【婚約食事会】何をする? どう進める? いくらかかる?
ふたりの婚約を両家で祝う婚約食事会(両家顔合わせ)。フォーマルな場ではあるけれど、しきたりを重んじる結納のように型にはまったスタイルではないので、具体的にどんなことをするのか、ピンとこない人も多いのでは? そこで今回は、謎の多い「婚約食事会」の全容をじっくりご紹介します!
【みんなやってるの?】
約9割が結納のみではなく「婚約食事会」を選択
「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」によると、婚約食事会を行なったカップルは89.7%(結納と両方行った人も含む)。地域によって多少の差はあるものの、「あまりかしこまった場にしたくない」「食事や会話を楽しみながら両家の親睦を図りたい」と考える人は多く、今やこのスタイルが婚約式の主流。
【いつ行う?】
式の6カ月前が最も多く、平均すると8カ月前
結婚を決意し、双方の親へのあいさつを済ませたら、次はいよいよ婚約食事会。
時期的にはちょうど会場が決まりホッとひと息ついた頃。このタイミングで両家が顔を合わせておけば、これからさまざまな事柄を決めるに当たって何かとスムーズ!
<基本の流れ/ふたりがすること>
1.いつ頃がいいか、それぞれ自分の親の都合を確認する。
※このとき、誰が出席するか、顔触れについても相談しておく。
↓
2.双方の希望を擦り合わせ、日程を調整する。
※併せて、場所や会場の希望なども聞いておく。
↓
3.会場を決めて予約を入れる。
↓
4.親に日時や場所の詳細を伝える。
両家の服装を事前に打ち合わせておこう
意外と悩むのが当日の服装。結納と異なって振り袖や訪問着を着る人は少ないものの、きちんとドレスコードをそろえておかないと、お互い気まずい思いをすることが。
例えば「気楽にいきましょう」と言われても、イメージする服装は人によってまちまち。「カジュアルな席にしたいからノーネクタイで構わないけど、ジャケットだけは羽織ってね」「セーターにスカートの普段着じゃなくて、よそいきのアンサンブルスーツにして」など、親へのお願いは明確に。
【どこで? いくら?】
料亭が一番人気。平均総額6万7000円
会場選びは婚約食事会の雰囲気を左右する重要なポイント。リラックスしながら親睦を深められるような場所がいいけれど、あくまでもおめでたい席なので、ある程度格式のある会場を選びたい。料理はお祝い膳やフルコースなどが主流で平均総額は6万7000円。一般的にはふたりが主催者となり、費用を負担するケースが多いよう。ちなみに出席者はふたり+両家の親という組み合わせが多く、人数にすると6名程度が相場。
<選ばれているのはこんな会場!>
1位/料亭…46.7%
2位/レストラン…23.3%
3位/ホテル…15.0%
4位/女性の家…4.5%
5位/男性の家…1.9%
最も選ばれているのは個室を備えた格式ある料亭。プライベートな空間は必須なので、2位以下のレストランやホテルも個室で行うケースがほとんど。料理や部屋からの眺め、サービスの良さなどもポイントに。
\ここをチェック/
婚約食事会の会場選び
□両家が行きやすい場所にある?
□遠方同士の場合、どちらが出向く?
□個室を備えている?
□お祝い膳など、おめでたい席にふさわしい料理がある?
□食べられない料理がある場合、差し替えはOK?
□お店のサービスは満足いくレベル?
□窓から見える景色はどんな感じ?
□和室の場合、掘りごたつもしくは畳に椅子を使えたりする?(正座がつらい人がいるとき)
【どんな顔触れで行う?】
基本はふたり+両家の親
基本の顔触れは「両家の親+ふたり」。まずは親同士がきちんとあいさつを交わすのが優先だから。もちろん、希望があればきょうだいや祖父、祖母を呼んでも構わないけれど、人数が増えると調整することも多くなってくるので、お互いの了承を得た上で検討しよう。
親以外の家族を呼ぶ際のメリット
メリットは、場が明るくにぎやかになること。特に小さなめいやおいの存在は大きく、初対面同士でも和気あいあいの時間が過ごせそう。さらにお互いのきょうだいを含めて家族ぐるみで親しくなっておけば、式当日やこれからのお付き合いもスムーズ!
【当日の流れは?】
フリースタイルだからこそ進行役が必要
結納と異なり決まった手順のない婚約食事会。だからこそきちんと進行役を立てておかないと、単なる会食だけで終わってしまう恐れが。ちなみに場を仕切る役目は新郎またはふたりで担うことが多いよう。思い出に残る演出を取り入れ、イベント感も盛り上げて!
<基本の進行例> ★2~3時間を目安にプログラムを立ててみよう
1.親と一緒に会場へ。両家が集合したら着席
↓
2.始まりのあいさつ(進行役または男性側の親)
↓
3.自己紹介。父親などが代表して家族紹介をしてもOK
↓
4.乾杯後、会食・歓談タイム
↓
5.ひと息ついたところで演出タイム
↓
6.再び会食・歓談タイム
(婚約記念品の交換、婚姻届への署名など)
↓
7.締めのあいさつ(進行役または女性側の親)
【プログラム】 両家が仲良くなれる工夫を取り入れてみて
こんな演出はいかが?【紹介編】
歓談タイムを楽しく過ごすためのアイデアはいろいろ。事前に相手の親の趣味や両家の親たちの共通点などをリサーチしておけば、会話が途切れそうになったときの手助けに。さらに家族紹介パンフレットやふたりの幼い頃のアルバムなどを用意し、場を盛り上げて。
こんな演出はいかが?【イベント編】
婚約にふさわしいイベントを取り入れることで、食事会がグッと儀式らしく。例えば家族の前で婚約記念品を交換したり、婚姻届の証人の署名を親に頼んだり、両家おそろいのギフトを用意するのも素敵なアイデア。結納のように集合写真を撮ってもいい思い出に。
From 編集部
基本を押さえたらふたりらしくアレンジしてみて
婚約食事会ってどんなものか、イメージできましたか? 決まった手順がない分、アイデア次第でいろんなことができるのが食事会の魅力。ぜひふたりらしいアレンジを取り入れて、思い出に残る一日を過ごしてくださいね。
構成・文/南 慈子 イラスト/タテノカズヒロ
※掲載されている情報は2018年6月時点のものです
※記事内のデータは「ゼクシィ結婚トレンド調査2023」(全国推計値)によるものです
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