“いらない派”の私が婚約指輪をもらった理由
婚約の証しとして、男性から女性へと贈られる婚約指輪。でも、さまざまな理由から「婚約指輪はいらないかも?」と思っている人も実は中にはいるみたい。そこで今回はそんなお悩み中の花嫁のために、今どきの婚約指輪の状況をアンケートから読み解いてみました。また“いらない派”だった3人の先輩花嫁に、もらった理由と贈られるまでのエピソードを聞いてみました。どちらもぜひ参考にして!
婚約記念品の取得率は7割。もらわなかった理由は「もったいないから」
しかし、もらわなかった花嫁の約20%には後悔の気持ちが……
婚約記念品をもらったという花嫁は70%。贈られたものでもっとも多かったのは婚約指輪で、約9割を占めました。この結果から見ると、約6割の花嫁が婚約指輪をもらっており、婚約指輪を買わなかったのは約4割とわかります。
続いては、もらわなかった人に少しフォーカスしてみることに。理由を見ると、「お金がもったいないから」が37%ともっとも多く、その他では「普段身に着けるものではないから」や「意味を感じないから」などが婚約指輪をもらわない(買わない)理由として多く挙げられました。
さらに今の気持ちを聞いてみたところ、約2割の人が「もらわなくて後悔をしている」と回答。具体的な意見としては、「着ける機会があまりないと思ってもらわなかったが、記念になるからあってもよかった」(MNさん・44歳)、「特別なものという感じがするので、やっぱり欲しかった」(Mさん・31歳)などの声が。婚約指輪はこの時期だけにもらえる、特別なものだということに後になって気付く人もいるよう。
婚約指輪はふたりの記念になる大切なもの。買うか買わないかは、ふたりでじっくり話し合い、後悔しないようにお互い納得した上で決めたいものです。ここからは当初は「いらない派」だった花嫁に、婚約指輪をもらうに至った理由を聞いてみました。あなたの“いらない”の気持ちを動かす理由も見つかるかも?
「着けなくてもいいから贈りたい」という彼の言葉に背中を押されて
亮さん&怜萌さんカップルの婚約指輪の場合……
出会ってから結婚までとんとん拍子に進んだという丸山さん夫婦。プロポーズの3カ月後には婚姻届を提出したといいます。
「婚約指輪は身に着ける期間も短いし、普段も身に着けないだろうな」
と思った怜萌(れいも)さん。
亮さんに
「婚約指輪はいらない」
と伝えたそう。
亮さんからの返事は
「けじめとして贈りたい。着けなくてもいいから、贈らせてほしい」
というもの。
怜萌さんは、
「そこまで言うんだったら」
とその気持ちをありがたく受け入れることにしました。
連れ立ってジュエリーショップに出掛け、さまざまな婚約指輪をチェック。
「普段でも着けられるような婚約指輪もあるんだと、この時初めて知りました」
という怜萌さん。彼女が好きなデザインを、亮さんがそれに合うダイヤモンドを選びました。
「結婚指輪と重ね着けできるように選んだので、結婚後も身に着ける機会はとても多いです。こんな高価なプレゼントをもらう機会はきっとそう多くはないだろうし、やはりもらってよかったと思いました」
と笑顔の怜萌さん。
亮さんも
「婚約指輪はこの時期にしか贈れないものだから、どうしてもプレゼントしたかったんです。喜んでもらえてよかった」
とうれしそうに怜萌さんを見つめました。
【写真1枚目】出会ってすぐに意気投合し、結婚まであっという間だったという丸山 亮さんと怜萌さん。「婚約指輪をもらわなかったら、数年後に『やっぱりもらっておけばよかった!』と思っていたかも」と怜萌さん
【写真2枚目】デザインにひと目ぼれして決めた婚約指輪。「着け心地もとても良く、着けているのを忘れてしまうくらいなんです」。結婚指輪との重ね着けで、仕事にもして行くことがあるそう
ふたりで出掛けたジュエリーショップで見ているうちに気持ちが
Sさん&Y子さんカップルの婚約指輪の場合……
大学時代からのお付き合いを実らせて結婚に至ったTさん夫婦。プロポーズの際、夫のSさんはプレゼントとしてイヤリングを用意したとのこと。
「婚約指輪はもちろん贈るつもりでしたが、指のサイズも好みも分からず、自分ひとりで用意するのはむずかしいので一緒に納得できるものを選びたいと思いました」
一方、妻のY子さんは
「婚約指輪は高価なものだし、必ずしも必要ではないと思っていました」。
そんなY子さんにSさんは
「指輪を見に行こうよ!」
とお誘いを。
Sさんは
「婚約指輪は贈るものと自分の中では決めていたので、買わないという選択肢はなかったですね」。
そんなSさんの気持ちに押されてふたりでジュエリーショップを回ることにしました。
ジュエリーショップで婚約指輪を見ていたY子さん、
「すてきだな、身に着けてみたいな」
という気持ちになったそう。そんな彼女が選んだのは、メレダイヤがあしらわれた愛らしいデザインのリング。
「結婚するまではずっと身に着けていました。結婚後もふたりでレストランに出掛けるときや友人の結婚式の際に身に着けています」
婚約指輪を初めて身に着けた時、
「結婚するんだな」
とジーンときたというY子さん。結婚後も着けるたびに、その時の気持ちを思い出し、幸せを感じるといいます。
Sさんも
「幸せそうな顔で婚約指輪を着けているのを見ると、こちらもうれしくなりますよね」
と笑顔に。
【写真1枚目】交際6年で結婚したふたり。大学の研究室で一緒だったが、最寄り駅が同じだったことがきっかけで距離が縮まったとか。もうすぐ第1子が誕生する予定で幸せいっぱい
【写真2枚目】ふたりの趣味は天体観測。上から見るとダイヤモンドが星形に見えるのにも惹かれた。V字ラインで指がほっそりと見えるのも気に入っているところ
いらないと思っていたけれど、心のどこかに憧れがあった
敬宏さん&唯さんカップルの婚約指輪の場合……
10年の交際を経て結婚をした橋本さん夫婦。結婚を前提にすでに一緒に生活をしていたため、「ちゃんとしたプロポーズがないまま、ずるずると結婚に進むのはイヤ!」と考えた唯さんは、
「けじめはつけてね」
と敬宏さんにくぎを刺しました。
婚約指輪については
「高価なものだし、その分を新婚旅行などに充ててもいいな」
と考えていたそう。
一方、敬宏さんは
「婚約指輪は女性の憧れといわれますが、男性にとっても好きな女性に指輪を贈って結婚の約束をする行為は憧れなんですよ」
と、プロポーズ時に婚約指輪を贈ることを決意。1カ月後の唯さんの誕生日をプロポーズの日と定め、ネットで情報を収集し、いくつものショップに足を運びました。
プロポーズ当日、ホテルのレストランを予約し、ディナーを楽しんだふたり。デザートに出てきたケーキに温かなチョコレートソースを掛けると、中から「Marry me」と書かれたチョコプレートが現れ、敬宏さんから「結婚しよう」という言葉とともに指輪が贈られました。
ダイビングが共通の趣味だから、海をイメージしたブルーダイヤモンドをあしらった婚約指輪を選んだという敬宏さん。
「なくてもいいかなと思っていたけれど、心のどこかには憧れもありました。だから、贈られた時は本当にうれしかったですね」
と唯さん。
敬宏さんも
「彼女が本当に喜んでいる顔を見て、一生懸命探してよかったなと思いました」。
【写真1枚目】「婚約指輪は男性が女性のためにひとりで探して、ひとりで買うもの」というのが敬宏さんの考え。結婚指輪も同時に探しはじめていたので、唯さんの指のサイズも好みもしっかり把握。一方の唯さんは「婚約指輪を探しているのはうすうす気が付いていました」
【写真2枚目】「ふたりが好きな海をイメージしてブルーダイヤモンドをあしらった婚約指輪を選んだ」という敬宏さんの気持ちがうれしかったという唯さん。「デザインも私の好みにぴったりでした」
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From 編集部
「婚約指輪、いらない!」と決める前に、ふたりでじっくり話し合ってみて
婚約指輪は結婚を決めたときにしかもらえない大切な記念の品。「お金がもったいないから」「着けないから」という気持ちも分からないではないけれど、いま一度婚約指輪の意味をふたりでじっくりと話し合ってみて。婚約指輪の中には、日常的に身に着けられるデザインのものや比較的手頃な価格帯のものも。結婚指輪を探すときに実際に見たり、試着したりして、もう一度考えてみるのもよさそう。
構成・文/粂 美奈子 撮影/norico D/ロンディーネ 構成/松隈草子(編集部)
※記事内のデータならびにコメントは2019年12月に実施した「マクロミル」会員103人、および2019年12月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」メンバー26人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2020年2月時点のものです
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