[最新版]婚約食事会(顔合わせ)の費用。誰が支払う?手土産やヘアメイク代は?
結婚式前に両家の親睦を兼ねて行う婚約食事会(顔合わせ)。いまでは約9割の人が行っていて、結婚に関する定番のイベントといえます。とはいえ、費用については意外に知られていないことが多いよう。ここでは最新のデータとアンケートに基づいた婚約食事会(顔合わせ)の費用を中心に、マナーや基礎知識についてもご紹介します。
Q1 婚約食事会(顔合わせ)の費用平均は?
A 費用の多くは会食費が占め、相場は平均6万7000円
婚約食事会(顔合わせ)にかかる費用の多くを占めるのが会食の費用です。このほか、会場までの交通費、ふたりや両家の親の衣裳やヘアメイク、手土産などの費用が場合によっては必要になってきます。
「ゼクシィ結婚トレンド調査2023(全国推計値)」によれば、費用相場は平均6万7000円。ちなみに、婚約食事会(顔合わせ)に出席するのは基本的にはふたりと両家の親となります。もしきょうだいや祖父、祖母など親以外の親族が出席する場合には、事前に相手に伝え、承諾を得ておくのがお勧めです。
また、婚約食事会(顔合わせ)の会場として人気があるのは料亭で、46.7%の人が選んでいます。次いでレストラン23.3%、ホテル15.0%と続きます。会場を予約する際には「婚約食事会で利用します」と告げ、個室を準備してもらうのがお勧め。1人当たりの料理と飲物の費用は1万円を目安とするといいでしょう。
Q2 婚約食事会(顔合わせ)を行ったエリアと交通費の負担は?
A 食事会のエリアは両家の事情に合わせて。交通費は各自負担が多い
婚約食事会(顔合わせ)をどのエリアで行うかは、意外に頭を悩ませるところです。ふたりの住まいやそれぞれの実家が同じエリアにある場合はあまり問題ありませんが、それぞれが離れている場合は両家で相談し合い、みんなが納得できるエリアを選びましょう。
アンケートでは、「両家のほぼ中間で行った」という人が48.1%で最も多く、次いで「女性の実家または実家に近いエリア」18.2%、「ふたりが拠点とするエリア」16.3%、「男性の実家または実家に近いエリア」12.5%となりました。
交通費に関しては、各自でそれぞれ負担したという人が7割を占めるという結果に。なお、どちらかが遠方から来て交通費の負担がアンバランスになる場合は、一方がお車代を出すというケースも。こちらも両家で話し合い、なるべく費用の負担が一方に偏らないように調整するとよいでしょう。
先輩たちはどうした?
[ふたりで負担]
妻の実家が遠く準備するのが大変だったため、招待という形で両親の旅費をこちらで負担して、来てもらいました。(MMさん)
[各自で負担]
ふたりの拠点の近くに結婚式を挙げる予定の会場があり、両家の親に会場見学をしてもらいたかったので、会場近くで婚約食事会を行いました。親からの希望で、交通費は各自で負担を。(香織さん)
[各自で負担]
両家のみならず自分たちも近くのエリアだったため、近所で開催しました。格式張らずカジュアルな会にしたため、交通費は各自で負担にしました。(もさん)
[夫側の親が負担]
遠方の夫側の地元で行ったため、交通費の負担を気遣っていただき、食事会費用は出していただきました。(チョコさん)
Q3 衣裳やヘアメイクの費用は?
A 費用は3万円前後。多くの人が手持ちの衣裳で臨んだ
婚約食事会(顔合わせ)の服装に関しては、特に決まったものはありません。婚約食事会をどのような雰囲気で行いたいか、あるいは食事会を行う会場に合わせて選ぶとよいでしょう。
改まった雰囲気で行いたいと考えるのなら、女性はワンピースやアンサンブルスーツ、和装など、男性はスーツがお勧めです。女性は成人式にあつらえた振り袖があるのなら、それを着るのもいいでしょう。一方、堅苦しくしたくないと考えるのであれば、女性はブラウスとスカート、男性はノーネクタイにジャケットなど、少しカジュアルな服装でも。
ただ、ここで気を付けたいのは、両家の服装の格を合わせることです。一方が改まった服装、一方がカジュアルな服装というように、ちぐはぐにならないよう、事前にどんな服装で臨むか打ち合わせをするのをお忘れなく。
婚約食事会(顔合わせ)の衣裳やヘアメイクについては、約半数の人が費用がかかったと答えています。費用をかけたという人は3万円前後と答えた人が目立ちました。
婚約食事会の服装を具体的に知りたいなら
Q4 手土産は用意するの?手土産の相場は?
A おおよそ半数が手土産を用意。相場価格は3000~5000円
婚約食事会(顔合わせ)では必ずしも手土産を用意する必要はありません。ただ、一方が用意して、一方は用意していないとなると、用意していない方は少し居心地が悪い思いをするかもしれません。服装と同様、両家で事前に手土産を用意するかどうか相談しておきましょう。
アンケートでは、両家で手土産を用意したという人は50.5%。男性側のみが5.8%、女性側のみが3.4%という結果に。また、手土産の費用の目安は3000~5000円が一般的。よかれと思って高価なものを用意するのは、かえって相手の負担になるので気を付けて。
手土産の品物は日持ちのするお菓子などが一般的です。相手の好みをリサーチして、喜ばれる品物を選びましょう。甘いものが苦手というのであれば、こだわりの調味料や珍味などでも。お酒好きなら日本酒やワインなどを贈っても。また、地元の名産があれば、それを贈るのも素敵です。食事会の席で渡せば、話題にもなるでしょう。
Q5 婚約食事会(顔合わせ)に結納金は必要なの?
A ほとんどの人が結納金のやりとりはしていない
結納では結納金のやりとりをすることが多いようですが、婚約食事会(顔合わせ)ではどうなのでしょうか?
アンケートでは78%の人が結納金のやりとりをしていませんでした。婚約食事会は結納よりは形式張らずに顔合わせを行いたいとの思いで選ぶケースが多いので、結納金のやりとりをしない人が多いのは当然のことといえるかもしれません。
ただし、婚約食事会(顔合わせ)では結納品や結納金のやりとりをしてはいけないということはありません。食事会というリラックスした雰囲気で顔合わせは行いたいけれど、結納品や結納金のやりとりをしてけじめをつけたいというのであれば、そうした方法も問題ありません。両家で話し合って決めましょう。
結納金を贈る場合は、ご祝儀袋や水引を掛けた桐箱(結納金が100万円以上の場合)を用意します。表書きは「御帯料」や「小袖料」など。水引は淡路結びがお勧めです。男性本人または男性の父から女性本人または女性の父へ渡します。結納ではへぎ盆などに乗せて渡しますが、婚約食事会では風呂敷かふくさに包み、相手の前で包みをほどいて渡しても構いません。
なお、婚約食事会(顔合わせ)では婚約記念品のやりとりをするのは珍しくありません。男性からは婚約指輪を、女性からはお返しとして時計やスーツなどを贈ることが一般的です。食事会の席上で婚約記念品のやりとりをするかどうかも、事前に相談しておきましょう。
Q6 会食の費用は誰が負担するの?
A ふたりで負担したという人が6割を占めた
婚約食事会(顔合わせ)の会食の費用はどのように負担するのがいいのでしょうか?
アンケートでは全てふたりが負担したという人が65%という結果に。婚約食事会はふたりが親を招待するという形を取ることが多く、費用もふたりで負担するケースが目立ちます。一方の地元に来てもらう形を取るときは、来てもらった感謝の気持ちを込めて会食費を持つという方法も。また、両家の人数が同じ場合は、折半するという方法でもいいでしょう。
費用負担の方法や考え方はさまざまです。どうするべきという確たる方法はないので、こちらも話し合いで納得いく方法を決めるのがお勧めです。
先輩たちはどうした?
[ふたりで負担]
私たちが会場やメニューを決めたので、会食費もふたりで負担することに。会計時に気を使い合わず、みんなに気楽に楽しんでほしかったので、自分たちが払うことも事前に伝えていました。(むーさん)
[夫の親が負担]
夫の親が希望の食事会会場を押さえてくれていたため、お支払いもと言ってくださいました。(ちーさん)
[妻の親が負担]
彼から私の実家である九州に行ってみたいと言われ、観光がてら彼の一家が総出で来てくれました。交通費は彼側が負担したので、会食費や宿泊費は私の親が出してくれました。(美里さん)
[両家の親が8割、ふたりが2割負担]
会食の費用は両家の親がお祝いの意味を込めて4割ずつ負担してくれました。残り2割はふたりで負担しました。(なつめさん)
Q7 会食の支払いはいつ、誰がするの?
A 当日に彼が支払いをするケースが多い
婚約食事会(顔合わせ)を滞りなく進行するためには、誰が実際に支払い(お会計)をするのかも、事前に考えておく必要があります。基本的には、費用を負担する人が支払いをすることになるので、事前に誰が費用の負担をするかを食事会の参加者に知らせておく方がいいでしょう。なお、支払いは約7割の人が当日に行っています。
ふたりが費用を負担する場合は、どちらかが代表して支払うようにします。アンケートでは男性が支払ったケースが目立ちました。食事会の終盤、料理や飲物などが全てサービスされ、追加の注文がなさそうだと判断した時点で行います。さりげなく席を外し、支払いを済ませておくのがスマートです。
先輩たちはどうした?
[スタッフの合図で男性が支払い]
自分たちが払うと決めていたところ、お店のスタッフが気を利かせてこっそり合図をくれたので、そのタイミングで彼が支払いました。(otkさん)
[デザートタイムに女性が支払い]
みんなでデザートを楽しくいただいているときに、私がトイレに行くふりをして支払いました。(ありぴさん)
[お開き時にふたりが支払い]
ふたりが両家の親を招待する形だったので費用はふたりで負担しました。食事会当日料金が確定した段階で、夫が夫婦共通のクレジットカードで支払いました。(べいびーさん)
[お開き時に男性の父が支払い]
元々費用を負担すると言ってくれていたためお願いしました。夫やお母さんが席を外したタイミングで支払ってくれていたようです。(うみさん)
From 編集部
費用の負担は両家でよく話し合って
婚約食事会の費用相場は6万7000円と、結婚式に関わるさまざまな費用の中ではそれほど高額ではないかもしれません。ただ、負担の方法については両家で話し合い、お互いに納得いくようにしましょう。手土産や交通費なども両家で話し合って。両家が気持ちよく婚約食事会に臨めるように、ふたりが間に立って調整するようにしましょう。
構成・文/粂 美奈子 イラスト/泰間敬視 D/ロンディーネ
※記事内のデータ(婚約食事会の費用平均と実施した会場)は「ゼクシィ結婚トレンド調査2023(全国推計値)」によるものです
※記事内のデータならびにコメントは2020年12月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー87人が回答したアンケート、および2024年4月に2年以内に婚約食事会を行った20~30代の男女208人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2021年2月時点のものです(2024年4月更新)
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