メールは失礼?電話はあり?…etc.「ゲストへの依頼」マナークイズ
主賓や乾杯の発声、受付、余興、ブライズメイドにフラワーガール…etc. ゲストにやってもらいたいことを依頼するときには、相手の気分を害さないように伝え方を工夫することが大切。マナーデザイナーの岩下宣子先生に教えてもらった依頼の仕方のポイントを、クイズ形式で紹介します!
【難易度★★☆】いつも通りでもOK?
【岩下先生のマナー解説】
毎日連絡を取り合うほど仲が良いグループでも、結婚式での役割を依頼するときは一人一人個別に連絡をするのが筋。グループLINEや一斉メールはNGです。一番良いのは、会って直接伝えること。それができなければ電話を掛けるか、相手の都合でどうしても電話できないときに限ってメールを利用します。上司や恩師など目上の人にお願いをするときは、会って直接依頼するのがマナー。遠方なら「本来はお伺いしてお願いするところですが」と断って電話を。
【難易度★☆☆】親しき仲にも〇〇あり
【岩下先生のマナー解説】
友人だと酒席などで軽く頼んでしまいがちですが、結婚式のことを頼むときはお酒の入っていない場で改めてお願いしましょう。親しいからといって、礼を尽くさなくてよいわけではありません。返事がおおかたOKだと分かっていても、改めてきちんとお願いすることで、相手に「自分はふたりにとって大事な存在なんだ」と感じてもらえるはずです。
【難易度★☆☆】「便利=マナー」とは限らない
【岩下先生のマナー解説】
相手に何かあったときには喜んで助け合うのが本当の友人。お互いさまという気持ちで手伝ってくれている友達に、現金を渡すのは水くさい感じがします。それよりは、相手が気に入りそうな雑貨やカフェのプリペイドカードなどの品物にした方が、相手も受け取りやすいです。
【難易度★☆☆】優先するのは役職?親しさ?
【岩下先生のマナー解説】
関わりの少ない人に祝辞をもらうよりは、普段の自分を知っている人に頼んだ方がよいと思います。相手側と役職を合わせることを重視して、自分のことを知らない人に祝辞を頼むと、祝辞を話す人も困りますし、結果として印象に残る祝辞にはならないでしょう。両家の祝辞が同じ役職の人でなくても「直属の上司である〇〇様」と紹介してもらえば気になりません。
【難易度★★☆】相手の親切を受け取るべきか……
【岩下先生のマナー解説】
結婚式の準備中には周囲の人から「手伝うよ」と言われることもあると思います。でも結婚式は人生の大イベント。自分たちが理想とする結婚式とは違うなら、後悔しないために勇気を持って断ることも大事。相手の気持ちには丁寧にお礼を述べつつ「時間を取ってしまうと申し訳ない」「ゆっくり楽しんでほしい」などと断りましょう。
【難易度★☆☆】相手を尊重するのはどっち?
【岩下先生のマナー解説】
頼まれた相手の立場で考えると、どのくらい自分が時間を使ってよいのか気になるものです。大体の持ち時間は、伝えた方が思いやりでありマナー。他にも披露宴会場の雰囲気、どんな人をお呼びしているか、相手方の祝辞の人の役職なども簡単に伝えておくと、より安心してもらえます。話してもらう内容は、質問されたら答える程度でよいでしょう。
【難易度★★★】失礼にならないようにしたいけど…
【岩下先生のマナー解説】
新郎側と新婦側それぞれ1名ずつ祝辞をお願いしますが、祝辞をもらう人は新郎新婦双方の主賓。そのため本来は、夫婦ふたりそろってお願いに行くべきです。ただ、お願いする相手が会社の上司でパートナーを紹介する場がないときには、ひとりでお願いに行ってもよいでしょう。親戚や恩師などふたりであいさつに行ける場合は、ぜひふたりで伺いましょう。
【難易度★★★】お願いを断られたらどうする?
【岩下先生のマナー解説】
普段は断られたら諦めますが、結婚式の場合は相手のニュアンス次第。結婚式の役割は大役なので、一度は断る人も多いです。ただここで「では他の人に」と引いてしまうと、相手は「それほど自分に頼みたくはなかったのかも」という気持ちに。結婚式での役割をお願いするときは、誰にお願いするかを熟考し、絶対に頼みたい相手には他の人ではダメなこと、他にお願いしたい人はいないことを一生懸命伝えるのが大事です。
結婚式の役割を頼むときには誠意を持って
結婚式で役割をお願いされるということは、ゲストにとって名誉なことです。お願いするときには「ぜひあなたにお願いしたい」という気持ちを、誠意を持って伝えましょう。誠意は依頼の仕方に表れるもの。まずは結婚式に招きたいことを伝え、改めて役割をお願いしたいからと、会う時間をつくってもらって。メールだけで簡単に済ませないようにしましょう。(岩下さん)
From 編集部
依頼の仕方に迷ったら「より丁寧に」がポイント
頼み方に迷うときには、より丁寧な方法を選ぶのが正解。友人同士でもきちんとお願いされて悪い気はしないはず。目上の人だけでなく親しい相手にも礼を尽くすことで、相手を大切だと思う気持ちを伝えよう。
岩下宣子さん マナーデザイナー
現代礼法研究所主宰。NPO法人マナー教育サポート協会理事長。企業をはじめ、学校、商工会議所、公共団体などでマナー指導や講演などを行う。「マナーとは相手を思いやること」を信条に、ゼクシィでも悩める花嫁への愛あるアドバイスでおなじみ。マナーに関する著書多数。
構成・文/稲垣幸子 イラスト/タテノカズヒロ
※掲載されている情報は2018年3月時点のものです
※記事内のデータならびにコメントは、2018年2月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」のメンバー101人が回答したアンケートによるものです
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