独身や傷心の友人には何て言う?…etc.「友人への結婚報告」マナークイズ
結婚することを友達に報告するときは、相手の気持ちを考えて丁寧に伝えることが大事。言い方やタイミングなど、相手に失礼にならない報告の仕方を、マナーデザイナーの岩下宣子先生に教えてもらいました。結婚しても変わらぬ友人関係を続けるために、結婚報告のマナーを押さえておこう。
【難易度★☆☆】すぐに言いたいけど、言っちゃダメ?
【岩下先生のマナー解説】
結婚すると伝えるとその場で「式はいつ?」「呼んでもらえる?」などと質問されることが多いので、日取りやゲストの顔ぶれが決まってから伝える方がよいでしょう。プロポーズ直後に舞い上がって言いたくなる気持ちもわかりますが、結婚の話は両家で確定してからの方が安全。ただし彼との付き合いを相談していて信頼関係のある親友であれば、すぐに伝えてもOKです。
【難易度★★☆】親しい人の基準に悩む…
【岩下先生のマナー解説】
ここは公の場とプライベートで基準が分かれます。結婚はプライベートなことですが、仕事をしているのであれば、社会人として勤務先ではきちんと報告しておく必要があります。式に呼ばない人には「このたび婚約が調いました。式は〇月ごろに身内だけで行う予定です。これからもよろしくお願いします」と伝えます。仕事だけのつながりなら、結婚後に報告しても構いません。プライベートな関係の友人であれば、式に呼ぶくらい親密な人だけに報告すればよいでしょう。
【難易度★☆☆】メールで報告したらマナー違反?
【岩下先生のマナー解説】
結婚の報告はいつもの連絡とは違い、言う方も聞く方も改まった気持ちになるもの。いつもはメールで連絡している友人でも、このときこそは自分の声で直接伝えるのがマナーです。電話はメールと違い相手の都合もあるので、「電話で話したいことがあるので後でかけるね!」とメールを送ってから電話をかけると丁寧でしょう。
【難易度★★☆】伝える順番って難しい…
【岩下先生のマナー解説】
自分より先に知っている人がいると、自分が後回しにされたと感じるので、伝える順番には気を使う必要があります。報告した人には、皆に知らせるまで口外しないようにお願いしておきましょう。もちろん、皆から一目置かれている人なら「A」でも問題ありません。
【難易度★★★】人づてに広まるのはやむを得ない?
【岩下先生のマナー解説】
友達の結婚を人づてに聞くと、一抹の寂しさを覚えてしまうのが人情。結婚報告はできれば口頭で伝えた方がいいですが、人づてに広まる可能性があるならば、同じグループの友人たちには同時にメールを送った方がベター。ただし、グループLINEなどに流すのではなく、一人ずつにメールを書いて同時刻に送りましょう。そのひと手間が、相手への誠意と受け取られます。
【難易度★★★】どこまで気を遣うべき?
【岩下先生のマナー解説】
自分がもし逆の立場だったとして、腫れ物に触るような扱いを受けるとどうでしょうか? 傷心の友達には、気を使い過ぎてもかえって相手に失礼になると心得ておきましょう。相手にはまず「結婚します」と宣言するのではなく、「彼からのプロポーズを受けようと思います」と言う風に控えめなトーンの文面で伝えるのがポイント。会ったときには「A子が応援してくれたので、婚約が調いました。これからもよろしくお願いします」と、落ち着いて伝えるようにします。本当の友達なら、それで仲がこじれることはないでしょう。
【難易度★★☆】呼ばないって言いづらい……
【岩下先生のマナー解説】
結婚の報告をすると思わぬ人からも「式に呼んでね」と言われることがあります。招くつもりがない人には、そのことをはぐらかすより早めに伝える方がよいです。思わせぶりな態度を取ると、後で相手を傷つけてしまいます。その際、面と向かって「呼べません」と言うのは角が立つので、会場のキャパシティーや親の意向など、外的な要因を理由にやんわりと伝えるのが賢い手です。
【難易度★★☆】あんまり遅くてもよくない?
【岩下先生のマナー解説】
これは結婚した時期によって判断します。秋口に結婚式をしたのなら、年賀状で事後報告をしても問題ないでしょう。夏より前に結婚したのなら、年賀状より前に結婚報告はがきを出します。事後報告で済ませるときでも、相手が「そんなに前?!」と思うほど遅くならないように注意しましょう。
From 編集部
友人への報告は、相手の気持ちを考えて
友人とひと言でいっても、既婚だったり独身だったり、人によって立場はそれぞれ。結婚報告をするときには事実を淡々と伝えて、浮かれ過ぎたりしないよう気を配って。あなたを大事に思ってくれる友人なら、心から喜んでくれるはず。
岩下宣子さん マナーデザイナー
現代礼法研究所主宰。NPO法人マナー教育サポート協会理事長。企業をはじめ、学校、商工会議所、公共団体などでマナー指導や講演などを行う。「マナーとは相手を思いやること」を信条に、ゼクシィでも悩める花嫁への愛あるアドバイスでおなじみ。マナーに関する著書多数。
構成・文/稲垣幸子 イラスト/タテノカズヒロ
※掲載されている情報は2018年4月時点のものです
※記事内のデータならびにコメントは、2018年3月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」のメンバー101人が回答したアンケートによるものです
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