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結婚式スタイル
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「トレンド感の決め手は何?」テーブルコーデの新基準5

自分らしいパーティの雰囲気づくりに欠かせないのが、テーブルコーディネートのイメージ。素敵なテーブルコーディネートは数あれど、どうしたら今っぽく演出できるの? そんな花嫁さんのお悩みに答えるべく、今っぽいスタイルが叶う5つの新基準をまとめてみました。ウエディング装花や会場装飾を手掛けるハイセンスなオーダーメイドアトリエkukka designの解説付きです。

新基準1 外国風の長テーブルが新鮮!

定番は……友達や親族などのグループごとの円卓

円卓が複数並んだイラストです。

披露宴のテーブルの定番といえば、グループごとに円卓に座り、新郎新婦は高砂席のメイン卓に並ぶというスタイル。

今旬は……新郎新婦も一緒に外国風の長テーブルで

長テーブルに白系のフラワーアレンジが飾られています。
グリーンを多めにした装花に、パープルなどの花が差し色になっています。

海外の晩さん会のような長テーブルのコーディネートは、今っぽくておしゃれ! フラワーアレンジも円卓とは違うイメージになり、鮮度の高い印象に。

ハワイのモアナサーフライダー内のbeach houseというレストランでレセプションパーティを行いました。ウッドのネームプレートを目立たせたく、テーブルリネンはホワイトで統一し、シンプルに。自分で手作りしたメニュー表もモノトーンでスッキリさせました。装花はグリーンを多めにし、パープルや濃いピンクを差し色にしています。
kisaさん(@ mkmk_35wd)

フローリストからのコメント

長テーブルを使ったコーディネートは、外国のおしゃれなウエディングでもよく使われている人気のスタイル。長テーブルなら新郎新婦も同じテーブルに着席して、ゲストとゆっくり会話を楽しむこともできます。
kisaさんのように、メインの横長のフラワーアレンジにライン状のグリーンを加えて流れを出したり、間に高さの違う花瓶を置いたりすると、動きやメリハリのある装花になります。
また、ゲストの方へのおもてなしの意味で、席札にナプキンフラワーを置かれる方も増えています。ローズマリーやラベンダー、オリーブの枝などの香りのよいハーブ類がおすすめですよ。

新基準2 グリーンだけでスタイリッシュに

定番は……華やかカラーの装花でテーブルを彩る

黄色い花で鮮やかに飾られたテーブルコーディネートのイラストです。

赤、ピンク、イエローなどの華やかな花材で、色とりどりに飾るのがウエディングのテーブル装花の定番です。

今旬は……お花を使わず、グリーンのみで潔く装飾

白いテーブルクロスに、中央にグリーンを主役に飾ったシンプルなテーブルコーディネートです。
ナプキンには英字で書かれたカードが飾られています。
ナプキンの横にはトーションフラワーとしてグリーンが置かれています。

お花を使わず、爽やかでみずみずしいグリーンのみでシンプルに装飾するのも今のトレンド。白いテーブルクロスと組み合わせて、色みを抑えたテーブルコーディネートにするとスタイリッシュ!

披露宴のテーマを「NY(=洗練)」と「アウトドア」の2つに設定。ランタンやグリーンが多めの装花、トーショングリーンでアウトドアなイメージを作りつつ、真っ白なクロスと真っ白なペーパーアイテムで、装花のグリーンとコントラストを強めて、洗練された雰囲気にこだわりました。また、ナチュラルなイメージにしたかったので、お花よりもグリーンを優先。アウトドアのワイルドなイメージになるように、花瓶はなしでテーブルに直置きに。ペーパーアイテムはすべて自作です。白いカードに、ゴールドのアクリル絵の具ラインを入れてポイントに。自分の手でひと手間加えることで、温かみを表現できたと思います。
みなみさん(@wed2018koran)

フローリストからのコメント

従来の「会場装花=花」という概念にとらわれず、グリーンだけを使うのは新しいスタイル。リラックス感を重視した新郎新婦が取り入れています。
グリーン一色だけのアレンジは、たくさんの色を使うよりもスタイリッシュに見えます。みなみさんのアレンジのように数種類のグリーンを合わせたり、アクセントで実も取り入れると、お花がなくても寂しくならずに素敵にまとまりますよ。
また、ランタン+キャンドルを使ったコーディネートも、テーブルのアクセントになり、最近トレンドのスタイルです。

新基準3 ナチュラルなワイルドフラワーでテーブルを飾って

定番は……ゲスト卓を彩るボール状のアレンジメント

ゲストテーブルにボール状のフラワーアレンジが飾られたイラストです

ゲスト卓の中央に、高さの出るボール状のフラワーアレンジメントで装飾するスタイルは、華やかさとエレガントさがあってテーブル装花の定番!

今旬は……ワイルドフラワーをあえてラフな雰囲気でアレンジ

アルファベットが書かれたキャンドルが飾られています。
席札は天然石でできています。
ナチュラルな花とグリーンを飾ったベージュトーンのテーブルコーディネートです。

きれいに整えられたアレンジではなく、摘んできたままのワイルドフラワーとグリーンをそのまま飾ったような、ラフでナチュラルな雰囲気が今っぽさのポイント。花瓶も透明ガラスボトルなどを用い、シンプルに飾ります。

「映画『マリー・アントワネット』などのフラワーアレンジを手掛けるフラワーアーティストのティエリ・ブテミにインスピレーションをもらって、装花をオーダーしました。グリーン8割:カラー2割で落ち着いたトーンにしたのがポイント。テーブルコーディネートは、手作りでそれぞれの参列者のイメージや好みに合わせ、メニュー表も2種類用意しました。また、席札は、ゲストのイメージに合わせた天然石を一つ一つ選び、お名前を手書き。今、大流行のハーバリウムもいち早く取り入れました。テーブルイニシャルを記したキャンドルも手作り!」
矢野翔子さん(@bene_family @shokoyano)

フローリストからのコメント

ワイルドフラワーは最近とても人気でトレンドの花材。形がユニークなものが多いので、ナチュラル感が出るだけではなく、個性的でおしゃれな雰囲気になります。また、ハーバリウムも最近とても人気のアイテム。トレンド感がある上に、テーブル上でのアクセントになり、ゲストへのギフトにもなるのでおすすめです。
天然石の席札はまだ珍しく、ゲストへの素敵なサプライズになりますね。

新基準4 カスミソウが主役に格上げ

定番は…バラと合わせるなど、カスミソウは脇役

赤いバラとかすみ草が組み合わせられて飾られたテーブルのイラストです。

カスミソウと言えば、真っ赤なバラと組み合わせるのが鉄板。バラのような華やかな主役の花を引き立てる脇役として、さまざまなアレンジで使われます。

今旬は…ナチュラル装花が人気の今、カスミソウは主役に!

かすみ草のトーションフラワーがお皿の上に飾られています。
ネイビーのテーブルクロスが敷かれたテーブルの中央に、かすみ草を主としたフラワーアレンジが飾られています。
メインテーブルにはゴールドのキャンドルが置かれています。

野の花みたいなナチュラルな花にカスミソウを合わせたり、カスミソウだけを飾ったりなど、可憐な可愛さで今は主役の花材として大注目! テーブル装花でもメインに使われるようになっています。

「テーマカラーをネイビーとゴールドに統一し、大人クラシカルな雰囲気で演出。ゲスト卓は、ゴールドリムのお皿を使い、テーマカラーに統一感を出しました。アネモネ、カスミソウが好きだったので、ゲスト卓の装花にはその2種類に加え、白バラ、くすんだユーカリ、ネイビーのエリンジュームなどを入れて、クラシカルなイメージでアレンジしてもらいました。大好きなカスミソウでトーションフラワーも作製。男性ゲストは胸ポケットに挿してくださったのが嬉しかったです。メイン卓には、テーマカラーに合わせたゴールドのキャンドルを華やかにあしらいました」
yukoさん(@yu_uy.wedding)

フローリストからのコメント

カスミソウは、以前はバラなどを引き立てる脇役としての存在でしたが、最近はカスミソウだけをメインとして使ったり、野の花のようなナチュラルな装花と合わせたりするのがトレンドのスタイルです。
テーブルカラーは、ネイビー×シルバーは定番カラーですが、最近はyukoさんのようにゴールドを組み合わせて、よりリッチ感のある演出をする方も増えています。

新基準5 シックなダークカラーのクロス使い

定番は……華やかさのあるパステルカラーのテーブルクロス

ピンクのテーブルクロスとピンクの花で彩られたテーブルのイラストです。

ピンクやペールブルーなど、彩り豊かなテーブルクロスやナプキンを使って、華やかさを出すのが定番のテーブルコーディネート。

今旬は……ブラックなどのダークカラーで大人っぽく演出

ダークグレーのテーブルクロスと白いナプキンで飾られたテーブルコーディネートです。
テーブルの中央には水中花が飾られています。
メインテーブルも同様のダークグレーのテーブルクロスとピンクのバラの組み合わせになっています。

シンプルさやシックさが好まれる最近では、ブラックやダークグレーなどの濃いカラーのテーブルクロスに白いナプキンを合わせる、モノトーンスタイルも登場。これまでウエディングではあまり使われなかったカラーなので新鮮です!

「大人可愛い上品なイメージを目指しました。また、大好きなアンティークっぽい雰囲気をより出すため、テーブルクロスのカラーはグレーにこだわったのがポイントです。抜け感を出すために飾った水中花は、ブーケとリンクさせた白・グリーン・ピンクで統一。高さは2パターン作って、邪魔にならないようにし、キャンドルも使い温かみのある雰囲気に。ちなみにメニュー表はシンプルでシックなイメージで手作りしました。メイン卓も同じ雰囲気で統一しています」
haruさん(@haru_wd.215)

フローリストからのコメント

以前はウエディングでは使われなかったブラックなどのモノトーンカラーも、モダンでスタイリッシュな雰囲気になるので、おしゃれな新郎新婦が取り入れ始めています。
その場合、全体が暗い雰囲気になりすぎないよう、haruさんのようにホワイトやピンクなどの明るい色のお花やお皿を使ったり、シルバーなどのメタリックカラーをアクセントに取り入れるのがポイント。
また、ダークカラーが背景だと、キャンドルなどの光を取り入れた演出も、より一層映えるので素敵です!

どうやってテーブルコーディネートのイメージを伝えればいいの?

「ひとくちに“ピンク”や“バラ”といっても、人によって想像するものがまったく違うので、写真を見せるのが一番誤解なく伝わります。
最近は、PinterestやInstagramなどのSNSを使って写真をストックされている方が多く、特にPinterestは、ボードを花嫁さんとフローリストで共有できるので、とても便利です。
また、お花に直接関係なくても、結婚式のテーマやコンセプトをお伝えいただくと、フローリストから提案がしやすくなります。
ウエディングは、すべてのアイテムがトータルでコーディネートされているとおしゃれに見えますから、ドレスやアクセサリー、カード類などお花以外のアイテムもぜひフローリストに見せてください」
kukka design 北上田さん

From 編集部

テーブルコーディネートも進化しています!

ここで紹介した花嫁さんの素敵なテーブルを見て、「こんな感じが今っぽいんだ」と納得いただけましたか? ドレスにトレンドがあるように、テーブルコーデもトレンド感が大事。ちょっとしたポイントで差が出るので、テーブルコーデの打ち合わせの前にこだわりたい部分を考えておくのがおすすめです。

kukka designの北上田さんの写真です
Profile

北上田絵梨子さん kukka design 代表

kukka designは三軒茶屋駅近くにあるウエディング専門のフラワーアトリエ。ブーケや会場装花などを手掛ける。会場装花では、こだわりのある花嫁のための、自由で楽しい空間を作り上げるデコレーションが得意。
http://kukka-flowers.com/

構成・文/千田あすか イラスト/吉岡香織(アスタリスク) 取材協力/kukka design 
※掲載されている情報は2018年8月時点のものです

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