失礼にならない! 電話での結婚報告、“相手別”マナー
結婚報告を電話でする場合、どんなことに気を付けるべき? 早く伝えたい、遠くに住んでいる、しばらく連絡を取っていないなど、相手との関係性によっても言葉の選び方は違います。そこで、伝え方のプロである杉山美奈子先生に、電話の結婚報告で使いたい「気持ちが伝わるお手本フレーズ」を教えてもらいました。
どんな相手にも共通の基本をチェック!
電話での結婚報告は、相手の反応をうかがいながらリアルタイムで伝えられるメリットがある一方で、相手の時間に割り込ませてもらうという気遣いも大切。しっかりポイントを押さえて伝えられるように基本の流れを確認!
<基本の流れ>
・ごあいさつ
・結婚する相手について
・結婚式をするのかどうか
・結婚式を実施する時期(決まっていれば日取りも)
・結婚式に来てほしいという意思があるのかどうか
・感謝の言葉
できるだけ早く伝えたい【友人】へ
【伝え方のプロがアドバイス!】
◆会話のキャッチボールを心がけて
友人への結婚報告はポイントを押さえ、手短に。報告を短くし、友達からの質問に答えるなど会話の流れに任せましょう。それはあくまでも友人の思いを大事にするため。あなたの結婚報告を聞いた友人は、あなたに聞きたいことがたくさんあるはずです。でも、自分の話ばかりしないように気を付けること。「おかげさまで」「ありがとう」など、感謝の言葉を素直に伝えましょう。(杉山先生)
遠方でなかなか会えない【親戚】へ
【伝え方のプロがアドバイス!】
◆親戚ならではの話題で距離を縮める
幼い頃から成長を見守ってくれていた祖父母など、遠方で離れて暮らしているためすぐには会いに行けない親戚には、「いとこの○○ちゃんは、元気ですか?」など、親戚ならではの話題で、日頃会えない距離を縮めましょう。また、「彼は○○のタイプで、優しい人だから安心してね」など、相手の雰囲気を伝えるのもおすすめ。(杉山先生)
しばらく疎遠になっている【恩師】
【伝え方のプロがアドバイス!】
◆近況をあらかじめリサーチ
卒業後は年賀状のやりとりのみですっかりご無沙汰しているけれど、自分の結婚式にはぜひ来てもらいたい……。そんな、久しぶりに連絡を取る恩師には、あらかじめ最近の近況を調べておいて、あいさつのときに話題にすると好印象を持たれます。彼のことは「彼」より「相手の方」という呼び方がつつましく、控えめな印象となります。(杉山先生)
忙しくてなかなかつかまらない【先輩】
【伝え方のプロがアドバイス!】
◆忙しい相手には結論から簡潔に伝える
学生時代に部活やサークルで一緒だった人、教育係として仕事の良き相談相手になってくた人など、今はお互い忙しくて擦れ違いがち……。そんな先輩には、相手が忙しいことを考慮して結論から簡潔に伝えましょう。そして同じ勤め先の人なら、結婚後も仕事を続けるのか、結婚で長期休暇を取る予定なのかなど、業務に関係することを伝えるのもポイントです。また、結婚式に列席してもらう場合、もらわない場合についても触れておくと親切です。(杉山先生)
From 編集部
大切な人だからこそ、礼儀を忘れずに!
電話で結婚報告をする相手は、きっとあなたにとって、これからも良い関係を築いていきたいと思っている人。その気持ちがちゃんと伝われば電話での結婚報告は失礼にならず、むしろ喜んでもらえるもの。結婚を報告するという大切なシーンだからこそ、思いが伝わるフレーズをさり気なく盛り込み、相手への気遣いも忘れずに。「おめでとう」の言葉がもらえれば大成功!
杉山美奈子 コミュニケーション・インストラクター
著書は39万部を超えるベストセラー『暮らしの絵本 話し方のマナーとコツ(監修)』(学研)、『毎日が幸せになる「魔法のほめ言葉」』(集英社インターナショナル)、『頭がよくてかわいく見える話し方』(講談社)他多数。
取材・文/田中英代(Blue Ladybird) イラスト/松元まり子
※この記事に記載されている内容は2017年3月時点のものです。
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