【親にシェア】ゲストに失礼なし! 親の出番&役割はココ~結婚式準備編~
結婚式はふたりだけの力で行えるものではありません。親に助けてもらった方がいい部分もいくつかあります。スムーズにサポートしてもらうためには、協力してほしい事柄を事前にしっかり伝えておくことが大切。この記事を親に読んでもらって、親子で素敵な結婚式をつくり上げましょう。まずは「結婚式準備編」です。
結婚式準備のダンドリを知り、サポートのタイミングを確認
会場選び、招待客選び、引出物・料理選び、席次作りの4タイミング
結婚式準備において親がサポートをするタイミングは、「会場決定」「招待ゲスト決定」「ギフト・料理(アイテム)決定」「席次決定」の4つです。
親族関係は親がサポートするといい部分。また、上司など親世代の方が年齢的に近いゲストへのおもてなしについても、親がフォローした方がいい場合も。子どもたちの自主性に任せつつも、親として、あるいは年長者として「それはどうかな?」と思う部分があれば、しっかりアドバイスをするのがお勧めです。
【サポートタイミング1】会場選び
ゲストへのおもてなしとふたりの希望を叶えるために
会場を選ぶときには、日時やエリア、招待客数、予算などを事前に固めておく必要があります。親として自分たちの希望があるのなら、子どもたちが会場の検討をしている段階で、しっかり伝えておきます。また、費用援助をする気持ちがあるなら、金額も含めて早めに話しておくと、子どもたちも計画が立てやすいでしょう。
子どもたちから希望会場の打診があったら、ゲストに失礼のないおもてなしができるのかどうか、広い視点でチェックしましょう。アクセスのわかりやすさや付帯設備(トイレ、駐車場、着替え室、控室など)の充実度、遠方からのゲストがいる場合は宿泊施設などをしっかり確認します。
子どもたちの希望の会場に不満がある場合は、頭ごなしに否定するのではなく、子どもたちがどんな結婚式をしたいのかをじっくり聞きます。その上で自分たちが懸念する部分も伝え、お互いに納得が行く会場選びができるよう、意見を調整することが大切です。
\先輩親&花嫁たちの声/
遠方からの招待客がいたので、結婚式の開始時間は午前の早い時間帯や夕方は避けるようにお願い。難しい場合は、宿泊施設を用意するように伝えました。(親・結婚親Tさん)
子どもたちにとってはあまり付き合いのない親戚もいたので、親戚に関しては私たち親が招待する人を選び、子どもに伝えました。(親・みみさん)
結婚式はある程度の費用がかかります。親が援助すると早めにわかっていれば、子どもたちも希望の結婚式を実現しやすくなるのでは?(親・しょうぴょんさん)
「六曜」を気にするかどうか事前に確認。親からは大安や友引がいいとの希望があり、聞いておいてよかったと思いました。(花嫁・恵里佳さん)
【サポートタイミング2】親族ゲスト決定と結婚報告
子どもだけでは判断できない部分もあるのでフォローして
会場選びと同じタイミングで行いたいのが、どの親族を結婚式に招待するかを決め、結婚の報告をすること。招待客数は会場選びの非常に重要な要素なので、子どもとしっかり相談することが大切です。
子どもたちにはなじみのない親族を招待する場合は、その人を招待しなくてはならない理由をきちんと説明して、子どもにも納得してもらう必要があるでしょう。
親族への結婚報告に関しては、子どもが顔見知りの親族であれば、結婚式への招待にかかわらず、子どもからあいさつをさせるのがマナー。ただ、子どもにとってなじみがなく、親がどうしても招待したい親族の場合は、親が代わりに結婚報告と結婚式への出席を打診するのは構いません。また、招待しない親族へは、子どもが結婚報告をした後、親からもしっかりあいさつをするのがマナーです。
なお、親族に関しては、名前や住所などのリストを親が作成して渡してあげると間違いがなく、後の作業もスムーズに進むでしょう。
\先輩親&花嫁たちの声/
招待客は両家のバランスを考えるのも必要。親族のうち誰を招待するかは、年齢や会場までの距離などを勘案して、親が決めました。(親・やっしパパさん)
親族への結婚報告はまず親から一報を入れ、その後、本人から結婚報告と結婚式への出席の打診をさせました。普段疎遠にしているので、こういう機会こそしっかりあいさつをするべきだと思ったので。(親・ぷるめりあさん)
結婚式にどの親族を呼ぶかに始まり、出席の打診や招待状リストの作成など、親族関係は親に任せました。私たちの負担も減るし、準備がスムーズに進みました。(花嫁・yukiさん)
【サポートタイミング3】引出物や料理選び
年長者の視点で的確にアドバイスを
引出物と料理は結婚式のおもてなしの中核を成す部分なので、他の部分は子どもに任せたとしても、ここだけはしっかり確認するのがお勧めです。
引出物に関しては、地域の慣習で入れなくてはならない縁起物や、親族間の取り決めで金額などが決まっている場合は、事前に伝えておきます。最近は引出物の贈り分けが一般的になってきているので、親族への引出物選びに関しては、親が引き受けてもいいでしょう。
また、主賓や上司などの引出物に関しても金額と内容を確認し、不適切と感じたらアドバイスをするのがお勧め。
料理については、年配者にも喜んでもらえるようなメニュー構成やボリューム、味であるかどうかを確認します。こちらはパンフレットだけで確認するのは限界があるので、できれば試食を。メニュー選びのために婚礼料理の試食会を行う会場も少なくないので、事前に子どもに「料理の試食会があったら、一緒に参加させて」と伝えておくといいでしょう。
\先輩親&花嫁たちの声/
引出物は持ち運びしやすく、招待客に合った品物を贈り分けるようにとアドバイスしました。(親・PRUNUSさん)
会場のアイテムフェアに義母と一緒に行き、いろいろと意見を聞きました。引出物を選ぶときにはそのアドバイスを思い出し、参考にしました。(花嫁・Hareさん)
親族のアレルギーについてはこちらで把握し、子どもに伝えました。子どもは会場にお願いをして、アレルギーに配慮した料理を用意してもらいました。(親・かきのたねさん)
料理の試食会には両親と一緒に参加。メイン料理はどれがよいか、グラニテ(口直しの氷菓)を追加した方がよいかなど、細かい部分まで相談できました。(花嫁・恵里佳さん)
【サポートタイミング4】招待状や席次の作成
名前はしっかり確認。席次は人間関係を考慮して
招待状は子どもの名前で出す場合と、親の名前で出す場合があります。どちらにするかは、子どもはもちろん、先方の親とも相談して決めます。親族だけは親の名前で出すという方法もあります。招待状が出来上がったら、親族分だけは親が名前や住所などをしっかり確認しましょう。
席次についても、親族分は親が決めるのがお勧めです。席次表の見本が上がってきたら、肩書(子どもとの間柄)と名前をしっかり確認します。また、席次表全体もチェックして、肩書や関係性などから判断して気になる部分があれば、子どもにアドバイスしましょう。
\先輩親&花嫁たちの声/
披露宴での席次や祝辞の人選、順番などのアドバイスをするため、仕事関係の出席者の職位を事前に聞いておきました。(親・梅鉢さん)
披露宴の内容については本人たちに任せましたが、招待状や席次などマナーに関わる部分については、子どもたちでは気付かない部分もあるかと思い、確認しました。(親・マーシーさん)
父方と母方の祖母が揃って出席。少し耳が遠かったり、足が悪かったりで、ふたりとも少しサポートが必要でした。バランス良く席次を決めるために、両親に相談しました。(花嫁・祐子さん)
親族ゲストの交通や宿泊手配もサポート
遠方からのゲストに対しては、交通費や宿泊費などを負担(全額あるいは一部)し、場合によっては飛行機や新幹線のチケット、宿泊施設などを手配するのが一般的です。親族の場合は、親族間の取り決めなどがあるケースも多いので、親が代わりに連絡を取り、手配した方が何かとスムーズに行くでしょう。
会場がホテルの場合は、列席者の宿泊に関して宿泊料が割引されるなどの特典が付く場合もあるので、事前に子どもに確認しておきます。
From 編集部
親のサポートで結婚式準備をスムーズに
結婚準備で親がサポートしなくてはならないのは親族関係。子どもには分かりづらい部分もあるし、任せっぱなしで親族関係がこじれてしまったといった事態を避けるためにも、親が積極的に関わっていい部分といえます。また、幅広い年齢層が集まる結婚式ですから、親の年長者としての意見も貴重。親子で協力し合うことで、より素敵な結婚式になるはずです。
取材・文/粂 美奈子 イラスト/こつじゆい D/ロンディーネ 構成/真坂千稔(編集部)
※掲載されている情報は2019年5月時点のものです
※記事内のコメントは2019年1月に実施した「ゼクシィ花嫁1000人委員会」のメンバー81人が回答したアンケートによるものです
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