親への結婚挨拶、手土産は何を買う?相場はいくら?<マナー講師監修>
相手の親への結婚挨拶(あいさつ)の際、欠かせないのが手土産ですが、いくらぐらいでどんなものを選べばいいのか迷ってしまいますよね。今回はマナーデザイナー・岩下宣子さん監修の下、相手の親に「気が利くね!」と喜んでもらえる手土産の選び方&マナーを解説します。
相手の親への結婚挨拶(あいさつ)の際、欠かせないのが手土産ですが、いくらぐらいでどんなものを選べばいいのか迷ってしまいますよね。今回はマナーデザイナー・岩下宣子さん監修の下、相手の親に「気が利くね!」と喜んでもらえる手土産の選び方&マナーを解説します。
「親御さんへの結婚挨拶の手土産なら、3000~5000円程度のものがいいのでは。ちょっと良いものを贈りたいけれど、相手に負担をかけたくないと考えたときに適当な金額です」とマナーデザイナーの岩下さん。
実際に、今回のアンケート調査結果を見ても3000円・5000円の品を選ぶ人が目立ちました。その金額帯なら手土産のバリエーションも豊富にそろっているので、相手の親に喜んでもらえる品をじっくり選ぶことができそうです。
女性が男性の親に贈った手土産の金額
男性が女性の親に贈った手土産の金額
<手土産の平均額>
女性→男性の親へ[平均4022円]
男性→女性の親へ[平均4150円]
調査結果を見てみると、男女とも相手の親に贈る手土産の金額に大きな差はありません。あらかじめふたりで金額をそろえたり、自分の親が喜びそうなものを相手に伝えつつ、一緒に購入しているケースも見受けられます。
手土産の内容については、王道とされる和菓子や洋菓子を選ぶ人が大半。スイーツが圧倒的に多いものの、中には相手の親の好みに合わせておせんべいやおかきをチョイスする人もいました。
甘党の親には老舗のようかんやカステラのほか、もなか、まんじゅう、知る人ぞ知る地元銘菓などがおすすめ。ちなみに手土産の定番でもあるようかんやカステラは、あらかじめカットされた個包装のものを選びましょう。切り分ける必要のある長いままの状態だと「切る」「分かれる」を連想する人がいるかもしれないという配慮からです。甘いものが苦手な親には、おかきやあられの詰め合わせなどが喜ばれそうです。
和菓子と比べると種類が豊富な洋菓子。家族の人数が少ないと一度に食べきれないので、日持ちがして個包装された焼き菓子の詰め合わせがおすすめです。定番はマドレーヌやフィナンシェ、バウムクーヘン、クッキーなど。流行に敏感な家族がいるならトレンドのお菓子も喜ばれそう。また、夏場ならゼリーなど、季節を感じられるものを選んでも。
お酒好きを公言している親には、日本酒やワインなど、好みのお酒を手土産にしても喜ばれます。地元でしか手に入らない日本酒や、たくさんの種類を少しずつ飲み比べられる利き酒セットなどもいいですね。そのほかコーヒーや紅茶も立派な手土産になりますが、その場合、クッキーなど飲物と相性の良いスイーツを組み合わせると気の利いた印象です。
相手の実家近くのお店で手土産を買うのはタブー。「忘れていて、慌てて買ったのかな?」と間に合わせのような印象を与えてしまうことがあるからです。見慣れた包装紙のお菓子ではなく、きちんと手間をかけ、相手のことを考えながら選んだ手土産の方がきっと喜ばれるはずです。(岩下さん)
どんな品物が手土産に適しているのかイメージがつかめたところで、次はその選び方。下の4つのポイントに分けて考えてみましょう。
親の好みが明確な場合は、好物を手土産に選ぶと確実に喜ばれます。ただし、いつでも欲しいときに買える近所のお店の品だと感動が薄いかも。例えば、たまに街中へ足を運んだときにしか買わないものや通販でしか入手できないものなど、レア感も大切に。
味や品質に定評のある有名店のお菓子は、安心感を持ってもらえます。値段もそこそこすることが分かっているので、「今日のためにきちんと心を込めて選んでくれたんだな」と好印象を持つ親も。
例えば父と母2人だけの世帯なのに、消費期限が短いお菓子を食べきれないほどもらってしまうと持て余してしまいます。お年寄りがいる家庭に硬いおせんべいなどを持参するのも考えもの。また、中には持病があって甘いものやお酒を制限されている家族がいるかもしれません。お互いに情報を交換し合い、失礼のない手土産を選びましょう。
お互いの故郷が異なる場合は、地元の名産品を持参するのも一つの方法です。珍しいけどおいしい銘菓、旬のフルーツ、地酒など探せばいろいろありそうですね。手土産が会話のきっかけになることもあるので、迷ったら“地元”に頼りましょう。
夫とは地元が違うため、手土産には私の故郷の老舗和菓子店の銘菓をセレクト。おいしさに定評があるので、安心して持参することができました。(れいさん)
彼の親御さんはビールがお好きだと聞き、飲み比べできるようにいろんな種類のビールが少しずつ入ったものを選びました。(知香さん)
手土産に選んだのはラスクの詰め合わせです。彼の家族はお義母さんと妹さんだったので、お菓子やパッケージのデザインにこだわりました。(ゆきさん)
彼が持参した手土産は2種類。挨拶用の少し高級なチョコレート菓子のほか、同居する祖母にも食べやすくておいしいフィナンシェを持ってきてくれました。(ぽんさん)
直前に旅行で訪れた「福岡のお土産セット」が彼からの手土産です。彼も父も旅行が好きなので、手土産をきっかけに話が弾んでいました。(もなみさん)
彼からの手土産は贈答用の化粧箱に入った梨1箱。私の家族が果物好きだと話していたことを覚えていて、知り合いの農家さんから購入してくれたようです。(torahamuさん)
誰に聞けばいいのかよく分からない手土産のマナー。知らずに失礼なことをしないよう、大事なポイントを岩下さんに教えてもらいました。
A.ぜひ掛けてください
きれいな包装紙にリボンだけでも十分ですが、結婚挨拶は喜ばしい場でもあるので、できればきちんと熨斗と赤白の水引が印刷された掛け紙を掛けたいもの。熨斗は慶事の際にのみ用いるおめでたいものだからです。表書きには「御挨拶」と書き、自分の名前をフルネームで入れましょう。
A.忌み言葉や仏事を連想させるもの
上でも述べたように「切れる」「分かれる」を連想させる竿もの(さおもの/1本を切り分けて食べる長いようかんやカステラなど)は、気にする人がいるかもしれないのでご注意。ただ、ようかんもカステラも人気のお菓子なので、あらかじめカットされた個包装のものなら全く問題ありません。ちなみに、バウムクーヘンもカットして頂きますが、こちらは「年輪を重ねる」という意味を持つおめでたいお菓子。安心して選んでください。ほかには仏事で使われることの多い「お茶」も避けた方が無難です。
A.自分の親に確認した上で、情報交換を
自分の親の好みがはっきりしない場合は、「和菓子と洋菓子、どっちが好きなんだっけ?」「甘いもの、控えてたりしてる?」と素直に聞いてみるのが一番。会話の中で親の好みを探りながら体調なども把握できるので、積極的にコミュニケーションを図りたいところです。自分の親に確認した後はふたりで情報交換をし、持って行く手土産を決めましょう。
結婚挨拶に欠かせない手土産。何を持っていくのかはもちろんですが、「どう渡すか」も押さえておきたいところ。スマートで心が伝わる「渡し方&言葉」のマナーを詳しく解説します。
親挨拶の手土産に関する記事の中から、マナーについて述べたものや「素敵な手土産をありがとう♪」と喜んでもらえるラインアップをそろえました。まずは下の記事をチェックしてみてくださいね。
親挨拶の手土産は受け取る側への気遣いが大切です。値段が高すぎると余計な気を使わせてしまうし、低すぎるとそれはそれで微妙な感じに。相場を参考にしつつ、きちんと心を込めて選ぶことを心掛けてくださいね。
岩下宣子
マナーデザイナー
「現代礼法研究所」主宰。NPO法人マナー教育サポート協会理事・相談役。全日本作法会の故内田宗輝氏、小笠原流・故小笠原清信氏の下でマナーや作法を学び、企業、学校、公共団体などでマナー指導や講演などを行う。「マナーは愛。相手の気持ちになって考えて」と、花嫁さんへ愛あるアドバイスを送る。マナーに関する著書多数。
構成・文/南 慈子 イラスト/湯浅 望
※記事内のデータならびにコメントは2025年12月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー76人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2026年2月時点のものです