マイホーム購入時の「こだわって正解」「スルーして失敗」【マンション編】
マイホームは人生最大級の買い物。購入した先輩カップルに聞くと、選ぶときにこだわった点・スルーした点があり、それによってマイホームの満足度は大きく左右されているよう。ここでは「マンション」を購入した先輩たちに聞いた「こだわって正解」&「スルーして失敗」だったポイントを、ランキングと口コミで紹介。SUUMO新築マンションの編集長・柿崎さんからのアドバイスも必読です!
マンション購入時の「こだわって正解」ポイントは?
先輩たちの「こだわって正解」TOP5
マンションを購入した先輩カップルへのアンケートで「こだわって正解」だったポイントを選んでもらったところ、TOP5は上の通りとなりました。
「最近は共働きカップルが増えていることもあり、通勤や子育てに便利な立地は皆さんが気にするポイントです」とSUUMO新築マンション編集長・柿崎さん。実際にランキングを見ても、1位「駅からの距離・道のり」をはじめ、2位「夫or妻の通勤のしやすさ」、3位「生活の利便性」などと、主に「立地」に関する項目が上位を占めています。
また、出産後も仕事を続ける共働きカップルが増えたこともあり、5位「夫or妻の実家へのアクセス」も重視する人が増えているよう。
アンケートに回答してくれた先輩たちからは、次のようなコメントが挙げられました。
私たちのマンション選び「ココにこだわって正解!」
【駅からの距離・道のり】
【夫or妻の通勤のしやすさ】
始発駅まで徒歩10分と歩いて苦にならない近さ。つわりのときもそうでしたが、おなかが大きい今も、必ず座れる始発駅から乗れるのは助かっています。(S.Yさん)
【夫or妻の通勤のしやすさ】
ふたりとも転勤が多いため、どこへでもすぐアクセスできる電車の沿線を選びました。(M.Kさん)
【生活の利便性】
24時間営業のスーパーや薬局などが近くて便利。飲食店も多いので、家事の負担が少ないです。(N.Sさん)
【日当たりの良さ】
窓が大きく、南向きで遮るものがないのでとても日当たりが良く、洗濯物もよく乾くので助かります。(Y.Aさん)
【夫or妻の実家へのアクセス】
ふたりの実家近くにこだわりました。病気のとき自分の実家を頼ったり、夫の実家に遊びに行ったりしやすくて便利。(M.Yさん)
●「こだわって正解」のためにココをチェック!
マンション選びの際、具体的にどんな点にこだわってチェックすればいいのでしょう。柿崎さんに教えてもらいました。
【駅からの距離・道のり】
一戸建てに比べると、駅から近いエリアでの供給が多いマンション。探すときは、徒歩5分以内を希望する人が多いですが、駅に近くなるほど値段も当然高くなります。特に都心では値段も競争率も高くなるので、実際には7分以内、都心では10分以内くらいで手を打つ人も多いようです。
【夫or妻の通勤のしやすさ】
自宅から勤務先までドアtoドアで30分くらい、都心なら40分くらいというのが一つの目安。これを超えると、住み心地の満足度が下がるというデータもあります。
【生活の利便性】
ショッピングモールや大規模なスーパー、活気のある商店街が近いと便利。さらに駅からマンションまでの途中にあり、帰宅時に営業していると理想的です。
日用品の買い物だけでなく、映画鑑賞や食事のできるショッピングモールが近くにあると、特に子どもが生まれてからはレジャー感覚で行けて重宝します。
また、病院は大きな総合病院が一つよりも、気軽に行ける小児科、内科、外科などのクリニックが充実していると安心、という声もあります。
マンション購入時の「スルーして失敗」ポイントは?
●先輩たちの「スルーして失敗」TOP5
マンションを購入した先輩カップルへのアンケートで「スルーして失敗」だったポイントを選んでもらったところ、TOP5は図の通りとなりました。
「他の住人とシェアして生活する部分も多いマンションでは、共用部分も要チェックです」と柿崎さん。実際にランキングを見ても、1位「駐車場&駐輪場」、3位「エレベーターの有無・台数」、5位「ゴミ置場の状態・ゴミ出しルール」など、主に「共用部分」に関する項目が上位を占めています。
また、2位「周囲の騒音・におい」、4位「子育て環境」など、「周辺環境」に関する項目も上位にランクイン。室内の不満と違い、自分の力ではどうすることもできない周辺環境への不満は大きく感じられるようです。
回答してくれた先輩たちからは、次のようなコメントが挙げられました。
●私たちのマンション選び「ココをスルーして失敗!」
【駐車場&駐輪場】
平地の自転車置き場が足りなくて、子どもを乗せる自転車を置くことができません。(S.Wさん)
【周囲の騒音・におい】
マンションの裏に電車が通っていて、表には大きな道路があり、騒音や排気ガスのにおいが意外と気になることがわかりました。(T.Yさん)
【エレベーターの有無・台数】
台数が足りず、朝は大渋滞。階が下の方なので、到着する頃にはすでに大勢の住人が乗り込んでいて、なかなかベビーカーごとは乗り込めません。(K.Eさん)
【子育て環境】
今はどこもそうなのかもしれないけれど、保育園の数が圧倒的に少ないエリアでした。(M.Oさん)
【ゴミ置き場の状態・ゴミ出しルール】
ゴミは毎日出せると聞いていたけれど、いつでも出せるのは生ゴミだけだった。資源ゴミは決められた日にしか出せなくて不便。(S.Yさん)
●「スルーして失敗」しないためにココをチェック!
マンション選びの際、具体的にどんな点をスルーせず、しっかりチェックすればいいのでしょう。柿崎さんに教えてもらいました。
【駐車場&駐輪場】
特に子育てママに欠かせない駐輪場は要チェック。都心部のマンションなどでは1戸につき2台は確保できないケースも珍しくありません。郊外に行くほど台数は確保しやすくなり、平置きの駐輪場に置けるところも増えてきます。
また、駐車場も機械式か平置きかをチェック。毎日は乗らないなら、機械式は車が汚れにくいというメリットもあります。
【周囲の騒音・におい】
近くに大きな道路があるマンションでは、窓を開けるとテレビの音声が聞こえない、洗濯物が汚れるなどといったことも。交通量は曜日や時間帯によって違うことがあるので、現地をチェックするときは、週末・平日とそれぞれ昼夜に分けて4回行ってみるのが理想的です。
【子育て環境】
保育園問題は事前にチェックがしにくいもの。今年は入園できていても、来年はどうかわからないこともあります。購入予定の物件の自治体に、倍率がどれくらいなのか、できれば「第1志望の保育園に入れた人」の割合も聞いてみましょう。また、保育料も自治体によって違うので確認を。
From 編集部
マンション購入時は「資産性」も考えて
マンションを「購入」するときは「借りる」ときとは違い、もっと長期的な視点をもつことが必要といえそうですね。ただし、もし転勤などで転売する可能性が高いなら「資産性も考えたいもの」と柿崎さん「駅からの距離など、立地条件の良い物件ほど高く売れる可能性があります」。自分たちにとっての快適な物件を選ぶことが、資産価値の高さにもつながるので、こだわって選びましょう。
柿崎 隆 SUUMO新築マンション編集長
不動産・住宅サイト『SUUMO新築マンション』の編集長。メディアを通じて、住まい領域のトレンド発信を行う。
取材・文/前川ミチコ イラスト/IKULA 取材協力/リクルート住まいカンパニー
※記事内のデータならびにコメントは2019年4月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」メンバー32人が回答したアンケートおよび、既婚女性103人が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2019年6月現在のものです
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