彼親も安心! 結婚式スタイル世代間ギャップの解決法
彼の親にふたりの結婚式の希望イメージを話したら、なんだか反応が薄い……?それは反対しているからではなく、親の結婚式観と違うからなのかもしれません。親にとって子どもの結婚式は大切なイベント。世代別アンケートから見えてきた、親の不安や結婚式イメージの違い、そしてどのように説明したら気持ちが伝わるのか、その解決法をご紹介します。
結婚式スタイルの世代間ギャップって?
親世代の「普通」とふたりの「普通」は違う
親の結婚式の写真を見たり、話を聞いたりしたことはありますか? 豪華なホテル、100人以上の列席者、巨大なイミテーションケーキ、ゴンドラ、色打ち掛けにかつら……、今見るとちょっと驚くような結婚式が当時は「普通」だったんです。
親も、親戚や部下の結婚式に出席することはあっても、今の時代の結婚式の出席回数はそう多くないはず。親世代が結婚したときの「常識」で考えているので、ふたりの結婚式の話を聞いて、ギャップを感じる場合も。世代別の結婚式イメージ、ギャップを埋める方法を見ていきましょう。
【40代】写真や映像、衣裳……選択肢の多さに驚き
親世代もウエディングスタイルが多様になってきた時代。それでも今の結婚式を知って、映像演出や凝った音響や照明、衣裳の自由さ、前撮りなど写真へのこだわりに驚く人が多かった。準備段階で「そんなに映像の準備をするの?」「お色直しは同じドレス?」「キャンドルサービスはないの?」など披露宴演出や衣裳についてのコメントが寄せられた。
私たちはこう伝えました!
式の1年前から前撮りロケーション撮影をスタート。最初は驚かれたけど、季節ごとの写真を撮りたいと話し、両家の親も招待して一緒に撮影したら喜んでくれました。プロフィール映像用の写真も彼の実家で楽しく話しながら集めました。(ありささん)
キャンドルサービスがないことに驚かれましたが、「みんなとの写真を残したいからフォトラウンドをする」と話しました。手作りフォトプロップスやフォトコーナーでの撮影にも参加してもらえてよかったです。(蜜柑さん)
解決ポイント「こだわりやゲストへのおもてなし」を説明する
ずっと残る写真や映像にお金をかけたいと思っているカップルは多い。撮りたいイメージや写真のサンプルなどを見せて、「こんなふうに記念に残したい」と話してみよう。映像演出などは「ゲストに余興をお願いして負担をかけるよりも、ふたりからのメッセージを伝えたい」、お色直しは「中座時間が多くなるよりも、お色直しの回数を減らしたり、チェンジ時間を短くしたい」など、ゲストが楽しく過ごすための工夫だと伝えてみて。
【50代】ゲスト数が昔より少ない!
「自分たちのときは多くの人に祝ってもらった」という声が目立った50代。職場の上司や先輩、親戚、親の知人など、お付き合いのある人を多く招待したケースが多かった。少人数のゲストやリゾート地で身内だけの結婚式などにギャップを感じている人が多かった。
私たちはこう伝えました!
彼の両親はバブル世代で「派手婚」だったそう。でも彼と話して親しい人たちを招く結婚式にしたいと伝えると、今の時代はそういう形式の方がいいねと賛成してくれました。(yokkoさん)
「披露宴に会社の上司は招待しないの?」と何度も聞かれましたが、彼は転職を考えているし、私もあまり親しくない人よりは友人をたくさん呼びたいと考えていました。好きな人に囲まれて式を挙げたいという気持ちを伝えて、納得してもらいました。(まいこさん)
解決ポイント「本当に親しい人を呼びたい」と思いを伝える
たくさんの人に囲まれて結婚式をするのが普通と思っている親には、「これからもお付き合いしたい、本当に親しい人だけをお招きしたい」「上司には『身内だけの結婚式で』ときちんと結婚報告をする」など、ふたりの思いや招待しない人への配慮もきちんと伝えると分かってもらえるはず。
【60代~】仲人なし、招待状の差出人がふたりの名前
60代以上からは「今どきは仲人がいない」「先に同居を始めて婚姻届を出し、結婚式の招待状もふたりの名義で送っていた」などの声が挙がった。家同士の式という考え方が根強かった世代なので、「ふたりが主導で準備を行う」ことに、昔とは変わった……と感じるよう。また神に誓う教会式や神前式ではなく「人前式」という形式にも「初めて知った」というコメントが。
私たちはこう伝えました!
私たちは同居し婚姻届を出してから挙式をしたけれど、彼の両親は、挙式日に婚姻届を出して式後に同居を始めたそう。式の用意は全て式場や親に任せたと聞きました。お互い仕事をしながらの準備が大変と言うと不思議そうで、ゲストをおもてなししたり、ふたりのこだわりを叶えたいと話しました。(マロンさん)
「人前式にしたい」と言うと神社にお参りしてほしいと言われ、彼と普段着で行き祝詞だけあげてもらいました。「仲人はいないの?」と聞かれましたが、大学のサークルで知り合ったし、今は仲人を立てない方が一般的と彼が説明してくれました。(ゆうさん)
解決ポイント「ふたりで協力して準備したい」と話す
親が主導で準備する家同士の結婚式ではなく、「ふたりで力を合わせて結婚式をつくり上げたい」ということをアピールして。また形だけの仲人をお願いするのも現実的ではないし、今は仲人を立てるスタイルはほぼない、と説明しよう。花嫁のこだわりだけではなく、彼から「ふたりの結婚式」だということを強調して話してもらうとスムーズに聞いてもらえる。人前式については「家族やお世話になった人たちを証人として、結婚を誓いたい」と意味をきちんと伝えて。
From 編集部
親の「心配」をふたりで取り除く努力を
親だって頑固に反対しているわけじゃない。自分たちの結婚式を思い出し、子どもが後悔しないように親心からアドバイスしているはず。その心配を取り除けるように、どんな思いで準備しているか、ゲストにどんなふうに楽しく過ごしてほしいか、周りの人への感謝の気持ちや、今の結婚式スタイルについて説明して、ふたりの希望を分かってもらおう。
構成・文/竹本紗梨 イラスト/itabamoe
※掲載されている情報は2019年7月時点のものです
※記事内のデータならびにコメントは、過去2年以内に娘が結婚した40~60代の男性52人、女性155人が回答したマクロミル調査によるものです
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