友人と親戚は同卓でもOK?…etc.「席次の決め方」マナークイズ
「誰を上座にするべき?」「役職順ってどこまで重要?」「親戚と友人だけのときはどうする?」…etc.席次決めに取り掛かると誰もが直面する問題の数々。先輩花嫁が悩んだリアルな8つの問題を、マナーデザイナーの岩下先生が詳しく解説! 誰もが楽しい時間を過ごせる席次を目指そう。
【難易度★★☆】どこに縁があるかはわからない
【岩下先生のマナー解説】
職場と友人、親戚の席を分けなければいけないという決まりはありません。年齢や性別などを考慮して相性が良いと思えば、同じテーブルを囲んでもらってもOKです。結婚式は出会いの場でもあるので、良縁があるかもしれません。友人なら親戚のテーブルに同席させてもらうと、家族同様の扱いを受けた気がして嬉しいかも。いずれのゲストにもひと言伝えておくと親切です。
【難易度★★★】どんなパーティにしたい?
【岩下先生のマナー解説】
あなたが格式を重んじてきちんとした披露宴にしたいと思っているのならば、役職順に座ってもらった方がゲスト席の雰囲気もキリッと引き締まります。カジュアルでゲストの心地よさを大事にするパーティにしたいなら、仲の良い関係を重視した方が、話が盛り上がって楽しい式になるでしょう。
【難易度★★☆】上座の扱いってどうすれば?
【岩下先生のマナー解説】
職場の人がいないパーティなら、年配の人から上座に座ってもらうとよいでしょう。仲の良い友人なら、親戚が前に座っていることに文句を言う人はいません。親戚の席順は、長男次男など生まれ順や年齢順で。友人に順番を付けるのはなかなか難しいので、例えば生年月日順やあいうえお順など誰もがわかりやすい順にするのも手です。
【難易度★☆☆】大事にしたいことを貫いて
【岩下先生のマナー解説】
孫の結婚は祖父母や親戚にとって感慨深いもの。前に座ってほしいという願いがあるなら、それはもちろんOKです。司会者に理由をアナウンスしてもらえば、ゲストはふたりの優しさに心打たれるでしょう。マナーはお互いに快く過ごすためのもの。体裁で物事を考えず、臨機応変でよいのです。
【難易度★★☆】相手側のゲストと仲良くなってほしい!
【岩下先生のマナー解説】
自分が1人だけ友人と離れて座ることになったら、2時間もの間緊張するのは気が乗らないもの。しかし無理に席を詰めて座ってもらうと、食器が重なったり肘が当たってお互いに食べづらくなります。それなら彼側と彼女側合同のテーブルをつくって、男女一緒に座る方がよいでしょう。同年齢の友人同士なら、よい縁があるかもしれません。幸せのお福分けを願って!
【難易度★★☆】1人ゲストには気遣いを
【岩下先生のマナー解説】
これはその人の性格や新郎新婦との関係性によります。例えば親の友人や近所の人であれば、同年齢の親戚が座るテーブルだと話しやすいでしょう。中学の同級生など若い人なら、高校の友人と一緒に座ってもらえば学生時代の話で盛り上がれます。大学の恩師など社会的な立場がある人なら、上座に座ってもらいましょう。1人で出席するゲストの両側の人にはひと言伝えておくと安心です。
【難易度★☆☆】長テーブルの座り方って?
【岩下先生のマナー解説】
テーブルには装花が置かれているので、距離は近くても意外と前の人とは隔てられています。より話しやすいのは、両隣の人。シュガーやバターの貸し借りなど、声を掛けることも多いので、仲の良さを考えるのであれば、両隣を重視して席次を決めましょう。
【難易度★★★】より楽しく過ごせる方を選ぼう
【岩下先生のマナー解説】
結婚式はハレの場。仲の悪い親戚同士がけげんな顔で同じテーブルに座っていると、見ている方がハラハラしてしまいます。それよりは、気の利く友人の隣に座ってもらい、幼い頃の話などで盛り上がってもらった方がベター。友人たちには、親戚と同じテーブルになることを事前に伝えておきましょう。
披露宴をより楽しく過ごせることを基準に
席次は、職場の人が多ければ役職順に、そうでなければ年齢順にというのが通例ですが、関係が良ければ誰がどこに座っても構いません。迷ったときは2時間の披露宴の間一緒に座ることを考えて、より楽しく過ごせるかどうかで決めるとよいでしょう。口数の少ない人のテーブルには聞き上手な人を隣にするなど、相性も考慮できるとなおよいです。(岩下さん)
From 編集部
迷ったら親や会社の先輩に聞こう
親戚の仲は自分が知らないこともあるので、親に確認してから席次を決めよう。職場の人を多く呼ぶときは、最近結婚式をした先輩などにヒアリングするとGOOD。友人の結婚式での席順なども参考にして、ふたりらしさが感じられる席次を完成させて。
岩下宣子さん マナーデザイナー
現代礼法研究所主宰。NPO法人マナー教育サポート協会理事長。企業をはじめ、学校、商工会議所、公共団体などでマナー指導や講演などを行う。「マナーとは相手を思いやること」を信条に、ゼクシィでも悩める花嫁への愛あるアドバイスでおなじみ。マナーに関する著書多数。
構成・文/稲垣幸子 イラスト/タテノカズヒロ
※掲載されている情報は2018年3月時点のものです
※記事内のデータならびにコメントは、2018年2月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」のメンバー101人が回答したアンケートによるものです
- 挙式3ヶ月前
- ゲスト選び・席次決め
- 式直前1カ月前
- 常識・マナー
- 悩み解決
- 細やかな気遣い
- 安心したい