今旬!”ミニマル装花”のテーブルコーデ、どう作る?【実例付き解説】
今、テーブルコーデで目に留まるのは、花の数が少ない“ミニマル装花”。一本一本の表情がきちんと見え、生けるグラスや小物とアレンジも楽しい!さらに、コストを抑えられるというメリットも。今回は、インスタで見つけたおしゃれ実例をもとに、“ミニマル装花”で作るテーブルコーデの極意を、ゼクシィの人気スタイリスト金子雅美さんと分析します。
【3POINT】おしゃれテーブルコーデ、“ミニマル装花”でどう作る?
【POINT1:花材】動きやボリュームのある花材をミックス
本数を抑えても華やかに見せるコツは、ランなどラインに動きのある花材や、スプレー咲き、小花など広がりのあるボリューム花材を選ぶこと。通常サブ的に使われる花材を種類たくさん組み合わせることで、こなれ感が高まります。またテーマカラーの考え方も大切。1つの色からグラデーションに広げると、無造作に花瓶に入れるだけで奥行きのある装花に。上級者はマルチカラーにしちゃうのも素敵。色の彩度さえ合っていれば不思議とまとまります。
【POINT2:配置】形状が異なる花器をランダムに飾って抜け感を出す
にぎやかに見せたいなら、生け方、置き方もひと工夫。花器は、高さや形をあえてバラバラで用意。それをランダムに配置することで、程よく目線が散り、テーブル上が華やかに映ります。丸テーブルならセンターに多角形を描くように、長テーブルなら真っすぐではなくジグザグに置くのがおすすめ。間隔や角度も統一感がない方がラフで素敵。リズム感のある楽しげな空間を演出しましょう。
【POINT3:小物】あしらい小物でパーティにふさわしい華やぎに
花のボリュームを抑えると、ゲストの目線は自然と卓上に並んだその他のアイテムにいくので、装飾アイテムは多めが◎。ペーパーアイテムやナプキン、キャンドル、フォトフレーム……ふたりらしさを物語る小物類で、広いテーブルを埋めていきましょう。手軽なのはテーブルランナー。シフォンなどの柔らかな生地をくしゃっと敷くだけで様になります。花びらや実ものを散らしてもかわいい。
【実例で解説!】
How to make “ミニマル装花コーデ”?
ここからは、少なめ花材でセンスよくまとめた先輩花嫁のテーブルコーデをピックアップ。POINT3つのセオリーを思い出しながら、おしゃれの秘密を探ります!
<実例1>ガラス瓶がキラキラ彩る実りの秋色装花コーデ
テラコッタカラーの花々とジューシーな果物が溢れた@yurie_wedding_さんのテーブルコーデは、秋らしいぬくもりがたっぷり。
こっくりオレンジ系の花々に、渋色のガラス器やキャンドルを組み合わせるセンスが素敵。とても洗練された印象にまとまっていますね。(from金子さん)
ここがお気に入り!
10月の秋婚だったので、テーブル上はテラコッタを中心にダークレッド、モスグリーン、ベージュなどこっくりとした色みを並べました。花材は季節の花材でお任せしたところ、個性的な花がたくさんに。さまざまな色の瓶に入れてもらい、空きスペースには生の果物、ドライフルーツ、さらに愛馬の馬ていもディスプレー。花瓶は陶器と迷いましたが、色ガラスの透け感がいい味になったと思います。
●使用花材
アンスリウム、カラー、ダリア、ケイトウ、実もの、グラス系など
●挙式日
2021年10月16日挙式
<実例2>小物の色合わせで一段とスタイリッシュな大人ピンクの装花コーデ
人気のピンク系フラワーを合わせた@mofu_bridal04さんのテーブルコーデ。透明ガラスとゴールド使いで上品な大人の甘さに昇華。
他アイテムをモノトーンにしたことで、花の量を抑えても上品な華やかさ。トレペを使ったメニュー表、ナプキンフラワーのコードなど細部までこだわりを感じます。 (from金子さん)
ここがお気に入り!
「百花繚乱(りょうらん)」のコンセプトで、個性的な夏の花を贅沢に使用。アンスリウム、グズマニアなどの主役級から、ニュアンスピンクの小花類、ぷっくりしたサンダーソニアのイエローも入っています。花が主役なので、メニュー表やテーブルナンバーは節約も兼ねてシンプルにDIY。花器は透明ガラスで4、5種類。一部にゴールドが入っているので、テーブルナンバーも真ちゅうに。卓上に散らしたバラの花びらも華やかでした。
●使用花材
アンスリウム、グズマニア、アスチルベ、リコリス、ガーベラ、バラ、サンダーソニアなど
●挙式日
2021年7月10日
<実例3>クラス感漂うオレンジ&イエローのグラデーション装花コーデ
オレンジ&イエローの明るい装花が特徴的なMIHOさんのテーブルコーデ。キャンドルも含めたトータルのボリューム感でゴージャスを演出。
花ののびやかなラインが効いてにぎやかですね。そして渋みやダーク味のカラーセレクトが絶妙!元気すぎない程よいおしゃれ感が漂っています。(from金子さん)
ここがお気に入り!
花自体のボリュームではなく、トレンド感ある華やかさを目指しました。テーマカラーは黄色とオレンジ。種類豊富に用意された花材を透明な花瓶に生け、サテンのテーブルランナーの上にランダムに配置。大きさの異なるキャンドルもたっぷり使い、男性ゲストには靴べら、女性にはアゲートチャームを用意。シンプルでも寂しくない、トレンドを知らない人もおしゃれと感じる装花が叶ったかなと思います。
●使用花材
アンスリウム、カラー、カーネーション、モカラ、グロリオサなど
●挙式日
2021年5月9日
From 編集部
“ミニマル装花”は、テーブル上の空間全体で検討
「装花を決める」というと花材のみを考えがちだけれど、“ミニマル装花”は、花がシンプルになる分、花材を含めたテーブル上の空間コーディネートが大切といえそう。アイデア次第では予算を抑えることも可能です。【花材】【配置】【小物】のトータルバランスで、華やかなのに今っぽいを目指そう。
金子雅美さん スタイリスト
ファッション、雑貨、フード、インテリアなどマルチな分野で活躍。ウエディングではドレスやフラワーのスタイリングはもちろん、アイテム制作、会場コーディネートも手掛ける。
構成・文/伊藤佳代子 イラスト/mamiyoco D/ロンディーネ 構成/紺矢里菜(編集部)
※掲載されている情報は2022年2月時点のものです
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