#01|そもそも「本籍」とは?
戸籍が置かれている場所が「本籍」
##s##「本籍」というのは、戸籍が置かれている場所のこと##e##で、現在住んでいる住所と同じ人もいれば、違う人もいます。戸籍とは、日本国籍を持つ人の生年月日や出生などの情報が記された公文書。婚姻届を提出する際には、##s##ふたりの現在の本籍を記入し、さらにふたりの新しい本籍を決めて記入する必要がある##e##のです。
ふたりでワクワクしながら、いざ「婚姻届を書こう!」というタイミングで「本籍ってどこ?」「どうやって調べるの?」「書き方にルールはあるの?」など、疑問が出てきて一時中断……なんてことも起こりがち。 そこで、この記事では婚姻届の記入の際に必要になる現在の本籍と新しい本籍の書き方をそれぞれレクチャー。スムーズな手続きができるよう「本籍」についてわかりやすくご紹介します。
#01 そもそも「本籍」とは?
#03 現在の「本籍」の調べ方と書き方
戸籍が置かれている場所が「本籍」
##s##「本籍」というのは、戸籍が置かれている場所のこと##e##で、現在住んでいる住所と同じ人もいれば、違う人もいます。戸籍とは、日本国籍を持つ人の生年月日や出生などの情報が記された公文書。婚姻届を提出する際には、##s##ふたりの現在の本籍を記入し、さらにふたりの新しい本籍を決めて記入する必要がある##e##のです。
婚姻届には「現在」の本籍と
ふたりで決める「新しい」本籍の
両方を書く必要がある
婚姻届には「夫になる人」「妻になる人」それぞれに本籍を書く欄があります。これが現在の本籍です。それとは別に「婚姻後の夫婦の氏・新しい本籍」という欄もあります。こちらはふたりで決める新しい本籍。ここでは、それぞれの書き方を詳しく説明します。
本籍がわかる書類を取得し、
記載通りに書く
まず、ふたりの氏名と住所の下にある本籍欄=現在の本籍についての説明です。戸籍謄本に記載通りの“正しい本籍”を知らない人は意外に多いもの。##s##2024年3月より、婚姻届提出の際、戸籍謄本の提出は不要になりますが、親に聞いてもなお正しい本籍が分からないという方は、戸籍謄本を事前に取得しておきましょう。##e##戸籍謄本には本籍が記載されています。また、本籍地にある役所あれば、本籍記載の住民票を取得することも可能です。
※戸籍法の一部を改正する法律の施行に伴い、2024年3月1日より婚姻届の提出時の戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)の提出は不要となります
戸籍謄本に関しての詳細は以下の記事で確認して↓
「夫になる人」、「妻になる人」の本籍の欄には、結婚前つまり今現在の本籍を書きます。ふたりそれぞれに記入が必要です。
記入の際は、##s##戸籍謄本通りに番地や号を略さずに書きましょう##e##。
また、筆頭者というのは戸籍の一番最初に記載されている人のことです。
[間違えやすい例]
○ 二丁目23番
× 2-23
どこでも設定できるけど
将来のことも考慮して
婚姻届を出すということは、多くの場合、新しい戸籍を作るということ。なので、ふたりの新しい本籍を決めることになります。本籍を置く場所には特に決まりはなく、##s##日本の土地台帳に記載してある場所であればどこでも設定できます##e##。
主な本籍地は以下の通り
・ふたりの新居の住所
・どちらかの実家の住所
・思い出の場所
・ランドマーク、有名な場所など
ただし、どこでもいいと言っても場所によっては後々不便になるケースもあります。本籍を決める際は次の点に注意して決めるとよいでしょう。
いったん決めた本籍を変更したい場合、本籍を移す「転籍」もできますが、デメリットもあります。将来、本籍を変更した人が死亡すると、遺族がすべての戸籍謄本(除籍謄本)を取り寄せる必要が発生し、相続の手続きが煩雑になるのです。
本籍を遠方にした場合、戸籍謄本の取り寄せを郵送でお願いすることになるなど、多少の不便が発生します。
「跡継ぎだからうちの住所を本籍にしてほしい」など、親の意向があるケースもあるので、お互いの家族とも事前に話し合っておくとスムーズです。
先輩カップルの新しい本籍についてアンケートをとったところ、##s##一番多かったのが「彼の実家」で42.1%##e## 。##s##続いて「ふたりの新居の住所」36.2%##e## 、「彼の現住所」12.9%という結果に。本籍地は自由に決められるとはいえ、互いの実家やふたりの新居、どちらかの現住所以外にした人は3.9%と少数派のよう。
コメントも参考に、ふたりの本籍をどこにするのかじっくり考えて。
「婚姻届を出した時点でふたりが住んでいた住所を本籍にしました。ふたりで初めて一緒に住んだ思い出の場所だったので、一番しっくりきました」(31歳・東京都在住)
「彼が転勤の多い職業なので、彼の実家を本籍にするのがよいということになりました」(26歳・宮城県在住)
「現住所は引っ越しする可能性があるので彼の実家にしました。証明書などが必要になったときに彼の家族にお願いできるので便利です」(32歳・神奈川県在住)
「新しい本籍」は、婚姻届の中央辺り、父母の氏名欄の下にある「婚姻後の夫婦の氏・新しい本籍」のところに書きます。
まず、この欄では##s##婚姻後の夫婦の氏としてどちらの姓(名字)を選ぶか決めます##e##。
次に「婚姻後の夫婦の新しい本籍」を正確に記載します。##s##本籍にはマンションやアパート名、部屋番号などは含まれないので注意##e##してください。もし、正しい住所が不明の場合は、新しい本籍地がある市区町村の役所の戸籍担当窓口に問い合わせて確認しましょう。
また、テーマパークや観光スポットを本籍にする場合、ガイドブックなどに記載してあるものと土地台帳に記載されたものが異なる場合もあります。所在地を役所などで確認し、正しいものを書きましょう。
どちらかが再婚で、再婚の人がすでに戸籍の筆頭者となっている場合は、その人が本籍を持っているということなので、ふたりで新たに決める必要はありません。##s##本籍を持っている人の戸籍に入る「入籍」になる##e##のです。
ただし、このケースでは戸籍に以前の配偶者等の情報が記載されています。それが気になる場合、「転籍」といって本籍を移せば以前の情報は表示されません。婚姻届を提出する前に手続きを行う必要があるので、希望する人は必要書類等の詳細を役所で尋ねましょう。
##s##夫もしくは妻になる人が外国人の場合は、現在の本籍の欄には国籍のみ記入##e##すればOK。婚姻後の氏の欄については記入しません。新しい本籍は日本人同士の結婚同様にふたりで決めます。
婚姻届はふたりが夫婦になるために提出する大切な書類。書き間違いや書類、印鑑などの不備があれば場合によっては当日受理されず、記念日が変わってしまった……なんてことも。先輩カップルの失敗談を参考に、スムーズな手続きを目指しましょう。
本籍にはマンション名は不要ということを知らず、書いて提出してしまいました。せっかくの婚姻届を訂正せねばならず残念でした。(29歳・大阪府在住)
番地をハイフンではなく、「番」と書かなければならないことを知らなかったので、訂正印で修正。そのことがちょっとだけ心残りです。(37歳・広島県在住)
彼が本籍と現住所は同じだと思って記入してしまい、書き直すことになりました。(24歳・大阪府在住)
運転免許証やパスポート
国家資格の資格証は変更が必要
本籍地が新しいものへと変更になることで、同時に変更が必要なものは主に以下の通り。
・運転免許証
・パスポート
・国家資格証(看護師、保育士、薬剤師等)
「うっかり無効にしてしまった」などのミスを避けるためにも本籍が変わったらすぐに変更しておきましょう。
ふたりが夫婦となるために大切な婚姻届。 記入を間違えると受理されず、希望の日に提出できないということも。 安心&スムーズに提出できるように、もらい方や書き方、提出時の必要書類を確認しておこう。