ゲスト201人がジャッジ! [余興・受付係etc.の頼み方] OK/NGの境界線
「手間がかかる映像制作の依頼をしても大丈夫?」「子育てで忙しそうだけど友人にリングピローを作ってもらいたくて……」「両家面識がない人たちの合同余興の依頼ってあり?」と、ゲストへのお願い事はあれやこれやと悩んでしまうもの。そこでゲスト201人に聞きました。よくあるそのお願い事、OK? NG? それとも場合によってはOK?
同窓会でしか会わないような新郎新婦から、アイテム制作の依頼があったら?
6割がNG!制作費をもらえればOKの声も
「そういえばあの子、デザイナーやってるって聞いたから頼んでみよう」なんて、同窓会でしか会わないような人にウエディングアイテムの制作依頼をする場合は慎重に。「荷が重い」「思い入れがない」と本音が続々露呈し、NGは58%。
●OKの声「作品を褒められた気分で嬉しい」(らぶたんさん)
●NGの声「情報が少ない相手だし、責任重大なので難しい」(ショコラさん)
●場合によってOKの声「納得のいく制作費をもらえるならいい」(ロクデナシさん)
結論!外部事業者に注文する感覚で制作費は必須
旧友とはいえ、同窓会でしか会わないような人にウエディングアイテムの制作などを依頼するなら、外部事業者に依頼するようなスタンスで。なぜ作ってもらいたいのか理由も添えて、制作費とともに相談してみましょう。
自分の結婚式で断られたスピーチの依頼を受けたら?
56%がNG!以前に断った理由を話せばOKになる可能性も
意外に多くの花嫁が悩んでいたのが、「自分は人前が苦手で友人スピーチを断ったけれど、私はその人にやってもらいたい」というお願い事。約6割がNGだけど、「以前に断られた時の理由にもよる」の声も多数。
●OKの声「断ったのには理由があるはず。自分を選んでくれたなら責任を持ってやりたい」(もりうじ子さん)
●NGの声「自分だったらとても頼めない」(らぬーぴーさん)
●場合によってOKの声「断った理由と、依頼してきた理由に納得がいけばOK」(ダックスさん)
結論!無礼をわびてから誠意ある相談が大事
まずは以前の無礼をわびて、なぜスピーチを引き受けることができなかったのか理由を伝えましょう。さらに「あつかましいお願いなんだけど……」などと前置きをしてから、“あなたにスピーチをしてもらいたい”理由をしっかり伝えつつ、誠意を持って依頼してみるのも手。
手間と時間がかかる映像制作の依頼を受けたら?
約半数がNGだけど、親しい間柄なら受けてもらえそう
いくら映像制作が得意な人でも、貴重な時間を費やしてもらうことを忘れないように。47%がNGだが、「場合によってOK」が40%もいて、多くは「仲のいい間柄なら問題なし」。
●OKの声「引き受けたことで、結婚式に参列した感動も違ってくる」(しほさん)
●NGの声「手間と時間に加えて、センスも問われるから」(あーちゃんさん)
●場合によってOKの声「仲間との共同作業ならいい」(nnonさん)
結論!時間に余裕を持って依頼する
ふたりのために、手間と時間をかけてもらう映像制作は、「大変な作業だけどお願いできる?」と、時間に余裕を持って相談してみましょう。身近な人ほど快く引き受けてもらえるよう。
両家面識がない人たちとの合同余興ってあり?
「場合によってOK」「NG」が半々。「出会いの場になるなら」の期待も
同世代の友人同士とはいえ、面識がない人たちと余興を準備するのはひと苦労。「NG」と「場合によってOK」はほぼ半々で、「一肌脱ぎたい気持ちもあるけれど……」「やったことがあるけど大変。できないことはないが……」と揺れる気持ちがうかがえる。その一方で「友達になれるなら」の好意的な意見も。
●OKの声「面白いマリアージュが見せられるかもしれない」(テイイチさん)
●NGの声「面識がない人との余興なんてグダグダになりそう」(紅茶さん)
●場合によってOKの声「お互いに協力できる空気があれば」(hatikoさん)
結論!ふたりが縁の下の力持ちになってサポートを
進行の都合やふたりの希望で、新郎新婦友人による合同余興を依頼するなら、両者がコミュニケーションを取りやすいよう間に入って積極的にサポートをしましょう。ふたりが音頭を取って会合を開いたり、グループLINEを作ったり。「困った時は何でも相談して」のひと言も大事。
忙しい時期にウエディングアイテムの制作を頼まれたら?
「場合によってOK」の人が多い。親しさの度合いがポイント
仕事や子育てなどで忙しいのは分かっているけれど、記念に残るウエディングアイテムは特別な人に作ってもらいたいもの。依頼を受けたゲストも「場合によってOK」の割合が高く、「本当に仲が良い人なら」「親友なら」の声が多い。
●OKの声「ふたりにとっては一生に一度なので、力になってあげたい」(ランニングさん)
●NGの声「忙しい中では、完成度の高いものが作れない」(ともさん)
●場合によってOKの声「ある程度時間的な余裕を持って依頼してくれたらできるはず」(もちさん)
結論!細かいことは後にして、まずは即相談
「この人に作ってもらいたい」というものがあるなら、結婚式の日取りが決まったらすぐに依頼。希望のデザインなど決まっていなくても、最初にそういう意思があることを伝えておくだけでもOKの確率は高まりそう。あれこれデザインも考えてくれるかも。
異動後、元部下から主賓祝辞や乾杯発声の依頼をされたら?
「OK」「場合によってOK」が約6割。「慕われて嬉しい」の声も多数
現上司がいるにもかかわらず、以前の上司へ主賓祝辞などを依頼するのは、意外にも「OK」「場合によってOK」が58%と肯定的。「現上司より、新郎新婦との付き合いが長いなら話がくるのはしょうがない」という意見も。反対に「NG」の人たちの「気まずい」「会社関係は筋を通すべき」の声も心に留めておきたい。
●OKの声「慕われているのだから嬉しい」(かずさん)
●NGの声「現上司を差し置いてスピーチするのは、出しゃばっているようで引け目を感じる」(キャロットさん)
●場合によってOKの声「現上司の了承を得ているならOK」(しほさん)
結論!気持ちよく引き受けてもらえる環境作りが肝心
まずは現上司の性格などをよく知る人に、相談するのも手。大丈夫そうであれば、現上司に筋を通してから、旧上司に正式に依頼しましょう。仕事にも影響することなので、決して無理強いはしないように。
以前は仲が良かったが、最近は親交がない新郎新婦からのスピーチ依頼は?
6割が「OK」「場合によってOK」で、「昔話でよいなら」の声も
学生時代のように頻繁に会えなくなるのは、よくあること。旧友からのスピーチ依頼に「OK」と回答した人の多くは「そんなこと気にしない」「問題なし」。一方4割を占めた「NG」からは、「近況が分からないので話す内容が乏しくなりそう」の意見が多く、「場合によってOK」の回答には「以前の仲良かった頃の話でもいいなら」と。話してもらいたい内容にまで踏み込んで依頼すると良さそう。
●OKの声「昔の話をしても、人柄についてはそう変わらないと思うので」(ジャスティン・タナーさん)
●NGの声「疎遠になった人のことはうまく話せない」(あーちゃんさん)
●場合によってOKの声「これを機に交流を再開したい気持ちもある」(かんすけさん)
結論!久しぶりのおしゃべりを楽しみつつ依頼して
以前は仲が良かったのだから、どうしてスピーチをして欲しいのか、どんなことを話して欲しいのか、フランクにストレートに相談してみましょう。久しぶりに話をするうちに、思い出話に花が咲いてスピーチのイメージも膨らむかも。
退職している新郎新婦からの元上司としての主賓祝辞や乾杯発声の依頼は?
「OK」「場合によってOK」が6割。上司との人間関係がポイント
新郎新婦が退職し、気遣う対象の“現上司”が同じ社内にいない場合は、「NG」の割合が少し減った。それでも「これからを思うと現上司が最適」の考えも。「場合によってOK」の中でちらほら聞こえたのが「良い退職であったのなら」という声。
●OKの声「それほど慕ってくれているなんて嬉しい」(ポチ之助さん)
●NGの声「もう関係ないと思ってしまう」(らぬーぴーさん)
●場合によってOKの声「退職してもお付き合いのある間柄なら」(ちゃこちゃんねるさん)
結論!仕事を離れても、ご縁を続けたい間柄であるかが分かれ目
退職後もご縁が続いているような間柄なら、依頼してもよさそう。ただし、立つ鳥跡を濁さず、引き際がきれいであることがポイント。さらに現在の職場への配慮も忘れずに。
衣裳手配も必要なアッシャー&ブライズメイドの依頼って?
6割以上が好意的。「思い出になるので嬉しい」の声もあり
アッシャー&ブライズメイドがいるとウエディングが一層華やぐけれど、ゲスト側の立場からは「衣裳まで用意するのは……」とNGが37%。しかし「場合によってOK」「OK」は6割を超えて、衣裳負担以上に期待することも多そう。
●OKの声「思い出に残るから嬉しい」(まあさん)
●NGの声「要望通りの衣裳合わせ、お世話係、打ち合わせなど負担が大きそう」(hatikoさん)
●場合によってOKの声「仲の良い人ならOK」(しほさん)
結論!ゲストの負担を減らす方法を提案
ふたりがアッシャーやブライズメイドの衣裳を用意できないのならば、着て欲しい衣裳の目星をつけてから、「こんな感じの衣裳で、金額はこれぐらい」と依頼時に伝えたい。衣裳はふたりが決めて、金額の一部を負担してもらうのも手。またアッシャーはスーツの色、ブライズメイドはワンピースの色だけ伝えて用意してもらい、ちょうネクタイやサスペンダー、ブーケなどお揃いアイテムはふたりで用意すれば負担減になります。
仲良し3人組で参列するのに、私以外の2人だけが受付係って?
7割がOKの傾向。気にしない人が多い
3人仲良しのゲストの中から、2人だけに受付を依頼するのは悩むところ。でも実際は、これまで紹介してきたお願い事の中で、最も多い40%が「OK」だった。「場合によってOK」も含めると7割に。「受付はたいてい2人だから気にしない」の意見が多数。
●OKの声「席に先に着けるし、楽だし全然OK」(キャロットさん)
●NGの声「やっぱりいい気はしない。独りぼっちになるのに配慮が足りない」(みーじぇるさん)
●場合によってOKの声「スピーチなど自分にも役割があれば」(らぶたんさん)
結論!2人だけに依頼した理由を伝えること
残された1人への、事前の説明は忘れずに。例えば「会場から近い2人に受付をお願いすることにした」、「子育てが忙しそうだから2人に受付を依頼した」など。特に理由がない場合は、スピーチなど別の役割を相談するのもおすすめです。
From 編集部
相手の気持ちになって依頼すれば、NGもOKに!
例えば「その人の結婚式のスピーチを断ったのに、自分はスピーチを依頼したい」という、身勝手に思えるお願い事にも、「断った理由に納得がいけばOK」という境界線がありました。お願い事をする際はその背景もきちんと説明した方が、受けてもらいやすいようです。OKになるかNGになるかは、ちょっとした配慮次第。
構成・文/千谷文子 イラスト/てぶくろ星人
※掲載されている情報は2019年11月時点のものです
※記事内のコメントは、2019年9月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」のメンバー94人と、2年以内に結婚式に関して新郎新婦からお願い事を受けた107人が回答したマクロミル調査によるものです
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