結婚決まった今こそ！ 幸せ“家計”計画のための話し合い３ステップ
ついに始まる結婚生活。そこに待つのは、ふたりの甘～い時間だけでなく、収入・支出・貯蓄という、現実的な家計の問題。
でも、彼とお金の話はしにくい……そう思っているそこのあなた。お金の話は、お互いが将来をどう考えているかを知ることができるから、結婚が決まったタイミングに話し合うのがベストなんです！ 幸せな“家計”計画の３ステップを、実際のカップルの話し合いに沿って教えます。
【はじめに】みんなは何のために、どれくらい貯蓄しているの？
月5万～10万円、「子ども養育費のため」の貯蓄が多数
先輩夫婦の１カ月あたりの貯蓄で一番多い額は5万～10万円。ふたりの収入や支出のバランスを見て、無理のない額をカップルそれぞれで決めている様子。貯蓄の目的を聞いてみると、「子どもの養育費」が一番多く、次いで「マイホーム購入」が主な理由。漠然と「将来のため」と答える夫婦も多い。「旅行など楽しみのためだと思うとモチベーションも上がる」という声も。では、自分たちは何のために、いくら貯めよう？と思ったそこのあなた必見！ 実際のカップルが貯蓄額を設定するため話し合ってみたので、是非参考にしてみて。
結婚を控えた編集部員が、彼と実際に話し合ってみました
彼とはお金の話をしたことがないという編集部員Ｍ。そろそろ一緒に住もうかという話になったはいいけれど、彼が「引っ越し費用が足りない！」と言い出し、彼のお財布事情が気になり始めた様子。これはいいタイミング！ということで、実際に家計管理の方法を話し合ってもらいました。
ふたりの本音
今、一番気になっているのは、引っ越しの費用はどうするつもりなのか、いくら貯める予定なのかということです。あとは、結婚後どのように家計を管理していくか、そもそも彼の収入がどれくらいなのかも、ひそかに気になっています。
とりあえず引っ越し費用は貯めなきゃ、と漠然とは思っていますが、正直ふたりのお金の管理については特に話す必要性を感じませんし、お互いに知る必要もないのかな、と。結婚後はお財布を別にして、それぞれ貯められる分を貯めたらいいのではと思っています。
【ステップ１】お互いの収入・支出を把握し合おう
お互いに腹をくくって、収支を見せ合う勇気を持つべし
収入がいくらなのか、何にどれくらい出費しているのか、まずは自分のお金の動きを把握して、お互いに確認し合ってみよう。収入と支出がふたり合わせていくらなのかを理解することが大切。
このふたりは、カードの支払い履歴をアプリでチェックしながら話し合いをスタート。彼は、出費が管理しやすいようにほぼ全ての支払いをカードで行っている。彼女は、きちんとお金の管理している彼のしっかりした一面を見て、何だか安心した様子。
お互い「良い機会だから」と腹をくくった様子で、収入と支出を明かし合い計算した結果、ふたりの合計収入と支出の差にプラスが！……と、よく見たら、彼女の生活費はマイナス。実は彼女、今までの貯蓄を少しずつ切り崩しながら生活していたよう。
ふたりの本音
ふたりの合計にプラスが出たので、単純に安心しました（笑）。彼の収入を知られたことも良かったです。自炊などで精いっぱい節約しているつもりなのですが、私の生活費はなぜかいつもマイナス。おかしいなあ……。
今の生活を続けていても、とりあえずこのプラスの分が貯められると分かったので一安心です。それにしても、「無駄使いしてない」という彼女のマイナスは何が原因なんだろう（笑）。
一度「話す」と決めたら、収入を明かし合うのも意外とスムーズに進むよう
きちんと話し合おうと決めたら、少し抵抗のある収入面も意外とスムーズに明かし合える様子。今回話してみて、彼からは「他のことをしている最中よりも、話し合う時間をきちんと設けた方が、話が流れずに結論を出すまで話し合えるし、また次も話そう、と言いやすくなる」との感想が。どうしても切り出しにくかったら、「今月食費が意外と掛かっちゃって……」など軽い報告をきっかけにしてみると、自然と話が進む。
【ステップ２】節約できそうな出費、譲れない出費を話し合おう
お互いに生活を客観視して見直しながら、無駄な出費を見つけよう
日々の生活を見直しながら、節約・贅沢するポイントを話し合ってみよう。
趣味や好きなことをやめるなど、ストレスがかかるような節約法は続けることが難しいので、毎日少しの我慢で済む方法を考えてみて。
彼はいくつか削れそうな出費を見つけた様子。それに対し彼女は「無駄な出費はない！」と言いつつ、何にお金が掛かっているのか彼にレシートをチェックしてもらうと、スイーツの甘い誘惑に負けた痕跡がしっかりと残っていた……。クリック一つで簡単に買い物ができてしまうネットショッピングも、お金を払った感覚が薄れがちなので、買い過ぎに注意が必要。
ふたりの本音
無駄使いしていないと思っていたのは、何にお金を使っているかを全く気にしていなかったのが理由だったんですね。レシートをもらう習慣もあまりなかったですが、きちんと支出を把握するためには必要かも。
お金の使い方について、今まであまり意識していなかったですが、あらためて考えると、意外と削れる出費があることが分かりました。一度、どんな消費行動をしているのか、習慣を見直すことは大事ですね、自分のも、彼女のも（笑）。
お互いの行動を客観視することで、お金の掛け削り方法が見えてくる
今回彼女は、自分のお金の使い道を気にしていなかったので、何を節約すれば良いのか分からなかったが、彼に一緒に考えてもらうことで、どんな事にお金を掛けがちなのかを知ることができた。客観的に消費行動を見てもらうと、自分では気が付かなかったことが見えてくる。「ここはもう少し節約できそう？」「この出費はお互い我慢しなくていいよね」など、節約法を共有すると、責任感や頑張ろうという気持ちもアップする。
【ステップ３】把握した現状を踏まえ、貯蓄目的や目標額を決めよう
収入と支出を把握し、節約・贅沢するポイントを話し合ったら、ふたりの目標貯蓄額を決めよう。
ポイントは、「いつまでに」「何のために」貯蓄するかを具体的に決めること。
このふたりの場合は、まず一緒に住むための引っ越しが目下の目標になるため、引っ越しの希望時期、そのための必要額を計算し、目標額を設定。
結婚後はどうするかと聞くと、ふたりとも、「子どもの養育費のために貯めようね」と何だか幸せそう。
ふたりの本音
月々いくらずつ貯まるのかが分かったので、引っ越しまでどれくらいの期間かかりそうか、目安も決められました！ 彼の貯蓄へのモチベーションが上がったことが何よりうれしいです（笑）。
目標額と月々の貯蓄の目安が分かったので、貯められそうな気がしてきました！ 今まで貯蓄のことを真剣に考えたことがなかったですが、目標を設定すると、貯めなきゃいけないという意識を持てるのがいいですね。
目的と必要額を共有することで、モチベーションもアップ！
把握した収入と支出を元に、何のために、いくらくらい貯めるかをきちんと話し合うと、ふたりで一つの目標に向かって頑張ろうという気持ちが芽生え、貯蓄へのやる気もアップ！ ひとつの口座にまとめて貯蓄すれば、お互いにチェックもし合えて◎。
目的を話す際、マイホーム・車の購入など具体的な希望も把握できるので、ふたりの未来を想像しながら楽しく話し合ってみて。
話し合いを終えて、ふたりの考え方に変化が……！？
お互いのお金事情を全く知らなかったところから、収入や支出を明かし合い、貯蓄目標を決めたふたり。話し合う前と後では、家計、そしてふたりの将来に対する気持ちが変わったよう。
ふたりの本音
彼がお金に対してどう考えているのか、話し合って理解できたので、これからの生活への不安が解消されたような気がします！ ふたりで協力しながらだったら貯蓄できそうという安心感も感じられました。
最初は話し合いに後ろ向きな気持ちでしたが、今はとにかく話してよかった！ 貯蓄しようという気持ちが持てたし、お互いにお金の管理方法を把握するのは大事だと感じました。お互いにしっかり向き合って、将来のことを話す良い機会になりました。
“家計”計画は、ふたりの幸せな“家族”計画への第一歩だった！
お金の話はなかなか簡単に切り出せないかも知れないけれど、結婚が決まったタイミングで同じ目標を持てば、貯蓄へのスムーズなスタートが切られる。また、お金の話を通して、将来に対してどのような考え方を持っているのかも理解し合えるので、ふたりの幸せな生活を始めるきっかけにも！
実際にこのふたりは、取材後も何度か家計の話をしたようで、彼女は「どんなにたくさん質問しても、面倒がらずしっかり向き合ってくれる人なんだとあらためて分かり惚れ直しました」と話していた。何だか、より一層ラブラブなふたりになったみたい……♪
お互いのお金の現状をしっかり把握し、幸せな未来のために、ふたりに合った貯蓄の方法を見つけてね。
構成・文／吉川真梨（本誌） イラスト／カツヤマケイコ
※掲載されている情報は、2016年5月時点のものです
※記事内のデータは、2016年2月、3月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」のメンバー217人が回答したアンケートによります。
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