[お金のかけどころはコレ!]卒花さん&データが教えてくれた最新トレンド
結婚式のお金のかけどころは人それぞれだけど、できれば最近の傾向も押さえておきたいもの。今回は「ゼクシィ結婚トレンド調査2018」の綿密な調査データと、卒花さんからのリアルボイスを基に、最新トレンドに切り込んでみました。ぜひアイテムを検討する際の参考に!
【お金のかけどころ1】お互いへの婚約記念品
婚約期間中だけじゃない、「ずっと大事に使える」がキーワード!
[婚約記念品にかけたお金]
●彼から彼女への婚約指輪……36万5000円★(35万4000円)
●彼女から彼への婚約記念品……15万円(14万6000円)
※カッコ内は前年度の平均値、★は前年度より1万円以上アップしたもの
[トレンドチェック!]
■決め手はデザイン。次いでダイヤモンドの品質と価格
卒花さんたちのコメントを見ると、デザインのバリエーションが豊富になってきたこともあり、婚約中だけでなく「ずっと使えるようなデザイン」の指輪を選んだ人が結構いました。「結婚指輪との重ね着けタイプ」も変わらず人気です。
■価格帯のボリュームゾーンがアップ!
ここ数年、アップ傾向にある婚約指輪の費用。20万~30万円未満だったボリュームゾーンが、5~6年の間で30万~40万円未満へと変化し、中には100万円以上かけた人も。「エンゲージリングといえばダイヤモンド」という志向は変わらず、人気のタイプはソリティアとメレ。0.2~0.4カラット未満の指輪が多く選ばれています。
■彼女から彼に贈る婚約記念品は「腕時計」が人気
地域によって慣習やしきたりに差があるものの、5割近くの女性が彼への「婚約記念品」を用意。一番人気は腕時計で、ほかに多く選ばれているのはスーツや財布など。金額帯は10万~12万円未満と30万円以上という2つの山があり、全体を見ると腕時計の金額が高額ゾーンを占めているようです。
花嫁Voice
[婚約指輪80万円]
重視したのはカラットと個性のあるデザイン。デートやおしゃれをしたときなど、着けるだけで気持ちが盛り上がりそうな婚約指輪をセレクトしました。(Mさん)
[婚約指輪90万円/腕時計50万円]
婚約指輪はシンプルなソリティア。年を重ねてもリメイクして大事に使いたいと思っています。お返しには一生使ってもらえるオメガの腕時計を贈りました。(なかよしこけしさん)
[彼への婚約記念品15万円]
彼からのリクエストでiPadとケースをプレゼント。婚約記念品なので、iPadには日付とふたりの名前を刻印してもらいました。(なつみさん)
【お金のかけどころ2】ふたりの衣裳
衣裳へのこだわりは不変! 式当日+前撮りのセットプランも人気
[衣裳にかけたお金]
●新婦の衣裳総額……48万8000円★(46万5000円)
・ウエディングドレス……27万1000円★(25万6000円)
・カラードレス……24万1000円★(23万円)
・白無垢……18万3000円(17万8000円)
・色打ち掛け……28万3000円★(26万3000円)
●新郎の衣裳総額……17万1000円(16万3000円)
・タキシード……13万円(12万6000円)
・フロックコート……13万7000円★(11万9000円)
・紋服……10万3000円(10万円)
※カッコ内は前年度の平均値、★は前年度より1万円以上アップしたもの
[トレンドチェック!]
■ドレスはやっぱりデザイン重視!
ほとんどの花嫁が着用するウエディングドレス。セレクトのポイントとしては、1.デザイン 2.スタイルが良く見えること 3.後ろ姿へのこだわり 4.会場に映えることなどが挙げられています。また「ウエディングドレス+カラードレス」という人気の組み合わせはここ数年変わっていませんが、別撮り人気も手伝って、「式当日+前撮りの衣裳」をセットでレンタルする人も少しずつ増加。衣裳の種類によってバラつきはありますが、総額はアップ傾向です。
■彼の衣裳は「タキシードのみ」が最多
新郎の衣裳は「タキシードのみ」が約65%と最多で、総額に大きな変動はありません。基本的に新婦の衣裳に合わせて選びますが、新婦同様、前撮り衣裳(紋服など)を一緒にレンタルするケースもあるようです。
花嫁Voice
[新婦の衣裳総額/3着で140万円]
式当日のウエディングドレスと色打ち掛け、前撮り用のカラードレスの3着で140万円。「一生に一度だから」と好きなものを着させてくれた彼に感謝です。ウエディングドレスは会場との相性も考えてセレクト。上品で華やかなレースが施された、会場の大階段に映える一着を選びました。(嶋崎慶子さん)
[新郎のタキシード17万円]
彼の衣裳は、式後スーツにリメイクできるオーダーメイドのタキシード。かなり上質な生地で作ったので、友人の結婚式に出席する際に大活躍しています。(Yuiさん)
【お金のかけどころ3】写真&ビデオ撮影
ロケーション撮影にこだわる人多し! ビデオは演出を兼ねる傾向に
[写真やビデオ撮影にかけたお金]
●スナップ撮影……22万4000円(21万8000円)
●別撮り(スタジオ)……15万9000円(15万4000円)
●別撮り(ロケーション)……17万8000円★(16万7000円)
●ビデオ撮影……19万7000円(19万6000円)
※カッコ内は前年度の平均値、★は前年度より1万円以上アップしたもの
[トレンドチェック!]
■式当日のスタジオ撮影が減り、「別撮り」の人気が上昇!
ここ数年で、式当日のスタジオ撮影(記念撮影)の割合が減り、別撮りを頼む人が増えています。ちなみに去年別撮りを行った人は64.3%。「式当日と異なる衣裳が着られる」「和装で撮りたい」などが主な理由です。さらに撮った写真を式当日ウエルカムコーナーに飾ったり映像演出に盛り込んだりと、多くの人がただ撮るだけでなく、いろんな用途に活用していました。内訳を見てみると「ロケーション撮影」の金額がアップ。好みの写真を撮ってくれそうなフォトグラファーを探し、指名オーダーする人も多いようです。
■ビデオ撮影は「記録」から「記録+演出」へと変化
ビデオ撮影を行った人は63%。実はオーダーする人が増えているわけではないものの、かける金額は微増しています。従来は当日の記録を残すことが目的でしたが、それが近年「撮って出しのエンディング映像」を兼ねるなど、演出としての役割を持つように。その分の編集やアレンジが料金にも多少影響しているかもしれません。
花嫁Voice
[ビデオ撮影39万2000円/スナップ撮影24万9000円]
ビデオはお支度からお開きまでカメラ2台での撮影プラン。さらにお支度・挙式・ガーデンでのセレモニーシーンを編集してもらい、エンディング映像として上映を。スナップ撮影はフォトグラファー指名料が5万円かかった分、納品をデータのみにし、アルバムはネットショップで自作しました。(なつみさん)
[ロケーション撮影28万円]
系列ホテルの貴賓館で貸し切り撮影。式当日に着ない色打ち掛けの写真を残すことが目的でしたが、撮影したデータは映像演出やウエルカムスペースにも使用しました。(小谷内恵里佳さん)
【その他 注目アイテム】横ばいだけど気になるあの項目!
金額の変動は少ないものの、やっぱりおもてなしは一番のかけどころ
[おもてなしアイテムにかけたお金]
●料理・飲物総額(ケーキなど全て含む)……122万2000円(122万6000円)
・料理(1人当たり)……1万5200円(1万5100円)
・飲物(1人当たり)……3900円(3900円)
●引出物(1人当たり)……5400円(5300円)
●ペーパーアイテム(招待状/1部当たり)……388円(384円)
※カッコ内は前年度の平均値
[トレンドチェック!]
■料理へのこだわりは不変。引出物は単価アップ傾向
ゲストへのおもてなしはトレンドに関係なく、多くの人のこだわりどころ。引出物は金額自体あまり変わらないものの、ここ数年「1人当たりに1万円以上かけた」という高額帯の人が少しずつ増えています。ゲストに応じた贈り分けがスタンダードになった今、じっくり品物を吟味する傾向にあるようです。また最近のトレンドは「引出物の宅配サービス」。割引などで費用を抑え、品物の単価を上げるケースも。
■招待状はクオリティーの追求がトレンド
ペーパーアイテムの中で会場やプロの業者に頼む率が高いのは「招待状」。ゲストが最初に手にするものだけに、きちんとお金をかけてクオリティーを追求したい人が目立ちます。
一方手作り派が多いのは席札。席次表も同様で、手作り率のアップが金額ダウンに少なからず結び付いているようです。プロフィールパンフレットも金額が下降気味。動画など自己紹介ツールが多様化してきているのも一つの要因かもしれません。
花嫁Voice
[親戚や上司への引出物1万円]
地元・名古屋のしきたりを大切にし、5品で調えた引出物。百貨店に勤めているので、売り場を回ってこだわりのアイテムをチョイスしました。(りなさん)
[招待状1部600円]
招待状はフォーマルさが大事なので、手作りせずプロにオーダー。高級感のある和紙を使った、ホテルのロゴ入りのものを頼みました。(まちさん)
「ウエルカムスペース」と「撮影」がキーワード
平均額は出ていないものの、最近みんなが取り入れているアイテムやじわじわブームが来ているアイテムもあります。中でも注目は「ウエルカムスペースの装飾」。今まで主流だったウエルカムボード&ドールに加え、ウエルカムサインやガーランド、イニシャルオブジェなどをセンス良く飾るなど、スペースをトータルコーディネートする傾向に。フォトブースやフォトプロップスといった「撮影に関わるアイテム」もキーワード。いずれもDIYなどで費用を抑える人が多く、結婚式の総額を左右するほどではなさそうです。
From 編集部
トレンドを押さえつつ、ふたりならではのお金のかけ方を
最近のお金のかけ方、少しイメージできましたか? もちろん値上げなどで単価自体がアップしているものもあるけれど、トレンドや価値観の変化が費用に影響しているケースも。傾向をつかんだら、後はふたりなりのお金のかけどころを見極めて、すてきな結婚式を叶えてくださいね。
構成・文/南 慈子 イラスト/itabamoe
※掲載されている情報は2019年4月時点のものです
※記事内のデータならびにコメントは、2019年2月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」メンバー97人が回答したアンケートおよび、「ゼクシィ結婚トレンド調査2018・2017」(全国推計値)によるものです
※掲載されている情報と商品の取り扱いおよび価格は2019年4月時点のものです
※費用に関しては、ご本人のお話に基づいて編集しており、時期や内容によって変わることがあります
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