ここでいう見積りとは結婚式の費用明細のこと。 最初にもらう見積りからアップする場合が多いけれど、 これが予算オーバーの原因に。 見積りの見方ともらい方を知って、失敗を防止!
見積表は会場に支払うお金の明細書で、料理、飲物、衣裳、控室料など、費用項目がズラリと並んでいる。見積表は3回くらいもらうのが目安。1回目はブライダルフェアなどでもらう、必要最低限の項目のみのざっくり見積り。2回目はふたりの希望を具体的に盛り込んだもの。3回目以降にもらう見積りは、ゲスト人数や予算に合わせて調整をすすめ、実際の支払い金額に限りなく近いもの。会場には納得いくまで遠慮なく見積りを出してもらってOK。
見積りを3回もらう場合の基本例
1回目
だいたいイメージがつく程度の最低金額の見積り。「パックプラン=すべての費用が含まれている」と誤解しないように注意。
2回目
具体的な希望や条件を盛り込んで全額がアップした見積り。
3回目
人数&アイテムが全部入り、予算に合わせて調整した見積り。
※必要に応じて何度でも
ゼクシィの調査によると、初回の見積りに比べて最終見積りが金額アップした人は、全体の約8割。差額は平均102万円(※)。最初は漠然としていたふたりのイメージが具体化して、アイテム追加やランクアップなどをした結果、金額がアップすることに。ちなみに、ここでいう見積表とは、あくまで会場にもらう費用の明細書のこと。外部のショップで一部のアイテムを手配する場合は、各ショップで発生した見積りも併せて予算管理が必要になるので気をつけて。
初回に比べて最終見積りは金額アップした?
金額アップの主な原因は「人数のアップ」「ランクアップ」「アイテム追加」「項目のモレ」の4つ。特にゲストの人数は、料金アップに大きく影響するので早めに固めておきたい。結婚式のイメージが膨らんで、後から「あれもこれも」とやりたいことが増えるのも見積りアップの大きな原因。こんなはずじゃなかった!を防ぐために、あらかじめ予算金額の上限枠も想定しておくと安心。
見積り額アップの4大原因
1 ゲストの人数がアップ!
人数分必要なアイテムは影響大。料理、飲物など、1000円の追加でも70人分だと7万円分アップに。大幅に増えるとテーブル数も追加になり、席料やテーブル装花代などにも影響。
2 ランクがアップ!
料理、装花、衣裳など、パックプランや最低金額で見積もったものでは満足できない場合は、ランクアップすることに。特にこだわりたいアイテムを明確にすることがまず大切!
3 アイテム追加で項目数アップ!
結婚式の内容は挙式の3~1カ月前にバタバタ決まるもの。余興内容が変更になってマイクが必要になったり、親戚の衣裳着付け代が発生したり…いくらかの金額アップは想定内に。
4 見積りにモレがあった!
披露宴前のヘアチェンジが有料だったり、乾杯用グラスの装花が別料金だったり、持ち込み料がかかったり…想定外の出費に焦ることに。また、当日発生した飲物代や後日発生する写真焼き増し料金なども、見落とさないよう要注意!
初回の見積りをオーダーする時は、ざっくりゲスト人数・挙式スタイル・季節や日にちの候補くらいは考えておくとスムーズ。2回目の見積りではさまざまなアイテムや要望を追加し、こだわりを具体化。やりたいことはすべて入れて、迷う部分があれば何パターンか出してもらおう。3回目の見積りではとにかく読み込み、どこを削り、どこを増やすか見極めよう。
【見積りをもらう時のテクニック】ふたりの予算をあらかじめ伝えて現実的な見積りを出してもらう。
増えがちなゲスト人数は1割多く伝えて、予算の大幅アップを避ける。
基本アイテムだけでなく、必要なものをすべて入れた見積りを出してもらう。
最低ランク&高めランクの2バージョンで見積もってもらう。
迷っていることがあれば、全部盛り込んだMAX見積りなどバリエーションを出してもらう。
見積りを読み込む時は、「ゲスト人数で変わるお金」、「ランクで変わるお金」、「アイテム追加でかかるお金」の3つに分けると分かりやすい。予算配分のバランスも見えてくるので、予算オーバーの原因も突き止められる。下記を参考に、予算内でめいっぱい希望をかなえる見積りを目指して。
気をつけておきたいアイテム
ゲストの増減で変わるアイテム
料理・飲物、引出物、ペーパーアイテムのほか、席料、チェアカバー代など意外なものも。また席料には10%のサービス料がかかるのでこれも一緒に変化。人数は早めに確定したい。
ランクアップが発生しがちなアイテム
初回の見積りがベーシックだと、ランクアップすることが多くなって見積り大幅アップに。こだわりたいアイテムの予算は最初から多めにとっておきたい。
アイテム追加が発生しがちなアイテム
追加になりやすいアイテムの代表が演出関連(プロによる生演奏、ビデオ上映など)。親族の美容着付の当日発生、写真の焼き増しの後日発生など、思いがけない出費も想定して。
見積りを取る時に、まず「足し算タイプ」か「引き算タイプ」どちらの考え方でいくかを決めておくのもおすすめ。「足し算タイプ」は、最低限のアイテムのみの見積りに、希望アイテムを追加していく方法。結婚式を派手にしなくていいと考えるシンプル志向のふたり向き。「引き算タイプ」は、最初からアイテム多め・ランク高め・要望もたくさん盛り込んだ見積りを出してもらい、どこを削るかを考えていく方法。結婚式にいろいろこだわりたいふたり向き。しっくりくる方法で進めて。
まず最初にゲストの名前を書き出し、両家のバランスも考えてゲスト人数を慎重にまず決定。こだわりたいアイテムは、料理、写真撮影、引出物など、2~3個を決めてランク高めに設定し、平均的な見積りを出してもらおう。そのほかは詳細を固める段階で足していって。
まず最初にゲストの人数を多めに設定。ただし会場の収容人数は要確認。料理、装花、衣裳などは失敗がないよう人気のランクで設定し、演出やオプションなど迷っている項目があればとりあえず全て盛り込んで。後から予算に合わせて絞っていこう。
※データ出典:「ゼクシィ結婚トレンド調査2019」