円卓だけじゃない! オシャレ&会話が弾む「テーブルレイアウト」
結婚式というと大きな円卓が並んだ会場を思い浮かべるけれど、テーブルの形や使い方にはいろいろあるんです。長卓を使って晩さん会スタイルにしたり、角卓を人数に合わせてつないだり、各卓に新郎新婦の席を作ったり……。そんなレイアウトにした先輩花嫁やさまざまな結婚式を見てきたプロの話も聞いて、どんなレイアウトがいいか検討したり、会場探しをするのに役立てて。
洗練されていてゲストが見やすいレイアウトにしたいなら
長卓使用の晩さん会スタイル
長卓を並べることから「流し」とも呼ばれるスタイルは、宮中晩さん会やノーベル賞の晩さん会でも用いられ、洗練されていて、格式の高さを感じさせます。
モダンな和の結婚式で取り入れる花嫁さんも増加中。
「長卓を使うと凜とした感じになって、円卓より写真映えがします」(フォトグラファー・YUKINOさん)。
メイン卓に背を向ける席が少ないため、より多くのゲストの顔が見えるし、どの席からも新郎新婦が見やすいというメリットも。
「長卓の場合、前の人たちとも話せて、ゲスト同士の会話も弾みます。会話のしやすさを重視するなら、テーブルの奥行も考慮すると良いでしょう」(プランナー・岡崎さん)。
私も晩さん会スタイル!
円卓の場合、同じグループの人たちが1卓に収まらなくて困ることがありますが、長卓だと1卓あたりの人数を気にしないで席次を組めるので、グループごとに固めるのがラクでした。(なつさん)
私も晩さん会スタイル!
私と彼は幼なじみ。共通の友人が多かったので、その人たちがお話ししやすいように1つのテーブルにまとめ、長卓3本の晩さん会スタイルにしました。通路も円卓と違って真っすぐだから、思いのほか動線も良く、ゲストへのあいさつ回りもしやすかったです。(あす香さん)
披露宴らしい華やかさもあるレイアウトにしたいなら
長卓と円卓の組み合わせパターン
結婚式らしい円卓と長卓を組み合わせたレイアウトはメリハリがあり、長卓のクール感に、円卓の華やかさを加えたような感じでオシャレに見えます。
昨今、ホテルや専門式場、ゲストハウスでもよく見られるようになりました。
「披露宴会場の中央に長卓を1~2列配して、両脇に円卓を並べる。会場の両端を長卓にして、中央を円卓にするなど、配置の仕方はさまざま。両家の人数や、ゲストの顔触れ、席次、会場の広さを考えて決めましょう」(岡崎さん)。
大きな円卓だけを使ったレイアウトを考えていた人も、1卓に収まらない人数のグループがあったら、そのグループだけ長卓に変更してみては? グループを分断して、他のグループの人と同じ卓にするより、ゲストもうれしいはず!!
私も長卓+円卓!
職場結婚で、会社関係は両家まとめて1卓にしたかったのと、私の中学・高校の友人が重なっていたので、その2グループを長卓にして、あとは円卓にしました。それらのテーブルを、シンメトリーに配置したのもこだわりの1つ。おかげで、スッキリ分かりやすい配置になり、オシャレにも見えました。(まーみんさん)
私も長卓+円卓!
人数の関係もあって、小さい円卓と長卓を組み合わせ、カフェのインテリアをそのまま生かして、テーブルクロスをなしに。おかげで、かっちりしすぎず、カフェウエディングならではのほどよいカジュアル感を演出できました。(横尾愛さん)
全卓同じグループの人だけにして、気を使わないようにしたいなら
角卓を人数に合わせて組み合わせ
「4人掛けの四角いテーブルなら、1卓を2人で使っても、3人、4人で使ってもよし。角卓を2つつなげれば、4~6人掛け、3つつなげれば6~8人掛けになり、グループの人数に合わせて自由自在にアレンジできます。
席次を組むのがすごくラクですし、ゲストも他のグループの人に気を使うことなく、結婚式を楽しめますね」(岡崎さん)。
レストランウエディングで多いパターンですが、ホテルや式場などで取り入れているところも。
テーブル数が多くなると、両家の境い目が不明瞭になるので、両家の人数差がかなりあっても、あまり目立ちません。
私も角卓!
シンプルでナチュラルな雰囲気の会費制パーティにした私たち。ゲスト40人弱の少人数だったので、4人、5人、7人、9人、11人と、グループ単位でまとめ、5テーブルにしました。私たちのテーブルを中心に半円形の放射線状に配置したので、とても見やすかったです。(寺田依李さん)
私も角卓!
4人掛けの角卓を2つつなげて、1テーブル3~5人でゆったり座ってもらいました。こうして良かったのは、誰の料理か分かりやすかったこと! 食事制限のある方が複数人いたので、隣の人の料理と間違えそうな円卓にしなくて良かったです。(KMさん)
ゲストと少しでも多くおしゃべりしたいし、料理もしっかり食べたいなら
各卓に新郎新婦の席を作る
円卓の場合はメイン卓に背を向ける2席を、長卓の場合はお誕生日席を新郎新婦の席として、空席にしておきます。そして、会食が始まったら、ふたりが移動しながらその席について、ゲストと一緒に会食&歓談をするというのもおすすめ。
あえて、食事はせず、ゲストと同じ目の高さで、落ち着いて歓談したくて、新郎新婦の席を各卓に作った人たちも。
「このスタイルにすると、高砂席でゲストが来てくれるのを待つより、より多くの人と歓談ができます。ゲスト卓で食事をするなら、50名前後の結婚式におすすめ。高砂席を作らないという選択肢もあり、その場合、各卓の新郎新婦席は、会場全体で見て、どの席からも新郎新婦が見える位置に配置します」(岡崎さん)。
「この方法にした新郎新婦は、ずっと高砂席にいるより緊張感が減り、歓談が始まると同時に、とびっきりの笑顔を見せてくれることが多いです。また、最近、新郎新婦の料理は前菜のみの会場が多くなったので、こうすれば、ふたりもしっかり料理を食べられますよ」(フォトグラファー・ROCOさん)。
少人数で長卓1つにする場合はど真ん中を新郎新婦の席にして、最初からその席に着くというのが定番。
私もゲスト卓に着いた!
ゲストの中に入って、お話や写真撮影を楽しみたかったので、ゲスト席に着きました。最初は友人を中心とした長テーブルの真ん中に座り、その後、各卓を移動。ゲストとの距離がとても近かったので、おしゃべりが弾み、心から楽しめました。(菊池ゆりさん)
私もゲスト卓に着いた!
角卓を2つつなげたテーブルの1辺を新郎新婦の席に。私たちの料理はお開き後、食べることにしていたので、おしゃべりに徹しました。円卓に新郎新婦席を作ると、そこが空席に見えたりしますが、角卓の1辺が空いてても不自然さはなし。元々、小さめの角卓だったので、対話の距離感が近く、気兼ねなく内輪話もできました。私たちの周りに集まって撮る各卓写真もすいすい進みました。(KMさん)
私もゲスト卓に着いた!
長卓と円卓を組み合わせたレイアウトにしましたが、テーブル数はお皿と同じ数にして、食事をしながらテーブルラウンドをしました。私たちも料理をしっかりいただけましたし、ゲスト全員と話ができ、「意外な演出!」と本当に喜んでくれたことが◎。(ひろこさん)
自分のしたい結婚式に合わせた
「個性的なテーブルプラン」
「ゲスト卓をコの字やロの字に配し、中央でジャズの生演奏をしてもらって、音楽を楽しむパーティにされた方も。中央はさまざまな演出や余興スペースとして使えますね。各テーブルの形は円卓でも長卓でも角卓でもOK」(岡崎さん)。
「カジュアルなビュッフェ形式のパーティだったのですが、親族だけ座席指定。そのほかの人は自由席で、ダイニングテーブルの席もあれば、ソファ席、こあがりのように靴を脱いで上がるフラットな席も。メイン卓はなしで、花嫁が「高砂」と書いたプラカードを持って、楽しそうに回っていました。この配置は新郎新婦とプランナーで考案されたようです」(ROCOさん)。
From 編集部
卓使いがいつもと違うだけで個性が出せるんです
出席した結婚式が円卓ばかりだった人にとっては、円卓でないというだけで、ちょっとしたサプライズ! 「いつもと違う!」と期待感がアップすることも。
あなたも、さまざまなレイアウトのメリットを生かした理想的な空間を描いてみて。会場をこれから決める人は、見学時にテーブルの使い方もチェックを。
構成・文/渡邊博美 イラスト/篠塚朋子
取材協力/フリーウエディングプランナー・岡崎 桂さん katsuraokazaki.com
フォトグラファー・YUKINOさん・ROCOさん(ainowa photography)https://www.ainowaphotography.com/
※掲載されている情報は2019年7月時点のものです
※記事内のコメントは2019年5月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」メンバー83人が回答したアンケートによります
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