
岩下宣子さん マナーデザイナー
現代礼法研究所主宰。NPO法人マナー教育サポート協会理事・相談役。企業をはじめ、学校・商工会議所・公共団体などで、マナー指導や講演などを行う。「マナーとは相手を思いやること」を信条に、ゼクシィでも悩める花嫁さんへの愛あるアドバイスでおなじみ。マナーに関する著書多数。
結婚式の二次会へお呼ばれした際の服装。何を着ていったらよいのかわからないという人は少なくないのでは?結婚式よりはカジュアル?でも、あまりカジュアルすぎるのも……。ここでは、結婚式の二次会における女性の服装マナーについて徹底解説。靴やバッグなどはもちろん、気になる「平服でお越しください」のルールについても詳しくチェックしていきます。
#01 結婚式の二次会の装いの基本マナー
【服装】 会場の雰囲気に合わせて選ぶ
【足元】 パンプスにストッキングが基本
【バッグ】 カジュアルすぎない小ぶりのものを
【髪型・アクセ・メイク】 挙式・披露宴と同様に、華やかさと清潔感を意識して
#03 【結婚式の二次会の会場別】おすすめドレスコード(服装)
#追加でCheck! 二次会の服装マナーに関する細かいQ&A
岩下宣子さん マナーデザイナー
現代礼法研究所主宰。NPO法人マナー教育サポート協会理事・相談役。企業をはじめ、学校・商工会議所・公共団体などで、マナー指導や講演などを行う。「マナーとは相手を思いやること」を信条に、ゼクシィでも悩める花嫁さんへの愛あるアドバイスでおなじみ。マナーに関する著書多数。
会場の雰囲気に合わせ、
お祝いにふさわしい華やかな服装を
二次会の服装を選ぶ際に確認したいのは、二次会がどこで行われるかということ。服装は基本的には、二次会の会場の雰囲気に合わせるのがよいでしょう。
結婚式が行われたホテルやゲストハウスなどで引き続き二次会が行なわれる場合は、結婚式に準じた服装がおすすめ。レストランなどカジュアルな会場で行われる場合は、少しドレスダウンしてもOK。
とはいえ、結婚式から引き続いて出席する人と服装の雰囲気がかけ離れないよう、カジュアルすぎない華やかなスタイルを心がけましょう。
お祝いの場では、“肌の露出は避ける”がマナーですが、夜間開催の二次会(パーティー)の場合のみ、肌の露出は特に問題ありません。ただし、過度な露出は避けたほうが無難でしょう。
靴は服装に合わせるのが基本で、パンプスにベージュのストッキングを合わせるのが一般的です。夏であれば、オープントーの靴でも構いません。特別な事情がない限り、ヒールのないフラットな靴は避ける方が無難です。冬のブーツもNG。会場で履き替えるようにしましょう。
トートバッグなどカジュアルで大きなバッグは避けましょう。もし持っていったとしたら、会場のクロークなどに預けます。着席の二次会であればイスの背に置きやすいもの、立食の二次会であれば肩にかけられる小ぶりのポシェットがおすすめです。
髪型やメイク、アクセサリーも結婚式の装いに準じましょう。髪が長い女性の場合は、髪型はすっきりとまとめます。メイクは普段通りで構いません。華やかなのは大いに結構ですが、派手すぎないように。ノーメークも避けてください。
アクセサリーは洋服にあせて質の高いものを身に着けるのがおすすめ。じゃらじゃらとたくさん着けるのはあまりおすすめしません。
あまりにカジュアルはNG。
祝福の気持ちを服装で表現!
平服(へいふく)とは礼服ではない装いという意味で、普段着で参加してもいいということではありません。結婚式や二次会の招待状に記された「平服でお越しください」とは、「それほど肩肘張った雰囲気の会ではないので、礼服まで着る必要はありませんよ」という程度の意味に捉えておきましょう。
フォーマルすぎずに、適度に肩の力が抜けたおしゃれな服装で臨むのがおすすめです。お祝いの席なので、できれば明るめの色合いの服装を選びましょう。ただし、花嫁のドレスと被る白のワンピースはNGです。
会場の雰囲気に合わせて、
ぴったりの服装を選んで!
ここからは、会場の雰囲気別に、女性におすすめのドレスコードを解説していきます。
ホテルや高級レストランなど格式ある会場での二次会では、結婚式に準じる服装で臨むのがよいでしょう。女性の場合は、フォーマルなワンピースやツーピースなどがおすすめです。足元もパンプスが一般的です。
一般のレストランやパーティスペースなどでの二次会であれば、少しドレスダウンしても問題ありません。ワンピースやセットアップがおすすめですが、ドレッシーな雰囲気であればパンツスーツなどでもよいでしょう。アクセサリーなどで華やかさをプラスして。
カフェや居酒屋などカジュアルな会場なら、正装で行くとかえって浮いてしまうことも。会場の雰囲気に合わせて、ある程度カジュアルな装いでも許されます。ただし、ジーンズにスニーカーなどあまりにカジュアルすぎる服装はNG。おしゃれをしてデートをするようなイメージの服装がおすすめです。
結婚式からそのまま二次会へ行く場合、特に着替える必要はありません。ただし、結婚式で振り袖など着物を着用した場合、二次会の会場がカジュアルなときは着替えた方がその場の雰囲気になじみます。
また、結婚式から二次会へ移る人が少なかったり、結婚式の会場と二次会の会場の雰囲気があまりにも異なる場合も、二次会会場の雰囲気に合わせて着替えた方が心地よく過ごせるでしょう。
二次会だけに参加する場合は、この記事を参考に会場の雰囲気に合わせて服装を選びましょう。事前に参加するメンバーの顔触れを聞いて、結婚式から続けて二次会に参加する人が多い場合は、少しフォーマル寄りの服装をするのがおすすめです。
1.5次会とは結婚式と二次会のちょうど中間のような雰囲気のパーティとなります。親族や仕事関係者なども参加するようであれば、結婚式と同様の服装にした方が無難です。一方、友人など同年代が主体の1.5次会であれば、会場にも寄りますが、少しドレスダウンした服装でも問題ありません。
二次会は結婚式よりもカジュアルな雰囲気になるとはいえ、お祝い事であるので、「おめでとう!」の気持ちを表現する華やかで節度のある装いを心がけたいものです。結婚式に準ずる装いを基本に、会場の雰囲気や参加する顔触れに合わせて何を着ればいいか考えれば、変に浮くようなことはないはずです。
取材・文/粂 美奈子 イラスト/寺澤ゆりえ 構成/紺矢里菜(編集部)
※掲載されている情報は2023年11月時点のものです