを保管しておけばOK!
フィッティングルームがない場合は、区切られたスペースにカーテンなどを取り付けられるか確認。クロークがない場合は『可能な限り身軽にお越しいただく』お願いを招待状の一文に添えておくと安心です。
挙式用のスペースがない場合は、パーティのプランニングに、誓いの宣言や指輪の交換などセレモニーの要素を入れ込む方法もあります」(東さん)
ポイント2:広さや希望の席次が叶うかを確認!
結婚式専用の会場のように、複数のバンケットから選べるわけではないので、会場のサイズとゲストの人数が合うか、契約前にしっかり確認することが大切です。コンパクトな会場も多いので、入退場時にドレスで通っても通路の幅は十分にあるかもチェック。また、実際にゲスト席に座って高砂席がちゃんと見えるか、狭く感じないかを体験しておきましょう。
【パーティ会場】のチェックリスト
1会場の広さや座席数と希望のゲスト数はマッチするか
2テーブルセッティングで座る位置やスペースは十分か
3通路は狭くないか
4天井が低い、柱などでゲストの視界を遮るものがないか
5キッチンが近く、音が気になるなどパーティの妨げになるものはないか
先輩花嫁のチェックポイント
〈Aラインドレスでも通路を歩けるか確認〉
すごく広い会場というわけではなかったのでAラインのドレスで通路を歩けるか気になりました。当日は丸テーブルと四角テーブルを交ぜた席の配置にして、ゆったりと歩けるスペースにしていただきました。(みかんさん)
〈会場の見栄えを考え配置を変更〉
会場の全体の雰囲気や見え方をチェック。席の配置や向きを変えてもらい、ふたりの背景に窓が来るようにしました。(モナラベンダーさん)
会場の様子に不安が……そんな時の対応策は?
「スペースによっては、ゲストと同じテーブルで食事を楽しむレイアウトもおすすめ。逆に会場が広すぎる場合は、会場内にアルバムやウエルカムボードなどを展示して空間を埋めていくと、アットホームな会場に仕上がります。
キッチンの音が気になる場合、プランナーや会場と進行を詳しく共有し、静かにしたいシーンはキッチンスタッフにも配慮していただきましょう」(東さん)
ポイント3:希望の演出がある場合はあらかじめ確認!
パーティの定番である映像演出に必要なプロジェクターや音響設備も重要なチェックポイント。また、楽器演奏など、特定の演出の希望がある場合は、会場・プランナーどちらかに「こんな演出をやりたいけど可能でしょうか?」と確認してみてください。
レストランで人気のデザートビュッフェやオリジナルのドリンクやメニューをオーダーする料理演出を考えているなら、事前に希望を伝えて。料理長のスタイルによってさまざまですが、ウエディングを積極的に行っている会場だと、家族が作った食材の持ち込みなどを受け入れてくれることも。
【演出】のチェックリスト
1スクリーン・プロジェクターなど映像演出ができる設備はあるか
2音響設備は整っているか
3楽器演奏など特定の演出を希望する場合は可能か
4(料理演出で使用する食材や機材など)必要なものの持ち込みはできるか
先輩花嫁のチェックポイント
〈希望のバンド余興が実現できるかを確認〉
ゲストや夫がバンド演奏したいという企画があったので、機材の貸出がてきるか演奏しても大丈夫か気になりました。(Bearさん)
〈美味しい料理を楽しむ時間に〉
特に派手な演出はなかったけれど、ゆっくり食事を楽しんでもらうのが一番と思い、レストランを選びました。(みかんさん)
〈通常営業時で確認不足のところは当日対応〉
いつもは本当に普通のレストランなので、当日のイメージがわかず不安が。パーティ当日の朝、メイク前に自分も設営に立ち会って希望を伝え、プロジェクターの設置など柔軟に変更していただきました。(Chelseaさん)
映像や音響を使った演出ができないかも……そんな時の対応策は?
「思い出の写真を見せたいけれどプロジェクターがない場合は写真を展示するコーナーを準備。どうしても映像を流したい場合は、持ち込みできるか相談してみてください。白い壁があれば直接投影したり、白い布を掛けてその布に投影する方法もあります(会場の明るさによって見えにくいこともあるので事前に要確認)。音響設備がない会場の場合は、CDデッキなどを持ち込んでいいか相談しましょう」(東さん)
ポイント4:装飾にこだわりたい場合は備品やスペースを確認!
貸し切りにしたレストランで、思い思いの装飾を考えている花嫁さんも多いのでは? まずは装飾可能なスペースを確認し、持ち込みできるかを聞いてみましょう。装花に関しては、虫が発生するなどの理由で持ち込みを懸念する会場もあります。今人気の天井装飾も、壁や天井に傷が付くなどNGな会場もあるので、憧れの装飾がある場合は写真などを見せて確認してください。会場に飾っているものは当日も置いてあるか、そのまま使用する場合は、場所を動かしてもいいのか、料金はかからないのかチェックを。
【装飾】のチェックリスト
1飾りたいアイテムを置けるスペースはあるか
2希望のアイテムや装花の持ち込みはできるか
3事前搬入や準備の時間はあるか
4天井装飾ができるか
先輩花嫁のチェックポイント
〈当日装飾できるスペースの広さを確認〉
通常営業中と婚礼のときのレイアウトが違うので、飾り付けをどこまでしていいのか気になりました。試食会で見学に行ったときに、飾り付けができるスペースを教えていただき、メジャーで寸法を測ってもらいました。(Hoyuさん)
当日の飾り付けの時間がないかも……そんな時の対応策は?
「当日、貸し切りにできる時間を確認し、挙式開始から逆算をして準備をスタートしましょう。時間が合わない場合は、会場スタッフに協力してもらえるのかどうかを確認し、飾り付けの内容を考えて。時間がタイトな場合は、置くだけ・付けるだけの状態まで下準備をしておくと当日スムーズです」(東さん)
その他のチェックポイント
他にも気になるポイントがたくさん! レストランについて詳しく知ることで不安も解消されて会場の選択肢がもっと広がるはず。
【駅から会場までのアクセスが良くないみたい……】
「アクセスがあまり便利ではない場合は、会場へバスの手配ができないか確認しましょう。難しいようであれば、タクシーチケットを配るとゲストに喜ばれます。」(東さん)
【介添人などウエディング専門のスタッフはいる?】
「自社でウエディングを展開している会場なら、提携しているヘアメイクや、自社もしくは提携のプランナーが介添えをするケースが多いです。ウエディングをあまりしていないレストランでは、フリープランナーへの依頼が多いため、プランナーが手配したヘアメイクやプランナー自身が介添えをします。」(東さん)
【レストランならではのかかりがちな費用は?】
「『最低保障額』もしくは『貸し切り保障額』という名目で、会場費とは別にゲストの人数にかかわらず料金がかかることが多いです。また「料理・飲物で〇万円以上ご利用いただけたら貸し切り対応が可」というレストランもあります。
料金の内訳や含まれる費用は会場によって異なるので、見積りをもらった時点で不明点があれば十分に確認しましょう。」(東さん)
【担当プランナーは、会場見学時、打ち合わせ、当日で同じ人? それとも別?】
「会場によって異なります。そのレストランのウエディングプランナーなのか、プロデュース会社と提携しているのかによっても違ってきます。
担当者が当日までに交代になるようであれば、引き継ぎがきちんと行われるのかも含めて、聞いてみると良いでしょう。」(東さん)
From 編集部
レストランの対応を確認&ふたりの希望をマッチさせて
どんな結婚式を希望しているか、ゲストの人数からパーティの内容まで彼と具体的に話しておくと、会場見学の時に当日の様子をイメージしながら細かくチェックできてお勧め。「何とかなるかな」ではなく、どこまで対応してくれるか契約前にしっかり確認しておくと、安心して式当日を迎えられるはずです。納得のいく会場選びをしてゲストもふたりも満足の式にしてくださいね!
東 佐江子さん ウエディングプランナー(Wedding Lapple)
10年間ゲストハウスにてウエディングプランナーとして勤め、2016年に独立。現在はウエディングだけでなく、夫婦となったカップルの「結婚後の未来」に関わるサポートにも力を入れている。GOOD WEDDING AWARD 2013 クリエイティブ賞受賞。
http://wedding-lapple.com/
取材・文/竹本紗梨 イラスト/別府麻衣 構成/小堀そら(編集部)
※掲載されている情報は2020年1月時点のものです
※記事内のコメントは2019年11月に実施した「ゼクシィ花嫁1000人委員会」のメンバー14人、103人が回答した2019年12月のマクロミル調査によるものです
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