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【結婚式のプロフィールムービー】失敗しない作り方のコツ~先輩リアル証言付き~

結婚式でふたりの生い立ちや交際の過程を紹介する「プロフィールムービー」を自作しようとしている花婿さん必見。
ムービー作りの工程や効率的な進め方、理想的なスケジュールを、先輩花婿&プロがアドバイスします!

まず全体像をチェック!
自作プロフィールムービーの制作スケジュール

スケジュール表

先輩花婿がムービーの下調べから完成までに要した期間は平均約7週間。時間にすると「簡単なムービーにした」人で平均32時間、「凝ったムービーを作った」人は平均42時間。
さらに、オープニングムービーやエンディングムービーも作る人はその2~3倍かかると思って。

結婚式準備は会場の打ち合わせが始まる3カ月くらい前から忙しくなり、毎週末、ムービーの作業ができるわけではない。だから結婚式の4カ月前には準備を始め、「会場での最終打ち合わせで試写する」を目標に、逆算して計画を立てるといい。

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【モデルスケジュール-自作の場合】
★結婚式の4~3カ月前
 ・下調べ
 ・イメージ作り
 ・ソフト選び
★結婚式の3~2カ月前
 ・写真選び
 ・BGM選び
 ・紙焼き写真のスキャン
★結婚式の2.5カ月~1週間前
 ・編集作業
 ・会場で試写
 ・映像の修正
 ・完成
=============

挙式1カ月以上前に最終打ち合わせを終わらせ、残りの1カ月間をDIYなどに使う時間に当てている会場もあるので、会場のスケジュールも要確認。

「心配な人は半年前からソフト操作を覚えて、慣れておいた方がいいでしょう」(映像制作のプロ・國枝さん)。

先輩花婿が制作にかけた期間は

新郎のイラスト

[手間をかけず2週間で完成]

ソフトの下調べに3日間、写真選びに1週間かかりましたが、無料ソフトのテンプレートに写真をはめていく簡単なムービーにしたので12時間で完成。手間がかかる編集をしなければ、そんなに時間はかかりません。(にんにんさん)

新郎のイラスト

[多少編集に凝って3週間]

無料ソフトの加工方法を1つマスターするのに約30分。特に手の込んだ映像ではなかったのですが、編集に多少こだわって20時間かかりました。(Shevaさん)

新郎のイラスト

[大きな修正が発生して6週間]

彼女と時間が合わず、イメージが決まるまで2週間、BGM選びに10日間。編集は簡単に済ませたのですが、上映時間が長過ぎ、短くするのに3日間。結局、40時間はかかったかな?(真夏のサンタクロースさん)

新郎のイラスト

[思うように進まなくて10週間]

幼少期の写真を県外の実家へ取りに行くのに1日がかり。編集では有料ソフトの機能を駆使した完璧な物を作ろうとして思うように進まず(泣)。試写では縁起の悪い言葉や誤字が多数見つかり、修正も発生。トータルで20時間くらいです。(くんさん)

新郎のイラスト

[こだわりの映像を制作して4週間]

全部で50時間はかけて有料ソフトを使ったこだわった映像を作りました。特に時間がかかったのは写真のトリミングや色み調整、全体の構図決め、写真の切り替わりに音をはめる作業。約1カ月間、映像制作にかかりっきり。(モンブランさん)

スケジュールに大きく影響。凝ったムービーにする?簡単なムービーにする?

「写真を結婚式向けのテンプレートにはめるだけでラクだった」という花婿がいる一方、凝ったムービーを作り始めて、すごく苦労した花婿も。難しかったことは……
●「曲の長さと写真の枚数が合わず、1枚あたりの秒数の分配にひと苦労」
●「場面が変わるところのつなぎ方に凝りすぎて時間がかかった」
●「曲のどの部分を、どの写真に合わせるかで1週間悩んだ」など。

大変でも、他の人と違う凝ったムービーを作れば印象に残るし、花婿の株も上がる。でも……
「初心者で、時間もなかったら、最初と最後だけ多少凝った映像にしてゲストを引き付け、後は写真を順番に見せるスライドショー的な映像にするとよいでしょう(國枝さん)」。
映像へのこだわり度で編集時間が数倍違うこともあるので、よく考えて決めよう。

[結婚式4~3カ月前]
イメージづくり、制作手段・ソフト選び

ビデオの下調べをしている花婿のイラスト

映像制作は「どんなテイストや流れのムービーにするか」を検討し、ムービーソフトを選ぶことからスタート。そのためにしたいことは……

□ネットなどで先輩たち制作の映像を見て研究する
□ネットなどで映像の作り方をざっと把握する
□映像の方向性を決める
 (シンプルなムービーにする、かっこいいムービーにするなど)
□制作の手段を決める
 (自作のほか、ムービー制作教室に通って作る、プロに頼むなど)
□どんな動画ソフトがあるか調べ、特徴を把握する
□使いたいソフトの解説本があるか調べる
□どこまで編集にこだわるか決めて、ソフトを選ぶ
 (1画面に2枚以上の写真を入れたい、写真の入れ替わりも工夫したい、光やキラキラ効果を入れたいなど。それらがソフト選びの条件になる)

最初の段階のコツは?

新郎のイラスト

[先輩たちの映像からイメージづくり]

どんな映像にするか方向性を決めるのに1週間。動画サイトで先輩たちが編集したムービーをたくさん見るとイメージが湧くので、それを参考に、表現したいものを固めてからスタートするとよいです。(yamaさん)

新郎のイラスト

[作業がラクなソフト選びが肝心]

無料ソフトのムービーメーカーは、文字の位置に自由度がなく、その調整に時間を要しました。最低限のものでよい人は無料ソフトでいいけれど、こだわるなら機能が充実している有料ソフトに。その方が楽で、完成度も高くなります。(2or3さん)

新郎のイラスト

[身近な人と同じソフトにすれば教えてもらえる]

どのソフトがいいか分からず、友人が使っていたものと同じシンプルで使いやすいものにしました。そうすれば困ったとき、友人に教えてもらえます。(にわかさん)

新郎のイラスト

[さくさく編集したかったら高性能なパソコンに]

編集途中によくパソコンがフリーズ、ディスクにデータ保存するときもフリーズしました。これからパソコンを買う人はCPUが高性能で、メモリーが大きいものに。(Mikoshiさん)

先輩花婿の多くが「時間がかかった」ソフト選び。どうすれば効率的?

ネットで探して、機能がいろいろある有料ソフトを使った「映像の作り方」の動画を見ると、「この機能は便利」、「ここまでしなくていい」などが分かって、ソフト選びの判断材料になるだけでなく、一連の編集作業のイメージもつく。

また、ネット上にあるソフトの機能比較表もお役立ち。よく「お金をかけたくないから」と無料ソフトを選ぶ人が多いが、1画面に複数の写真を出すことができないソフトも。

「写真を多くしたい人は同時に2枚出せるソフトがおすすめです。
途中で、『こんなことも、あんなこともしたい』と思い始める花婿さんも多いのですが、それができないソフトだと、どうにもなりません。そんなことも考えて、各ソフトでできること、できないことを把握し、自分に合ったソフトを選びましょう。
編集中にトラブルが起きることも多いので、解説本が出ているソフトにすると万全です。(國枝さん)」。

[結婚式3~2カ月前]
BGMと写真選び、紙焼き写真のスキャン

写真選びをしている花婿と、スキャンしている花婿のイラスト

映像制作の第2段階は写真とBGM選び。特に写真は「多過ぎても、少なくても困る」と先輩花婿の多くが悩んだところ。紙焼き写真のスキャンも時間がかかるので、これらの下準備に2~3週間はとりたい。

□幼少期の写真が実家にある人は帰省時に選ぶ、またはアルバムを持ち帰る
□映像の長さを決め、使う写真の枚数を決める
□アルバムやピクチャーファイルから使う写真を選んで時系列に整理
□紙焼き写真をスキャンしてデータ化
□写真が足りない場合は写真、動画を撮りためる
□結婚式の前撮り写真を使う場合は予約して撮影
□必要に応じて写真を加工する(明るさや色みの調整、人物の切り抜きなど)
□BGMに関して会場で制限がないか確認する
□BGMに使う曲を選ぶ

写真やBGM選びのコツは?

新郎のイラスト

[写真を選ぶ基準を決めると選択がラクに]

膨大な写真の中から選ぶのは大変。写真は「招待する人が写っている」「どの年代の写真を使う」など基準を設けると選びやすくなります。(うーたんさん)

新郎のイラスト

[使用枚数を先に決めるのが効率的]

使う写真が多くなると、写真の入れ替わりが早い、慌ただしいムービーになって、見る人の目が追い付きません。先に使用枚数を決め、全部選んでから、紙焼き写真のスキャンをすると効率的。(ぼぶさん)

新郎のイラスト

[紙焼きが多い人は写真店でデータ化]

紙焼き写真のスキャンに2~3日かかりました。他のビデオやパンフレットにも使う予定があって枚数が多くなる場合は、お金がかかっても写真屋さんに持ち込んでデータ化してもらうとラク。(800さん)

新郎のイラスト

[日頃から写真を撮りためて]

私は写真が少なくて嫁に叱られました(苦笑)。足りない人はデートや旅行のたび、友人や親族に会うたびに写真を撮る、仕事中や式準備中の写真も撮るなど、意識して増やしておきましょう。(AYUMUさん)

新郎のイラスト

[BGMに関して会場に確認を]

使用できるBGMが決まっていたり、「ダウンロード版はダメ。CDを使わないといけない」などの制約がある会場も。そうとは知らずに勝手に決めると無駄になるので、音楽に関する注意事項を会場に聞いておきましょう。(トドさん)

写真の枚数決めとスキャンのコツは?

「映像の長さは5分、写真の入れ替わりは1枚5秒、2枚同時に出す場合や1枚の写真を動画のように動かす場合は8秒が目安です。
写真の配分は、半分をふたりの生い立ち写真、後の半分を出会いからの写真に。前撮り写真を入れる場合は、生い立ち写真を全体の3分の1程度にするとよいでしょう。
こうやって考えると、必要な写真の枚数が割り出せます(國枝さん)」。

また、写真の解像度が低過ぎてスキャンし直した人や、逆に高過ぎてパソコンの動きが鈍くなった人も。
「紙焼き写真は解像度300dpiでスキャンするとよいでしょう(國枝さん)」。

[結婚式2.5カ月前~1週間前]
ムービーの編集、会場での試写、修正

ビデオの編集をしている花婿と、試写している花婿のイラスト

写真とBGMを決めたら、写真に入れるコメントを付けて編集開始! 
「特に注意したいのは文字の配置。モニターにセーフマージン機能が付いてないソフトを使う場合、なるべく内側に配置し、会場での上映時、文字が端から切れないようにしましょう。
また、編集に使用した元の画像や動画を消去したり、名前を変えたりすると、編集画面からその画像や動画が消えてしまうので、注意を(國枝さん)」。

完成したら会場で試写してちゃんとできているか確認して。

□会場に映像制作の注意事項や試写できる日時を確認
□写真に1行20字を目安にコメントを付ける
□ムービーソフトで編集
□編集終了後、会場指定の書き込み方式で保存し、それを再生して細かな動きを確認
□DVDへの焼き方を調べる
□必要に応じてDVDに焼くためのソフトを購入
□DVDに焼き、自宅のDVDプレイーヤーで焼けているかチェックする
□会場で試写
□必要に応じて修正、会場で再試写

編集や修正、どうすれば効率的?

新郎のイラスト

[凝ればいいわけではない。重要なのは見やすさ]

キラキラなどアニメーション効果に凝り過ぎると見づらくなることも。私はそれによって動画がカクカクして調整に2日間! 会場で上映することを考え、「シンプルで伝わりやすい映像」を心掛けて。(りょさん)

新郎のイラスト

[効果を入れるのは最後の作業に]

つたなくてもいいから、まずは最後まで映像を完成させる。その方が全体の進捗(しんちょく)が見えて、気もラクになります。そして、おしゃれなエフェクト(効果)や細かい編集は「時間があったら」にするんです。(くんさん)

新郎のイラスト

[制作過程の途中に会場で試写を]

会場で試写したら文字がスクリーンからはみ出し、コメントと画像のタイミングにもズレがあって作り直しに。パソコン上で見るのと会場で見るのでは感じが違うので、一度テスト版のDVDを作り、試写してから本格的な作業に移るのがおすすめ。(ねもやんさん)

新郎のイラスト

[遠方の人は早めに試写の準備を]

遠方の人は打ち合わせ時に試写できるように、早めの完成を目指して。簡単な修正ならその場でできることもあるのでパソコンも持参を。修正が発生したら、DVDを送って会場の人に試写をお願い。私はSkypeを使って会場とつなぎ、問題ないか確認しました。(ソニックさん)

新郎のイラスト

[有料ソフトの方がDVDに焼く作業もサクサク]

無料のソフトでDVDに焼こうとしたら、エラーが続出。予算に余裕があれば有料ソフトを使った方が簡単です。中には一定期間なら無料で利用できるソフトも。(いーさん)

会場への念入りな確認で失敗防止&作業を効率化

先輩花婿には「縦横の比率を間違えた」「DVDの書き込み方式を間違えた」など、さまざまな失敗をして時間を無駄にした人も。スケジュール通りに進めるためにも、以下のことを編集前に、プランナーに確認して失敗を防ぎたい。

●プロジェクターのアスペクト比(縦と横の比率)が 16:9(ワイド)か4:3(スタンダード)か
●使用する記録媒体の種類(DVDかブルーレイか)
●会場の映像再生フォーマット、記録媒体への焼き方(書き込み方式)
●無音のCDも必要かどうか(映像と音楽を別々に流す会場があるので)
●会場の広さに合った音量
●スクリーンの大きさに合った1行のMAXの文字数
●コメントの最後に“。”を付けるか付けないか

「書き込みがうまくいかないときは、パソコンのドライブより安定している外付けの書き込みドライブの購入をおすすめします。その際はDVD・ブルーレィ用を選んで(國枝さん)」。

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From 編集部

無理のないスケジュールを立て、楽しみながら制作を

プロフィールムービーのDIYは花婿の腕の見せどころにもなるけれど、時間もなく、ストレスになったら、楽しくない。気負わず、自分のペースで「ふたりの歴史の記録」を編集しよう。

監修者の顔写真
Profile

監修:國枝晴雄さん FINE ビデオ編集スクール代表

ビデオ編集歴30年以上。「街の便利なビデオ編集教室」として、東京・大森にて、家族の貴重な写真や映像を一生の宝物となるような作品に残すためのお手伝いをしている。教室では、個々が思い描いているイメージの編集ができるように、日常の会話を取り入れながら、マンツーマンでゆっくり、焦らず、進めてくれるので、安心して臨める。
映像編集が初めてで不安な人向けの「無料体験講座」、「おためし授業」あり。
ふたりの希望の曲を使ったプロフィールビデオやオープニングビデオの制作、式当日の動画撮影と編集もしている。

FINE ビデオ編集スクール
TEL090-3204-1374
http://edit-seminer.com

取材・文/渡邊博美 イラスト/今井ヨージ
※掲載されている情報は2017年10月時点のものです
※記事内のデータおよびコメントは2017年9月に、マクロミル会員で、「プロフィールビデオをDIYした花婿」104人が回答したアンケート内容によるものです

「BGMを決めるときに知っておいてほしいこと」
●会場によって、音源の持ち込みができない場合や取り扱える音源に制限がある場合があります。事前に会場に相談、確認をしましょう。
●曲を購入する前に、会場での使用が可能かを事前に確認しましょう。
●会場によって、音源の再生タイミングの指定など、オペレーションの制限がある場合があります。事前に会場に相談、確認をしましょう。

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