卒花114人が選ぶ“花束以外”の【親ギフト】胸熱アイテム
結婚式で親に贈るギフトといえば花束が定番。しかし遠方から親が来るなど、生花のブーケは贈りにくいケースもあるでしょう。花束以外となると、何にしようか悩んでしまう人も多いよう。実際に花束以外のギフトを贈ったという先輩花嫁の声も参考に、親に喜ばれるギフトを考えてみました。
親に喜んでもらえるギフトって?
「ゼクシィ結婚トレンド調査2023(全国推計値)」によれば、親へのギフトの品目は花束が圧倒的に多く、約6割を占めています。花束は華やかさがあり、新郎新婦から親へと手渡す様子も様になるので、定番ギフトとなっているのです。
とはいえ、遠方から結婚式に来る親の場合、帰る途中で花がしおれてしまったり、持ち運ぶのが大変などということも……。そのような事情を抱えた親にとって、花束がベストな贈り物かどうかは少々考えたいもの。せっかく贈るのだから、本当に喜んでもらえるものを贈りたいですね。また、花束と併せて何かカタチに残るものを贈りたいという場合もあるでしょう。
では、花束以外のギフトを贈る際、どんな品物がふさわしいといえるのでしょうか。
親ギフトの相場はいくらぐらい?
1万~2万円くらいで贈る人が多い
まずは、親ギフトの相場を見てみましょう。前出の調査によれば平均額は約3万4000円ですが、もう少し詳しく見てみると、金額はかなり分散していることが分かります。
一番多いのは2万円台で21.4%。次いで3万円台が14.7%という結果が出ています。1万円台と答えている人も24.5%います。これを見ると、1万から2万円くらいで贈っている人が多いということがいえそうです。花束以外のギフトを贈る際にも、この金額を目安にしてもいいでしょう。
卒花114人のアンケートから見る“花束以外”の親ギフトの選び方
披露宴の演出の一つとして定着している親へのギフト贈呈ですが、何を贈ろうか迷ってしまう場合は、そのギフトにふたりがどんな気持ちを込めるのかを考えてみるのがいいでしょう。そうすると、おのずとどんな品物を贈ればいいかも見えてくるはずです。先輩花嫁がどんな思いで親へのギフトを選んだのかを聞いたアンケートの結果を見てみましょう。
<アンケート>
どんな思いで親へのギフトを選びましたか?
1位 子育ての記念・感謝が伝わるもの…33.3%
2位 結婚式の記念になるもの…25.4%
3位 親が好きなもの・趣味にまつわるもの…11.4%
4位 家族・親子のつながりが感じられるもの…8.8%
5位 旅行や体験などこれからの思い出がつくれるもの…3.5%
6位 その他…17.5%
最も多かったのは「子育ての記念・感謝が伝わるもの」。やはり結婚式という人生の節目で、いままで育ててくれた感謝の気持ちを親に伝えたいと考えるのは自然なことといえるでしょう。
次いで多かったのが「結婚式の記念になるもの」。親にとっても子どもにとっても大切なイベントとなる結婚式ですから、見るたびに結婚式のことを思い出せる品物を贈りたいと考える人もいたよう。
また、「親が好きなもの・趣味にまつわるもの」は3位で、子育てを終えた第2の人生を楽しんでほしいというふたりの思いが伝わってきます。
選び方別の人気ギフトはこれ!もらった親の反応は?
[子育ての感謝を伝える]なら……生まれた日にまつわるものや思い出の写真
子育ての記念や感謝の気持ちを伝えるために多くの先輩花嫁が贈っていたのが「子育て感謝状」。生まれた日から結婚式までの日数や思い出の写真、感謝のメッセージなどを記したもので、ブライダルギフトショップなどで市販されているほか、自分たちで手作りする人も少なくありません。ちょっぴりユーモアもあり、人気を集めています。
また、生まれたときの体重で作るぬいぐるみも相変わらずの人気です。生まれたときの重さのお米を贈るパターンも。ずっしりとした重みを手にするとき、親は「あんなに小さかった子がここまで成長した」と感慨にふけるようです。
親に喜ばれました!
【選んだギフト:子育て感謝状】
「小さかった私がここまで成長しました」と、感謝の気持ちを表現できるのは子育て感謝状しかないと思い、ふたりで手作りしました。
【親の反応は?】
母は泣いて喜んでくれました。いまはそれぞれの家で飾ってくれています。(ゆきくまさん)
【選んだギフト:ウエイトベア】
ここまで成長できた感謝の思いをウエイトベアに込めました。また、併せて私からの手紙も両家の母に渡しました。彼の親が遠方から来ていたため、ウエイトベアは後日配送しました。
【親の反応は?】
ウエイトベアは両家とも飾ってくれています。手紙も喜んでもらえました。(西村麻衣さん)
【選んだギフト:プリザーブドフラワーの写真立て】
プリザーブドフラワーで飾られた写真立てに赤ちゃんのときの写真と前撮りで撮影したふたりの写真を入れて贈りました。いつまでも記念に取って置くことができ、感謝の気持ちをさりげなく伝えられるものとして選びました。
【親の反応は?】
具体的な言葉はありませんでしたが、写真を見てとても嬉しそうな顔をしていました。(あい★さん)
[結婚式の記念になるもの]なら……挙式当日の思い出が詰まったもの
結婚の記念になるものとして贈ることが多いのは写真やアルバム。生まれたときから結婚式までの道のりをアルバム仕立てにしたり、前撮りや結婚式当日の写真をメッセージとともに贈るなど、さまざまなアイデアがあるようです。
また、両家と新郎新婦でおそろいの記念品を用意したり、親の名前で作ったポエムや似顔絵も結婚の記念になる贈り物として人気があります。
親に喜ばれました!
【選んだギフト:結婚式のアルバム】
結婚式当日は花束を渡し、後日に結婚式のアルバムを贈りました。アルバムは何度も見返すことができるから、結婚式の記念になるかなと思って。
【親の反応は?】
とても喜んでくれました。アルバムを持参したときに改めて家族で写真を見返し、結婚式の感想などを話すことができて良かったです。(寺田依李さん)
【選んだギフト:プリザーブドフラワーのリース】
プリザーブドフラワーのリースを贈りました。結婚式を思い出してもらえるように、当日に身に着けた髪飾りと同じ色で作りました。
【親の反応は?】
両家とも家に飾ってくれています。やや大きなものだったので、持って帰るのが大変だったかなと、ちょっぴり反省しています。(ひでりなさん)
【選んだギフト:挙式日とふたりの名前を刻んだワイン】
結婚式の記念になるようにと、当日の日付とふたりの名前を刻印したワインを贈りました。
【親の反応は?】
贈った当初は「もったいなくて飲めない」と言っていたのですが、つい先日、何年か越しで飲んでくれ、結婚式のことを思い出してくれたようです。(ほな^ - ^さん)
[親が好きなもの]にするなら……好物や趣味に使うもの
親に喜ばれるものを贈りたいと考えるのなら、親が好きなものや趣味に関するものを贈るのもいいでしょう。旅行が好きなら旅行券、お酒好きならワインや日本酒など好みのお酒など、さまざまなアイテムが考えられます。
父と母で趣味や好みが異なる場合は、別々のギフトを選んでもいいでしょう。その品物を選んだ理由やその品物を介してどんな時間を過ごしてほしいかなどのメッセージを添えると、ふたりの気持ちがより伝わるはずです。
親に喜ばれました!
【選んだギフト:メッセージと名前入りのお酒】
両家の父がお酒好きだったので、焼酎とビールに「感謝」という言葉とふたりの名前が入ったラベルを貼り、それぞれ贈りました。
【親の反応は?】
彼の父はすぐに飲んでくれたようで、「もうないの?」と言っていたようです(笑)。(佐々木明子さん)
【選んだギフト:それぞれの好みごとに贈り分け】
両家の母には好きな色を基調にした花束を。彼の父はお酒好きなので日本酒を、私の父は麺類が好きなのでうどんを贈りました。彼の母が秋田出身なので、それにちなんで稲庭うどんにしました。
【親の反応は?】
とても喜んでくれ、お酒とうどんは結婚式後にすぐ味わってくれたようです。(長谷川久美子さん)
【選んだギフト:ホテルのペアランチ券】
食べることが大好きな親なので、ふたりでゆっくりと食事を楽しみに行ってほしいなと考え、ホテルのペアランチ券をプレゼントしました。
【親の反応は?】
とても喜んでくれました。カタチには残らないギフトですが、親が満足してくれたので、良かったと思いました。(moouさん)
▼【結婚披露宴】の基礎知識はこちらをチェック
From 編集部
親の嗜好(しこう)を考えて本当に喜ばれるものを
親ギフトは無難に花束でと思いがちだけれど、決める前に少し考えてみて。持って帰るのが大変だったり、花があまり好きではないという親の場合は、他のギフトにするというのもあり。感謝の気持ちや記念になるものなど、ふたりのどんな思いをギフトに託したいのか考えて品物を選ぶと、きっと喜んでもらえるはずです。
文/粂 美奈子 イラスト/タカ・ヒロコ D/ロンディーネ 構成/藤木萌恵(編集部)
※掲載されている情報は2019年12月時点のものです
※記事内の「親ギフトの品目」「親ギフトの相場」のデータは「ゼクシィ結婚トレンド調査2023(全国推計値)」、コメントは2019年10月に実施した「ゼクシィ花嫁1000人委員会」のメンバー66人、および「Raicoゼクシィコミュニティ」で48人が回答したアンケートによるものです
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