“ナチュラル装花”最前線 #大人スイート #シックモダン #シンプルグリーン
会場の雰囲気づくりに欠かせない装花。最近の装花のトレンドは、グリーンを多めにしたナチュラルさが大前提になっています。その中でもスイート系、シンプル系、モダン系など、ナチュラルプラスアルファで個性を出した最新のおしゃれな装花を、先輩花嫁さんに見せてもらいました。スタイリストさんからのアドバイスも参考にしてくださいね!
#大人スイート
ペールトーンのピンクやイエローなどのお花を主役にするスイート系はいつの時代も大人気。だけど、ナチュラル感が求められている最近では、スイート系も大人っぽく進化しています! グリーンを多めにしたり、摘みたての野の花みたいな小花と組み合わせたり、ドライフラワーを取り入れたりetc.。 今っぽさを狙うなら、こんな雰囲気の“大人スイート”がおすすめです。
流木やガラス瓶が海辺の会場にマッチ
「“海に届いた春の追憶”というテーマを考え、流木や流れ着いたイメージのガラス瓶と生花でのアレンジをフローリストさんと相談しながら決めました。ダリアやラナンキュラスなどの大輪のお花をアクセントにして、流木や浮き玉とバランスを取っていただきました。また、生花とドライフラワーのバランスが絶妙でお気に入りです。ウエルカムスペースには旬のミモザを生けてもらい、持ち込んだ小物と合わせて飾り付けしていただきました」
toma さん(@ty_wed0304)
会場:葉山音羽ノ森別邸
スタイリストからのコメント
海と空のブルーに映えるカラーリングが素敵! 海とリンクさせた流木や浮き玉などの小物使いも、ナチュラルなお花とマッチしていますね。
(スタイリスト/為井真野さん)
摘みたての野の花のような可憐さ
「装花はナチュラルさを重視し、ウエディングドレスにもカラードレスにも合う雰囲気でお願いしました。お花畑から摘んできたような白や淡いピンク、イエロー系のお花とグリーンをたっぷり合わせています。テーブル装花では、円柱形のグラスの中にアイビーを生けていただき、雰囲気を出しました」
かほりさん
会場:ヒルトン福岡シーホーク
スタイリストからのコメント
ラフにまとめたお花とグリーンのチョイスが、ナチュラルでとっても可愛いですね。甘さのある小花も効いています!
(スタイリスト/為井真野さん)
バラとアンティーク調の小物を組み合わせて
Comment
「ナチュラルでアンティークなイメージで作ってほしいとオーダー。グリーンを多めにし、カスミソウなどの小ぶりのお花をたくさん取り入れました。さらに華やかさを出すために、カラードレスの色に合うバラなどの大きめのお花を使用。鳥かごやフレーム、トランク、パールなどの小物を取り入れたのもポイントです。ゲスト卓のお花は、ゲストの方が持ち帰りやすいようにミニブーケのようにしていただきました」
sachieさん(@s_wd_1103)
会場:セントグラビス
スタイリストからのコメント
メイン卓は大きめのお花で可愛らしくアレンジ、メイン卓のサイドはイエロー×グリーンでよりナチュラルな感じにまとまっていますね。メイン卓のお花が際立って、素敵に映えています!
(スタイリスト/為井真野さん)
色とりどりのお花と緑をたっぷり
「緑が多めのボタニカルな感じにしてほしいとオーダーしました。ドレスの色や会場の雰囲気に合わせていただきました。ブーケや花冠などのイメージとも合わせ、色とりどりのビビッドなお花を主役に、ナチュラル感のあるグリーンをふんだんに使ったアレンジにしています」
ひとみさん
会場:Things Aoyama Organic Garden dth.
スタイリストからのコメント
明るいカラーの可愛らしいお花とラフなグリーンで、ナチュラルでリラックス感のある雰囲気。コケと多肉植物でまとめたゲスト卓の装花も素敵ですね。
(スタイリスト/為井真野さん)
#シンプルグリーン
「会場装花の主役はお花」という既成概念を覆す、グリーンを主役にしたアレンジ。高感度な花嫁がいち早く、このテイストを取り入れている模様です。グリーンほぼ1色での装花は、スタイリッシュな雰囲気を演出できます。まるで森の中にいるようなナチュラル感が魅力的!
写真映えするグリーンのフレーム
「“透明感があってスタイリッシュな感じで”とオーダー。お花は極力使わず、グリーンだけでナチュラルにしていただきました。また、“可愛らしく”ならないように、とがった葉を使用。高砂席は写真を撮ったときにグリーンのフレームができるようにお願いしました。自然光と重なりとてもきれいでした。また、ゲスト卓は無造作な感じでグリーンを置いてもらったのがポイントです。トーションフラワーを置いたことで、全体の雰囲気がグッと締まりました」
rinaさん(@s.r__wd)
MIRAIE wedding
スタイリストからのコメント
ボリュームのある装花も、グリーンでまとめられているので、すっきりと大人っぽい印象! テーブルコーディネートにグリーンを取り入れているのも洗練されていますね。
(スタイリスト/為井真野さん)
海外のガーデンウエディングみたいに
「ナチュラルでグリーンいっぱいの、海外のガーデンウェディングパーティのイメージでオーダーしました。ゲスト卓の花材はカスミソウのみ。高砂席は、グリーンを無造作に配置してもらいました。カッティングボードや“BRIDE”“GROOM”のオブジェ、“JUST MARRIED”のフラッグは手作りです。一般的な披露宴会場の“可愛い”“豪華”“キラキラ”などの雰囲気を崩した会場にしたかったので、飾りたいものはほぼ自分でデザイン&作製しました」
江藤祐佳さん
ブランヴェールアベニュー熊本
スタイリストからのコメント
鉢植えのグリーンも使用して、ガーデンウエディングのような世界観がギュッと詰まったメインブースが素敵ですね。カスミソウも可憐な雰囲気です。
(スタイリスト/為井真野さん)
#シックモダン
装飾をそぎ落としたシックな花器に、ビビッドな大輪の花とグリーンをダイナミックに生けたり、ガラスのモチーフを飾ったりなど、色や素材感でメリハリを出すモダンなアレンジも人気急上昇! 大人っぽく抽象的なイメージで、ドレスにも和装にもマッチするのがポイントです。
和とナチュラルの融合
「会場が和テイストなので、和の要素を取り入れながらも、そちらに傾きすぎないようにグリーンを多用してナチュラルさが出るようにしました。和テイストのポイントとして、小道具で傘や竹を用いたり、赤いお花を使ったりなどで演出。また、ナチュラル感を出すために、コケや垂れさがるタイプのグリーンをたくさん使っていただきました」
JNさん
会場:料亭 河文
スタイリストからのコメント
涼しげなグリーンとクリアなフラワーベースやキャンドルを組み合わせていて、大人っぽい雰囲気で仕上げていますね。竹や紅白のお花使いなど、さりげなく和の雰囲気をプラスしているのも洗練されています!
(スタイリスト/為井真野さん)
#フレッシュフルーツ
フルーツを取り入れる装花は、まさにトレンド最前線のスタイル。かんきつ系フルーツの輪切りをアクセントにするなど、フルーツならではのジューシーでフレッシュなイメージは、会場全体の空気を明るくしてくれます。
かんきつ系フルーツをグラスに入れて
「リサーチ中にフルーツを用いた装花を目にし、目新しいなと思いフローリストさんに提案しました。それに基づき、円筒形のガラスの花瓶にかんきつ系フルーツを入れるアレンジなどを、フローリストさんからご提案いただきました。統一感を出すために、メイン卓にも同じものを飾り、フルーツと同系色のオレンジやイエローのお花でアレンジしています」
ちぃさん
会場:北山モノリス
スタイリストからのコメント
フルーツが新鮮で可愛い! 同系色のボリュームのあるお花に、フルーツがしっくりなじんでいて、バランスよく飾られているのがおしゃれです!
(スタイリスト/為井真野さん)
From 編集部
ナチュラル装花もテイストによってイメージはさまざま
ひと口に“ナチュラル”と言っても、合わせるお花やグリーンの使い方、小物の絡め方など、アレンジによってまったくイメージは変わってきます。ここでご紹介した最新トレンドの装花スタイルを参考に、自分好みのナチュラルさを見つけてみてください!
為井真野さん スタイリスト
ウエディング雑誌はもちろん、数々の女性雑誌で活躍する人気スタイリスト。著書『センスのいい女は安い服をおしゃれに見せるワザを持っている』も好評。kind所属。
構成・文/千田あすか 取材協力/為井真野
※掲載されている情報は2018年8月時点のものです
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