大人ナチュラルを叶える! #グリーンブーケの作り方&卒花実例
グリーンを基調にしたナチュラルなブーケはいまのトレンド。でも、リーフを束ねただけではやぼったい雰囲気に。どんなふうにすれば大人花嫁が持つにふさわしいおしゃれなブーケに仕上がるのか、フラワーデザイナーの落 大造さんに伺いました。また、素敵なグリーンブーケで結婚式を彩った卒花の実例もご紹介!
大人ナチュラルなグリーンブーケを作るコツ
【セオリー1】リーフ主体ならたくさんの花材を使ってラフにまとめる
リーフが主体のブーケを作る際は、たくさんの花材を入れるのがポイント。一般的なブーケはメインの花材を決めますが、リーフが主体のブーケの場合はメイン花材を決めずに、それこそ1本ずつ違う花材を入れるくらいの感じで作るのがお勧め。
また、花材選びも大切。1本でも見栄えのするリーフを選ぶといいでしょう。例えば、シダもいろいろな種類がありますが、葉が密集して付くタマシダだとちょっと古くさい感じに。いまなら葉が細長いシースターの方がおしゃれ感が出ます。
なお、花材については種類まで指定する必要はなく、担当のフローリストにどんなイメージのものがいいのかを伝えるといいでしょう。
まとめ方はあくまでもラフに。きっちりとまとめるというよりは、がさっと束ねましたという感じがお勧め。リボンではなく、ラフィアなどをあしらう方が雰囲気が出ます。
【使用花材】ユーカリ(テトラゴナ)、ユーカリ(ポポラス)、フィリカ、ドライアンドラ、カーネーション、シースター、ライスフラワー
【セオリー2】きちんと感を出したいならグリーンのお花でまとめる
リーフが主体のグリーンブーケの場合、ナチュラルになり過ぎてしまい、エレガントな大人の雰囲気とはややずれてしまうことも……。きちんと感を残しつつも、ナチュラルなグリーンブーケに仕上げたい場合は、グリーンのお花を使うのがお勧めです。
実は、グリーンのお花は最近の注目株。ラナンキュラスやキク、ビバーナムなど、種類も増えています。お花をアレンジする際には、グルーピングが基本。同じ種類の花を固めると、まとまり感が出てすっきり見えます。
グリーンのお花に別色を合わせるとしたら、やはり白がいいでしょう。グリーンと白のグラデーションを作ることで、上品なナチュラル感が醸し出せるのです。リーフを使わないグリーンブーケ、なんとも新鮮です!
【使用花材】ラナンキュラス、クリスマスローズ、キク、ビバーナム、トルコギキョウ、ガーベラ
大人ナチュラルなグリーンブーケを作るのにお勧めの花材
【リーフ】しゅっとした佇まいのリーフがおしゃれ
1.ユーカリ(ニコリー)/通年
2.シースター/通年
3.ユーカリ(テトラゴナ)/通年
4.フィリカ/5~8月
5.ミント/6~9月
6.ユーカリ(ポポラス)/通年
7.タラスピオファリム/2~6月
※花材が流通する時季は年などによって変動します。
おしゃれに見えるのは葉が長くてしゅっとした雰囲気のリーフ。お花同様、リーフにも季節があるので、時季によっては使用できないものも。また、グリーンの色みもそれぞれなので、ブーケの雰囲気によってバランスよく組み合わせることがポイントに。
【フラワー】意外にあるグリーンのお花、好相性は白
1.クリスマスローズ/12~4月
2.カスミソウ/通年
3.ラナンキュラス/12~3月
4.ラナンキュラス(グリーン)/12~3月
5.ガーベラ/3~5月、9~11月
6.リューココリーネ/3~5月
7.アストランチア/5~7月
8.キク/通年
※花材が流通する時季は年などによって変動します。
最近はグリーンの花も増えています。脇役として使われることが多いのですが、メイン花材として使うのもあり。リーフが主体のブーケに合わせてもまとまり感が出て素敵です。リーフに合わせる花の色としてはやはり白がお勧め。赤や青、黄色などの色を入れるのであれば、小花系がお勧めです。
卒花のおしゃれグリーンブーケSNAP
リーフが主体のナチュラルブーケ3選
【写真1枚目】
ナチュラルガーデンをイメージした会場に合わせてナチュラルなブーケに。グレーパープルが基調のお色直しドレスとの調和を考えて、ユーカリなどグリーンをメインにしました。パーブルのお花をポイントにざっくりとまとめ、ドレスのリボンベルトと同色のリボンで束ねたところがお気に入りです。(Aimi Ide)
【写真2枚目】
純真無垢なイメージのウエディングドレスにはナチュラルなブーケを合わせたいと思い、グリーンの中に小さなお花を少しだけ交ぜたデザインに。シンプルだけどボリュームがあり、まとめ過ぎずに茎などが飛び出ているところも気に入っています。(harukaさん)
【写真3枚目】
ナチュラルな雰囲気が好きで、春の挙式だったこともあり、ユーカリやラベンダーなどグリーンをふんだんに使ったブーケにしました。こだわったのは立体感とボリューム。くねくねとしたアリウムリーキと稲穂の存在感が程よいアクセントになっています。(@meg___uさん)
白いお花との組み合わせが清楚なブーケ3選
【写真1枚目】
王道ウエディングブーケに憧れがありつつも、いまどきのナチュラル感も出したくて、このような形になりました。クラシックになり過ぎないようにオールドローズをメインに、ビバーナム・スノーボールやユーカリをあしらいました。白とグリーンのコントラストが気に入っています。(M・Iさん)
【写真2枚目】
これは挙式で行ったダズンローズセレモニーで作ったブーケで、披露宴でも使いました。会場やドレスを引き立てるため、あえて色は白とグリーンに。ナチュラルな雰囲気のブーケにしたかったので、ウエディングローズをリクエストしました。セレモニーでは小さな花束を集める形にしたので、まとまりやすかったです。(岩下百萌さん)
【写真3枚目】
グリーンが好きだったので、最初からブーケはグリーンをメインでと決めていました。合わせるお花(ラナンキュラスやアネモネ、バラなど)は白や薄いピンクなど控えめなくすみ系に。多肉植物などもあしらって、ボリュームたっぷりのイメージ通りのブーケになりました。(mayuさん)
色みのあるお花と組み合わせたキュートブーケ2選
【写真1枚目】
大人ナチュラルな雰囲気のブーケが欲しくて、グリーンを基調にしました。かわいさもちょっぴり欲しかったので、赤やピンクの花もプラス。お花の色にはかなりこだわって、明る過ぎないくすんだ色調に。気に入った色みに仕上がり、大満足です。(linaさん)
【写真2枚目】
ナチュラルでおしゃれなブーケにしたく、グリーンと白を基調にまとめました。グリーンはシルバー系の色合いで、白いふわふわのエリアンサスを入れたのもこだわり。青の小花と赤の実物をアレンジしたことで、ブーケの印象がぐっと引き締まったと思います。(N.O.さん)
From 編集部
ナチュラルウエディングを引き立てるグリーンブーケ
ナチュラルなテイストの結婚式をより印象的に彩ってくれるグリーンブーケ。リーフ主体のブーケならたくさんの花材を使ってがさっと束ねるのが大人っぽい。グリーンのお花を使ったブーケも新鮮です。記事で紹介したポイントや実例を参考に、あなたを最も輝かせてくれる素敵なグリーンブーケを見つけて。
落 大造 フラワーデザイナー
おち だいぞう/「こあん」店主。大手フラワーショップで8年の経験を積んだ後、独立して自由が丘に花と雑貨を扱うショップを開店。ブライダルフラワーを中心に、誕生日や結婚記念日などお祝いのお花も手掛ける。『ゼクシィ』をはじめ、さまざまな雑誌で活躍し、繊細なセンスと個性的なアイデアで多くのファンを獲得している。
URL:http://co-an.jp
構成・文/粂 美奈子 撮影/上野 敦 協力/こあん
※掲載されている情報は2019年4月時点のものです
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