両家の親睦を深める顔合わせの顔合わせ食事会。結納に比べて改まった場ではないけれど、挨拶の準備は大丈夫?スマートに挨拶ができれば、親からの好感度もアップ!どのタイミングで誰がどんな挨拶をすればいいのか、気になる流れと、そのまま使える一般的な例文をご紹介します。
挨拶が必要な場面は主に4つ
顔合わせ食事会の場合、特に決まったしきたりやルールはないものの、##s##事前にプログラムを決めて要所要所で挨拶を入れれば、全体的にフォーマル感が出て引き締まった印象に##e##。
顔合わせの一般的な流れは以下の通り。
1、始まりの挨拶
2、家族紹介
3、婚約記念品のお披露目・交換(あれば)
4、乾杯
5、歓談
5、結びの挨拶
この流れの中で挨拶が必要なのは以下の4場面です。
始まりの挨拶は、かしこまりすぎず、この日の趣旨や出席のお礼を伝えればOK。
家族紹介はパーソナルな部分も加えながら和やかに、乾杯は簡潔に元気よく、そして、結びの挨拶は親への感謝などを盛り込んで、といった具合。
誰が挨拶に立つかによっても内容が少し変わるので、具体的な内容や例文について、次から詳しくご紹介します。
新郎か新郎の父が一般的だけど
両家で相談して決めても
顔合わせ食事会の場合、ふたりが親を招待するという考え方が一般的。
そのため、当日の進行はふたりのうちのいずれかが行うケースが多く、親が主催する場合は、親の誰かが担当します。同じく##s##各挨拶も、進行役が行うことが多い##e##です。
とはいえ、明確なルールはないので、両家のバランスを考えて決めてOKです。
どちらにしても、当日になって突然「挨拶をお願いします」と言われたら、相手は困惑してしまいます。##s##事前に食事会の流れや挨拶のタイミング、誰にお願いするかを決めて、両家で共有##e##しておきましょう。
親に相談して挨拶の担当を決めれば、さらにスムーズです。
どのような会なのかを盛り込んで手短に
始まりの挨拶は進行役が担うのが一般的。そのため、誰が担当するかによって内容が少し変わります。
共通するのは、##s##これがどのような場なのか、顔合わせの趣旨を伝え、出席者への感謝を盛り込む##e##こと。
必要以上に堅苦しくする必要はありませんが、最初の挨拶なので、ある程度かしこまった口上にすると、場が締まります。
##s##当日集まっていただいたお礼と婚約の報告を交えて、食事会の趣旨を手短に##e##。長すぎる挨拶は、グダグダした印象になってしまいます。リラックスした和やかな会になるように、伝わりやすい言葉で食事会の始まりを告げましょう。
彼と彼女の両方が挨拶をする場合もあります。
「本日は、お忙しい中お集まりいただきありがとうございます。私と△△さんの婚約に当たって、両家が親しくなれる機会をつくりたいと思い、この場を設けました。これから顔合わせの食事会を始めますので、ぜひリラックスしながら食事と会話をお楽しみください」
「本日は、私たちのためにお集まりいただきありがとうございます。改めて婚約の報告と両家の紹介をしたく、顔合わせの食事会を開催いたします。おいしい料理をご用意しましたので、時間の許す限り食事をしながら両家の親睦を深めましょう。本日はどうぞよろしくお願いいたします」
親が挨拶をする場合も簡潔にまとめるのがベスト。出席していただいたお礼と当日の趣旨を中心に手短にまとめましょう。
「本日は、ご多用のところありがとうございます。△△さんと〇〇の婚約が調い、こうして皆さんにお集まりいただきましたことをうれしく思っております。どうぞよろしくお願いいたします」
「本日は、お集まりいただき誠にありがとうございます。△△さんと〇〇の婚約に当たり、両家の絆を深める楽しい会にしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします」
食事の際に話が広がるひと言を添えると◎
一般的に、ふたりがそれぞれの家族を紹介することが多く、親が主催している場合は、親の誰かが担当することも。
まずは、ふたりが自己紹介を行い、親を紹介し、場合によってはその後にきょうだいなど親以外の家族へと続けます。
誰かが代表するのではなく、一人ずつ自己紹介をしていくケースもあるので、両家に確認しておくといいでしょう。
続柄や名前を紹介するだけでも問題ありませんが、趣味や最近の出来事など、それぞれの人柄が伝わるような内容を盛り込むと、緊張気味だった場が和んで、その後の食事も楽しい時間になります。
「〇〇です。まずは私の父と母を紹介します。父の◎◎と母の◇◇です。二人とも温泉が好きで、秘湯巡りが趣味です。どうぞよろしくお願いいたします」
全員が自己紹介をする場面も、順番や基本的な内容は同じ。名前の他に、ひと言添えると親しみやすさがアップします。
ふたりの自己紹介に続いて、
「父の◎◎です。自然が好きで、トレッキングが趣味です。どうぞよろしくお願いいたします」
「母の◇◇です。料理が好きで、得意料理は息子も好きな卵焼きです。どうぞよろしくお願いいたします」
何か演出を入れると
特別感が出て◎
婚約記念品の指輪や結納返しの品物を交換する場合は、##s##家族紹介が終わった乾杯前のタイミング##e##で行うのが一般的。
結納とは違って、顔合わせには特別な儀式はないので、演出を入れたい場合は、婚約記念品を交換したり、親に婚姻届の証人欄にサインをもらったりすると場が盛り上がりますよ。
どちらも、特別な挨拶は必要なく、簡単な口上程度の言葉を添えて行います。
結婚指輪に比べ、婚約指輪は披露する機会が少ないもの。両家の親に見守られて、彼から左手薬指に指輪をはめてもらう瞬間は、結婚の実感が湧いて特別な思い出に。両家の親も喜んでくれて、さらに祝福ムードに包まれます。
贈る際と受け取った後にそれぞれ簡単な口上を述べましょう。
「私から△△さん(新婦)へ、婚約記念品の指輪を贈ります」(新郎)
「ありがとうございます。謹んでお受けいたします」(新婦)
両家が集まったところで、婚姻届の証人欄に家族からサインをもらうのも素敵なアイデア。家族の絆を感じさせる感動的な演出です。
印鑑も必要なので、証人のサインをお願いする場合は前もって伝えておくこと。また、証人欄以外のところは事前に記入しておくことが大切です。
「証人欄にサインを頂き、ありがとうございました。ふたりで〇月△日に提出する予定です。お父さん、お母さんのように明るい家庭を築きますので、これからも見守ってください」
宴の始まりにふさわしい
元気な発声を
乾杯の挨拶は、進行が行う場合もあれば、バランスを考えて、進行役ではない人が行う場合もあり、決まりはありません。
いずれの場合でも、簡単な言葉をひと言だけ添えて元気よく乾杯しましょう。
ふたりが主催している場合は、おもてなしの気持ちを込めてひと言。その後にすぐ乾杯の発声を行います。
「本日はゆっくりと食事を楽しんでください。乾杯!」
「おいしい料理を食べながら親交を深めていただけると幸いです。それでは、乾杯!」
親が挨拶する際は、相手の親を立てつつコンパクトに。ふたりへの祝福の言葉を入れてもいいですよ。
「せんえつながら、私が乾杯の音頭を取らせていただきます。ふたりの前途を祝して乾杯!」
「せんえつながら、乾杯の挨拶をさせていただきます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。乾杯!」
感謝の気持ちと
サポートのお願いを交えて簡単に
結びの挨拶も基本的には進行役が行いますが、新婦の父にお願いするなど進行役以外の親の出番をつくってもOK。また、親が進行役を担ったとしても、感謝の気持ちを伝えるためにふたりが挨拶を行う場合もあります。
ふたりを代表してどちらかが行う場合と、新郎新婦それぞれでひと言ずつ挨拶をする場合があります。どちらも##s##親に感謝の言葉と結婚への思い、今後のサポートのお願いなどを盛り込みましょう##e##。
親が進行役を務める場合は、本人の挨拶に続いて進行役の親が挨拶をして、顔合わせをお開きにすることもあります。
「本日は私たちのためにお集まりいただき、ありがとうございました。未熟なふたりですが温かい家庭を築いてまいります。今後ともよろしくお願いいたします」(新郎)
「本日はお忙しい中ありがとうございました。〇〇さん(新郎)と婚約し、今日を迎えられたのは皆さまのおかげです。これから結婚式などでお力をお借りすることもあると思いますが、どうぞよろしくお願いいたします」(新婦)
親が挨拶をして締める場合、##s##相手側への感謝と、ふたりへの祝福や激励の言葉を入れてシンプルに##e##まとめましょう。
「宴もたけなわではございますが、そろそろお開きの時間となりました。皆さまのおかげで滞りなく食事会を進めることができました。今後ともよろしくお願いいたします」
「本日は〇〇さんと△△のためにお集まりいただき、誠にありがとうございました。この縁を大切に、ふたりの幸せを見守っていきましょう。今後ともよろしくお願いいたします」
普通の会食とは異なり、顔合わせ食事会(婚約食事会)は「両家の顔合わせ」が大きなテーマなので、きちんと準備して臨みたいもの。そのためにふたりが決めておくべきこととは? 今回は顔合わせ食事会(婚約食事会)を盛り上げ、思い出に残る一日にするための「5つのポイント」をじっくり説明します。
顔合わせ食事会(婚約食事会)の所要時間は2時間半~3時間が目安。歓談を楽しみながら料理をじっくり味わい、婚約記念品交換などのイベントも取り入れるとこのくらいの時間は必要になってきます。まずはベーシックな進行例を見ながらイメージをつかんでください。