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結婚報告の基本マナー「誰に・いつ・どう伝える?」<文例付き>

夢に見た彼からのプロポーズ。「やったー!」と勢いで友人や親に結婚を報告してしまいたいけれど、ちょっと待った!今後のお付き合いのためにも、勢いに任せず、ここはしっかりとマナーを押さえて報告したいところ。
結婚報告で失敗しないための基本マナーをマナーデザイナーの岩下先生に聞きました。

結婚報告、どのような順番で伝えるのが正解?

相手との関係性を踏まえて報告を

職場や友人、親に結婚報告メールを一斉送信している様子

報告相手との関係性を踏まえず、一斉に連絡するのはNG。
基本的な順番は、親→職場関係→友人関係といわれることが多いですが、岩下先生によると「親→親友→職場の上司→同僚→その他友人」などあなたが伝えたいと思う順番でもよいとのこと。

「親友には真っ先に伝えたいけど、職場の人より先に言えないし……」と悩む必要はなく、報告相手との関係性や親しさの度合いを踏まえて報告の順番を考えればよいそう。

「深い関係の仲であれば、早く報告したいと思うのは当然でしょ?親友の立場でも、大切な相手の幸せを一緒に喜びたいから早く聞きたいと思うでしょう」と岩下先生。
結婚報告は、今後の付き合いにも影響するので、相手との関係性を踏まえて進めるのが正解のようです。

結婚報告の際に、
押さえておきたいポイントって?

報告時には2つのポイントを盛り込んで

一方的に結婚報告をつげる花嫁。聞いて戸惑う友人。

結婚報告の際に押さえておきたい2つのポイントがあります。

【相手の次のアクションにつながることを盛り込む】
→報告を受けた相手は、「お祝いはどうしたらいいかな、結婚式には呼ばれるのかな」など次のアクションを考えます。「結婚する」という報告のみではなく、友人には「結婚式には来てね」。職場へは「結婚が決まったので、お休みを頂きます」など、報告を受けた相手が次の行動を考えやすいようなことを盛り込むと◎。

【相手の性格を踏まえた思いやりの言葉を盛り込む】
→友人へは「たくさん支えてくれたおかげだよ、ありがとう」。職場の上司へは「結婚後も仕事を頑張りますので、引き続きご指導ください」など、「自分が〇〇(報告相手)だったら、こんな言葉を伝えてもらえると嬉しいな」と相手の性格を考えて、思いやりの言葉を盛り込むと◎。

ここから、「誰に」「いつ」「何を」「どのように」伝えるか、報告相手別に押さえておきたい基本マナーをご紹介します。

親への結婚報告

結婚を認めてもらうというスタンスで報告を

急に結婚相手を自宅に連れてくる新婦。驚く両親。

「結婚するから!」という事後報告ではなく「結婚を認めてもらう」というスタンスで報告を。挙式の日取りなどに親の希望があるかもしれないので、親御さんのアドバイスを聞きながら進めていくというスタンスが望ましいです。

「結婚が決まったという嬉しいことは、ため込まず早めにパッと報告しましょう。その勢いを共有することは、親にとっても嬉しいことですし、日取りなどの相談も親にとってはワクワクで嬉しいことですよ!」(岩下先生)

■報告タイミング
結婚の意思が固まったら

■報告ツール
対面での報告が望ましいですが、離れて住んでいる場合は電話でもOK

■報告内容
[必ず伝えること]
・結婚する意思
・相手について(相手のプロフィールなど)
[状況に応じて伝えること]
・相手との顔合わせや婚姻届の提出日などの相談
・互いの親の顔合わせについて
・結婚式を行う場合の相談

【親への報告文例1】彼との関係を知っている場合

お父さん、お母さん
話があるんだけど、時間いいかな?
実は、前に紹介した〇〇さんからプロポーズされたんだ。
彼と結婚したいと思っているの。
彼の親御さんにも会ってもらいたいんだけど、お父さんとお母さんの都合はどうかな。

結婚式もやりたいと思っているので、結婚式の日取りや準備などこれからもたくさん相談に乗ってね。

【親への報告文例2】彼との関係を知らない場合

お父さん、お母さん
突然で驚くかもしれないんだけど、実は結婚したい相手がいるんだ。
びっくりしたでしょう……。
同じ会社に勤めている人で、すごく誠実で私を大切にしてくれる人なの。
まずは彼に会ってもらいたいんだけど時間をつくってくれないかな?

ワンポイントアドバイス

相手のプロフィールもできるだけ伝えて
岩下先生のアドバイス

自分の娘が結婚する相手がどのような人か親御さんも気になるでしょう。顔合わせで紹介する前に、相手の性格や職業などのプロフィールやふたりでこれからやっていきたいという意思を伝えましょうね。(岩下先生)

職場関係の人への報告

業務への影響も考えた報告を

職場でテンション高めのメールを上司・同僚構わず送信する花嫁

ビジネスの場であることを理解し、縦や横のつながりにも配慮した報告が望ましいです。「結婚するのでよろしく」ではなく、業務などの面での相談もお願いしながら……というスタンスがよいでしょう。
「仕事はこれまで通り続けるか」「長期休暇を取るか」「姓を変更する場合、職場での姓(通称)も変更するか」など、手続きや体制整備など次のアクションにつなげやすくなる報告を。

「報告タイミングは就業時間を外すのがベター。プライベートと仕事のメリハリをつけた方が好印象です」(岩下先生)

■報告タイミング
最低でも結婚式の3カ月前まで。
※彼と同じ職場の場合は、報告タイミングを揃えて

■報告順番
直属の上司→上長→同僚
※直属の上司から、その後の報告の流れについて判断を仰いでも◎

■報告ツール
[出社勤務の場合]
対面が望ましい。
→「プライベートなことなのでお時間頂けますか」と時間を取ってもらい報告。
[リモート勤務の場合]
→電話やオンラインツールで時間をもらうなどで直接自分の口から。難しい場合は個別にメールで報告を。メールで報告する場合は、件名に私用の報告であることを記載。

■報告内容
[必ず伝えること]
・結婚の報告と結婚する時期
・相手について(簡単なプロフィール)
・仕事はこれまで通り続けるか
[できれば伝えること]
・結婚に伴い、長期休暇を取るか
・姓を変更する場合、職場での姓(通称)も変更するか
・結婚式の有無や招待の有無(式が決まっていない場合は、未定であることを伝える)
・会社での手続きに関する相談

【職場への報告文例1】結婚式に招待する場合

プライベートなことでお時間頂きましてありがとうございます。
私事で恐縮ですが、このたび縁がありまして結婚することになりました。
相手は大学時代からの友人です。
結婚式は〇月〇日に△△(場所)にて行う予定です。
〇〇部長にもぜひご列席いただきたいと思っております。
式の詳細は改めてご連絡しますので、ご都合がよろしければぜひお越しいただけると嬉しいです。

これまでと変わらず仕事を頑張っていきたいと思っておりますので、今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます。

【職場への報告文例2】結婚式には招待しない場合

お忙しい中申し訳ありません。
私事で恐縮ですが、このたび結婚することになりました。
相手は幼なじみで、△△(地元)に住んでいる者です。
彼のご両親が高齢なので、△△(地元)で親族のみの式を挙げることとなりました。

申し訳ありませんが、結婚式の後ハネムーン休暇を頂きたく、その間の業務や会社での手続きなどをご相談させて頂けないでしょうか。
これからより一層仕事も頑張っていきたいと思っておりますので、引き続きご指導ごべんたつのほど、よろしくお願い申し上げます。

ワンポイントアドバイス

決まっていること・いないことを分けて報告して
岩下先生

職場での報告では、手続きなどの関係上、決まっていることと決まっていないことをしっかり分けて報告するのがよいでしょう。親しい先輩がいて、少しでも早く伝えたい場合は伝えてもOK。ただし、周りの方へは自分から伝えるからと口止めを。(岩下先生)

友人への結婚報告

「私だけ報告されてない」のモヤッを回避する報告を

いきなりの結婚報告に戸惑う友人

友人といっても、日頃よく会う人やSNSでのつながりなど関係性もさまざまでしょう。友人への結婚報告では、友人同士の横のつながりにも留意して、「聞いている人・聞いていない人」をつくらないようにして。
報告ツールに決まりはありませんが、相手がどのような形で報告してもらうと嬉しいかを考えると◎。

「親しい友人には、一刻も早く伝えたいという人もいるでしょう。喜びを一緒に分かち合えることを嬉しく思ってくれるはずですよ」(岩下先生)

■報告タイミング
・式に呼ぶ親しい友人→結婚が決まったタイミングや式の日取りが決まったタイミングで
・式に呼ばない友人やSNSでのつながりがメインの友人→結婚式後の報告でOK。ただし、「式後の報告は水くさい」と感じるような相手なら、式前での報告がベター

■報告順番
式に呼ぶ親しい友人→式に呼ばない友人→SNSでのつながりがメインの友人

■報告ツール
親しい友人へは直接対面や電話で報告。メールでの報告の場合は個別に送るのが望ましい。
個別に連絡先を知らない場合は、SNSでの一斉報告でOK

■報告内容
[必ず伝えること]
・結婚の報告と結婚する時期
・相手について(簡単なプロフィール)
[できれば伝えること]
・結婚式への招待の有無(決まっていれば)

【友人への報告文例1】結婚式に招待する場合

〇〇ちゃん
前から付き合っていた彼と結婚することになったんだ。
結婚式は〇月〇日に△△(場所)にて行う予定なので、ぜひ〇〇ちゃんにも出席してもらいたいな。

彼と付き合っている間から、〇〇ちゃんにはたくさん話を聞いてもらって嬉しかったよ。
これからもいろいろ相談にのってくれると嬉しいので、よろしくお願いします!

【友人への報告文例2】結婚式に招待しない場合

〇〇ちゃん
前に〇〇ちゃんにも紹介した彼と結婚することになったよ。

結婚式は、彼の地元△△で身内だけでやることになったの。
後日、〇〇ちゃんと彼とでご飯を食べにいこうね。

これからも今までと変わりなく、たくさん遊ぼうね。

【友人への報告文例3】結婚式後に報告する場合

〇〇ちゃん
実は、〇月〇日に婚姻届を提出して、先日親族だけの結婚式を終えたんだ。
事後報告になってしまってごめんなさい。

新居は〇〇です。よかったら遊びにきてね。
これからも仲良くしてね。

ワンポイントアドバイス

SNSに投稿する場合は簡単な報告のみでOK
岩下先生

報告を受けた友人はお祝いをどうしようか考えるので、結婚式への招待の有無など、相手のアクションにつながるように報告しましょう。また、SNSで一斉に報告する場合は、「結婚が決まりました」や「結婚しました」と簡単な報告でOK。SNSの性質上、不特定多数の方に見られる可能性もあるので、情報は必要なことのみに限るのがよいです。(岩下先生)

From 編集部

結婚報告には“まごころ”を込めて

結婚報告をする相手は、今後もお付き合いが続く可能性のある相手。
結婚を気持ち良くお祝いしてもらうため、これからも良好な関係性を続けるためにも、報告相手のモヤッが少なくなるように配慮した報告をしたいもの。

相手に合わせて報告内容を考えるのは容易なことではないけれど、「あなたを大切に思っています」という気持ちの表現でもあります。その気持ちが相手にも伝わり、相手からもあなたが大切にされることにつながりますよ。

マナーデザイナー岩下宣子さん
Profile

岩下宣子さん マナーデザイナー

現代礼法研究所主宰。NPO法人マナー教育サポート協会理事・相談役。企業をはじめ、学校・商工会議所・公共団体などで、マナー指導や講演などを行う。「マナーとは相手を思いやること」を信条に、ゼクシィでも悩める花嫁さんへの愛あるアドバイスでおなじみ。マナーに関する著書多数。

構成・文/RIE☆ イラスト/てぶくろ星人
※掲載されている情報は2022年5月時点のものです

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