[現役プランナーがお答え]会場見学&フェア参加の前に押さえておきたいQ&A
結婚が決まり、いよいよ会場探し!でも、いざ見学しようと思ったとき、「これはどうすればいいんだろう?」と不安を感じたり、疑問に思ったりすることはありませんか?今回は、知りたくてもSNSではなかなか答えが見つからないことや、会場に聞きづらいことまで、編集部&ベテランプランナーがズバリお答えします。
これを読んで、効率的&有意義な会場探しを実現してください。
みんなが知りたい疑問を
プランナーさんがズバッと解決!
今回お話を伺ったのは……
市川加奈子さん
浦安ブライトンホテル東京ベイ
浦安マーケティング部
浦安ブライトンホテル東京ベイに入社後、宴会サービス、婚礼アシスタントを経てウエディングプランナーとなる。プランナー歴9年。その後マーケティング部に異動し、ブライダルプロモーションを担当。
GOOD WEDDING AWARD2015グランプリ受賞。
初めて会場見学をする前に
知っておきたいこと
Q1.初めての会場見学!何を見ればいいのか分からない
A.外観や内観だけでなく、ゲスト目線でチェックを
最初の見学では、会場の外観やチャペル・披露宴会場を気にする方が多いのですが、できれば最寄り駅からのアクセスや館内での動線なども、“ゲスト目線”でチェックしましょう。また、式当日はおふたりに代わって会場側がゲストの応対に当たる場面が多いため、スタッフのサービスも確認しておくとよいと思います。(浦安ブライトンホテル東京ベイ/市川加奈子さん)
Q2.みんな、大体何軒くらい見学しているの?
A.平均2.7件、編集部のお勧めは3軒
ゼクシィの調査によると、ブライダルフェアへの参加回数は全国平均で2.7軒。最も多い回答は「3軒」でした。実は編集部のお勧めも3軒。理由は最初に見学した1軒目で即決してしまうと、他の会場と比較する機会がなくなってしまうからです。
ホテルやゲストハウス、専門式場といったタイプの異なる会場を比較してみるのもいいし、例えば同じタイプの会場でも、規模や立地、雰囲気、ガーデンの有無など、アピールポイントはそれぞれ異なります。一方で、あまりたくさん回ってしまうと、迷ってしまって決められないこともあるので、3軒くらいを目安に見学プランを立ててみてください。(編集部)
Q3.フェアって何組くらいのカップルが一緒に参加するの?
A.マン・ツー・マンで1組に専属スタッフ1名が基本
「大勢のカップルをプランナーさんが引率しながら案内する」というのはひと昔前の話で、今は“1組に対し、専属スタッフが1名付いてご案内する”というのが一般的なスタイルです。そのため、見学しながらその都度質問をすることも可能ですし、おふたりの興味のあるポイントを詳しくご説明するなど、柔軟な対応ができるようになっています。(市川さん)
所要時間や見学中のルールのこと
Q4.1日で複数の会場のフェアに参加することは可能?
A.無理せずに参加したいなら“2軒まで”を目安に
所要時間は内容や会場で異なりますが、大型フェアの場合だと3~4時間はかかり、長引いたら次のフェアに間に合わない恐れがあります。無理をしたくないなら1日2軒くらいまでを目安に。事情があって、どうしても複数の会場を1日で回りたいという人は、事前にその旨を伝えておきましょう。
なお、複数の会場をハシゴしたいという場合は、短時間で見学できる「時短フェア(クイックフェア)」なども併せてチェックしてみてください。(市川さん)
Q5.会場見学やフェアには彼以外の人と行っても大丈夫?
A.大丈夫。ただし会場には事前に参加人数の連絡を
遠距離交際や仕事の都合などで、ひとりもしくは彼以外の身近な人といらっしゃるケースもたまに見受けられます。例えば親御さんと出席される場合は、親族用の貸衣裳や、控室からチャペルや披露宴会場までの動線などを確認してもらえるメリットもあるので、遠慮せずに検討しましょう。
なお、会場によっては試食会に参加できる人数が限られていることがあるので、事前に出席人数を伝えておくことをお勧めします。(市川さん)
Q6.別の会場も見学していることを、正直に伝えても大丈夫?
A.大丈夫。むしろ言ってもらった方が会場側も安心!
まず、別の会場を見学していることについて、プランナーの対応が変わることはありませんので安心してください。それよりも、おふたりがどんな会場に興味を示されているのかを知ることで、アクセスやチャペルなど何に重きを置いているのかがつかめ、相談に乗ったり適切なアドバイスを行うことができます。(市川さん)
予算や見学・フェアにかかる費用のこと
Q7.予算があまりないけれど、会場見学の際、正直に伝えるべき?
A.YES。伝えてもらえると予算に沿った提案が可能に
予算の心配がある場合は、見学時など早い段階で伝えておくと、プランナーもおふたりの予算に応じた提案ができるので助かります。
例えば総額の上限が決まっている場合は、時期や日程、時間帯などからお得なプランをご紹介することもできますし、「ここは手作りするとコストが抑えられますよ」というような、具体的なアドバイスも可能になります。(市川さん)
Q8.会場見学やフェアに参加する際にお金は必要?
A.一部会場の試食会などを除き、大半は無料
会場にとっても宣伝効果のあるブライダルフェア。会場の良さを知ってもらうために行っている側面もあるので、基本的には無料のケースがほとんどです。
一方で、数は少ないものの有料のケースもあります。例えばフルコースを味わえる“試食会付きのフェア”などがその代表。お得な価格で婚礼料理の味見ができるチャンスなので、多少費用がかかっても、本命会場ならぜひチェックしてみましょう。(編集部)
Q9.ズバリ、値引き交渉って可能?
A.相談するなら契約前に。対応は会場によって異なる
交渉自体がNGというわけではありませんが、いきなり「値引きしてほしい」と切り出さず、まずはお得なプランの有無などを尋ねてみましょう。別の会場で見積りをもらっている場合は、そちらを提示しながら相談しても大丈夫です。
ただし、正式に契約してしまった後では難しいので、相談や交渉したいことがあれば、会場見学時など契約前に行うことが大切です。(市川さん)
Q10.同じプランでも、契約日によって料金が変わるって本当?
A.本当です。ただし会場にもよるので見学時に確認を
同じようなプラン・内容でも、「フェア当日に即決すれば割引あり」というケースは存在します。ちなみに当ホテルの場合はご相談に応じて柔軟に対応していますが、全ての会場がそうとは限りません。割引率の高さは確かに魅力的ではありますが、そこに惹かれて他の会場を見る前に即決してしまい、後悔する方もいらっしゃるので、慎重に検討しましょう。(市川さん)
会場見学の仕組み・回り方のこと
Q11.オンライン見学って可能?何をどこまで見られる?
A.会場案内のほか、見積りを提示しながらの相談も可能
オンライン見学の内容は会場ごとに異なるので、ふたりのニーズに合うものを探しましょう。例えばプランナーがスマホ片手に館内を移動しながら見せてくれる会場もあれば、パソコンで画像や動画、資料を共有しながら、相談形式で進めていくケースも。
挙式シーンや演出などはオンラインである程度確認できますが、館内で移動する際の感覚や料理の試食など、行かないと確認できないことも多いので、状況に応じ、オンラインと参加型フェアを上手に使い分けるとよいと思います。(市川さん)
Q12.複数の会場も見学して比較検討したい。仮予約ってできる?
A.会場によって対応が異なる部分。最初に確認を
「当ホテルの場合は基本的には仮予約は承っておりませんが、お話をしていく中でご相談がありましたら個別に対応する場合もございます。そういった会場も多いと聞きます」と市川さん。
もし、仮予約が可能な会場なら期間は大体1週間程度。取り消しに料金が発生するかどうかも含めて、きちんと確認しておきましょう。なお、本契約時には10万円程度の内金が求められますが、こちらはキャンセルすると戻らないことが多いので、各会場のキャンセルポリシーを契約前に把握しておくことが必要です。(編集部)
Q13.フェアの接客スタッフが最後まで担当してくれる?
A.会場ごとにシステムが異なるので、最初に尋ねてみて
スタッフの印象が良いと、「どうしてもこの人に!」と希望したくなりますが、そもそもプランナーとフェアや見学時に対応してくれた担当者は、業務内容が異なる“別職種”というケースも少なくありません。
「当ホテルでもプランナーとフェア時のスタッフは別です。ただし、最初に応対したスタッフは、契約後はプロデューサーとしてプランナーのサポートに入るので、おふたりと全く関わりがなくなってしまうわけではありません」と市川さん。
このように会場によってシステムが異なるので、気になる場合は、見学時に確認しておくとよいでしょう。(編集部)
Q14.本命会場は最後に行った方がいいって本当?その理由は?
A.本当。比較した上で決断でき、当日成約特典も利用できるから
たとえ最初の会場にひと目ぼれしても焦らないで!契約した後、もっと素敵な会場が出てくるのはよくある話です。さらに1軒目、2軒目……と場数を踏むほど会場を見る目も肥えるし、見学する中で結婚式のイメージが徐々に固まっていくことも。
また、多くの会場では、フェア当日に成約すると“お得な特典”が用意されていることが多いので、回る順番を慎重に考えることも必要なのです。(編集部)
見学時の持ち物や服装のこと
Q15.会場見学にふさわしい服装や、マストで持っていくものは?
A.あまりかしこまった格好より、普段のふたりの服装で!
多くの会場で服装の制限はないと思いますが、あまりにラフな格好だと周囲から浮いてしまい、居心地の悪い思いをすることがあるので気を付けて。とはいえ、変にかしこまり過ぎる必要はありません。ふたりらしい、いつものデートファッションで来ていただいた方が、スタッフも「こんな雰囲気がお好きなのか」とイメージできるので助かります。(市川さん)
マストで持っていきたいもの
・スマホ・カメラ
・筆記用具(すぐにメモできる紙とペンが便利)
・大きめバッグ(A4サイズの資料が入るもの)
その他、持っていくと便利なアイテムは、モバイルバッテリーや見積りを計算する際の電卓(スマホの電卓機能で代用も可)、ハンカチ・ティッシュ・汗拭きシートなど。ドレスの試着タイムがあるならヘアゴムやベアトップブラもあるといいですね。フェアの内容に合わせて必要なものを準備していきましょう。(編集部)
From 編集部
分からないことがあれば、会場で直接聞いてもOK!
初めての会場見学を前にわくわくドキドキの皆さん、知りたいことは頭にインプットしましたか?「まだ聞きたいことがたくさんある」という人は、ぜひ見学当日、プランナーさんに質問してみてくださいね。そしてふたりにぴったりな素敵な会場に巡り合えますように。
構成・文/南 慈子 イラスト/二階堂ちはる
※記事内のデータは「ゼクシィ結婚トレンド調査2023(全国推計値)」によるものです
※掲載されている情報は2024年1月時点のものです
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