「結納」と「婚約食事会」、その違いとメリットとは?
親へのあいさつが終わったら、次はふたりの婚約を両家でお祝いする番。「結納+食事会」の形をとるか気楽なムードでの「婚約食事会」にするか、親の希望も聞きながら計画しましょう。今回は、先輩花嫁の声も交えながらそれぞれの違いとメリットをご紹介。ふたりにぴったりなスタイルで、両家の親睦を深めてくださいね。
両家揃って初めての食事会! どんなスタイルを選ぶ?
<結納+食事会ってどんなもの?>
結納を交わした後、宴席を設ける伝統的なスタイル。昔は女性の自宅で結納・会食を行うのが一般的でしたが、最近では料亭やホテルの個室、専門式場で行うケースが増えています。結納品や進行、会食がセットになった便利な「結納プラン」を利用する人も結構いるようです。
<婚約食事会ってどんなもの?>
「結納+食事会」よりもう少し気楽な雰囲気で、両家が食事をしながら親睦を深めるのが主な目的。決まった手順がない分、自由にプログラムを考えることができます。儀式らしさを出すために、婚約指輪の贈呈式や婚姻届への署名などを行う人も。料亭やホテル、レストランなどの個室を利用する人が多く、服装も結納と比べると自由度が高めです。
両家の食事会はいつごろ行うのがベスト?
多くの人が式の8カ月~6カ月前までに済ませています。タイミングとしてはちょうど会場を決める時期。食事会は結婚式の準備を進める上で両家の希望を擦り合わせるいい機会でもあるので、双方の親へのあいさつが済んだら、なるべく早めにセッティングしましょう。
ふたりはどちらのスタイルが向いている?
【チェックリスト】ふたりや親の志向を探ってみよう
~Let’s check~
□きちんとけじめを付けてから結婚準備を始めたい……A
□すでに同居している、または婚姻届を提出済み……B
□伝統的なものに興味がある……A
□どちらかといえば合理的な考え方をする方だと思う……B
□両家とも、親がしきたりや慣習にこだわるタイプ……A
□いずれかの親が、気さくでざっくばらんなタイプ……B
□結婚はふたりだけでなく、親の理解も必要だと思う……A
□結婚はふたりの意志が大事。準備もふたり主動で……B
□結婚前にどうしてももう一度振り袖を着たい……A
□両家の実家同士が遠く離れている……B
※Aが多かった人は「結納+食事会」をぜひ検討してみて。伝統的なスタイルを通して両家の絆を深めよう。
※Bが多かった人は気楽なムードの「婚約食事会」がしっくりくるかも。結納を希望する場合は、双方の親の意見も聞きながら調整を。
「結納+食事会」のメリットって?
成功の秘訣(ひけつ)は親との連携プレー
<こんなメリットが♪>
1.伝統的な儀式を体験することができる
2.ふたりだけでなく、両家の絆も強く結ばれる
3.独身最後の思い出として振り袖姿を披露し、写真に残すことができる
何といっても伝統的な雰囲気を味わえるのが「結納+食事会」の魅力。親と一緒に結納についてじっくり調べたり口上を練習するのも、忘れられない思い出に。
先輩花嫁voice
結婚式を行うホテルの「結納プラン」を利用しました。結納飾りをはじめ、自分たちであれこれ準備をしなくて済んだので楽でした。また結婚する前に、お気に入りの振り袖をもう一度着ることができて満足しています(happyさん)
実家の和室で結納を交わしました。結納品は美しく、結婚式のムービーの中で印象的に使えます。水引や飾り台はお正月など別のおめでたい行事の際に再利用を。ちなみに結納後の会食はいつもお祝い事で利用している料亭の個室で行いました(西村弥生さん)
結納と食事会は私の地元で。実家だとお互いに気を使うので料亭で行いました。結納の儀式が終わり、食事が運ばれてくるまでの間に両家揃って写真撮影を行ったのがいい思い出に。「ちゃんと婚約した」というけじめがついた気がします(平田雪乃さん)
失敗しないよう、ココを押さえておくと安心!
「結納の流れがあいまいで両家ともあたふた。進行役を誰かに頼めば良かった」(美貴恵さん)という声のように、今どきは親自身も結納が初めてというケースが少なくありません。そんなときは思い切って料亭やホテルなどの「結納プラン」を利用しましょう。慣れたスタッフが上手に仕切ってくれますよ。
「婚約食事会」のメリットって?
ポイントは進行プログラム&ドレスコード
<こんなメリットが♪>
1.お互いに気楽なムードで食事や会話が楽しめる
2.ふたりが自由にプログラムを考えることができる
3.和食が一般的な結納後の食事会と比べると、料理のジャンルが自由
4.「結納+食事会」と比べると、掛かる費用が少なめ
フリースタイルの食事会だからこそ、きちんとプログラムを考えてセレモニー感を出したいもの。また両家でドレスコードを決め、格を揃えておくと安心して過ごすことができそう。後はふたりの盛り上げと気配りで、和気あいあいのひとときを楽しんで。
先輩花嫁voice
ホテルのレストランで婚約食事会。結婚式を挙げる予定の会場だったので、割引が利いてお得でした。事前に親の趣味や住んでいた所などの基本情報を交換し合っていたので、話が途切れることもなく、楽しい時間を過ごせたと思います(彩さん)
事前に服装などを打ち合わせ、リラックスムードで迎えた食事会。親同士もすぐに打ち解けて安心しました。食後は両家で記念撮影を。写真を見て「彼の家族の一員になるんだなぁ」と、準備や新生活に対して前向きな気持ちになれました(さくらさん)
両家の親とも遠方から来てもらうため、かしこまり過ぎないいつもの服装で。食事の合間には婚約指輪と結婚指輪の披露も行いました。婚約指輪をはめてもらう際、両親がとても嬉しそうにしている姿を見てジーンとしました(かにこさん)
失敗しないよう、ココを押さえておくと安心!
決まり事が少ない婚約食事会だけに、準備をしないで臨むとただの飲み会になる恐れが。先輩花嫁からも「いつ終わるか分からず、だらだらしてしまった」(naochanさん)、「ただ食事をしただけ。具体的な話ができなかった」(みどりさん)という声が寄せられました。誰かが酔いつぶれて気まずいままお開き……なんて微妙な状況を避けるためにも、きちんとプログラムを決め、ふたりが進行役となってリードしましょう。
また「席が狭く、休日前で店内がガヤガヤしていた」(Eriさん)という声も。お店選びも大事なポイントです。特別な一日であることを踏まえ、ある程度格式のある場所を選ぶことをおすすめします。
▼「結納・婚約食事会」についてもっと詳しく見る
From 編集部
「両家が仲良くなれること」を目的に、ふたりらしいスタイルで
みんなが納得できるならどちらのスタイルを選んでも大丈夫。食事会はふたりの婚約を確固たるものにし、両家の親戚付き合いをスタートさせる大切なイベント。「みんなが仲良くなれること」を目的に、結婚式に負けないくらい素敵な一日にしてください。
構成・文/南 慈子 イラスト/寺澤ゆりえ
※掲載されている情報は2016年5月時点のものです
※記事内のデータならびにコメントは2016年4月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」メンバー122人が回答したアンケートによるものです
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