「ガーデンウエディング」の魅力って?挙式や披露宴におすすめの季節や演出、注意点を解説
屋外で行われる開放感溢れるガーデンウエディング。やってみたいけれど、雨が降ったらどうなるの?ゲストに対して配慮すべきことはある?など、いろいろ不安な人も多いのでは?そこでこの記事ではガーデンウエディングの魅力について、おすすめの季節や演出、注意点などについて解説します。
Index
ガーデンウエディングができる会場を
#01|ガーデンウエディングの3つの魅力
開放感があるカジュアル空間。アットホームで大人も子どもリラックスして楽しめる
基本的には屋外で行われるので、とても開放感があります。子どもが少しくらい走り回っても問題ないカジュアルな雰囲気で、心も体もリラックスしてゲストに過ごしてもらえるでしょう。もちろん換気も十分なので、感染対策にもなります。
屋外でのおしゃれフォトや季節感のある写真が残せる
ガーデンウエディングではダイナミックで開放的な写真が残せるのも魅力の一つ。青い空をバックに広がりが感じられる写真が残せるのも屋外ならではでしょう。また、鮮やかな緑やその季節ならではの植物などと一緒に撮影すれば、季節感溢れる写真も撮影できます。
屋外でしかできない太陽や風を生かした演出が叶う
室内と屋外で最も異なるのは太陽の光や風を感じられることです。ガーデンウエディングなら輝く陽光を浴びながらのフラワーシャワーや真っ青な空に向かって色とりどりの風船を放つバルーンリリースなど、屋外らしい演出が楽しめます。
#02|ガーデンウエディングの
よくある疑問Q&A
屋外で行われるガーデンウエディングは、一般的な室内の結婚式会場で行われる挙式・披露宴とは異なる部分があります。ここでは、ガーデンウエディングに関する疑問についてお答えしていきます。
- ガーデンウエディングにおすすめの季節、避けた方がいい季節は?
- 暑さ・寒さが厳しい時季、梅雨は避けた方が無難
##s##暑さや寒さが厳しい時期、梅雨の時季などは避けた方が無難です。特に、高齢のゲストがいる場合は、極端な気候の時季はNG。##e##一方、若者がメインであれば、真夏や真冬でもしっかり対策を取れば、季節を感じさせる演出もでき、楽しいウエディングになることも。招待客の顔触れを見ながら、どの季節に開催するのか考えましょう。
- 暑さ(日差し)や寒さはどうしのぐ?
- テントや冷たいアイテムで暑さ対策、体が温まるアイテムで寒さを対策!
暑さ対策として、日差しを遮るおしゃれなテントなどを用意しましょう。ウエルカムスペースにはうちわや冷たいおしぼりなども揃えておくと◎。また、冷たいドリンクをバラエティー豊かに用意したり、かき氷やアイスキャンデーなど冷たいスイーツを提供するのもおすすめ。水を利用した演出や装飾など、##s##涼を感じられる仕掛けもおすすめ##e##です。
一方、寒さ対策としては、ホットドリンクを用意したり、焼きりんごやスモアなど熱々がおいしい食べ物をサービスするのもいいでしょう。ブランケットや使い捨てカイロなど、体を温めるものも用意して。
- 雨の日はどうする?
- 屋根付きスペースの確保や、室内プランの用意を検討
雨をしのげる屋根付きのスペースを用意するのがおすすめ。あるいは、室内で行うBプランを用意しておくとよいでしょう。小雨程度であれば、傘やレインコートなどをゲストに提供して、そのまま行うという方法もあり。
- 風や汚れって気にならないの?
- どちらも念のために対策を!
強い風が吹くと、軽いものは飛んでしまったりするので、装飾などは重りを付けるなどして倒れないようにしておきましょう。##s##屋外なので汚れることも考慮してゲストにはその旨を伝え、服装や靴などのアドバイスを。なお、花嫁のドレスは汚れてもいいように、購入した方が安心です。##e##
- 虫よけ対策はどうすればいい?
- ゲストも自由に使えるスプレーや薬を用意しておくと◎
##s##屋外なので虫は避けられない部分もあります。事前に招待状などでゲストにはその旨を伝えておきましょう。##e##また、虫よけスプレーなどは準備して、気になるゲストには自由に使ってもらえるようにしておくのがおすすめ。また、虫に刺されたときのために、虫刺され薬も用意して。
#03|【挙式中/挙式後/披露宴】
ガーデンウエディングの人気演出
■挙式中・挙式後
ガーデン挙式
緑に包まれたガーデンで行うセレモニーは開放感たっぷり。人前式の他、その場に来てくださる牧師さまや神主さまがいれば、キリスト教式も神前式も行うことができます。屋外であでやかな和装を身にまとって行う神前式は、神殿の中で行う式とはまた違った魅力があります。愛犬に結婚指輪を運ぶ役目を任せるリングドッグも、ガーデン挙式の方がうまくいくかもしれません。
バルーンリリース
挙式後に新郎新婦とゲストがみんなの幸せを願って風船を空に放つバルーンリリース。屋外ならではの演出は映像に残してもきれいな上、ゲストの印象にも残るものです。ただし、会場によってはできない所もあるので、事前に確認しましょう。
バブルシャワー
挙式後の新郎新婦にゲストがシャボン玉を吹きかけ、結婚を祝福するバブルシャワー。陽光を受けて虹色に輝くシャボン玉を見ると、懐かしくも優しい気持ちになれるはず。なお、バブルシャワー用の専用液を使えば、新郎新婦の衣裳やゲストの服にしゃぼん玉が付いても染みになりにくく、安心です。
ブーケトス
ブーケトスは室内でも可能ですが、屋外であればよりダイナミックな演出に。花嫁が投げたブーケが青い空に吸い込まれていく様子は、まさに写真映えするショットに。ゲストも大盛り上がりするはずです。
■披露宴
ガーデンからの入場/車や自転車での入場
室内での披露宴では基本的には会場のドアから入場することになりますが、ガーデンウエディングでは入場も自由です。緑のアーチをくぐって入場するのも素敵ですし、自分たちの愛車に乗って入場するというのも、ガーデンウエディングらしい入場方法といえるでしょう。
おしゃれな瓶入りドリンクで乾杯!
披露宴ではグラスに注がれたドリンクでの乾杯が定番ですが、カジュアルなガーデンウエディングならおしゃれな瓶入りドリンクで乾杯!というのもあり。氷を詰めたバケツの中にさまざまな瓶入りドリンクを差しておき、ゲストに好きなものを選んでもらうようにします。乾杯!の掛け声とともに、新郎新婦もゲストも瓶から直接ドリンクを飲めば、一気にテンションも上がるはず。
ケーキ入刀・ファーストバイト
披露宴の定番演出であるケーキ入刀。屋外で行う場合は、気温との兼ね合いで生クリームのケーキにこだわらなくてもいいかもしれません。ガーデンの雰囲気やウエディングのテーマに合わせて、カップケーキやアップルパイなどにしてもおしゃれです。また、新郎新婦がケーキを食べさせ合うファーストバイトは、大きなスプーンを用意するなど屋外でも映えるような工夫を。
生演奏
室内の披露宴では大きな音が出る生演奏はNGという所も。ガーデンであれば生演奏も受け入れられやすいようです。弦楽のクラシックはもちろん、ジャズバンドなどにしても。特別な演出はなしで、ゲストとの会話を楽しみたいというウエディングでも、生演奏があるだけで統一感が生まれ、ゲストの満足感もアップするはずです。
デザートビュッフェ
開放的な空間でのデザートビュッフェは楽しいもの。ガーデンの雰囲気に合うようにディスプレーや提供の仕方を工夫するとよいでしょう。
BBQ演出
ゲストの目の前で肉料理などを仕上げる演出も、ガーデンウエディングならバーベキューにしてしまうと、より楽しい雰囲気に。屋外なら煙も気になりません。新郎新婦がゲストにサービスする演出を取り入れても良いでしょう。お肉や野菜の他、マシュマロなどを焼いても楽しいですよ。
夜のライトアップ(キャンドル)・花火
夕方から夜にかけてのウエディングなら、ぜひ光の装飾は取り入れたいもの。ライトやキャンドルなどを使って、よりロマンチックな雰囲気を演出しましょう。また、花火は屋外ならではの演出。ダイナミックな打ち上げ花火はゲストの印象に深く残るでしょう。夏ならみんなで手持ち花火を楽しむのも盛り上がります。
#04|ガーデンウエディングに
おすすめの衣裳
ガーデンウエディングでは歩き回るシーンが多くなります。ですから、どちらかというと##s##コンパクトでカジュアルなテイストのドレスがおすすめ##e##です。トレーンを引いたドレスは汚れてしまうので、特に披露宴では避けた方が無難でしょう。また、##s##靴もハイヒールよりはかかとのしっかりとしたものがおすすめ##e##です。短めの丈でブーツなどを合わせるのも素敵ですよ。新郎もカジュアルテイストに。蝶タイやベストを柄物にしたり、サスペンダーをあしらったりするのもおしゃれです。
#05|先輩花嫁の
ガーデンウエディング実例はこちら
「私もガーデンウエディングをしてみたい!」「ガーデンウエディングってどう叶えるの?」そんな花嫁さんは、ぜひ、先輩花嫁たちが挙げた“ガーデンウエディング”の実例を参考にしてみて。
生まれ育った場所で共に過ごした仲間に感謝を
「こんなときなので、大切な仲間と、自然の中でゆったり伸び伸びと楽しめる時間を過ごしたかったんです」と花嫁さん。会場に選んだのは、ふたりが生まれ育った緑豊かな場所。ゲストも昔から気心知れた地元の仲間がほとんどで、ちょっとした同窓会のよう。あくまでも主役はゲスト。全員が主役になれる一日にして、心から楽しんでほしいと演出も考えた。
母さん!これからも僕たちを見守っていてね
「ガーデン挙式にしましょ!」、提案したのは、それまでガーデン挙式に興味がなかった花嫁さんだった。「ガーデンの方が天国の彼のお母さんからもよく見えるので」。3月下旬の優しい春の光が降り注ぐ、満開の桜の下で、ふたりは家族と友人、そして空の上からほほ笑んでいる母が見守る中、人前式に臨んだ。
限りある時間を最大限ゲストと共に過ごす時間に
挙式は春の新緑がまぶしい芝生のガーデンで。そして披露宴の後半のデザートビュッフェからお開きまでの時間、再びガーデンへ。昼夜で趣の異なる庭での時間を楽しみにしていた新婦。「絶対に晴れてほしくて、気象の神様がいるという神社にお参りに行きました」
私たちらしい結婚式。みんな楽しんでくれたかな
「コロナの状況が読めない今だけど、屋外なら対策がしやすいのでは」とふたりが選んだのはガーデンパーティ。この広いガーデンならゲストと一緒に演出やゲームを楽しめるしおしゃれ。自分たちらしい結婚式ができるのでは、と考え、気候が穏やかな4月下旬に行うことにした。
いつかは田舎でのんびり……そんな夫婦になりたいね
会場は新婦の地元・岡山県の県北にある古民家の宿。「いつか私たちが年を取ったとき、縁側でくつろいでいるような夫婦でありたいから」という理由で選んだ場所だ。2人の子に恵まれて、結婚5周年を迎えたふたり。だけどこの5年の間、夫婦の間に気持ちの擦れ違いがあったことも確か。これからもずっと夫婦でいたい。結婚式をすることで、お互いへの気持ちをもう一度確かなものにしたい……。結婚式を迎えるに当たり、ふたりはそんな思いを重ねていた。
アウトドア派の私たち。このスタイルは必然でした
最低でも月一回は一緒にキャンプに行くふたりが行ったのは、キャンプウエディング。会場に選んだ場所は、小さな頃から親しみ、思い入れのある公園。キャンプを通じて親しくなった友人たちが、挙式会場に6張りもテントを張ってくれた。
型にとらわれず、みんなが自分らしく過ごせる一日に
ふたりが選んだのは、名古屋市内でもひときわ閑静な住宅地にある一軒家でのハウスウエディング。アパレルの仕事で海外を飛び回っていた新婦が、両家の親に用意したのはお揃いの衣裳。母は同素材でスタイル違いをイメージに合わせて選んだ。
自然を楽しみ、語らう。いとしい時間の連続でした
特別な雰囲気は苦手だけれど、みんなと集うのが大好きという新郎。ウエディングの舞台は磐梯山を望む湖畔のペンション。前日から家族も巻き込み飾り付けや準備も丸ごと楽しみながら、ふたりは当日を迎えた。始まりは、風、水の音をBGMにした優しい木漏れ日が揺れるコケの森での人前式。木にかけた指輪を交換、誓いの言葉とオリーブの木の植樹、そのシンプルな式が、かえって感覚を研ぎ澄まし、第二の人生が始まる実感にしっかり向き合えた。
森の中のかわいい場所で一緒にワクワクできる日に
「延期になったからには、とことん準備をしようと頑張りました」と、楽しそうに語ってくれた新婦。ようやく迎えたこの日、緑溢れる会場にたくさんの手作りアイテムを用意してゲストを迎えた。挙式はガーデンでの人前式に。ダズンフラワーセレモニーやオリジナルの誓いの言葉の存在感が光ったひととき。喜びいっぱいのふたりは退場の際、シャボン玉とたくさんの笑顔の祝福に包まれた。
自然の揺らぎに身を任せ♪キャンプウエディング
結婚式も大好きなキャンプ場で♪最初は写真撮影だけのつもりが、「テントに泊まる?」「じゃあ友人も呼ぶ?」と楽しみは膨らみ、最終的には「キャンプ場で式!?」と驚いた両家親も参列した。人前式では全員から花嫁に贈られた花を束ねてブーケにし、「一生、夫婦でキャンプします」宣言。切り株デザインのケーキにはMYおのを振り下ろすセレモニーも。夕刻にはたき火を始め、ふたりの至福を味わってもらった。
自然が大好きな私たちから皆さんへのプレゼント
憧れのガーデン挙式では、手作りのコンフェッティでたくさんのゲストから祝福を受けたふたり。披露宴は5年ほど前からふたりでハマっているキャンプをテーマに。キャンプラバーなふたりのおもてなし。久しぶりに集まった家族やゲストを一日中ワクワクさせた。
おもてなしは半年以上前の種まきからスタート
自分たちのことを「隠れ個性派キャラかも」というふたり。人と被りたくない、普通では面白くないという思いは常に胸に秘めていた。屋外で80名を招待する結婚式も破格なら、何もなかった場所に天蓋(てんがい)を付けてテーブルをセットし、優雅に本格イタリアンでおもてなしというのも相当レア。ワクワクすることをと考えているうちに、この結婚式が実現した。
父の手作りケーキに入刀!皆の笑顔が最高の祝福に
「緑の中での結婚式」を希望したふたりが選んだのはゲストハウス。迎えた当日、青空もふたりを祝福。飛び入り参加の友人も加わり、さらに同施設内のレストランの利用客にも見守られて人前式がスタート。続いて、緑に映えるおしゃれなケーキ。実は新婦父が手作りしたもの。実家がケーキ屋さんの新婦は、幼い頃から「結婚式は父の手作りケーキで」と決めていて、夢を叶えた喜びに瞳を輝かせた。
飲んで食べ、語って笑って時間を忘れるほど、満喫!
舞台は、キャンプ場。時間を忘れて、たくさん語れるように、宿泊用のコテージも借りた。ふたりの思いに応えるように、童心に返ったように芝生で遊ぶ人もいれば、訪れる新郎新婦を歓声で迎え、心行くまで会話を楽しむ人もいて、結婚式の特別感の中にも自由なムードが漂った。
今、挙げたからこそ見えた景色、感じた思い
パパ、ママとなり迎えた結婚5周年。親の偉大さや支えてくれる周囲への感謝を実感する日々に、式のテーマはおのずと「結婚5周年大感謝祭」に。美容師のふたりは仕事の合間に子育てしながらDIYに精を出し、まるでおとぎ話のような森の結婚式にピッタリのアイテムをたくさん用意し、ゲストを迎えた。
ガーデンウエディングができる
会場を探そう!
荒井さやかさん COCOSTYLE株式会社 代表取締役/ Coco style WEDDING フリーウエディングプランナー
北海道函館市出身。5年間の結婚式場でのプランニングを経験した後、もっとふたりらしい結婚式を創りたいと一念発起。2011年よりフリーのウエディングプランナーとして本事業を立ち上げる。
「ふたりらしさ」を最も大切にし、参加者全員の心に残るオーダーメイドの結婚式を創作し続け、人材育成、コンサルティング、結婚式場のブランディング、講演、講師、執筆活動、ウエディング情報サイトの監修など活動は多岐にわたる。