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コラム・連載
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我をつらぬく妻たちvol.09 ~歌うことが何より好き! ロックなママで何が悪い♪~

我妻

結婚して妻になったら、家はピカピカに掃除して、ご飯は毎日きちんと作って、見た目だって美しくいなきゃいけないのかなぁ……? いえいえ! 結婚したからといってそんなに無理しなくていい~んですっ! この連載では毎回、我をつらぬきながらも幸せな夫婦生活を送っている先輩花嫁たちをご紹介。リアルな声を参考に、無理しすぎず自分らしさ全開な妻で、結婚生活を楽しもう。

あずさん

ロックバンドのボーカルをやってます。大体、週1~2回はスタジオに入って練習やリハ。月に1回はライブハウスでのLIVEにも出演しているので、土日はバンドざんまい♪

Profile

アズさん
人材系会社で働くフルタイムの会社員でありながら、本格的なバンド活動も続けるパワフル系ママボーカリスト。

夫との出会いは、アズさんがバンドのメンバーを募集した際、彼がサポートメンバーで入ってきたこと。最初はただのバンドメンバーであり、同居人だったが、真逆すぎる性格や、度肝を抜くような価値観が面白い!と付き合い始め、結婚に至る。夫婦になって9年目の今は、小学3年生の娘と3人家族。

月1ライブ、毎週末は練習。バンドのボーカリストでもある妻の実態とは?

今回は、好きなバンド活動と仕事、子育てをしながら、人生を楽しんでいるという妻にお話をお聞きします。一体どんな夫婦生活を送っているんでしょうか?

たき

初めまして。ゼクシィのTです。
ライブ見ましたー! アズさん普通に会うとこんなにミニサイズなのに、ステージ上は超パワフルでめちゃめちゃかっこいいですねー。小学生の娘さんがいるとは全然思えない! 子育てとバンドの両立って大変じゃなかったですか?

あずさん

実は子どもが生まれたとき、一度音楽活動をすべてやめたんですよ。夫婦で話し合って「やっぱり子育てとの両立は難しいかもなぁ」「そういう選択もありかもね」という感じで、一度バンド活動は卒業しました。

たき

そうだったんですね……。じゃあ結構ブランクはあったんですか?

あず

いや、それが全然!(笑)。 娘の1歳の誕生日を待たずして「あれ? これ子どもいても全然やれるんじゃない?」って気が付いて、そこからまた新しいバンドを立ち上げて今に至ります。

たき

復活、早い~(笑)。

あずさん

月1~2回行っているライブでのワンシーン。ステージに立つと一気にスイッチが入り雰囲気が豹変(ひょうへん)するアズさん。

あずさん

ですよね!(汗)。子育ては子育てで大変なんですけど、ふたりで助け合ってやればいいし、よく考えたら好きなバンド活動をやめるほどではなかったなという。

たき

じゃあそれ以来はずっと続けてるんですか?

あずさん

そうですね。復活した後は、一度もやめようと思ったことはないです。

復活後のメンバー構成が、私と夫ともう一人の3人で、無理しすぎず楽しめる雰囲気だったのも良かったと思います。いつまでやれるか分からないから、今やれるときにやっておきたい!!

結婚、出産で変わってもいい。でも変わる必要もない。人それぞれ!

たき

娘さんはバンドをしているママについては何か言ってますか?

アズさん

娘は、私たちがバンドをしている姿しか知らないので、もはや日常の風景ですよね。たまに「やめないでねー」って言ってくれるので、バンドの姿も好きでいてくれるのかなぁ……。

毎週スタジオも一緒に行って、ライブも来てくれているんですが。そのうち大きくなったら全然違うジャンルのライブに行き始めるのかなぁとか、すでに将来を想像して寂しい気持ちにもなってますけどね(笑)。

たき

もっと静かな音楽が好きとか言われちゃったら、パパ泣いちゃいそう……(涙)。

アズさんは独身時代からずっとバンド活動をされてきてますけど、結婚前と結婚後、出産後って比べると、やっぱりできることとか、活動内容も変わりましたか?

あずさん

うーん、そこは結婚しても子どもが生まれても、何も変わらないです! ちょっと制限されるけど、ライブが平日やりにくくなったよーってくらい。

私は子どもが生まれたことで、自分を変えたくないタイプだったんですよ。逆にそのために一生懸命頑張れたりもしたので、その辺りは人それぞれの考え方次第だとは思います。

あずさん

結婚や出産ってやっぱり女性の方が変わりやすいし、変わらなきゃって思いがちなんですよね。

変わりたくないって思っていた私ですら、子どもが生まれた時は、娘のことを考えなきゃ!考えなきゃ!って思って、バンド活動をやめましたから……。でもよく考えたら、子どもだけじゃなくて、自分の好きなことにも愛情を注ぎたいですからね。自分の人生楽しまないと!

たき

確かに、結婚や出産で、好きなことを諦めないといけないなんて決まり、ないですもんね。変わるも変わらないも自分次第!

ちなみに、彼に対しても結婚前から変わってないんですか?

あずさん

そうですね。夫への接し方も変わってないと思います。夫も夫で、私に変わってほしくなかったみたい。

夫は子どもができて、自分の存在が子どもの次になるのが悔しいらしく(笑)。「自分が二番手になっちゃうのはやだー!」って言うので、娘と同じくらい愛情あるよって見えるように工夫してます。

たき

子どもができたら、自分への愛情が減っちゃう!って心配だったんですね(笑)。見た目ゴリゴリのバンドマン!って感じなのに、意外に可愛い☆

あずさん

確かに……普通のサラリーマンっぽくはない見た目!

授業参観に行くと、他の子どもたちから「うんこうんこ」って言われるようなおだんごヘアだし(笑)。でもそこを全然恥ずかしがらない娘も、かなりロックだなって思います。

バンド夫婦の家事分担について

わがつま

夫婦で働き、夫婦でバンド活動もしているアズさん一家。普段の家事分担はどうしているのでしょうか?

あずさん

家事に関しては、彼もできることはやってくれますね。最近は私の方が、仕事が忙しいので、夫が子どもを迎えにいってくれてます。

逆に彼の方が忙しい時は、その役割が逆転する感じです。

たき

じゃああまり、どっちが何をするというのは決めてないんですね。

あずさん

そうですね、その時によってかなり流動的です。今の分担は、基本的に平日の家事は彼かな。私は土日でやれるときはやります。

平日夜は残業で疲れているので、夕飯を作って娘に食べさせてくれるのは彼。洗濯機も回してくれるけど、干すのは得意じゃないみたいだからやらないとか、お互いムラはありますが、気にしないです(笑)。

たき

みんな得意不得意ありますもんね。無理しない、こだわり過ぎないって大事なのかも。

あずさん

そうですね。うちは夫婦とも掃除が得意じゃないんです。
だから子どもも巻き込んで「今日は掃除しようー!」って家族みんなでやる作戦。一人でやるより効率がいいですからね。
タイミングとしても大ざっぱで、なんか最近部屋が汚くなってきたな……ってなったら号令をかける感じです。

たき

みんなでやれば早いですしね!

あずさん

そうそう。なんか私、ラクしてんのかなぁ~って思うこともあるけど(笑)。お互い無理せず、やれることをやって、なかなか腰が上がらないものはみんなでやってるって感じ。

どちらが言うまでもなく、ナチュラルにそうなっていったので、これが私たちには一番向いている方法なんだと思ってます。

たき

なるほど~!生活しながら今のやり方を確立していったんですね。でもそれって一番ふたりにとってストレスがない方法を編み出したってことですから、いい着地点を見つけた感じですね! 

最後に、ご夫婦でバンドをやられているということで、今後はこうなっていたいとか夢はあるんですか?

あずさん

バンドとしてはやっぱりいいものを作っていいライブしたいです。来てくれた人が楽しんでくれると嬉しいので○○でワンマンライブをしたい!とか夢はいろいろありますが、今はとにかくたくさんの人に聞いてもらいたいですね。

曲作りは全部夫なので良い音楽ができるようにサポートしつつ、どんどん新しいことにも挑戦していきたい!こうやって考えてるだけで楽しい人生になりそうなので、これからの自分たち自身に期待してます♪

たき

何か想像するだけでワクワクしますね。今後の活躍楽しみにしてます!

From 編集部

好きなもの、諦めなくたっていい!

「子育てもバンドもどっちも楽しい!」というアズさんを見ていると、結婚したから○○をやめる、出産したから○○はもう卒業……ってすごくもったいないのかも。

もし好きなことや続けてきた趣味があるなら、諦めないで続けることだって選択肢の一つ。ただし後々もめないよう、結婚前にお互いの好きなことや趣味を共有し合い、どこまでならOKかな?などふたりで話し合ってみるのも大切です。

構成・文/滝 紀子 イラスト/黒猫まな子
※掲載されている情報は2018年3月時点のものです

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