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結婚式スタイル
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歴史を重ねた「邸宅」で挙げる、うっとりウエディングがいい3つの理由

結婚式を挙げられるのは、ホテルや専門式場、レストランだけじゃない。今回おすすめしたいのは明治・大正から昭和初期にかけて建てられた「邸宅」でのウエディング。由緒ある邸宅での挙式やパーティは、品格を感じさせる特別な雰囲気。上質なもの、伝統があるもの、これからもずっと続いていくものを大切にしたい花嫁に、ぜひ知ってほしい結婚式なんです。「邸宅」ウエディングの魅力をご紹介します。

<魅力1>ふたりや家族の歴史を重ねられる、“身が引き締まる空気”

長い歴史を重ねた建物だけが醸し出す空気と美しいたたずまいは、「邸宅」ならではの魅力。扉から一歩足を踏み入れると、まるで古い映画の世界にタイムスリップしたよう。すっと背筋が伸びるような凛とした空気に包まれて、結婚への誓いが新たに。長い時を経た空間に、ふたりや家族、友人との歴史を重ね合わせ、一生の思い出に残る印象深い式が挙げられる。

新郎新婦

[写真]じゅんさん&みきさんカップルが選んだ会場は、築100年を超える国指定重要文化財。「特別な空間をゲストにも味わってほしかった」という、ふたりの言葉に納得の空気感(協力:旧松本邸)

新郎新婦

[写真]昭和初期に建てられた、スパニッシュ様式のモダンな邸宅で式を挙げたのはひろきさん&まりさんカップル。会場決定の決め手となった「歴史的建造物」らしい、重厚感溢れるエントランスに、古き良きものを好むふたりの姿が映える(協力:小笠原伯爵邸)

新郎新婦

[写真]イギリスチューダー様式を採用した洋館で式を挙げた、yusukeさん&yukariさんカップル。ふたりが選んだ式テーマは「モノクローム」。このコンセプトどおり、書斎での写真も建築当時を彷彿とさせる特別な一枚に(会場:旧細川侯爵邸 和敬塾本館 協力:ジュリアスローズ)

<魅力2>趣溢れる空間や庭園などでの“オリジナルな挙式スタイル”

専門の結婚式場とは異なり、教会や神殿などの挙式会場が建築時から専用にしつらえられてはいない邸宅。その代わりにロビーや大階段、大広間、講堂、ガーデンなど、趣のある空間でオリジナリティ溢れる挙式が叶う。また、和装が日常着だった時代の建物も多く、和装との相性も実は◎。和装でモダンな神前式、ヴィンテージドレスでドラマティックな人前式やキリスト教式など、式スタイルも衣裳もふたりらしいものを選べるのもうれしい。アンティークな家具や調度品に囲まれて、特別なセレモニーを。

挙式

[写真]<じゅんさん&みきさんカップル>
見学の時に一目惚れをしたというチャペルは、なんと“元食堂”。この空間をどうしても使いたいと、キリスト教式を選んだそう。みきさんの心をつかんだもう一つのポイントは、神父さんの後ろに据え置かれた食器棚(!)。そんなユニークなしつらえも邸宅ならではの楽しさ(協力:旧松本邸)

挙式

[写真]<ひろきさん&まりさんカップル>
ヴィンテージテイストの家具やレコード、昔の映画など、「古き良きもの」を好むふたりが選んだのは、推定樹齢500年のオリーブの木がそびえる庭園に設置された、テントでのガーデン挙式。まるで映画のワンシーンのような美しさに思わずうっとり(協力:小笠原伯爵邸)

挙式

[写真]<yusukeさん&yukariさんカップル>
結婚を意識しはじめた頃から、“趣のある教会や邸宅で自分たちの色が出せるような式を”という思いを抱いていたふたり。その願いが叶った邸宅での人前式は、色みを抑えたこだわりの装花で彩り、シンプルかつ美しさ溢れる式に(会場:旧細川侯爵邸 和敬塾本館 協力:ジュリアスローズ)

<魅力3>個性を表現できる、“絵になる、歴史を重ねたしつらえ”

長い歴史に磨かれた本物のアンティークや家具が置かれ、どの空間にも贅を尽くしたしつらえがある。どこを切り取っても絵になる。そんな邸宅ならではの雰囲気を生かし、衣裳や演出、装花、BGMまでこだわり尽くすことで、ふたりの世界観をよりはっきりと表現できるのも邸宅ウエディングの魅力。テーマややりたい演出をしっかり持っている花嫁には、まさに夢の舞台。

花嫁

[写真]<yusukeさん&yukariさんカップル>
邸宅のクラシカルな空間に合わせて選んだという、総レースの生成りのドレスが特別な日を迎えた花嫁の横顔を美しく引き立てる。ふたりはBGMも建物に合わせ、80年代、90年代のヴィンテージな洋楽を中心にセレクト。そんなこだわりが叶うのも邸宅ならでは(会場:旧細川侯爵邸 和敬塾本館 協力:ジュリアスローズ)

新郎新婦

[写真]<ひろきさん&まりさんカップル>
“クラシカル・正統派”にこだわり、タキシードは貴族の紳士に近いデザインを。ドレスは控えめなボリュームながら、華やかさのあるレースのマーメイドをチョイス。「歴史ある重厚感や、大切に生かされているアンティークな雰囲気が文句なしに魅力的だった」という、ふたりの思いが伝わってくる(協力:小笠原伯爵邸)

新郎新婦

[写真]<じゅんさん&みきさんカップル>
前撮りも式とほぼ同じ衣裳で会場となった邸宅で撮影。撮影地は式を挙げた洋館のほか、敷地内に建つ日本館と庭園と会場全体を使って行ったそう。洋装も和装も違和感なくなじむシチュエーションに、ふたりらしさがより際立つ(協力:旧松本邸)

【一般的な結婚式会場と「邸宅」の違いは? 先輩花嫁に聞いてみました】

専門の結婚式場として建てられたものではない、「邸宅」。そんな歴史的建造物ならではの気になる点や疑問点に先輩花嫁がお答えします。

Q.会場装飾は?

写真
ウエルカムボード

A.「邸宅のイメージを損なわないよう、装飾はシンプルに。装花の色みを抑えたり、ウエルカムスペースは大きなウエルカムボード一枚のみにするなどしました。どこを切り取っても絵になる空間だったので、かえって飾り立てる必要がなく、用意する側としては助かりました」(yukariさん)

「部屋が細かく分かれている“邸宅”ならではの特徴を生かし、各空間にテーマをつけて装飾を。中庭は丸ごとフォトブースに。電飾もつけ、よりパーティ感の強い楽しげな雰囲気に仕上げました」(まりさん)

[写真1枚目]ひろきさん&まりさんカップルは、ゲスト控室として利用したグランドサロンに、ふたりや家族、ゲストとの写真を200枚以上飾って、ふたりのことが写真でわかる「美術館」風に。額などの小物類は邸宅の落ち着いた雰囲気に合うよう、ヴィンテージやアンティークなもので統一

[写真2枚目]yusukeさん&yukariさんカップルがウエルカムスペース用に用意したただ一つ装飾はウエルカムボード。マットなゴールドの額にクラシックなデザインが上品

Q.建物の構造的には?

階段

A.「柱などでどうしても死角になるような場所もあったかと思います。しかし座る場所の工夫やスタッフのサポートで心配はなかったですし、もともとある扉や階段などを演出に活用できるおもしろさは、邸宅ウエディングならではでした」(みきさん)

[写真]じゅんさん&みきさんカップルが披露宴会場には、上階へと続く印象的な階段が。新郎新婦入場にも利用したこの階段は、フォトスポットとしてもぴったりだったそう

Q.ゲスト向けの設備は?

招待状

A.「トイレの数が通常の式場に比べると少なく、また部屋数の都合で親族以外のゲスト用フィッティングルームを用意できなかったりも。しかし、事前に招待状でアナウンスして理解してもらっていたので、当日は問題なく対処してもらえました」(yukariさん)

From 編集部

式を挙げた建物といっしょに歴史を重ねられる幸せ

邸宅ウエディングには紹介した3つ以外にも大きな魅力がある。それは長い歴史を持ち、これからも大切に保存されていく邸宅だから、ふたりの結婚記念日などにまた訪れたりと、思いを新たにすることができるということ。たくさんの文化人をもてなし、華やかなパーティが繰り広げられ、人々が暮らした邸宅に、ふたりの結婚式の記憶が刻まれて、ともに年を重ねていく、大切な場所になっていく。そんな魅力いっぱいの邸宅ウエディング、ふたりの会場候補にぜひいかがですか?

Shop list

小笠原伯爵邸

TEL:03-3359-5833

http://www.ogasawaratei.com/wedding/

旧松本邸(西日本工業倶楽部)

TEL:093-616-8222

http://www.nkc.or.jp/

ジュリアスローズ(旧細川侯爵邸 和敬塾本館)

TEL:03-6804-6811

http://juliasrose.com

取材・文/竹本紗梨 構成/松隈草子(編集部)
※掲載されている情報は2017年3月時点のものです

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