ゲストのために「会場選び」で最低限気にしておくべき4つのこと
結婚式は立場や境遇の異なるゲストが集まる場だからこそ、「会場選び」ではゲストのための配慮も欠かせないもの。そこで、見落としがちな4つのポイントに絞ってプランナーさんにアドバイスしてもらいました!
【point1】アクセスが良くても「着いてからが大変」とならないように
【先輩花嫁の失敗例】
「遠方ゲストでもアクセスしやすいように、駅から徒歩で行ける会場に決定。ところが、建物には到着できても入り口がわかりにくく、迷ってしまったゲストがいました」(creampieさん)
「駅から近いのに駐車場がわかりにくく収容台数も少なかった」(かおりさん)
「駅から専用バスで向かうホテルに決めたが、近隣ホテルのバスも多く、バス乗り場がわかりづらかったそう」(みきさん)
プランナーさんに聞きました!
ライターの田中です。ゲストのために「アクセスの良さ」を考慮する人は多いと思いますが、せっかくアクセスの良い会場に決めても、建物に到着したゲストを迷わせてしまうケースもあるようです。それを防ぐために、会場選びではどんなことを押さえておくべきでしょうか?
複合施設内に会場がある場合は直結エレベーターの有無とその場所、自動車を利用するゲストがいる場合は駐車場の出入り口など、ゲストが会場内までスムーズにたどり着けるよう、動線を確認しておくことも大切なんですよ。
それだけでなく、上着や荷物を預けるクロークや化粧室が近くに整っているかも要チェックです。また、喫煙するゲストがいる場合は、喫煙スペースの有無とその場所も確認しておくと良いでしょう。
喫煙スペースが遠いと、ゲストが席を外している間にクライマックスの演出が始まってしまう……なんてこともあり得ますね。
さらに、当日ゲストが迷わないよう案内スタッフが充実しているかどうか、案内表記があるかどうかも、あらかじめ会場担当者に聞いておくと安心ですね。
【point1まとめ】
★ゲストが会場の建物にアクセスできるだけではなく、スムーズに入って自分の席にたどり着くところまでイメージできると完璧!
★大切なのはゲストを迷わせないこと。自家用車で来る人、地図を見るのが苦手な人、荷物が多い人など、それぞれの立場でイメージしてみて。
【point2】会場内のバリアフリーや動線にも配慮して
【先輩花嫁の失敗例】
「車椅子の高齢ゲストがいたのに、一部に段差のある会場を選んでしまいました」(K・Tさん)
「ホテル入り口から挙式会場まで距離があったので、もっと高齢者に配慮すべきだったと思います」(さおりさん)
「席次表を作成中、車椅子のゲスト席が出入り口から遠いことに気付きました。急きょ、できるだけ出入り口から近く、メイン卓が見やすい位置に変更しました」(SAKUさん)
プランナーさんに聞きました!
車椅子のゲストや高齢ゲストがいても、完全バリアフリーであることを最優先できないこともあると思うんです。そのような場合に、あらかじめできるフォローにはどんな方法がありますか?
日頃は車椅子を使っていなくても、足腰が丈夫でない高齢ゲストのために保険として車椅子を用意しておくと安心です。まずは、車椅子の貸し出しが可能か会場に確認しましょう。また、車椅子での移動は距離よりも狭さの方が負担となるので、無理なく移動できるスペースが確保できるかもチェックしてくださいね。
無理なく移動できるよう注意する点では、ベビーカーを使うパパママゲストも同じですよね。
そうですね。ちなみに挙式会場にはベビーカーを持ち込まず、預かって欲しいというご要望も多いので、クロークなどでの一時預かりが可能かどうかも確認しておくとよいですよ。ベビーベッドやハイローチェアを用意している会場もあるので聞いてみましょう。ここで大切なのは、そういった子供用のアイテムは大人1人分かそれ以上のスペースが必要になるということ。席次決めの際はそこにも注意です。
【point2まとめ】
★考慮すべきポイントは「移動のしやすさ」。車椅子やベビーカーは移動距離よりも通路の幅が確保されていることが重要!
★車椅子のゲストは親族に多いので、その場合は親族控室の場所、内部の広さ、トイレまでの距離、そのトイレは車椅子での利用が可能な多目的トイレなのかどうかも確認を。
★ベビーカーの一時預かりが可能かどうか、可能な場合はどこに預けるのかもチェック。
★披露宴でベビーベッドやハイローチェアを使う場合、最低でも大人1人分のスペースが必要となる。
【point3】「意外と狭かった」とならないようにテーブル配置に注意
【先輩花嫁の失敗例】
「席次表では気付かなかったのですが、実際のテーブル間隔がすごく狭くてびっくり。ゲストは移動が窮屈そうで申し訳なかったです……」(ふじさんさん)
「披露宴会場の収容人数が、ゲスト人数ギリギリの広さでした。余興のために使えるスペースが限られ、余興をしてくれた友人に気を使わせてしまいました」(美紀さん)
プランナーさんに聞きました!
披露宴会場を決めるとき、事前に見学して収容人数内で収めていても、当日狭く感じてしまうのはなぜでしょうか? 見学時と当日とのギャップを極力少なくするためにできることを教えてください。
ブライダルフェアなどの会場見学では、会場内を見るだけではなく、メイン卓やゲスト卓に座ってみることをおすすめします。それぞれの視点で、当日の様子をよりリアルに把握できると思います。
会場内全体だけではなく、着席したときの見え方も写真に残しておくといいかもしれませんね!
その通りです。それと、会場内に柱がある場合は、自分たちの披露宴と同じテーブル配置なのか、他にどんなレイアウトができるのかもチェックしておいてくださいね。
それと、余興スペースの場所と広さも確認するのが大事ということで!
【point3まとめ】
★会場内を見学する際は、全体の雰囲気だけではなく席に着いた状態で見える景色もチェック!
★見学時のテーブル配置や数、1卓当たりの椅子の数やコーディネートが、自分たちの場合とどのように違うのかを確認しよう。
【point4】妊婦ゲストへの配慮は会場側にできることをまず確認!
【先輩花嫁の失敗例】
「赤ちゃん連れのゲストがいたのに、披露宴会場の出入り口近くに喫煙所があったり、授乳室が遠かったり……。自分に子どもが生まれた今、配慮が足らなかったことに気付きました」(sana**さん)
「妊娠中のゲストに食べ物NGのものなど事前に聞いて配慮していたつもりだったけど、長時間座りっ放しなので椅子にクッションや膝掛けなど用意すればよかった。飲まないしノンアルコールだけにしてあげればよかったなと」(恵梨さん)
教えて!プランナーさん
妊婦ゲストへの気使いって、正直、自分が経験しないと気が付かないことも多いと思うんです……。
そうですね。もし実際に出席してくださるゲスト本人に要望をヒアリングするなら、会場側に対応可能なことをあらかじめ確認しておくことがマストです。
それなら、「こんなことができるけど必要?」のように、ゲストの要望を具体的に引き出すことができそうですね! それに「私のことを考えてくれているんだ」と喜ばれそう。
また、最近の妊産婦さんはノンカフェインを好む傾向がありますので、ハーブティーなどノンカフェインの温かいドリンクが用意できるかどうかも会場に相談してみてください。
また、ヒアリングしなくてもできる配慮としては、膝掛けやクッションを用意しておくと妊婦さんに喜ばれますよ。小さなお子さまのいるゲストのために、もし途中でお子さんがぐずってしまったときのために、途中退席が可能かどうか、遊ばせるためのフリーフペースの有無など、どのような対処が可能かも確認しましょう。
【point4まとめ】
★妊婦ゲスト、小さな子ども連れのゲストには、会場側にできる対応を確認した上で要望を直接ヒアリングするのがおすすめ。
★挙式中や披露宴中に子どもがぐずってしまった場合の対処方法を確認する。
★トイレや授乳のために席を立つ頻度が高く他のゲストより荷物が多いので、移動のしやすさと動線の良さも配慮を。
From 編集部
配慮の必要なゲストに合わせるとゲスト全体の満足度もUP!
理想の結婚式会場が見つかっても、ゲストのことをどこまで優先すべきかは悩みどころの一つ。でも、特別な配慮が必要な人たちにレベルを合わせることが、実はゲスト全員に満足してもらえる最短ルートなんです。そのことを頭の片隅に置いて会場選びをしてみてくださいね。
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取材・文/田中英代(Blue Ladybird) イラスト/沼田光太郎
※掲載の情報は2017年7月時点のものです
※この記事の内容は、2017年6月に実施した「ゼクシィ花嫁1000人委員会」会員100人へのアンケート調査によるものです
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