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【そのまま使える&アレンジOK】間違いのない「職場への結婚報告」文例集

職場への結婚報告はタイミングや順番、伝え方などが気になるもの。間違えてしまうと、職場での評価が下がることになってしまう可能性も……。職場での結婚報告の基本的なマナーをはじめ、実際にどのように言えばいいのか、マナーデザイナーの岩下宣子先生にお伺いしました。そのまま使える文例もご紹介します!

※「入籍」はすでにある戸籍に入ることです。しかし本記事では便宜上、結婚を入籍と表現しています

職場(会社)での結婚報告の基本マナー

【職場への結婚報告】適した順番は?

結婚報告する順番は?

職場での結婚報告は順番が大切です。まずは直属の上司に報告してから、その上の上司や先輩、同僚に報告するという流れが一般的です。

直属の上司に他人から結婚の話が伝わるのは望ましくありません。職場に仲の良い人がいて、直属の上司よりも先に報告したい場合は、自分が報告するまでは他言無用であることを念押しすることをおすすめします。

【職場への結婚報告】適したタイミングは?

結婚を報告するのは婚姻届を提出する前、結婚式をする前がいいでしょう。特に、直属の上司へはこのタイミングがおすすめです。結婚式を行う場合は、日取りや場所などがある程度決まってから報告する方が、併せて結婚式についても伝えられるのでスマートでしょう。

【職場への結婚報告】適した方法は?

結婚報告の方法は、直属の上司は対面が基本です。ただし、職場環境や上司の多忙さなどにより、いつも使用している連絡方法(メールやSNSなど)で報告してもいいでしょう。テレワークが基本の職場では、オンラインによる報告でも構いません。

その他の人への報告の方法については、直属の上司に報告した際に相談し、指示を仰ぐのがおすすめです。なお、対面で報告する場合は、相手に余裕がありそうなタイミングを見計らって。事前に「お話がありますので、お時間を頂戴できますか?」と、メールなどで面談の打診をするのがおすすめ。

職場への結婚・入籍報告のマナーを詳しく知りたい人はこちらをチェック!

直属の上司への結婚報告。何を伝える?

直属の上司への結婚報告。何を伝える?

報告の際は、勤務時間外に声をかけましょう。メールなどであらかじめアポイントを取っておくのもおすすめです。話す内容は大きく以下の3つです。

(1)結婚することと入籍日 
(2)結婚式や新婚旅行について 
(3)結婚後の働き方について

結婚式については、まずは行うのかどうかについて触れ、行う場合は上司を招待するのかどうかを伝えます。招待する際には、日時や会場名を伝え、後日招待状を送ることを申し添えます。また、結婚式で主賓や乾杯の音頭、スピーチなどをお願いしたいと考えているのなら、その旨も伝えておきます。

一方、結婚式に上司を招待しない場合は、結婚式を行うことは告げつつも、「身内で行います」など、上司が自分が呼ばれないことに納得できる理由を伝えます。なお、新婚旅行の日程が決まっている場合は、長期休暇についても報告します。

働き方については、仕事をそのまま続けるかどうか、旧姓を使いたいなどの希望があれば、それも併せて伝えておくといいでしょう。

なお、結婚相手については気になるところだと思うので、差し支えない範囲で簡単に伝えておくと(例えば、学生時代の友人、友人の紹介で知り合った人など……)、上司も安心するでしょう。もちろん、伝えたくなければ、伝えなくても問題ありません。

一通り報告した上で、職場での報告の順番やタイミングなどを、相談しておくといいでしょう。

職場の先輩や同僚などへの結婚報告。どう行う?

話す内容については、どのようなシチュエーションで、どのような関係性の人に報告するかで変わってくるでしょう。

部署の人全員に一斉に報告する場合には、結婚することなど必要最低限のことのみを伝え、後で個別に対応するのがおすすめです。なお、職場の人にはプライベートな出来事をなるべく言いたくないという場合は、その旨を直属の上司に伝え、相談しましょう。

懇意にしている取引先へはどう伝える?

懇意にしている取引先などへは、結婚報告をすることによりお祝いなど余計な気遣いをさせてしまうことになる可能性も。わざわざ報告せずに、何かの拍子で話が出たら、「実は結婚することになりました」などと、さりげなく伝える程度でいいでしょう。

では、次から、どのように伝えたらいいか、文例をご紹介します。基本の文例と個々の事情に合わせた文例に分けて紹介しますので、適宜アレンジして使いましょう。

【基本の文例】結婚式に招待する場合

【基本の文例】結婚式に招待する場合

結婚式に招待する場合は、日取りと会場名を伝えておきましょう。その場で出欠の意向は確認しません。後ほど招待状を送る旨を伝えておきます。また、結婚式で何か役割(主賓やスピーチなど)を依頼する場合は、このタイミングで伝えておくのがおすすめ。結婚後の働き方については、仕事を辞めない場合も「仕事は続けます」と申し添えるといいでしょう。

文例

このたび結婚することになりました。婚姻届は●月上旬に出す予定で、結婚式は●月●日、□□ホテルで行うことになりました。

結婚式にはぜひ△△課長にもご出席いただければと思っています。また、ぜひとも乾杯のご発声もお願いいたしたく、お引き受けいただけるとありがたいです。後ほど招待状をお送りいたしますので、よろしくお願いいたします。

もちろん結婚後も仕事は続けますので、今後ともご指導のほどお願いいたします。

【基本の文例】結婚式に招待しない場合

【基本の文例】結婚式に招待しない場合

結婚式に招待しない場合は、結婚式のことはさらりと触れる程度で。なぜ自分が呼ばれないのか、相手が納得できる理由(親族と友人が中心の結婚式のため、海外挙式のため、遠方で行うためなど)を簡潔に伝えるといいでしょう。

文例

このたび結婚することになりました。婚姻届は●月上旬に出す予定で、結婚式はごく親しい人たちのみでこぢんまりと行うつもりです。

新婚旅行は年末年始に計画しており、少し長めにお休みを頂く予定です。

結婚後も今まで以上に仕事に励むつもりですので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

【基本の文例】結婚式を行わない、あるいは未定の場合

【基本の文例】結婚式を行なわない、あるいは未定の場合

結婚式を行わない場合や未定の場合は、その旨を伝えておきます。結婚式について触れないと、相手が「結婚式どうするのかな?自分は招待されるのかな?」と、気になってしまうからです。相手にいらぬ気をもませないためにも、簡潔に伝えるのがおすすめです。

文例

このたび結婚することになりました。婚姻届は●月上旬に出す予定です。

相手が忙しいこともあり、ふたりで話し合って結婚式はしないことになりました。新婚旅行も落ち着いたら機会を見て行こうと話していて、今のところ未定です。

結婚後も仕事は続けますので、今まで通りご指導よろしくお願いいたします。

【基本の文例】入籍後に、結婚報告をする場合

【基本の文例】入籍後に、結婚報告をする場合

入籍した後に報告する場合は、報告が遅くなってしまった旨をおわびしましょう。なお、関係性の薄い職場の人であれば、入籍後の報告でも問題はないので、わざわざおわびをする必要はありません。

文例

●月●日に婚姻届を提出し、結婚いたしました。本来なら入籍する前にご報告するべきところ、お伝えするのが遅くなり、大変申し訳ありません。

結婚式は●月●日、□□ホテルで行う予定で、△△さんにもぜひご出席いただければと思っています。後ほど招待状をお送りいたします。

結婚後も変わらず仕事は続けますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

【ケース別文例】社内恋愛の場合

【ケース別文例】社内恋愛の場合

社内恋愛での結婚の場合は、ふたりが同じタイミングでそれぞれの直属の上司に報告できるように、スケジュールを調整することが大切。報告の際は、相手の部署と名前を伝えましょう。また、後日改めてふたりであいさつに伺いたい旨も話しておきます。なお、同じ部署の所属で直属の上司も同じ場合は、ふたり揃って報告に行くのがおすすめです。

文例

このたび結婚することになりました。相手は営業部の●●さんです。

婚姻届は●月上旬に出す予定で、結婚式は●月●日、□□ホテルで行います。結婚式にはぜひ△△課長にもご出席いただければと思っています。

結婚後も職場では旧姓を使用するつもりです。機会を改めまして、ふたりでごあいさつに伺えればと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

【ケース別文例】結婚を機に退職する場合

【ケース別文例】結婚を機に退職する場合

結婚を機に退職する場合は、結婚をすることとそのために退職することの両方を簡潔に伝えます。なお、退職希望の1~3カ月前までには伝えるのがマナーですので、タイミングを逃さないようにしましょう。

文例

このたび結婚することになりました。婚姻届は●月上旬に出す予定です。

相手の仕事の関係で転居することになり、突然で申し訳ないのですが、●月ごろでの退職を考えております。

退職までのプロセスにつきまして、ご相談をさせていただけますとありがたいです。

【ケース別文例】妊娠・出産を控えている場合

【ケース別文例】妊娠・出産を控えている場合

結婚と妊娠が同タイミングの場合は、結婚することと妊娠したことの両方を伝え、今後の働き方について言及します。仕事を続ける場合は、産休と育休を取ることを、辞める場合は退職する旨を伝えましょう。職場への妊娠報告は安定期の妊娠16週以降がおすすめですが、自身の体調や今後の働き方も含め、より良いタイミングを見極めてください。

なお、産休と育休を取ることは当然の権利なので、取得について過度に恐縮する必要はありませんが、職場に負担をかける可能性もあるので、円滑な人間関係を保つためにも心遣いのある言葉を添えることをおすすめします。

文例

このたび結婚することになりました。婚姻届は●月上旬に出す予定です。

実は、現在妊娠●カ月で、出産予定日は●月●日です。それで、6週間前の◯月◯日から産休をいただければと思っております。

現在、体調は安定しておりますが、急な体調不良でお休みすることがあり、ご迷惑をお掛けすることもあるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。育休期間が終わりましたら、復帰できればと考えております。

なお、結婚式はやりたい気持ちはありますが、いまのところ未定です。

【ケース別文例】結婚についてナーバスになっている人へ報告する場合

【ケース別文例】結婚についてナーバスになっている人へ報告する場合

婚活をしているがなかなか良い相手が見つからないと悩んでいる人や、お悔やみ事などがあって気持ちが落ち込んでいる人へ結婚報告をする場合は、少し配慮した方がいいでしょう。あまりウキウキした感じは出さず、淡々と報告するのがおすすめです。また、励ますような言葉を添えるのは避けます。気を使い過ぎて、その人にだけ報告しないというのもNGです。

文例

このたび結婚することになりました。婚姻届は●月上旬に出す予定で、結婚式は●月●日、□□ホテルで行うことになりました。

△△さんにもご出席いただければと考えておりますが、ご都合はいかがでしょうか。後日、招待状をお送りするので、お考え頂ければありがたいです。

今後も仕事は変わらず続けていく予定ですので、引き続きよろしくお願いいたします。

From 編集部

マナーを守ってみんなに気持ち良く祝福してもらえる結婚報告を

職場での結婚報告は、順番を間違えないことが大切。うっかり先に同僚に話してしまい、うわさが広まるといった事態にならないように注意して。報告はコンパクトにさりげなく。職場のみんなから祝福される結婚報告にしましょう。

岩下宣子
Profile

岩下宣子 マナーデザイナー

「現代礼法研究所」主宰。NPOマナー教育サポート協会理事・相談役。全日本作法会の内田宗輝氏、小笠原流・小笠原清信氏の下でマナーや作法を学び、マナーデザイナーとして独立。企業や学校、公共団体などで指導や講演会を行うほか、多数の著作も手がける。

構成・文/粂 美奈子 イラスト/pai D/ロンディーネ
※掲載されている情報は2024年8月時点のものです

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