「顔合わせ食事会はカジュアルに!」それってどの程度までOK?
両家で行う顔合わせ食事会は、できるだけカジュアルにしたい!とはいえ、どのくらいのカジュアル度なら許容範囲か、判断が難しいところ。そこで卒花さんたちに、お店や流れ、服装などをどのくらいカジュアルにしたかを、聞いてみました。堅苦しさを取っ払いつつも、失礼にならない「カジュアルな顔合わせ食事会」をひもときます。
【店選び】卒花はどこまでカジュアルにした?
なじみの店を選んで、アットホームな雰囲気に
「顔合わせ食事会」では、料亭やレストランの個室を選ぶ人が多いけれど、普段行かない格式の高い店だとお互いに緊張が増してしまうことも。カジュアルな顔合わせ食事会にしたいなら、リラックスできる店選びがポイントに。
卒花へのアンケートでは、「なじみの店を選んだ」人が12人、「お酒が飲めるラフな店にした」が3人。自宅に招いたり、テーブル席を選んだ人もいました。
なじみの店なら料理の味も心配なし。好みのメニューをお勧めするなど、会話も弾みやすいのがメリット。両家の親がお酒好きなら、お酒が楽しめる雰囲気の店を選ぶのも◎。
店選び、工夫しました
彼の誕生日や母の日のお祝いで訪れたことがある店を選びました。店の方のおもてなしや個室への案内の様子などが丁寧で、料理もおいしいことが分かっていたので、両家の家族を招待しても安心できる点がよかったです。以前ふたりで訪れたときのことを話題にして会話も弾みました。(Lunachanさん)
「顔合わせ ○○市」と検索し、ヒットした店の中から場所やメニューを見て決めました。普段の食事でも利用できるような価格帯のメニューもある、少しカジュアルな店にしました。店の雰囲気のおかげで、緊張しすぎることなく過ごせたと思います。(優希さん)
互いの親に「あまり高い店でなくていい」と言われたので、地元北海道の海産物などが楽しめるカジュアルな居酒屋さんを選びました。カニ鍋や刺し身・ザンギなどのメニューが楽しめる1人5000円のコースに飲み放題が付いていたので、みんなで生ビールを楽しみました。普段の外食のようなスタイルだったため、服装もラフな感じで、お互いにリラックスして話すことができました。(ゆずさん)
双方の実家から遠くなく、個室がある店を探していたところ、彼の親御さんから行きつけの寿司店を勧めてもらい、その店にしました。料亭ほどカチッとし過ぎない雰囲気の店で、彼の親御さんがお勧めの寿司を教えてくださったりして、お互いにリラックスして話ができました。(ゆいさん)
【料理&飲物】カジュアルな食事ってどんな感じ?
それぞれ好みのドリンクで乾杯したり、一品料理を頼むのもアリ
普段はあまり口にしないフランス料理や和食会席は格式がある反面、一皿一皿が順番にゆっくりと運ばれてくるため、その間の会話をつなげるのに余計に緊張が高まる恐れが。無理にかしこまることなくカジュアルにしたいなら、料理と飲物は大きなポイント。
卒花のうち「ビールやソフトドリンクで乾杯」したのは15人。「5000円以下の手頃な料理にした」人は6人。「好きな料理をその場で頼んだ」という人もいました。
会の初めにそれぞれの好みのドリンクを選べば、アルコールが飲めない人も気兼ねなし。「ビールお好きですか?」など、気軽な会話もできるので、カジュアルにしたいならお勧めです。
料理&飲物、工夫しました
彼の親御さんはどちらもお酒が強く、特にお義父さんは日本酒が好み。私の父はお酒にはめっぽう弱く、母は飲めますがビールやカクテルなどが好みでした。そのため乾杯のビールは形式だけにして、飲んでも飲まなくてもいいことに。その後は各自好きな飲物を頼みました。(k.k.さん)
彼の親御さんはおすしが好きということだったので、すし店の席だけ予約して、一人一人好きなものを自由に注文するスタイルにしました。事前に母と私で一度食事に行って、下見をしてから決めました。(美人猫さん)
6人中5人がお酒が飲めなかったので、ウーロン茶やジュースなど好みの飲物で乾杯しました。「お酒を飲まない」という共通点から、食事会中の話題が広がりました。最後に写真を撮りましたが、顔が赤くならなくて済んだのでよかったです。結果的にお酒はほとんど頼まなかったので、費用も抑えられました。(まなみさん)
【会の流れ】どんな進行にすればよい?
始まりのあいさつだけにして、「しおり」を見ながら歓談
顔合わせ食事会では、手土産を渡して、一人ずつ自己紹介をして、婚約指輪の受け渡しをして、結婚式の説明をして、記念写真を撮影して……と決めた通りに進める場合もあります。ただ、会の中で「やらなきゃ!」ということを、増やせば増やすほど、堅苦しくなってしまうのも事実。顔合わせ食事会は、両家の親睦を深めるのが目的。「仲良くなってもらいたい」のなら、無理にプログラムをつくる必要はありません。
卒花の中では、「進行は始まりのあいさつだけにした」のが22人。「手土産を用意しなかった」のが15人。「顔合わせ食事会のしおりを作った」のは22人でした。プロフィールなどを記したしおりは、親同士が話すきっかけづくりにお勧め。
また「兄弟なども参加した」という人も15人いました。両家の親だけでなく、兄弟姉妹やめいっ子おいっ子などにも来てもらうと、より和やかな会になります。
進行を工夫しました
始まりとお開きのあいさつ、婚姻届の証人の部分の記入してもらう以外は、話をする時間を多く取りました。どちらの両親も遠方から来るので、手土産があると荷物になって邪魔だなと思い、お互い用意しないことに。家族の写真やプロフィールを入れたしおりは、みんなに好評でした!(奈歩さん)
安心感を持ってもらうにはお互いを知ることが大事だと思い、それぞれの家族のプロフィールを書いた、顔合わせ食事会のしおりを作成しました。それを食事会の1カ月前に双方の実家に送り、予習してきてもらいました。おかげで当日は趣味などの話で盛り上がって、リラックスした雰囲気で食事会ができました。(otkさん)
親に負担を掛けたくないと思い、進行は彼からの最初のあいさつのみに。手土産も選ぶのに悩ませると思い、食事会の1カ月前に両家に「手土産はナシで」と伝えました。あまり無理しすぎず、背伸びしない感じで自分たちに合った顔合わせ食事会ができました。(たさん)
【両家の服装】フォーマルすぎない格好って?
ふたりがかっちりしすぎない服装にするのがポイント
ふたりの服装は、会の雰囲気を決める重要ポイント。カジュアルな雰囲気を目指すなら、かっちりしすぎない服装を選ぶのがお勧め。
ちなみに、卒花の食事会での服装は以下の通り。
【女性の服装】
・ワンピース 60人
・ニット&ブラウス 12人
・その他 6人
定番のワンピースは、素材によってフォーマルにもカジュアルにもなるので、店の雰囲気に合わせて選ぶのが◎。流行のセットアップやジャケットといった回答もありました。
また、彼の服装は以下の通り。
【男性の服装】
・スーツ(ネクタイあり) 29人
・スーツ(ネクタイなし) 28人
・襟付きシャツ 22人
・ジャケット 18人
・ニット&パンツ 3人
・その他 13人
男性はスーツが多いですが、そのうちネクタイを着用したのは半数。スーツに襟付きシャツで、ネクタイをしなかった人も多いようです。その他の中には、チノパンやTシャツといった回答も。
会の中で一人だけカジュアルだとマナーに欠けるため、カジュアルダウンするのであれば、両家の親に了解を取って全員で合わせるようにしましょう。
父母の服装はふたりに準じたスタイルに
両家の父母の服装は、ふたりの服装に合わせてもらうのがポイント。どちらかだけがカジュアルになってしまうと、お互いに気まずくなってしまうため、アクセサリーや靴なども確認しておくと安心です。
卒花へのアンケートでは、父母の服装についても教えてもらいました。
【母の服装】
・ワンピース 79人
・ニット&ブラウス 35人
・ツーピース 30人
・ジャケット 7人
・パンツスーツ 5人
・その他 4人
母の服装はワンピース以外に、ツーピースやニット&ブラウスも多め。普段スカートをはかないなら、ジャケットにパンツでもOKです。
【父の服装】
・スーツ(ネクタイなし)51人
・スーツ(ネクタイあり)39人
・ジャケット 43人
・襟付きシャツ 39人
・チノパン 19人
・ジーンズ 4人
父の服装もスーツがメジャーなものの、半数はノーネクタイでした。カジュアルにするなら、ジャケットにチノパンなど、上下をあえて揃えない方が柔らかい印象に。
兄弟姉妹が参加する場合も服装を揃えて
和やかな会にするなら、兄弟姉妹の出席もお勧め。その場合も服装は事前に伝えておきましょう。兄弟姉妹の服装は、以下の通り。会のカジュアル度に合わせて、チョイスして。
【兄弟の服装】
・スーツ(ネクタイなし)10人
・スーツ(ネクタイあり)5人
・ジャケット 3人
・襟付きシャツ 3人
・チノパン 3人
【姉妹の服装】
・ワンピース 23人
・ニット&ブラウス 3人
・ツーピース 1人
【卒花☆アドバイス】カジュアルにしたいなと思ったときの注意ポイント
「顔合わせ食事会をカジュアルにしたい!」と思ったときには、両家の親とのコミュニケーションが大事。卒花に“両家に事前に伝えたこと”や失敗談を教えてもらいました。
【進め方】
「どちらかだけが堅苦しくなりすぎたりラフすぎたりしないよう、どういう会にするか、服装を含めてお互いの親と擦り合わせました」(美里さん)
「ふたりがリードして決めるのが、スムーズだと思います。前に兄弟が食事会や結納を行っているのであれば、それを参考にするとイメージしやすいです。『前はこうだったのに』という混乱も避けることができますよ」(むーさん)
【服装】
「『気を使わずに』『ラフに』といった言葉など、抽象的な表現は認識違いの原因に。具体的な服装を事前に伝えておいた方が安心です」(周さん)
「男性陣の服装は、スーツがOKかNGかを統一するのが一番早いと思います」(なつさん)
「カジュアルにしたかったため、普段着でと念を押しましたが、どちらの親もよそ行きの格好をしてきてくれて、最初は緊張感がありました。お酒が入ると緊張も解けたのでよかったです」(毛利ほたるさん)
【手土産】
「手土産に関してはノータッチだったのですが、私の両親は手ぶら、彼の両親は手土産を持参していました。事前に手土産は用意しておくかお互いに確認するべきでした」(ゆいさん)
カジュアルにするなら、事前連絡が大事!
カジュアルな顔合わせ食事会にする場合は、会のイメージを両家の親と擦り合わせておくことが大切。以下を参考に、ふたり主導でセッティングを。
【カジュアルな顔合わせ食事会にするポイント】
■店や料理の内容は、両家の親に伝えてから決める
■ネクタイはどうするかなど、服装のカジュアル度合いは細かく伝える
■手土産は片方だけが用意しないよう、有無を擦り合わせておく
■お互いに話題が見つけやすいように、しおりなどを用意する
From 編集部
カジュアルな雰囲気で親睦を深めて
これからわが子の家族になる相手の親御さんがどんな人なのか、親同士も気になるもの。かしこまりすぎずカジュアルな顔合わせ食事会なら、お互いに打ち解けるきっかけがつくりやすい。“面倒だから”ではなく、あえて“カジュアル”にすることで、両家の親睦を深めて。
構成・文/稲垣幸子 イラスト/高篠裕子
※掲載されている情報は2021年2月時点のものです
※記事内のデータおよびコメントは2020年12月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー78人が回答したアンケートによるものです
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