【そのまま使える&アレンジOK】「ゲストへのお願い事」文例集
結婚式ではゲストへ協力を仰ぐこともあります。どんなふうに伝えたら、快く引き受けてもらえるのか。マナーデザイナーの岩下宣子さんのアドバイスを基に、ゲストにお願い事をする際の伝え方を紹介します。
主賓をお願いする
主賓とはゲストの中でメインとなる人のこと。両家で各1名に依頼します。職場の最も役職の高い人や恩師などが適役でしょう。仕事関係の人を招かない場合は、親戚の年長者でも。主賓として招待したいことと、その際にひと言あいさつをお願いしたいことをしっかりと伝えます。
<主賓>依頼アレンジ例
このたびの結婚式は親戚とごく親しい友人を招いた、アットホームなパーティです。小さい頃からかわいがっていただき、私の成長もよくご存知の叔父さんにはぜひ主賓としてご出席いただき、ごあいさつもお願いできるとうれしいです。
大学時代、ゼミで大変お世話になった●●先生にぜひ主賓としてご出席いただければと存じます。結婚式には当時の仲間たちにも声を掛けておりますので、きっと楽しい時間を過ごしていただけると思います。また、ご祝辞も賜われればありがたいです。
乾杯の発声をお願いする
乾杯の際に、ひと言あいさつをいただき、続けて乾杯の音頭を取ってもらいます。両家を代表して1名です。主賓に次ぐ役職の人や直属の上司、お世話になっている先輩などに頼むといいでしょう。乾杯の発声をしてほしいこと、その際にひと言あいさつをお願いしたいことをしっかり伝えます。
<乾杯の発声>依頼アレンジ例
友人主体の楽しい披露パーティなので、ムードメーカーの■■さんに乾杯の発声をお願いできないかと考えています。パーティの冒頭で、明るく元気いっぱいのごあいさつで盛り上げていただければうれしいです。
私たちふたりを引き合わせてくれた●●先輩に、ぜひ乾杯のご発声をお願いしたいと思っています。先輩よりほかにふさわしい方はいらっしゃらないと考えているので、ぜひよろしくお願いします。
余興やスピーチをお願いする
余興やスピーチをお願いする際には、なぜ白羽の矢を立てたのかを説明すると、本人も気持ちよく引き受けることができるはずです。なお、引き受けてもらったら、持ち時間などを伝え、どんなことを行う(話す)のかなど、しっかり相談することが大切。
<余興など>依頼アレンジ例
話し上手で、私の仕事ぶりをよくご存知の△△さんに、ぜひスピーチをお願いできないかと思っています。失敗談も含め、仕事上のエピソードなどをお話ししてもらえるとうれしいです。ご検討ください。
実は披露宴で何人かを指名し、テーブルスピーチをしていただく予定があります。ほんのひと言でいいので、何かお言葉を頂けるとありがたいです。どうぞよろしくお願いいたします。
手作りをお願いする
周りに手芸や物作りが得意な人がいたら、リングピローやウエルカムボード、映像演出などをお願いするのもあり。ただし、無理強いは禁物です。また、材料費などは事前に渡すなどの配慮もお忘れなく。
<手作り>依頼アレンジ例
■■ちゃんの結婚式で作ったリングピロー。とてもステキだったから、ぜひ私の結婚式でもお願いできないかな。材料費はもちろんお支払いさせていただきます。ご面倒をおかけするけれど、どうぞよろしくお願いします。
結婚式で手作りのリストブーケを作り、ゲスト全員にプレゼントしようと考えているの。そこで、もし可能なら手先が器用でセンスもいい●●ちゃんに、お手伝いいただけないかなと思っています。デザインなどの相談にも乗ってもらえるとうれしいな。
受付をお願いする
受付は両家で各2名に依頼するのが一般的。友人やいとこなど、同年代の人が適役です。頼む際は、一緒に担当する人についても話しておくと、相手も引き受けやすいでしょう。
<受付>依頼アレンジ例
結婚式の受付をお願いします。もしよかったら振り袖で来てもらえないかな。●●ちゃんの華やかな振り袖姿でゲストをお迎えしてもらえたらうれしいな。もちろん美容・着付け料金はこちらで負担させてね。
結婚式の受付をお願いできないでしょうか。仕事関係の方々もたくさんいらっしゃるということもあり、立ち居振る舞いが美しく、きちんとした対応のできる●●さんに、ぜひお願いしたいのです。お手伝いいただけると助かります。
二次会の幹事をお願いする
二次会はかつては友人が発起人となって行うものでしたが、最近では実質的には新郎新婦が主催することが多くなっています。依頼する際には、自分たちがしっかりサポートすることを伝え、相手が引き受けやすいようにしましょう。また、新郎新婦それぞれで1名ずつ依頼することが多いので、相手側の幹事がどんな人かも伝えておくといいでしょう。
<二次会幹事>依頼アレンジ例
同僚として、●●さんの仕事ぶりにはいつも感服しています。二次会には職場の人たちにもたくさん声を掛けているので、機微に通じている●●さんに幹事をお願いできると助かります。
結婚式の後、親しい友人たちに声を掛けて二次会を行う予定です。プランニング力抜群の□□ちゃんに幹事をやってもらえると助かるんだけど、どうかな?前向きに検討してもらえるとうれしいです。
From 編集部
心を込めて丁寧にお願いを
ゲストへのお願い事はふさわしい人に、心を込めてお願いをするのが基本。なぜお願いしたのかを説明すると、相手も納得して引き受けやすくなるはず。引き受けてもらった後は頼みっぱなしにせずに、さまざまなフォローを。結婚式後は、お礼の言葉と相応の謝礼もお忘れなく。
岩下宣子 マナーデザイナー/現代礼法研究所代表
全日本作法会の内田宗輝氏、小笠原流小笠原清信氏の下でマナーを学ぶ。マナーデザイナー
として、マナーの指導や研修、講演、執筆活動を行う。
構成・文/粂 美奈子 イラスト/Ricco.
※掲載されている情報は2018年5月時点のものです
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